ガチャ

澪「おーっす」

澪「・・・誰も居ない。私が最初か」

澪「ヨイショ」

澪が鞄とベースを下ろす

澪「律の奴、先に部室行ってるって言ってたのに、どこで道草してるんだまったく」

澪「トイレに行っておこう。よいせ」

この時、秋山澪は信じられない光景を目にした

床に倒れている律

ただ倒れているだけならよかったのだが・・・

律は血だまりの中に倒れていた

澪「ああ・・・ああああ・・・り、律?」

澪「おい!冗談はやめろ!」


澪「嘘・・・だろ?」

倒れている律に近づく澪

澪「・・・」

律「・・・」

澪「い、息がない!!」

澪「・・・で、でもな脈は止められないからな!」

澪が律の脈を調べようと手に触れる

澪「ひゃっ!」

澪「つ、冷たい・・・」

澪「ほ、本当に・・・死んでる?」

澪「と、とにかく救急車!救急車を呼ばなきゃ!」

律「待て。救急車はやめてくれ」

澪「えっ?」

律「死んでないし、怪我もしてないよ」

ムクリ

倒れていた律が起き上がる

澪「ぎゃあああああ」

律「ちょww落ち着けww」

澪「来るな来るなぁぁ~!」

律「イタズラして悪かったって。ちゃんと生きてるから、ゾンビとかじゃないから落ち着いてくれ」

澪「・・・・・・本当に生きてる?」

律「あぁ」

澪「でも体冷たかった・・・」

律「氷で手首冷やしといたwww」

澪「しねっ!」


澪「血は?」

律「絵の具です」

澪「まったく」

律「次はむぎだな」

澪「次って・・・」

律「ドッキリに決まってるだろー。次からは澪、お前も協力するんだぞ」

澪「嫌だよ」

律「頼むって。1人より2人の方が成功しやすいからさ」

律「呼吸と脈を調べる振りするだけでいいから」

澪「騙すのは嫌だ」

律「ちょっとしたイタズラじゃん!頼むよ」

澪「しょうがない」

ガチャ

紬「ごめん、遅くなっちゃったー」

紬「あら・・・誰も居ない」



澪「よし」

ガチャ

澪「おっす」

紬「あ、澪ちゃん」

澪「あれ?むぎだけか?」

紬「そうみたい」

澪「まあもう少しすればみんな来るだろ」

紬「そうね。私お茶いれてくる」

澪「んー」

紬「きゃっ!」

澪「ど、どうしたむぎ!?」

紬「み、澪ちゃんこれ!」

澪「なんだ・・・ひゃあ!」

紬「り、律ちゃんが!!」

澪「すごい血だ・・・おい律!律!」ユサユサ

紬「澪ちゃん、揺するのはダメよ!脈と呼吸を確認して!」

澪「お、おう!」

律(予定通り)ニヤッ

澪「・・・息してない・・・脈もない・・・」

紬「そんな・・・」

澪「本当だ・・・むぎも触ってみろ・・・もう冷たくなってる・・・」

紬「本当・・・冷たい・・・」

律(冷たさにビビってしっかり脈を調べない、みんな一緒だなプププ)

律(さてそろそろ・・・)

澪「むぎ、黙って聞いてくれるか?」

律(お、アドリブかよ澪。乗ってきたなww)

紬「なに?」

澪「実は・・・私なんだよ」

紬「何が?」

澪「律を・・・律を殺したのだよ」

紬「えぇっ!?」

律(えええええ!!??)

澪「殺してしまった・・・って言ったほうが正しいかな」

澪「でも私が殺したことに変わりはないか・・・ははっ」

紬「澪ちゃん・・・」

紬「一体何があったの?教えて!」

澪「私が部室に入ったら急に律が抱きついてきたんだ・・・」

紬「うん」

澪「じゃれてたんだよ」

紬「ええ」

澪「で、『離せよー』って突き飛ばすような感じになったら・・・」

紬「・・・」

澪「置いてあった譜面台に思いっきり頭をぶつけて・・・それから血が・・・血が・・・」

紬「澪ちゃん・・・」

紬「私がなんとかするわ」

澪「え?」

紬「今日は律ちゃんがもう帰ったことにしましょう」

澪「でも・・・」

紬「パパに頼めばなんとかなるわ」

澪「なんとかって・・・」

紬「溶鉱炉で溶かしてもらえばいいのよ~」

澪「えええ!!??」

律(ちょwwそんなことされたら死ぬwww)

紬「それが嫌ならそろそろ起き上がってね律ちゃん」ニコニコ

律「ば、バレてたのか・・・」

紬「わかるわよ~」


ガチャ

唯「おっすおっすー」

律「あちゃ」

唯「あれ3人で何してるの?」

律「ドッキリ」

唯「へ~。私にはしないの?」

律「タイミングが悪かったな」

澪「さて、あとは梓だけだしそろそろ部活の準備しようか」

律「何言ってるんだよ、梓にもドッキリやるだろうが」

澪「もういいって」

紬「梓ちゃんにだけやらないってのも仲間はずれにしたみたいで悪いわ。やりましょうよ」

律「どんな理由だよそれ・・・」

唯「私も受けてみたかったな~」

律「唯にはまた今度な。今日は手伝ってくれ」

唯「アイサー」

澪「まったく・・・」

紬「楽しみだわ」ニコニコ

律「むぎには見破られたからなー」

唯「そうなんだw」

律「すこし変化球でいくか」

澪「あんまり可哀想なことはするなよ・・・」

律「にへへ」

澪「おいっ」


ガチャ

梓「こんにちはー」

澪「おう梓」

唯「あーずにゃーん!」ダキッ

梓「はいはい。荷物下ろしたいんで離れてください」

紬「みんなお茶入ってるわよー」

律「さんきゅーむぎ」

紬「今日はシュークリームよ~」

澪「おぉ」

澪「ごちそうさまでした」

律「それじゃあ・・・とりあえずもう一杯お茶」

梓「何言ってるんですか、練習するんですよ練習」

律「へいへい。よっこらせっ」

唯「律ちゃん、おじさんくさーい」

律「げへへお嬢ちゃん可愛いね、なんて名前?」

唯「きゃー変質者ー」

澪「ほらほら早く楽器準備しろー」

律「わーってるって」

律「あーめんどくせ」

梓「軽音部員が言うことですか、面倒くさいって・・・」

律「お、なんだ梓ぁ。先輩に文句か?あ?」

梓「いえ、そういうわけじゃないですけど・・・」

律「あぁん?」

澪「律やめろって。梓も無視していいぞ」

梓「あ、はい」

律「ふざけてんじゃねえからな!マジでイラっときたんだわ」

梓「えっ・・・」

律「あやまれ」

梓「・・・・・・えっ、いやっ・・・」

律「謝れよ梓ぁ・・・先輩に失礼な態度とってすみませんでしたって謝れよ」

梓「・・・・・・ドッキリかなんかですかこれ?」

唯「・・・(するどいよ!あずにゃん!)」

澪「いい加減にしろよ律、そもそも梓は失礼な態度なんて取ってないだろ!」

律「うるせぇ!!私が面倒だって言ったら軽音楽部失格ですねって鼻で笑ったろ!」

梓「いえっ、私はそんなこと・・・」

律「お前は早く土下座しろコラ!」

梓の制服を掴む律

紬「梓ちゃん!こっちに来て!」

梓「はい」タタッ

律「あっ、待て!てめぇ!」

紬「大丈夫だった?」

梓「はい・・・」

律「おい逃げんな」

澪「ほら練習するぞ」

律「練習なんかできるかぁ!!謝れ梓!早く!」

梓「・・・・・・私が・・・私が謝ればいいんですね?」

唯「あ、あずにゃんが謝ることなんてないんじゃないかなープ」

律(唯の奴、最後笑いかけてるし・・・)

紬「梓ちゃんが謝ることない!逆に律ちゃんが梓ちゃんに謝るべきよ!」

律「なっ!!」

律「なんだと!!!おいっ!!!お前ら!!!」

梓「私が謝って丸く収まるなら土下座でもなんでもします」

澪「梓・・・」

律「きにいらねぇ・・・なんだその私本当は悪くないですみたいな態度・・・」

律「ああーマジでイラついてきた」

唯「マジでって今まではマジじゃなかったの?」

律「いちいち揚げ足とんな!」

唯「・・・・・・」

律「ほら梓こっち出て来い」

澪「やめろ」

紬「うん、梓ちゃん行かなくてもいいわ」

律「いいから!」

律が梓に近付いて腕を掴む


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最終更新:2010年12月17日 00:27