唯の部屋
律「もってきたぞー」
憂「すいません遅くなって!」
唯「ったくおせぇんだよ憂よぉ!三十分待たせるとかどんだけつかえねんだよ。しかも律に手伝わせやがって。客だぞ一応」
律(一応って…)
律「いや別にいいって!どうせ暇だったし!」
憂「ほんとごめんなさい、ごめんなさい」
唯「手伝ってもらってありがとうございますだろうが!!」
憂「手伝ってもらってありがとうございます。」
律「いやそんないいってだから!そんな事よりお茶飲もうぜ!ほらおかしもあるし!な?な?」
紬「あ、私もケーキ持ってきたからよかったら食べて?ほら憂ちゃんも…」
憂「いえ…じゃましちゃうと悪いし晩御飯つくらないとなので私戻ります。勉強おねがいしますね」
唯「憂!今夜はカレー食いたい」
憂「カレー…だね、わかった。それじゃ」バタン
澪「お、おい!妹さんにきつく当たりすぎじゃないのか?」
唯「そう?私間違ったこといってないのに?」
澪「だけど…」
唯「まぁいいじゃん、とりあえずケーキ食べよケーキ。頭使ったら糖分とらなきゃ」
紬「召し上がれ。」ウフフ
数時間後
紬「とりあえずこんなものかしらね?」
澪「そうだな、とりあえず追試をギリギリパスできるぐらいにはなったかな」
律「いやぁ疲れた…」
唯「おまえはマンガ読んでただけだろうが」
律「普段読まないジャンルのマンガだからさぁー。しかし大尊かっこいいな」
唯「これだからにわかは…鬼塚の漢わからないとか笑わせんじゃねぇよ。」
律「えっ!鬼塚ってまたでんの?」
澪「まったく、なにしにきたんだか…」クスッ
紬「ウフフ」
唯「あそうだ…まぁあれだ、そのなんつーか…ありがとう…な…でもまぁこれで追試パス出来なかったらおまえらのせいだからな!!!」
律澪紬(!!!!!)
紬(あの唯ちゃんが…)
律(素直じゃないけど…)
澪(感謝を述べた!)
玄関
唯「じゃあ気をつけてな!」
律「またロクデナシぶるーす読みにくるぜ!」
澪「一応今日の部分自分で復習しとけよ!」
紬「それじゃあ、お疲れさま」
帰り道
紬「じゃあ私駅行くからまた明日ね!お疲れさま」
律「お疲れ!」
澪「気をつけて!」
律「いやぁそれにしても強烈な妹だったな。あの姉にしてこの妹ありって感じで」
澪「タイプは全然違うけどな…それにしても唯のやつもっと優しく出来ないのかな」
澪「じゃあ私達帰るから。追試頑張れよ!」
唯「ああ。夜遅くまでつき合いご苦労。じゃあな。
律「じゃあなー!」
バタン
憂「・・・お姉ちゃん」
唯「なんだよ」
憂「本当に勉強してたの?」
唯「あたりまえだろ、こんなこといちいち言わせんな。」
憂「嘘じゃないの?」
唯「はあ?」
憂「お姉ちゃんがまともに勉強するなんてありえない。きっとみんなを巻き添えにしたんでしょ。」
唯「ざけんな!!私はちゃんと勉強したんだよ!!お前なんか頼りにしてねぇよ」
憂「ははは、嘘にきまってるよ。きっと勉強したくないからそんなこと言えるんだ。」
唯「うるせえ!!!もういい!!てめぇなんかもう口もきかねぇよ!!」バタン!!
憂「・・・・・・・・・」
次の日!
澪「・・・唯どうなったのかな・・・」
紬「でもあれだけ頑張ってたんだからきっと大丈夫よ~」
律「だといいんだが・・・」
ガチャッ
律「あっ、唯!どうだったんだ?」
唯「・・・まさかこんなことになるなんて・・・」
澪「え、また追試になったのか!?」
唯「100点とっちまった・・・・」
律「えええええええええええええええ」
澪「極端だな!!」
紬「でもよかったぁ~」
澪「ま、まあこれで一段落だな」
唯「よし、じゃあ練習するぞ!・・・って・・・・」
律「ん?どうした唯?」
唯「・・・忘れちまった・・・」
澪律「おいっ!!」
律「姉妹関係はそれぞれの家庭で変わるだろ。それより勉強どうだったんだ?」
澪「ミス一夜漬けの律より覚えはやくて教えやすかったかな?律も見習って一夜漬け卒業しろよ」
律「なんだとー!憂ちゃんは一夜漬けでもやるときはやって偉いっていってたぞ!」
澪「それお世辞じゃないのか?」クスクス
律「そうかもな!」
澪「そうだよ!アハハハ!」
律「ハッハッハッ……アッ!!……」
澪「あれ?どうした律」
律「な、なぁ…この話したのっていつだっけ?」
澪「なに言ってんだよ今日じゃないか…………あ!…」
律「なら…なら、なんで、どうして今日唯に話したのを憂ちゃんが知ってんだ?」
澪「放課後は私たちがいたから話す機会はなかった……ってことは…私達が」
律「見られて…た……?」
タッタッタッタ
誰かが走り去るのを澪と律は同時に聞いた
あの誰かが憂だったのかはわからない。
しかし、もし憂だったらどこかで憂に見られてたのを認めることになる。
だから2人は「学校で唯がメールを送ったんだ」とお互いを納得させた
真相はわからない
事実としてあるのは、後日唯が追試をパスしたってことだ
澪「合宿をしないか?」
唯「は?」
律「合宿?」
紬「いいと思う!賛成!」
唯「なんでいきなり乗り気なんだムギは!!そして澪!いきなりすぎる!」
澪「えっとこれ、なんだけど」
律「カセットテープか。なんのやつなんだ?」
澪「我が軽音楽部の何代か前の先輩が残したテープだ。」
唯「へー…ってだからなんでこれが合宿につなかんだよ!」
澪「いや、私たちの目的って一応学園祭のステージで演奏することでしょ?」
唯「学園祭?聞いてねぇぞ」
律「ははぁん、なるほどな!先輩方の演奏聞いて少し焦ったわけだ」
唯「いや、だから」
澪「だってまだ私たち一曲もオリジナルないし、演奏も未熟だから…だから合宿しないか?今夏休みだし!!」
唯「おーい」
紬「そうね!じゃあ善は急げよ!うちの別荘でいいかしら?」
唯「………」
律(ふふ、あの内気な澪がここまで積極的になるなんてな…)
律「なら私も賛成!どうせなら過去の先輩越えるような演奏しようぜ!」
澪「その前にオリジナル作らないとな!」アハハ
紬「スタジオ完備の別荘とれたわ!」キラキラ
律「よーし今年の夏は叩いて叩いて叩きまくるかぁ!!」
唯「」
澪「じゃあ、いつにする?お盆は…外した方がいいよな」
律「まぁそうだな、家の方でなんかしらあるだろうし」
紬「ちなみに別荘はいつでも大丈夫よ」
唯「わかったわかった、3対1で私の負け、それは認めよう。合宿?いいさいいさ、別荘だし金かかんないしな。最近妙にしつこい憂も気にしなくてすむ」
唯「しかしちょっとまてぇぇええええ!!!!!」
澪「ど、どうしたんだよ唯!」
唯「やっと話聞く体勢になったな!学園祭で演奏ってどういうことだよ!」
律澪紬(?)
唯「3人揃って?浮かべんなよ!!私は学園祭で演奏するって聞いていないし嫌だぞ!昔から学園祭に限らず学校行事は学校サボれる口実だったんだから高校もサボる!」
律「ちょっと待て、じゃあなにしに軽音楽部入ってんだよ?」
唯「暇だったし、ギター持ってたし、お菓子美味しいし、おまえらに頼まれたし、お菓子美味しいし」
紬(忘れてた。唯ちゃんって私のお菓子に釣られた子でもあったんだ)
律(あぁーそういや入部の時大して話しなかったな)
澪(あの時は怖いイメージしかなかった…)
唯「だいたい!演奏ってことはステージにたつんだろ!みんなの前に!」
澪(ウッ!そうなん…だよな…)
唯「だったら、まずこのギターはないだろ!!」
律「そこかよ!!!」
唯「なんだよ、大してひけないのにネック2つとかアホ丸出しじゃねぇか!」
紬「唯ちゃん…自覚はあったのね」
唯「あ?」
紬「(初めてのあ?だわ)すいません。」
律「つまり、ギターさえなんとかなればいいのか?」
唯「まずそもそも学園祭は出ない。」
澪「じゃあ、唯が練習しても意味ないか。律、ムギ、3人で行こう」
唯「え?」
律「まぁそうなっちゃうな」
唯「もしもし?」
紬「仕方ないわね、本人次第の面もあるし、無理強いはさせたくないわ。」
律「じゃあ合宿の予定だけ決めちゃうか、唯はそこらへんでギター弾いててくれ。アンプ繋ぐなよ、うるさいから」
唯(なんかこうもあっさりひかれるとな。中学時代は別に出てもよかったけど憂がいちいちうるさかったから出なかっただけで、出たくないわけじゃないし。よ、よーし)
唯「で、でもよぉ、やっぱりバンドにギターいないと盛り上がらなくないか?」
律「いんじゃないか?斬新で」
澪「そうだよな」
紬「そうね、新しい感じのバンドになっておもしろいかも」
律(うまく誘い込めたな)
澪(完全な偶然だけどな)
紬(後は仕上げね)
律「ま、まぁけど唯がきたいなら来るか?合宿」
唯「え?あ、えと…はい。っていやその違ういやちがくない!」
澪「はい、決定!」
紬「ウフフ、楽しみねぇ」
唯「ったく、仕方ないな。合宿いってやるか…。でもその前に」
澪「その前に?」
唯「ギター買い替える。」
とゆうわけでギターショップ行き持っていたギター売ったら5万で売れ今回は脅しでなく権力でレスポールを5万で手に入れた。
唯「やっぱり持つべきものはともだ…つ、使える奴と金だな」
紬「フフフ、無理しなくていいのに」
律「そうだぞー友達って言えばいいじゃないか」
澪「そうそう、素直になれよ!」
唯「あ?」
澪「ヒィッ!すいません。って、これでみんな唯のあ?もらったことになるな」クスクス
紬「今日で私と澪ちゃん2人もらったもんね」ウフフ
律「私が一番もらってるけどな」エッヘン
唯「そんだけ私を怒らせてるってことだよな…」
澪「全く律はしょうがないな」
律「なんだとー」
唯律澪紬「アハハハハハハ」
別れ道
唯「次は合宿でだな。」
紬「そうね、それじゃまたその日に」
澪「帰り道気をつけて!」
律「唯!遅れるなよ!」
唯「おまえこそ澪に頼るなよ。」
帰り道
唯「友達…ねぇ」
唯(考えたことなかったな。私があんな風に友達としゃべってるなんて。あの日以来で、もう忘れたと思ってたのに)
?「唯!!」
唯「あ!和ちゃん!」
和「え?ゆ、唯!あなた…」
唯「へ?あ、あ、あれ?なんだこれ?なんかおかしいかな?おかしいよな?」ハァハァハァハァ
和「唯落ちついて、唯!」
憂「お姉ちゃん?それに…のど…か…さん…なにをしてるんですか?」
和「憂、救急車呼んで、はやく!」
憂「なぜ今さらあなたに命令されないとなんですか?お姉ちゃんは私が守るんです。だから大丈夫です。家まで運べば薬もあるし私がいる。あなたは…邪魔です」
和「………そう?ならせめて家まで」
憂「大丈夫ですから、担げますから、触らないで!」
…
唯「んーここは?」
憂「家だよお姉ちゃん。」
唯「家?あれ?なんでだ?確か和と会った気がするんだけど」
憂「そんなはずないよ、今日は夏休みなのに部活に行って合宿の話してお姉ちゃんも参加することにしてギター売りに行って新しいギターかってエスポワールって名前つけたんでしょ?その帰り熱中症で倒れたんだよ」
唯「なんで知ってんだ?」
憂「さっき紬さんから聞いた」
唯「ムギから?」
憂「うん紬さんから」
唯「そっか…悪いな、迷惑かけて。私もう寝るよ。」
憂「オヤスミお姉ちゃん。夜中にお腹すいた時ように夜食つくっとくね」
唯の部屋
唯「ムギから…か。家と正反対の駅に向かったムギにどうやって聞くんだよ」
唯(また倒れたみたいだな。よくわからん。とりあえず今日は寝よう。来週には合宿…もあるしな)
憂の部屋
憂「やっぱり…やりすぎなのかな?お姉ちゃんの周り付きまとうなんて」
憂(でもまた昔みたいになったら…やっぱりお姉ちゃんは守らないと)
そして合宿当日
律「みんな元気だったかぁ!!」
唯「律ほどじゃないけどな」
澪「律は本当に夏好きだからな」
紬「ウフフ、みんな元気そうでよかったわ!それじゃ行きましょうか」
律「そういえばどこに行くんだ?別荘っていうぐらいだから山?海?できれば海がいいな!」
澪「遊びに行くわけじゃないんだぞ!全く」
唯「と、言いつつ水着しっかりもってきてんだな澪」
澪「いやこれはその…」
紬「きっとみんなの期待裏切らない程度だと思うけど…あんまり期待しないでね」
別荘
唯「こ…こなの…か?」
紬「そうなの…実は急だったからスタジオ付きの別荘はここぐらいしかなかったみたいで」
澪「ここぐらい?それがここ?急で?」
紬「ごめんなさい!期待…裏切っちゃった?」
律「いい意味でな!すっげぇ別荘じゃん!期待以上だよ!」
澪(律のやつ、全くビビるそぶりがない)
唯(ある意味すごい大物だな)
律「とりあえず荷物置いたら海いこうぜ」
澪「いやまずこういう所きたら掃除とかじゃないのか?」
紬「大丈夫よ。先に使用人の人達がやってくれてるし」
唯(使用人…憂みたいなのが何人もいるのか。そういや憂ここまでは来てないよな?)
紬「唯ちゃん?どうかした?」
唯「いや別に…なら荷物置いて海行くか!」
律「それ私のセリフだぁ!」
紬「賛成!」
澪「夜は練習しっかりやるからな!!」
……
唯「あぁー疲れた…」
紬「こんなに楽しく海で遊んだのはじめてだわ!」
律「まだまだいっぱい遊び方あるんだぜぇ」
澪「また明日だな。夜は練習練習!私歌詞書いてきたんだ」
律「え?澪が歌詞を?」
唯「ずいぶんとやる気だな。」
紬「じゃあ後でそれ見せてね、曲も作らなきゃ」
澪「うん、そうしようか」
律(澪の歌詞…か…)
最終更新:2010年12月04日 00:18