憂「……お、お姉ちゃん?」
2本の指で、憂の性器をぐっと押し広げるように伸ばしつつ、
右手に持ったカミソリでくまなく撫でていきます。
憂「そんなとこまで、毛……生えてるの?」
分かりません。もう私には、毛なんて見えていませんから。
いつしか憂は、左手の指が触れるときにぷるぷると肩を震わせるようになっていましたが、
カミソリの刃が当たるときにはその震えすらもがんばってこらえています。
私も、憂がかけている椅子に顎を乗っけて、カミソリで憂の肌を撫でつつ、
心臓のリズムに合わせて胸の奥から送られてくる強い衝動を必死にこらえていました。
唯「……うい」
けれど、怪我をしないために懸命に反応を押し込める憂がかわいすぎて。
そんな純粋な気持ちでいる憂の反対に、私がこらえているものは汚すぎて。
もういいかげん、吐きだしたい気持ちでいっぱいでした。
私の目の前には、すっかりボディソープをそぎ落とした憂のあそこ。
もはやお預けになったカボチャアイスには見えません。
でも私の唾液は、じわじわ溢れて止まってくれません。
また、ごくりと唾を飲みます。でも次の瞬間には、舌の裏側が唾液の池にひたっているのです。
唯「はぁ……はぁ」
胸の高鳴りが、ついに私の口をこじ開けて、熱い息を吐かせます。
ぺろりと舌舐めずり。
すこしボディソープがぴりぴりした味を与えるでしょうが……関係ありません。
憂のあそこから、とくとくと甘そうな液体がしみ出していて、
きっとそれが、食べ物じゃないものの味を覆いかぶせてくれるでしょう。
憂「……お姉ちゃん……」
憂の息がおりてきて、私の頬を撫でていきます。
その吐息に乗せられて、理性は完全に飛んでいってしまいました。
私は浴槽の中にカミソリを投げ捨てました。
憂「は……あっ」
甘い甘い香り。
おしっこの出てくるばっちい場所のはずなのに、
そこはとてもいい匂いがするようでした。
舌を伸ばすと、憂の手が私の髪を握ってきました。
憂「……っ」
舌を出したまま、視線を上にやります。
涙目になっているのは、憂にまだ少しの理性が残っているからだと思いました。
憂のあそこにふっと息を吹きかけると、むわりとこもった甘い香りが鼻にかえってきました。
私は舌を戻し、憂の顔を見ながら小さく口を開くと、
唯「うい。……好きだよ」
憂の理性を砕きました。
憂「……えへ」
憂はにこりと笑って涙を落とすと、
握っていた私の髪を離して、指で梳きなおしてくれました。
唯「へへっ」
私も笑顔を返して、顎をぐっと近づけます。
憂のあそこに唇をつけ、ほっぺたにキスをするぐらいのつもりでちゅうっと吸いました。
憂「はああっ……」
ふにふにの熱い唇から、まとまるのある液体がちゅるりと私の口に渡されます。
舌に乗った味はねっとりと濃いものでした。
その味を「甘い」と思った瞬間、体がぐぐーっと熱をもっていきます。
唯「はむんんっ」
私は鼻が埋まってしまうほど強く、憂の股間に顔を押し付け、性器に舌を這わせます。
思った通り、べろべろ舐めまわす舌にはボディソープの苦みが伝わりましたが、
それは一瞬だけで、あとは気の狂うような甘みが私の思考力を奪っていくばかりでした。
憂「ふっ、うう……」
まるで笑いをこらえているみたいに、憂の全身がぴくぴく痙攣しています。
憂「あっく……おね、ちゃ……」
私のつばか、憂がもらしている温かいハチミツみたいな汁かは分かりませんが、
顎までとろりとした液体が垂れ落ちてきています。
舌裏で舐めとると、それが甘いかどうかはよく分かりませんでした。
少し、顔を離します。
憂「は、はぁっ、はぁ……」
憂のそこは深い影がさしていましたが、
私がぬりつけた唾液のせいか、よく磨いたガラス窓のように光っているように見えました。
唯「……ふぅー」
舌でさんざん弄ったからでしょうか、カミソリをあてている時とは形が変わったようにも見えます。
周囲の肌がぷっくりと膨らみ、桃色の唇のように見えた場所は、糸を引きながら口を開いていました。
その下に、ごく小さな穴が見えました。
それを見ていると、なんだか切ない気持ちになってきます。
体の奥がむずむずします。
唯「ういー……」
私はどうすればいいのかわからなくて、妹に助けを求めます。
憂「……こっちきて、お姉ちゃん」
お尻を椅子から床に下ろして、憂はそんな風に言いました。
これだけ近くにいるのに、と思いましたが、言われた通りに体をひきずって、
憂とぴったりくっついてみます。
憂「ちょっと冷たいね」
私に押されるような形で、床にそっと頭をつけた憂が言います。
憂の上にいる私はそうではありませんが、タイルの冷たさをじかに感じる憂は
よほど寒いことでしょう。
唯「そうだね。……シャワー出しとく?」
言われる前に気遣えなかったことを、すこし反省します。
憂「うん。ありがとお姉ちゃん」
私は体をもたげ、きゅっと蛇口を捻り、シャワーを出します。
床に落ちていたノズルから温かいお湯が噴き上げて、浴室じゅうに蒸気と水滴を散らします。
唯「……それで、どうするの?」
ふたたび元のように憂とぴったりくっついて、私はたずねます。
じんじんと私の身体をほてらせる熱は、私の指先までやってきているようです。
頭がぼんやりしてきます。
憂「お姉ちゃんも、つらそうだから……してあげるね」
憂の指先が私のお腹を撫でながら、下半身へくだってきます。
唯「あっ、う」
それだけで、私の身体はおかしな感覚におどらされます。
くすぐったいような、でもそれとは明らかに違うもの。
私が憂に与えていたものと同じなのでしょうか。これから、憂がくれるのでしょうか。
唯「ういいっ、ひっ」
憂の指が、私の性器にたどりつきました。
未知の感覚へのわずかな恐怖が、よけいに興奮を高めているように思います。
憂「お姉ちゃん、すごくあったかい」
唯「はあうっ……」
細い指によって、ぐにりと性器が押し広げられています。
中指が、唇のように見える桃色の部分をなぞり上げているようです。
ぐちっ、ぐちっ、と何かを潰すような音が、私の股間から聞こえてきます。
唯「あ、やぁっ……ういぃ」
無性にはずかしくて、憂にしがみつきます。
きっと私の顔は真っ赤でしょう。
憂はどうだろうかと思いますが、恥ずかしすぎて目を開けられません。
何も見えない中で、指がすりすりと性器をこすり続ける感じが
絶えず私の感覚に鋭い刺激を与えてきます。
憂「お姉ちゃん、どう?」
憂が私の耳もとに、そうささやきかけてきます。
どうってなんでしょう。
いったい何をたずねられているのかさえ理解できません。
唯「わかん、ないっ……ひは、ふっ……んん!」
呼吸をさまたげるように私の喉をついてくる甲高い声の間をぬって、
どうにかそう伝えます。
憂「わかんないか……そしたら」
いままで性器をこするように動かしていた指が、
指先でつつくような形に曲げられます。
憂「こうしたら、わかるかな」
唯「……ふぁっ!?」
そして、憂のあそこで確認した小さな小さな穴に、憂は指を押し込んできました。
唯「ふうぅっ……!! やっ、だめええぇぇ……」
体の中にぽんと置かれた異物感。
私はぎゅうっとお腹に力を入れて、それを押しだそうとします。
憂「ぜんぜんだめじゃないよ、お姉ちゃん。だってほら……」
唯「やだっ……んはあああぁぁっ!」
ぬるり、と滑る感じがしたかと思うと、異物感がさらに大きくなっていました。
背中を猛烈な震えが走っていって、私はぐんと仰け反ります。
憂「こんなにつるって入っちゃう」
唯「あ……あ、あふ……」
憂の上におっこちて、私はまるで全身に力が入らず、ただぴくぴく震えていました。
唯「う、い……んんんんんんーっ!!」
私はうっすら目を開けて、憂を見ようとしますが、それはかないませんでした。
憂の指が、私の中をゆっくりと移動し始めていました。
強すぎるきもちよさが、まぶたや口をぎゅっと閉じさせてしまいます。
唯「きゃ、は……はあんんぅ……」
きもちいい?
ようやく私は、自分の感覚にあたる言葉に思いつきました。
唯「う、うい……きもちい、きもちいよぉ!」
憂「ふふっ……」
憂があやしく笑いました。
ふと、私の左手が掴まれて、憂のお腹に導かれていました。
憂「ほら、お姉ちゃんも」
その間も、憂の指の動きは止まりません。
唯「んん……くぅ」
私がどれだけ溢れさせてしまっているのか分かりませんが、
ぷちゃぷちゃ恥ずかしい音が絶えず耳に届いてきます。
絶えず襲ってくるきもちよさにびくびく震えながら、ぬるついた憂のあそこに指を置きました。
憂「んっ……」
私の下にいる憂の体が、ぴくんと震えます。
憂がやったように、三本指を広げて、中指でこすってみます。
憂「くんん……」
私ほどの反応はありませんし、
あいかわらず憂の指が私の中をこすりつけていて、うまく手を動かせません。
唯「う、いっ……」
私だって憂を気持ちよくしたいのに、
これでは私ばかりで、憂が気持ちよくなれません。
唯「あっあっ……だめええぇ……」
憂「もっと、お姉ちゃん……」
憂が耳もとで、きもちよさをせがみます。
私は左腕に集中して、指先で性器の穴を探っていきます。
唯「……っ」
憂「んあっ」
熱いミツをすくい上げていくと、わずかに引っかかりを感じます。
ここでしょうか。
指を押してみるとつぷりと深く沈みこんでいく感触。
憂「ふああっ」
憂がぴくりと跳ねます。
胸がきゅんとなって、たまらなく愛しい気持ちになります。
唯「うい……」
右手を憂の頭に乗っけてあげます。
憂のあそこに吸いこまれている指が、ぎゅうっとしめつけられます。
切なそうに憂が私の顔を見上げてきます。
身長はあまり変わらないけれど、やっぱり憂はちょっと小さくて、可愛く思えます。
くちゅっという音がして、憂の指の動きが止まりました。
憂の目がじっと私を見ています。
唯「ふぁ……ふぅ……」
体の奥がうずいています。
私は息を落ちつけながら、きれいな瞳を見つめ返します。
唯「は、ふぅ……」
確認するまでもありません。
私はぐっと憂に顔を近づけて、唇をおしつけました。
子供のころから、憂には何度もキスをしたことがありますが、
くちびる同士でキスをするのは初めてのように思います。
憂「んむ……」
いや、何回かくらいはくちびるにもやったような気もします。
どうだったでしょうか。
最終更新:2010年12月20日 22:17