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(標準Linux)etcディレクトリ - (2008/01/07 (月) 09:07:51) のソース
*/etcとは 別ページ「[[etcディレクトリとは]]」参照。 標準Linuxでも基本的に/etcディレクトリの役割は一般的なLinuxと変わりがない。 *FHSとの比較 標準Linuxの/etc(スラエトセ)ディレクトリはFHSが定めた内容と違いが見られる。 |FHS|&bold(){標準Linux}|設定内容| |/etc/opt|×|/optに関する設定。| |(/etc/X11)|×|X Window Systemに関する設定。| |(/etc/sgml)|×|SGMLに関する設定。| |(/etc/xml)|×|XMLに関する設定。| |csh.login|×|Cシェルがログイン時に参照。| |exports|×|NFSクライアントにアクセスを許す共有ディレクトリの一覧。| |fstab|○|[[ファイルシステム]]のマウントポイント。| |ftpusers|×|FTPアクセスを禁止するユーザー一覧。| |gateways|×|動的経路を設定する[[routedコマンド]]が参照。| |gettydefs|×|[[loginコマンド]]を呼び出す[[gettyコマンド]]が通信速度と端末の設定時に参照。| |group|○|ユーザーグループの定義。| |host.conf|×|名前解決(DNS)の際の優先順位を定義。| |hosts|○|名前解決のためのホスト名、IPアドレス設定。| |hosts.allow|×|[[xinetd]]経由で起動するサーバーのアクセス可能ホストを定義。| |hosts.deny|×|[[xinetd]]経由で起動するサーバーのアクセス拒否ホストを定義。| |hosts.equiv|×|外部からのリモートアクセスを許可するか否かを設定。| |hosts.lpd|×|外部からのリモートアクセスによる印刷を許可するか否かを設定。| |inetd.conf|×|ポートを監視する[[inetd]]に対象ポートと、アクセスを発見した場合に起動するプログラムを指示。| |inittab|○|起動時の[[ランレベル]]などを定義。| |issue|○|ローカルログイン時の表示メッセージ。| |id.so.conf|×|[[共有ライブラリ]]の検索パスを定義。| |motd|×|コンソールログイン時の表示メッセージ。| |mtab|○|マウント中の[[ファイルシステム]]一覧。| |mtools.conf|×|MS-DOSのディスクにアクセスするmtoolsコマンド群の設定。| |networks|×|ブート時に用いるホスト名、IPアドレスの対応情報。| |passwd|○|ユーザー名、ユーザーIDなどを記録。| |printcap|×|プリンタの設定。| |profile|○|ログイン時に[[bash]]が参照・実行する設定。| |protocols|×|プロトコルのデータベースであり、IPヘッダーに含まれるプロトコル種別を示す数値と特定のプロトコルを結び付ける。| |resolv.conf|○|ホスト名とIPアドレスにおける名前解決の設定。| |rpc|×|RPC(Remote Procedure Call)に用いるサーバー名とプロトコル番号の一覧。| |securetty|×|rootがログインできるターミナルを指定。| |services|○|ネットワークサービス名と利用ポート、プロトコルの対応を定義。| |shells|×|ログインシェルとして利用可能なシェルを記述。| |syslog.conf|○|ログデーモンである[[syslog]]の設定。| #right(){※引用「日経Linux2007年5月号(59ページ)」(日経BP社)} */etcの構成 実際に標準Linuxではどのような構成となっているか。 |ファイルもしくはディレクトリ名|設定内容| |[[BootFlag]]|| |default/|起動時に読み込まれる設定ファイル&link_anchor(A){※1}| |dhcpc/|DHCPクライアントの設定ファイルなどを保存するディレクトリ| |fan.prof|[[Fand]]の設定ファイル(冷却ファンの回転数と温度の対応)| |first_boot|| |fstab|Linuxの起動の過程で自動的にマウントするデバイスの定義| |group|| |gshadow|| |host.info|玄箱PROのネットワークで使う名前| |hosts|IPアドレスと名前の対応(一部はLinuxの起動の過程で書き込まれる)| |inetd.conf|inetdの設定ファイル(非常駐型デーモンの起動)| |init.d/|デーモンの起動と終了の仕組みを保存するディレクトリ| |inittab|Linuxの起動から終了の各段階で実行する処理| |issue|シリアルに接続した端末機に表示するメッセージ| |issue.net|issueへの[[シンボリックリンク]]。ネットワーク経由で接続した端末機に表示するメッセージ| |kurobox_release|標準Linuxのバージョン情報| |ld.so.cache|| |ld.so.conf|[[共有ライブラリ]]が保存されているディレクトリの定義| |localtime|| |mtab|/proc/mountsへの[[シンボリックリンク]]。最新のマウントの状況| |mtab~|| |netinfo|玄箱PROのIPアドレス(初期値はDHCPサーバから受け取る設定)| |nsswitch.conf|IPアドレスと名前の対応を参照する場所の優先順位| |ntp.conf|| |ntp.conf.sv|| |pam.d/|| |passwd|| |profile|環境変数の初期値| |resolv.conf|| |resolv.conf.sv|| |samba/|Sambaサーバーの設定ファイルなどを保存するディレクトリ| |services|inetdの設定ファイル(ポート番号とサーバーの対応)| |shadow|| |skel/|| |syslog.conf|syslogdの設定ファイル(ログの種類と保存場所の対応)| |termcap|端末機の種類とエミュレーションの方法の対応| |yp.conf|| |yp.conf.sv|| #right(){※引用「玄箱PROで遊ぼう!!(71ページ)」(ラトルズ)} ---- &aname(A,option=nolink){※1}引用:「[[エレキジャック:玄箱PRO(KURO-BOX/PRO):lcdproc の自動起動設定>http://www.eleki-jack.com/Kurobox-pro2/2007/11/lcdproc-1.html]]」より ----