【詳細】
量産機としては初めて可変機構を導入し、瞬間的に航空機形態に変形する。
無重力空間はもとより大気圏内でも問題無く変形し即座に飛行できるポテンシャルを持ち、二枚板バレルの特徴な新タイプの
ドッズライフルや
ビームバルカン、シールド内部に収納されている手持ち式
ビームサーベルに両腕固定式サーベルと可変機ながら武装は豊富であり、両形態で攻撃力の低下等は起こりにくい。
型としては形式番号の通り
RGE-G1100 アデルの系列なのだが、頭部は丸っこかったり顔面をクリアバイザーで覆うなど初代量産機であるジェノアスに酷似した姿をしている。
また、その頭部バイザー内にあるセンサーのディテールは横向きに走った1本のスリットであり、そちらはヴェイガンのMSに類似している。
このMSはAGE-1を量産化したアデル同様、AGE-2をベースに量産化したMSとなっている。
しかし、AGE-1の面影が色濃く残っていたアデル(HGキットでもランナーの大部分がAGE-1と共通)と違ってAGE-2の面影はシールドくらいにしか感じられず、全体的なシルエットはもはや別物といえる。
これは、試作機として開発されたAGE-2をベースに量産するにはコストがかかりすぎるためで(これはAGE-1量産化の際にも問題視された)、設計を一から練り直し、長引く戦争によって鹵獲、解析が行われたヴェイガンの技術を導入して完成したといわれている。
そのためか可変機構自体はゼダスに似る。
小説版の設定ではAGE-2に搭載されていた擬似斥力システムや大出力のジェネレーターといった高価なパーツを排除し、代わりにヴェイガンのMSの研究が進んだためゼダスの光波推進システムを採用している。
これによって低出力でも安定した飛行性能を獲得している。
そのことから、クランシェはアデルに可変機構を組み込んだAGE-2の量産型と言うよりも、アデル+ゼダスの折衷型後継機と呼べる機体といえる。
なおクランシェの
プロトタイプとして開発された機体も外伝に登場したが、そちらはまさしくAGE-2の簡易型というデザインであった。
ウェア換装システムをオミットしたことや、変形システムはOSにより自動化されてるものの、2つの形態を的確に操縦する技量が求められるため、パイロットへの要求技術が厳しいため汎用性が低下したことから生産性はあまり高くなく、製造数は限られている。
基本カラーはオレンジと茶色のかかった白のツートン。これはジェノアス同様のカラーパターンである。このほかにも部隊ごとのカラーリングが存在する。
指揮官用に
カスタムされたタイプも用意されている。
最終更新:2025年01月15日 16:24