<放課後>
律「今日の練習はこれで終わり!」
唯「よし!じゃあみんな帰ろっか」
律「あ、私ちょっとトイレ行ってくるから先行ってて」
梓「わかりました」
澪「あ、私も行ってくる」
律「なんだよー、マネすんなよなぁ」
澪「はいはい・・」
紬「ふふ、仲が良いのね」
律「だからさー、私おかしくなっちゃってぇ」
澪「それはお前が悪いだろ」
律「そうかなー、でもあいつもなかなか可愛いとこあって・・」パタン
澪「聡が可哀そうだ・・」パタン
律「・・・」
澪「(律が隣にいる・・壁を一枚挟んだだけの空間で律が用をたそうとしている・・)」
律「・・・」ゴボッ ガシャァァァ・・・
澪「(あぁ・・また今日も先にトイレの水流した・・
隣がいるんだから当たり前か・・いや集中しろ・・)」
ガシャァァァァ・・・
澪「(耳をダンボにするんだ・・トイレの水の音にかき消される筈だった
律のおしっこの音を聞き取るんだ・・)」
ゴゴゴゴゴゴ・・・
澪「・・・・」
澪「・・・・」
澪「(聞こえない・・)」シクシク
律「み~お?」カランカラン・・
澪「!・・・ん~?」
律「外で待ってるからな~」
澪「んー、わかった」
律「・・・」カチャ・・パタン
澪「・・・」
澪「(はぁ・・・)」
くそ~、律のおしっこの音聞きたかったのに・・
律のおしっこも見てみたい・・どんな色してるんだろう?
というか正直味わいたい、どんないったいどんな味が・・・
問題はどうすれば私の目標を達成できるかだ・・
澪「(なにか妙案はないか・・なんとかバレずに律のおしっこを入手する方法は・・
律はけっこう抜けてるとこあるから何か手はある筈なんだけどなぁ)」
さわ子「・・・という訳なのでみなさん忘れずに・・ん?」
澪「ほけー」
さわ子「秋山さん」
澪「・・・」
さわ子「秋山さん!」
澪「え!?・・あっ、はい!」
さわ子「忘れずに持ってきて下さいね」にっこり
澪「え?・・な、何をですか?」
クスクス・・・
律「あははっ・・な~にぼーっとしてんだよっ澪ぉ」
唯「さわちゃん!澪ちゃんはお疲れなのです・・」
さわ子「秋山さんが珍しいわね、いい?今度はちゃんと聞いててね?」
さわ子「尿検査があるので明日の朝持ってきて下さいね」
澪「・・・」
澪「(・・・なん・・だと?)」
・・・・
なんてタイムリーな出来事なんだ。私は神に愛されているんじゃないだろうか
これなら全てうまくいく
律に怪しまれる事無く、律のおしっこを堪能する事ができる
私のシナリオは完ぺきだ
あとは実行に移すだけ・・
<下校中>
律澪唯紬梓「おつかれー、また明日!」
澪「な、なぁ律」
律「ん?」
澪「尿検査ってどうやるんだっけ?」
律「えっ普通にやればいいんじゃないの?」
澪「私やり方知らないんだけど・・」
律「はぁ?・・小学生の時も中学生の時もやってきたじゃん!」
澪「いや・・そうなんだけど・・忘れちゃってさ」
律「忘れるも何も紙コップにして、容器におしっこ入れれば良いんだよ」
澪「(律がおしっこって言った・・律が今・・おしっこって・・)」///
律「いや・・そんな顔赤くされても・・」
澪「いっしょにやろう」
律「えっ・・何を?」
澪「尿検査」
律「はぁぁぁ!?なんで?!」
澪「律の説明よくわかんないから律が実際にやって説明してよ」
律「いやいやいや・・・」
澪「・・・」
律「意味わかんないから!絶対わかってるだろ」
澪「よくわからないから言ってるんだよ」
律「簡単じゃん!コップに説明書いてあるからそれ見ろよ!」
澪「百文は一見にしかずって言うだろ?律に見せてもらった方が早いと思うんだ」
律「無理無理むり・・・」
澪「嫌なの?」
律「嫌に決まってるだろ!自分のしてるとこ人に見せられるか!」///
澪「私達幼馴染だよな?」
律「えっ?うん」
澪「ずっと昔から一緒だった・・」
律「うん」
澪「そして・・し、親友だ」
律「う、うん」
澪「じゃ、大丈夫だよな?」
律「・・・///」コクッ
澪「と、とりあえず公園のトイレ行こっか?」///
律「う、うん」///
澪「・・・」
律「・・・」
澪「・・・」
律「・・・ってあっぶねぇぇぇ!!」ズサッ
澪「おい!」
律「ノリでとんでも無い所へ連れてかれるとこだった!その手には乗らないからなっ!」
澪「ちっ」
律「舌うちすんな!舌うち」
澪「と、とりあえずトイレには行こう?なっ?」
律「なんだよとりあえずって!怪しい人が使う言葉NO.1だぞ」
澪「わがまま言うなよ、ほらっ行くぞー」グイ
律「わっ、ちょ・・ひっぱるなって!」
澪「・・・」グイグイ
律「やめろー!」バッ
澪「律・・どうした?」
律「はぁはぁ・・なんか今日の澪変だぞ・・」
澪「変なのは律だよ・・私がこんなにお願いしてるのに」
律「そんなお願いされても困るんですけど・・」
澪「困るのは私の方だよ、尿検査提出できないじゃないか」
律「ぞくぞく・・」
律「と、とにかく私は帰るからなー」
澪「あ、おい!りつぅ」
律「・・・」ピュー
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「(なぜ失敗した・・・)」
・・・・
<翌日>
律「なんだよ、澪、ちゃんと尿検査持ってきてるじゃんか?」
澪「・・・」
律「簡単だったろ?」
澪「・・・」ツーン
律「あらら・・」
唯「どうしたのりっちゃん?」
律「えっ?いや、なんでもないよ」
ガラッ
さわ子「みんな席についてー」
さわ子「尿検査はみんな提出したかしら?」
さわ子「うんうん、じゃあ・・どうしよっか」
さわ子「出席番号1番、秋山さん」
澪「はい?」
さわ子「悪いけどみんなの分、後で職員室まで持ってきてね」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「(・・・な・・に・・?・・)」
・・・・
これまたなんてグットタイミングな・・
さわ子先生、あなたはなんて良い人なんだ
変な先生呼ばわりしてごめん、ほんとごめん
このパターンはつまり・・アレができるわけだ
神様はきっとアレを望んでいるに違いない
やるしかない、
秋山澪、私なら大丈夫・・・
憂「あ、澪さん、こんにちは、どこに行くんですか?」
澪「ちょっと職員室までね、提出する物があるんだ」
憂「そうなんですね」ニコニコ
澪「(下級生の階を潜り抜けつつ、クラスのみんなの尿を抱えたまま職員室を目指す)」
澪「(問題はここからだ・・・)」
澪「・・・」キョロキョロ・・
澪「・・・」
澪「・・・」サッ
パタン
澪「フフ・・第一の任務完了・・」
澪「(職員専用トイレに誰にも見られる事無く忍び込む・・
ここならめったに生徒は入ってこない
第二の任務に専念できるってわけだ)」
澪「さてさて・・」
澪「・・・」ガサッ
澪「たいなかたいなかたいなか・・・」ガサガサ
澪「ん?」
澪「(唯のか・・どれちょっと拝見・・)」ガサッ
澪「・・・」
澪「(けっこう濃いな・・オレンジに近い感じか・・
こう見ると・・ジュースみたいでなんともおいしそうな・・)」じゅる・・
澪「(はっ、だめだだめだ!私の本命は・・)」ガサガサ
澪「(ムギのか・・一応見ておこうか・・)」ガサッ
澪「(なんとも透き通る様な無色・・これはこれでイイ!!
ムギはおしっこまで上品なんだな)」
澪「(っと・・私ったらまた寄り道を・・)」ガサガサ
澪「・・・」
澪「・・・」ゴクリ・・
澪「(ついにたどりついた・・)」
澪「(なんか緊張するな・・この紙袋の中に律のおしっこが・・)」ドキドキ
澪「ふぅ・・・・・よしっ」
澪「(あ~あ神サマおね~がい私だけのドリームタイムくだ~さいっと!)」ガサッ
澪「・・・・・・」
澪「(おおおっ!!これが・・・正真正銘の・・律の・・おしっこ!)」
澪「(はぁ~・・キレイな黄色だなぁ・・律の髪の毛と同じ色だ・・)」
澪「(欲を言えば出したての温もりも味わいたかったけど・・しょうがないか・・
家に帰ってレンジで温めるとしよう)」
澪「(っと・・感動に浸るのは家に帰ってからだ
あんまり遅くなるとさわ子先生に怪しまれるかもしれない)」
澪「・・・」
澪「(用意してきた空の容器とすりかえて・・任務完了だ)」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「(中身・・どうしよう・・空のまんま提出したらいくらなんでも律にバレる
う~ん・・弱ったな・・私とした事が・・)」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「(ま、とりあえずトイレの水でも入れておこうか)」
澪「(よしっ!退散だ)」
澪「・・・」
澪「・・・」
澪「(律の・・おしっこ・・)」
澪「(これは秋山家の家宝だよお・・)」スリスリ
<放課後>
澪「ふふーん♪」
ガチャッ
澪「あれ、まだ誰も来てないのか」
澪「今日の部活が終わって家に帰れば・・」
澪「・・・」///
澪「なんかテンション上がってきた!早く家に帰りたいな」
澪「とりあえずトイレ行ってこよ」
唯「ねー、あずにゃんさっきからなんの本読んでるの?」
梓「トンちゃんの事です」
唯「えー、なになに・・スッポンモドキの飼い方?」
梓「ええ、やっぱり私達がしっかりしないと、トンちゃんも可哀そうですから」
唯「あずにゃんは勉強熱心だね!トンちゃんもきっと嬉しがってるよ」
梓「唯先輩も少しは勉強してください!アクアリウムって難しいんですよ」
唯「へー、そうなんだ、でも私はトンちゃんを可愛がる係だしぃ
そういう難しい部分はあずにゃんにおまかせするよ」
梓「勝手に変な係作らないで下さい」
唯「ぶー・・・」
梓「PH大丈夫かなぁ・・トンちゃん苦しくないかな・・」
唯「ぺーはー?」
梓「あ、PHっていうのは・・えーと・・」ペラペラ
梓「水質ですね、アルカリ性とか中性とか酸性とか・・」
唯「へー、そういうのも気にしないといけないんだ」
梓「ええ、トンちゃんに適した水質に合ってないと弱ってしまうみたいです」
唯「ええっ?!トンちゃん・・弱っちゃうの・・」オドオド
梓「ですから難しいんですよ・・最悪・・死んでしまう事も・・あるみたいです・・」シュン
唯「えぇ~~!?・・・やだやだ!そんなの・・
お願いあずにゃん!トンちゃんを救って下さい!」グスグス
梓「いきなり抱きつかないで下さい・・
大丈夫ですよ、今日澪先輩がPHを調整する薬を持ってきてる筈ですから」
唯「そ、そうなんだ!」
梓「私が昨日話をしたら、ペットショップが家の近くにあるので買ってきてくれると・・」
唯「さっすが澪ちゃん!・・早く来ないかなぁ・・澪ちゃん」
梓「あ、でも澪先輩のカバンありますよ?一回来てるみたいですね」
唯「あ、ホントだ!トイレかな・・」
梓「・・さぁ、とりあえず澪先輩を待ちましょう」
唯「うん!・・そうだね!」
最終更新:2010年12月05日 01:08