NC工作機械を動かすには、
ハンドルなどを使う方法とNC言語を使う方法がある。
NC言語は、単純な記号によって構成されており可読性が低い。
かの有名な
アセンブラにも及ばない。
NC言語の例
G00 X0.Y0.Z10.;
G01 Z0.;
Y20.;
X10.Y10.;
X20.Y20.;
Y0.;
G00 Z10.;
X0.Y0.;
NC言語は基本的には
- Gコード(準備機能)
- Mコード(補助機能)
- XYZABC(アドレス)
- SFT(工具に関する命令)
で構成される。
Gコード
Gコードは機械に今からこれこれをしますよという意志を伝える。
G00 |
早送り |
機械の最高速度で移動 |
G01 |
直線補間 |
Fで与えた速度で指定位置に直線で移動 |
G02 |
円弧補間 |
Fで与えた速度で指定位置に時計回りで移動 |
G03 |
円弧補間 |
Fで与えた速度で指定位置に反時計回りで移動 |
G80 |
固定サイクルキャンセル |
|
G81 |
ドリルサイクル |
|
G73 |
ステップサイクル |
|
G83 |
深穴サイクル |
|
G90 |
絶対指定 |
アドレスを絶対値とする |
G91 |
相対指定 |
アドレスを相対値とする |
Mコード
Mコードは補助機能とはいえ、重要な役割を持っている。
メーカーによってコードの意味が変わることが多いので注意が必要。
M00 |
プログラムストップ |
M01 |
オプショナルストップ |
M02 |
エンドオブプログラム |
M30 |
エンドオブテープ |
M03 |
主軸正転 |
M04 |
主軸逆転 |
M05 |
主軸停止 |
M19 |
主軸定位置停止 |
M08 |
クーラント入 |
M09 |
クーラント切 |
STF
Sは主軸の回転数(min-1)を与える。
S=(1000*V)/(PI*D)
※
V=切削速度(m/min)
PI=
円周率(3.1415...)
D=刃物直径(mm)
Fは送り速度(mm/min)を与える。
F=S*f*N
※
fは一刃あたりの送り(mm/tooth)
Nは刃数
最終更新:2010年08月18日 13:30