~部活終了~

律「よーし、今日の練習終わり!ムギ、お茶にしようぜ」

紬「はぁーい」

澪「悪い、わたし今日は早く帰って歌詞書きたいから・・」

唯「私、和ちゃんと一緒に帰る約束しちゃった」

律「なんだよー、梓は残ってくよな」

梓「は、はい、もちろんです」

律「梓はかわいいなー」

梓「律先輩、それはプロポー・・」

紬「・・・」


~ティータイム終了~

律「じゃあ、カップ片付けて帰ろうか」

梓「ムギ先輩、今日は私が片付けます」

紬「あら、大丈夫よぉ」

梓「いえ、やらせてください、いつもムギ先輩に用意させて申し訳ないですから」

紬「そぉ?じゃあ、お願いしようかしら」

律「梓は良いお嫁さんになれるなー、・・プロポーズじゃないからな」

カチャカチャ

梓「こ、これが律先輩が使ったカップ・・」ゴクリ

梓(こ、この角度からなら死角になってるから大丈夫だよね)

ペロペロ、ペロペロ

梓(はぁ、はぁ、すっごいこの感じ、すぐ後ろには先輩達がいるっていうのにそのティーカップを舐めてる私・・)

梓(やばい、くせになりそう、これからは私が片付けを担当しよう・・)ポワーン

ブッ

梓(また鼻血が・・)

紬「梓ちゃん、大丈夫?」

梓「!!!」ビクゥ

梓「え、あっ、な、何がですか?」

紬「なんかぼぉーっとしてたみたいだから」

梓「大丈夫です、ちゃんと舐め・・いや、あの洗剤できれいにしますから」

紬「・・・」

紬(この季節に下着姿でいた梓ちゃん、りっちゃんを見つめる梓ちゃん、あるはずのない場所から出てきた温もりのある体操服、なんかプロポーズがどうたら、いきなりカップの片付けを申し出て鼻血出してる梓ちゃん・・)

ピコピコピコ・・、キュピーン!!!

紬(バラバラのピースが今一つに・・)


~帰宅後、夜~

梓「律せんぱぁい・・」ハァハァ
ブブゥ、ブブゥ

梓「もう!せっかく日課の『律先輩と一緒に・・Part112』を妄想してたのに・・、誰?」

梓「ムギ先輩からだ・・」

梓「もしもし、どうしたんですか?」

紬「こんばんは、梓ちゃん、今大丈夫?」

梓「はい、なんですか?」(大丈夫じゃねぇよ、このクソ沢庵)

紬「梓ちゃん、今日なんか全体的に変だったわよね?」

梓「え?そ、そんなことないですよ」

紬「ねぇ、単刀直入に聞くけど、りっちゃんに対してなにか特別な感情持ってるんじゃない?」

梓「な、なんのことですか?」ギクゥ

紬「んー、まぁいいわ、とりあえず、明日はいつもより少し早く登校して朝一で部室に寄ってね?」

梓「う?朝寒いし・・」

紬「りっちゃんの体操服、なんで温かったんだろうねぇ?」

梓「!!わかりました、行きます」(終わった、ばれてる、明日から変態あずにゃんの完成だ・・)

梓(どうしよう・・とりあえず、自分を慰めて寝よう、うん)


~次の日、部室~

紬「梓ちゃん、人の趣味にあんまり文句はつけたくないのだけれど、りっちゃんに対してああいうことするのはどうかと思うわ」

梓「・・・」

紬「とりあえず、今日はこれを装着して一日過ごすこと」

ゴソゴソ

梓「な、なんですか、それ?」

紬「なにって?わかるでしょ?遠隔操作式ローターよ」

梓「そ、そんなの一日中してたらおかしくなっちゃいますよ!授業だってあるんだし」

紬「スイッチを入れなければ大丈夫よぉ、それにリモコンが半径10メートル以内にないと自動的に止まる仕組みだから、私達の教室との距離も考えたら大丈夫でしょ?」

梓「・・でも」

紬「梓ちゃんには拒否権なんてないのよ?」

梓「うぅ、わかりました、つければいいんですね?」

ヌギヌギ、スッ、

梓「できました」

紬「ウフフッ」カチッ

梓「ひぁあ!あはぁ・・、ダメです、声出ちゃいますよぉ」

紬「感じやすいのね、梓ちゃんかわいい」ペロッ

梓「ふあぁっ、耳舐めちゃダメですぅ・・」

紬「ウフフ、今日は楽しい一日になりそうね」


~3限目、2年教室~

梓(うぅ、スイッチはほんとに入らないみたいだけど、なんか変な感じがするよぉ)

梓(生かさず殺さずのこの状況・・・濡れてきちゃう)ハァハァ


~4限目、3年教室~

紬(そろそろかしら・・)

紬「先生、ちょっと具合が悪いので保健室で薬もらってきてもよろしいですか?」

先「あら、大丈夫?いいわ、行ってきなさい」

コソコソ

紬(ウフフ、梓ちゃんの教室は・・、なんだか忍者になったみたい)ワクワク

紬(いたいた!ウフフ、梓ちゃんなんかぽぉーっとしてるわ)カチッ

梓「んあぁっ!」ブブブブブッ

梓(な、なんでスイッチ入っちゃったの、ちょっと待ってよ、周りにばれちゃう)

先「だれ?授業中は携帯電話切りなさいって言ってるでしょ?」

梓(んんぅっ、ダメ、ずっとじらされてたからすっごい感じちゃうよぉ)ブブブブブッ

紬「梓ちゃんかわいい」 ハァハァ

先「ちょっと、早く切りなさい!没収とかしないから、だれ?」

梓(もうダメ、なんかでちゃう・・)

カチッ

梓(・・止まった、良かった・・、でもパンツが)

梓(学校という空間だとこんなに感じちゃうんだ・・、私もうホントの変態さんだよぉ・・)


~昼休み、3年教室~

唯「ムギちゃん、さっきはだいじょーぶだったの?」

紬「ええ、保健室に行く途中で、良いものが見れたから元気になっちゃった」テカテカ

唯「ええー、何見たのー」

紬「秘密よ」ウフフ

唯「えー、ムギちゃんだけずるーい、私も次の授業中保健室行くー」

律「おっ!私もなんだか具合が・・」

澪「・・おまえたち二人は授業さぼりたいだけだろ」


~放課後、部室~

唯「ムギちゃん、お茶しよう」

紬「ええ、梓ちゃん手伝ってくれる?」

梓「!」ビクッ

律「?」

梓「はい、手伝います・・」

カチャカチャ

紬「どう?一日中つけてる感じは?たまらないでしょ?」

梓「・・もうやめてください、授業中スイッチ入っちゃって周りにばれそうになっちゃったんですよ・・」

紬「あら?どうしちゃったのかしら?でも、大丈夫よ、りっちゃんたちの前ではスイッチ入らないと思うから」ニヤニヤ

梓「ほんとにお願いします、みなさんにばれたら私・・」ウルウル

紬(すっごいかわいいわ、ゾクゾクしちゃう)

紬「・・また一人私のおもちゃが増えたわ」ボソッ

梓「え?」

紬「はーい、みんなお茶が入ったわよぉ」

唯「わぁー、おいしそう、あずにゃんも手伝ったんだよね?あずにゃんティーだよ、これは」ホクホク

梓「・・はぁ」(何言ってんだ、こいつ)

律「どうしたんだ、梓?元気ないな、なんだか顔も赤いし・・」

梓「え、そうですか?私は大丈夫ですよ、ありがとうございます」

カチッ

梓「んっっっ!」ブブブブブッ

唯「ん?携帯がなってる、私かな・・」

唯「違う・・、だれの?」

紬「・・・」ニヤニヤ

梓(んー!無理です、ダメです、ムギ先輩止めて・・、ほんとに・・)フルフル

紬(もっとそのかわいい顔見せてちょうだい)ゾクゾク

澪「梓のほうから聞こえるんだが梓の携帯じゃないのか」

梓「!!」ビクッ

梓「いや、あの・・気のせ・・んっ、・・いじゃないですかっ・・」

唯「えー、じゃなにこの振動音?まさかラップ現象?」

澪「ひぃぃっ!」ガタッ

律「唯、最近好きだなー、そういうの」

梓「すみません、ちょっとトイレ行ってきます」ガタッ

澪「早く戻ってこいよ、練習始めるんだから」

紬「・・・チッ」

律「?」

律「あー、私もトイレ行こうかなぁ」チラッ

紬「・・・」

律「うん、トイレ行ってくるわ」

唯「私も行ってこよぉーかなー、いわゆるツレションってやつだよね」

律「唯、おまえはダメだ」

唯「えー、なんでー?ツレションしようよー」

律「実は、おっきいほうなんだ、恥ずかしいからこないでくれ」キリッ

紬「・・・」


~トイレ~

梓「ひどいよ、律先輩の前ではスイッチ入れないってことだったのに・・」

梓「パンツ汚れちゃった・・ハァ」

梓「うわ、糸引いちゃってるし・・・」

キー、バタン

律「・・あずさー、いるかー?」

梓「!はっ、はいなんでしょうか?」

梓「今出ますからちょっと待ってて下さい」

律「あー、いいよ、そのままでも」

梓「?」

律「あのさー、気のせいだったらいいんだけど、ムギになんかされてないか?」

梓「!!!」

梓「ど、どうしてですか?」
律「んー、なんか思い当たることがあってさ・・いや、私の気のせいならそれにこしたことはないんだけど」

梓「・・・」

律「・・・」

律「やっぱりなんかあったろ?」

梓「実は・・・」

律「やっばりか・・、実はムギがああなったのにはわけがあってな」

梓「どういうことですか?」
律「詳しく話すと長くなるから、簡潔に話すと・・」

梓「・・・」ドキドキ

律「私がふざけて、ムギに大人のおもちゃ渡したらなんかだんだんエスカレートしていって・・」

律「・・で、気がついたらムギは天性のSっぷりを発揮して、私も同じようなことされたんだ」

梓「うっ!うそですよね!?」

律「・・本当なんだ、そうしないと澪が犠牲になるぞっておどされて」

律「澪がそんなことされたら、絶対精神崩壊しちゃうし、原因つくったのは私だし・・」

律「と、とりあえずあんまり長居すると怪しまれるから早く戻ろう、あっ、ローターははずしとけよ」


和「・・・トイレでしてたら、とんでもない話聞いちゃったわ」

和「・・・うん、知らない、生徒会行こう」


~部室~

律「いやー、いっぱいでちゃったよー、今日も快調だよ」

澪「律、一応女なんだからそういうことは言うなよ」

律「いいっじゃーん、減るもんじゃないし、なっ、梓」

梓「え、ええ、そうですね」

唯「あずにゃんもおっきいほうだったの?だからあんなに急に出てちゃったんだね?」

唯「よし、臭いかぎにトイレ行こう!」

澪「やめろ」

カチッ

梓「・・・」

紬(・・チッ、外しやがったな)


~部活終了~

紬「梓ちゃん、りっちゃん、今日もお茶していくわよね?」

梓律「!!!」ガクガクブルブル

澪「今日は私達も一緒に・・」

紬「・・・」

澪「やっぱり帰ろうな、唯」

梓「・・・」

律「・・・」


紬「・・・なんで外したの?今日一日中つけてるって約束でしょ?」

梓「あの・・えっと」

律「・・・わ、私が外せって言ったんだよ」

紬「なんで?」

律「だってそのままつけっぱなしにしてたら、またムギがスイッチいれて悪戯するだろ?」

紬「それがなにか問題あるの?」

律「梓は私と違って、真面目なんだから耐えられないだろ?」

紬「梓ちゃんがまじめ?」クスッ

律「真面目だろ!練習熱心だし・・」

紬「先輩の体操服をこっそり着たり、ティーカップペロペロしちゃうような子が真面目なの?変態じゃない?」

梓「!!」

律「・・え?なんだよ、それ?」

梓「・・・ごめんなさい。律先輩の体操服がなくなってたのは私が家に持って帰ってたからなんです、他にもいろいろ・・」ウルウル

律「・・・」

紬「どう?ただの変態じゃない?」

律「そ、それでもかわいい後輩をいじめるのは良くないことだろ!」

梓「律先輩・・」キュン

紬「・・なに?全部私が悪いの?」ウルウル

律「いや、その、梓も反省しなきゃだし、ムギがそういうふうになった元々の原因は私がふざけたせいだけど・・」

紬「仕方ないじゃない!毎日さびしかったのよ!りっちゃんは澪ちゃんと幼なじみで仲良いし、唯ちゃんは梓ちゃんにベタベタだし・・」

紬「私一人だけなんだか表面だけの付き合いみたいで・・、みんなだってただのおやつ係くらいにしか思ってないんでしょ!」

律「ムギっ!ごめんよ、ムギがそういうふうに思ってたなんて知らなくて・・」

紬「ウッウッ、ッヒグ・・」

律「・・ムギ!ムギは大事な友達だよ!他のメンバーと同じくらい、澪と同じくらい」 ダキッ

紬「・・りっちゃん」ギュッ

紬「・・今よ、梓ちゃん」ニヤリ

梓「はい、ありがとうございます」ガチャ

律「え?手錠?え?」

梓「フフフ」

律「ちょ、どういうこと?」

梓「どういうこともなにもこういうことですよ、ねぇムギ先輩」

紬「うん、私の演技うまかったでしょ?」

律「冗談だろ?」

梓「今日は長いですよ・・、律せんぱぁい」

紬「ごめんね、りっちゃん」ハァハァ



終わり



最終更新:2010年12月03日 01:45