PM4:30 琴吹家

紬(もう、何枚絵を描いたのかしら・・・。唯ちゃん達も私と同じように力を持っている・・・。これの意味することは一体・・・?」

紬(もう1枚書いたら、休憩しよう・・・)

紬(・・・)

紬(こ・・この絵は・・・!)

紬(梓ちゃんが危ない!!)


斎藤「お嬢さま、今日も学校は・・・お嬢さま!?」

斎藤(お嬢さま・・・いったいどこへ・・・?!こ、この絵は!?)

斎藤(・・・)

斎藤「憂さんですか?私です。サイラーが現れました!」


同時刻 桜ケ丘高校音楽室

律「今日も2人か・・・」

唯「2人だね・・・」

律「なぁ、唯・・・」

唯「んー?」

律「話しておきたいことがあるんだけど・・・」

唯「そういえば私もあったよ、りっちゃんに話しておきたいことが」

唯「そんなことがあったんだ。」

律「あぁ、私は人の心が読めて、澪はものすごい怪力ともう一つの人格。」

唯「もしかしたら、ムギちゃんやあずにゃんも・・・」

律「あぁ、とりあえずみんなで集まって、今後のことを話しあ・・・」

唯「どうしたの、りっちゃん?なんで止まるの?!」

?「止めたのは私。」

唯「?!」

唯「あなたは・・・?誰?」

?「平沢唯。未来からきた。」

唯「未来から来た、私?」

未来唯「そう。あなたにメッセージを伝えに来た。あずにゃんを助けて、世界を助けて。」

唯「あずにゃんを助ける・・・?」

未来唯「あずにゃんにも私たちと同じように特別な力がある。そして、あずにゃんはあいつに力を奪われる。」

唯「どういうことなのそれは?!あいつって言うのは誰?!」

未来唯「ここが間違いのはじまりだった。あずにゃんの力を奪われたら、あいつを倒せなくなる・・・」

唯「わかんないよ、そんな1度に言われても!」

未来唯「私のメッセージはこここまで。あとはあなたのその力であいつを倒して!」

唯「まって!」

未来唯「あずにゃんを救い、世界を救おう!」

(ヒュン!)

唯(行っちゃた・・・)

律「・・・おう。」

唯「・・・」

律「どうした、唯?」

唯「あずにゃんが危ない・・・!」

律「梓が!?」

唯「私たちであずにゃんを助けないと・・・!」

律「ちょっとまて、それどーゆーことだよ!」

唯「今、未来から来た私がそういったの。あずにゃんを救い、世界を救えって」

律「未来から来た唯?!そうか、そういえば唯は時間も操れたよな。」

唯「とにかく、あずにゃんを見つけないと・・・!」

律「そうだな。携帯は・・・っち、出ないか。よし、とにかく街中探して、なんとか梓をみつけないと!」

唯「うん!」

純「それは無理だと思いますよー」

律「ん?君はたしかジャズ研の・・・」

純「そーです。ジャズ研2年の鈴木純ちゃんでーす!」

唯「純ちゃん、そこをどいて!」

純「それはできない相談ですねー。私、あなたたちの邪魔をするよう言われてきてるんで。」

律「なら、しかたがないな。(おい、そこをどけ!)」

純「私の心を操ろうとしても、無駄ですよー!」

純「私、コピー人間なんで!」

律(?!後ろにも?!)

純「分身に心はないんですよ。残念でしたねー!」

律(くそっ!どうすれば・・・!?)

純「とりあえず、ここでおきまりの展開ですけど、お2人には死んでもらいまーす!」

律(やばい!どうする!)

純「何か、言い残すことはないですか? !? うっ!!」

律・唯(!?)

純「どーやら、本体がやられたみたいなので、ここまでみたいです。さようなら」

律「? 私たち、助かったのか…?」

唯「そうみたいだね…」

憂「はぁはぁ、大丈夫!?お姉ちゃん!?」

唯「憂がなんでここにいるの?!あと、そっちの人は誰…?」

斎藤「琴吹家執事、斎藤でございます。」

憂「説明は後!あずさちゃんを助けるのにお姉ちゃんが必要なの!!力を貸して!」

唯「私の力?」

憂「この絵に書いてある場所をイメージして、私たちをテレポートで連れていってほしいの!」

唯「そんなの無理だよ!まだ1回しかテレポートしたことないし、この人数をテレポートさせるなんて・・・」

憂「お願い!時間がないの!なんとかやってみて!!」

唯「憂・・・解った…やってみる…!」



これの少し前 市内某所


梓(純は付き合ってくれなかったし、今日は一人か…)

焔「おい、梓!」

梓「!? なんだ、澪先輩ですか…」

焔「なんだとは、なんだ。みんな心配してたぞ。学校はどうしたんだ?」

梓「今日は具合が悪いので、休みです。」

焔「とてもそんな風には見えないのは、私の目が節穴だからか?」

梓「私が悪いと言えば、悪いんです。」

焔「お前が具合悪くなるわけないだろ。なんてったって、不死身なんだからな。」

梓「!? なんでそのことを…?」

焔「そんなことはどうでもいいじゃないか。それより、お前と会いたいという人がいるから、私についてこい。」

梓「い…いやです!」

焔「おっと、逃げたって、無駄だぞ?」

梓(!? す、すごい力…!)

焔「このまま、あいつのところに連れて行くか。」

紬「待ちなさい!」

焔「お前は…?!」

梓「ム、ムギ先輩…!?」

紬「その子を放しなさい!」

梓「だ、ダメです…!逃げてください!」

紬「私、1度友達を悪い奴から助けるのが夢だったの…!」

焔「おいおい、なんでそんな怖い顔してるんだよ?ちょっとじゃれてるだけだよ。な、梓?」

紬「私は知っている。梓ちゃんが不死身だということも、あなたが澪ちゃんじゃないということもね。」

焔「そうかお前も能力者か。予定とは違うけど、二人連れていけば、私の手柄が増えるな。」

サイラー「そう、本当にお手柄だよ…。」

焔「?! お前は…?!」

紬(あ、あいつは…!絵に出てきた…)

サイラー「本当にあの女の言った通り、3人も能力者が集まるとはね…」

焔「3人!?それはどういう…うわっ!!」

サイラー「お前も俺を動かすエサの一つだった、ということさ」

焔「クソっ!あの女ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

サイラー「さて、どこから切り裂かれたい?腕か?腹か?それとも・・・ ?! うっ!?

憂「こんにちは。6000ボルトの電流のお味はいかが?」

サイラー「・・・ふっ。こんなおもちゃで俺を止められるとでも…」

憂「思ってないわ」

サイラー「?! ち、力が使えない…!?」

斉藤「…」

サイラー「く、くそっ!」(バタッ!)

唯「あずにゃん!」

梓「?! 唯先輩?!それにみんな…どうしてここに…?!」

唯「大丈夫!?ケガはない!?」

梓「はい、大丈夫です。」

唯「そう、ならよかっ…た…」(バタッ!)

梓「!? 唯先輩?!大丈夫ですか!?唯先輩?!」

憂「お姉ちゃん!?すごい熱!」

斎藤「すぐに病院を手配しましょう。」

憂「えぇ、お願いします!」

斎藤「サイラーとその協力者は記憶を消して、琴吹家の地下室に拘束します。・・・憂さん。一つ、お聞きしてもよろしいですか?」

憂「何ですか?」

斎藤「平沢唯達の記憶は…」

憂「お姉ちゃん達には私の口から、全て話します。斎藤さんは紬さんに全てを話してください。」

斎藤「しかし、それでは…」

憂「サイラーはもう倒されたから、問題はないはずです。」

斎藤「憂さん…」


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最終更新:2010年12月12日 21:15