そんなオチ ◆qGtK80K58c
ふと思い出した。
幼い頃に両親を殺された時のことを。
復讐を誓い、多くの〝仲間〟を集めようとしていた時のことを。
初めてできた〝仲間〟が、本当の〝仲間〟の意味を教えてくれた時のことを。
幼い頃に両親を殺された時のことを。
復讐を誓い、多くの〝仲間〟を集めようとしていた時のことを。
初めてできた〝仲間〟が、本当の〝仲間〟の意味を教えてくれた時のことを。
葉、竜、ホロホロ、そして先程失ってしまった蓮。
自分はまた、新たな復讐のために多くの人間を巻き込もうとしている。
果たして彼らがそれを知ったとき、笑ってくれるのだろうか。振り返ってくれるだろうか。
果たして彼らがそれを知ったとき、笑ってくれるのだろうか。振り返ってくれるだろうか。
「いや、良いんだ。僕は僕の道を進む、これで良いんだ」
「これで……良いんだよ」
言い聞かせるように、呟く。
きっと心のどこかで進まんとしている道を否定している自分の存在に気付いているからだろう。
けれど、気付かない振りをしたいから、何度も同じ言葉を繰り返しているのだ。
きっと心のどこかで進まんとしている道を否定している自分の存在に気付いているからだろう。
けれど、気付かない振りをしたいから、何度も同じ言葉を繰り返しているのだ。
「僕は殺す。蓮君を奪ったアイツを。そして、そのために他の参加者も殺す」
光を失った瞳が、前方にある果ての見えぬ海を据える。
その先にあるのは光か闇か。
答えてくれるものは、まだ居ない―――。
その先にあるのは光か闇か。
答えてくれるものは、まだ居ない―――。
【1日目早朝/H-1 浜辺】
【リゼルグ・ダイゼル@シャーマンキング】
【服装】緑の服
【状態】健康、強い復讐心
【装備】ウォルターのワイヤー内蔵手袋@HELLSING
【持ち物】基本支給品一式×2、ランダム支給品0~2
【思考】
1:ここにいる全て(参加者も主催者も)皆殺し。
【服装】緑の服
【状態】健康、強い復讐心
【装備】ウォルターのワイヤー内蔵手袋@HELLSING
【持ち物】基本支給品一式×2、ランダム支給品0~2
【思考】
1:ここにいる全て(参加者も主催者も)皆殺し。
* * * * *
教壇に立つ小さな先生。
団欒とした教室内の生徒。
扉を開けば、いつもの日常がそこにあれば良い。
31人の笑顔が、そこにあっていてほしい。
団欒とした教室内の生徒。
扉を開けば、いつもの日常がそこにあれば良い。
31人の笑顔が、そこにあっていてほしい。
だが、当然この教室には、何も無かった。
* * * * *
あやかとスペードの2は、リゼルグを止めることが結果的に実力行使になるだろうと考え、教室で武器の確認をし合うことにした。
窓から差し込む朝の光が心地よく思え、あやかの脳裏に3-Aの姿が浮かぶ。
窓から差し込む朝の光が心地よく思え、あやかの脳裏に3-Aの姿が浮かぶ。
「お姉ちゃん?」
「は、はいっ!」
「僕の支給品は、これだけです」
「は、はいっ!」
「僕の支給品は、これだけです」
スペードの2の前の机の上に乗せられたのは鉈と札のような紙切れ。
いくら何でも、鉈のような物騒なものをこんな子供に持たせるのは如何なものか。
しかし状況が状況であるために、あやかは『没収』という言葉を飲み込んだ。
いくら何でも、鉈のような物騒なものをこんな子供に持たせるのは如何なものか。
しかし状況が状況であるために、あやかは『没収』という言葉を飲み込んだ。
「お姉ちゃんは何だったんですか?」
「あ、ええと私は…」
「あ、ええと私は…」
3-Aのことを考えていたので武器の確認はまだだったあやかが、慌ててバックから支給品を取り出していく。
ボールのような妙な物、拡声器、それから…。
ボールのような妙な物、拡声器、それから…。
「アスナ、さん?」
最大のライバルでもあり、一番信頼できる親友である、神楽坂明日菜が大剣を握る絵が描かれたカード。
「アデアット、って言ってみてください」
「え?」
「ほら、これ…」
「え?」
「ほら、これ…」
バックからはみ出した武器の説明書を、スペードの2が突きつけてくる。
マスターボール、拡声器、二つの支給品の下に書いてあるのはパクティオーカードとの文字。
小さく綴られた文字の羅列の中に、アデアットという呪文が赤色で書かれていた。
マスターボール、拡声器、二つの支給品の下に書いてあるのはパクティオーカードとの文字。
小さく綴られた文字の羅列の中に、アデアットという呪文が赤色で書かれていた。
「あ、アデアット」
目を閉じて、緊張しつつも呪文を唱えてみた。
すると、手にしていたカードの感触が失くなって、引き換えに硬い金属のようなものが手のひらの中に伝わる。
視界を開いて何が起きたか確認してみれば、明日菜の絵が描かれていたカードが大剣へと変貌を遂げていた。
すると、手にしていたカードの感触が失くなって、引き換えに硬い金属のようなものが手のひらの中に伝わる。
視界を開いて何が起きたか確認してみれば、明日菜の絵が描かれていたカードが大剣へと変貌を遂げていた。
「これは……!?な、何だか急に力が込み上げて…」
不思議な感覚が全身を駆け巡る。
強い力に守られているような、そんな奇妙な感覚だ。
強い力に守られているような、そんな奇妙な感覚だ。
「お姉ちゃん、これは一体…!」
「行きましょう!今ならきっとリゼルグさんを止めてさしあげられますわ!」
「うん!」
「行きましょう!今ならきっとリゼルグさんを止めてさしあげられますわ!」
「うん!」
もしかすると明日菜が。明日菜が力をくれているのかもしれない。
だとすれば絶対にリゼルグを止められる。今ならできる!
あやかはスペードの2の手を引いて教室を出る。まるでその姿は、光へと走るようだった。
だとすれば絶対にリゼルグを止められる。今ならできる!
あやかはスペードの2の手を引いて教室を出る。まるでその姿は、光へと走るようだった。
だが、急に立ち止まったのは、他の誰でも無くあやか本人。
「ところでスペードの2さん、リゼルグくんはどちらへ?」
「知るわけないじゃないですか!!!!!」
「知るわけないじゃないですか!!!!!」
【1日目早朝/G-2 ギャルゲ高校教室前】
【雪広あやか@魔法先生ネギま!(漫画)】
【服装】麻帆良女子中等部制服
【状態】健康
【装備】ハマノツルギ@魔法先生ネギま!
【持ち物】基本支給品一式、マスターボール@ポケモン 拡声器@現実
【思考】
1:殺し合いには乗らない。
2:リゼルクを止める。
3:年下の男の子には優しくする。
【雪広あやか@魔法先生ネギま!(漫画)】
【服装】麻帆良女子中等部制服
【状態】健康
【装備】ハマノツルギ@魔法先生ネギま!
【持ち物】基本支給品一式、マスターボール@ポケモン 拡声器@現実
【思考】
1:殺し合いには乗らない。
2:リゼルクを止める。
3:年下の男の子には優しくする。
【スペードの2@七並べ】
【服装】青無地のパンツ一丁
【状態】健康
【装備】鉈@現実
【持ち物】基本支給品一式、式紙@シャーマンキング
【思考】
1:あやかお姉ちゃんと一緒にいる。
2:リゼルク君を止める。
【服装】青無地のパンツ一丁
【状態】健康
【装備】鉈@現実
【持ち物】基本支給品一式、式紙@シャーマンキング
【思考】
1:あやかお姉ちゃんと一緒にいる。
2:リゼルク君を止める。
時系列順で読む
Back:The Flag of Death Next:混乱を呼ぶ剣
投下順で読む
Back:The Flag of Death Next:『逃れの意向』
選択 | リゼルグ・ダイゼル | Second――夜明けのスタンスチェンジ |
選択 | 雪広あやか | 決意の朝に |
選択 | スペードの2 | 決意の朝に |