登録日:2025/08/17 Sun 17:26:46
更新日:2025/08/17 Sun 20:08:28NEW!
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『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』とは、2025年7月25日より公開された映画作品である。
同時上映は『
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』と『ゴチゾウのなつやすみ』。
キャッチコピーは『ゴジュウジャー』と並んで
「この夏の頂きへ───」。
【概要】
『
仮面ライダーガヴ』では初となる単独映画作品であり、恒例のスーパー戦隊単独映画との2本立て上映となる。
前作『
ザ・フューチャー・デイブレイク』と同様に並行世界が舞台であるが、荒廃した世界であったあちらと異なりこちらは闇菓子が存在しない平和な世界であり、そこに迷い込んだショウマと侵略に現れたミューターとの戦いを描いたストーリーとなる。
その性質上、序盤は多くの本編登場人物とその周辺者の幸せな暮らしを描きつつも、中盤から終盤にかけてそれらが壊されていくという非常に落差の大きい作風となっている。
加えて、画面外での多数の死者の示唆や凄惨な描写など、
本編以上に人命が軽くなっていると思わしき描写も特徴的。特にグロ描写については血を青くすることのみで最低限抑えていると言っても過言ではなく、映倫区分が
G(全年齢)指定であることを不思議がる者も少なくない。甘ゾンズの面目躍如である。
また、本作の時系列については公式から「〇話と〇話の間の出来事…というようには設定されていません。」と明言されている。強いて言えば、幸果が作中でラキアの住処(酸賀の研究所)の場所を知らない描写が出てきたこと、第44話のラストでゲストキャラが登場したことから第46話以降と推測できるか。
監督・脚本は共に本編と同じく杉原輝昭と
香村純子が担当。
主題歌は『ガヴ』のオープニングテーマ担当であるFANTASTICS from EXILE TRIBEの「Candy Blaze」。
入場者特典は第1弾が「ステッカー付ゴチゾウBOOK」、第2弾が「センタイリング ゴジュウジャー&ガヴ 夏映画ver.」。
【あらすじ】
はぴぱれでの仕事を終え、帰路についたショウマと幸果の前に現れたのは満身創痍の青年とそれを追う謎の存在。
青年は助からなかったものの交戦の末に何とか謎の敵の撃破に成功するが、落ちていた端末に触れたショウマは扉の奥に引きずり込まれてしまい、辿りついた先は「闇菓子の存在しない平和な世界」であった。
そこでこの世界のはぴぱれで働くガヴを持った記憶喪失の青年、タオリンと出会ったショウマは記憶を取り戻させるためにお菓子の家を作り、楽しく過ごしていた。
しかし、そんな平和な世界にカリエス率いる侵略者「ミューター」の魔の手が迫る。はたしてショウマはミューターの手から並行世界の平和を守ることができるのか…?
【登場人物】
元の世界
『ガヴ』の主人公にしてお菓子好きなグミのライダー。
冒頭で倒した敵(ヴァッシム兵)の遺した端末に触れたことで闇菓子の存在しない世界に迷い込み、ミューターの手から世界を守るために戦う。
登場フォームは
ポッピングミフォーム、
ケーキングフォーム、
ブリザードソルベフォーム、
オーバーモード/マスターモード、そして本作オリジナルフォームの
ヘクセンハイム。
フリーライターとして活動するチョコのライダー。
並行世界に迷い込んだショウマを見つけるために幸果とラキア共々酸賀の研究資料を読み漁ることとなるが、ラキアが端末に触れたことで彼と共に遅れて並行世界に飛ぶこととなる。
登場フォームはチョコドンフォームとフラッペカスタムの他、ウエハウスゴチゾウの力でキッキングミアシスト、パンチングミアシスト、ポップバーンバーン、グルキャンフォーム(の両足)の力を発動した。
かつてはストマック家への復讐のため、現在は皆を助けるために戦うプリンのライダー。
ショウマ捜索のため、自身の住処である酸賀の研究所に遺された資料を手分けして読み漁ることとなるが、端末に触れたことで絆斗共々遅れて並行世界に飛ぶこととなる。
登場フォームはプリンカスタムとアラモードモードの他、ウエハウスゴチゾウの力でザクザクチップスラッシャー、チョコドンガン、チョコダンガンを使用した。
何でも屋「はぴぱれ」を営む若きギャル社長。
ショウマ捜索のため、絆斗とラキア共々酸賀の研究資料を読み漁ることとなる。
主要人物の中で彼女のみ並行世界に行けなかったが、結果として彼女の存在が2つの世界を繋ぎとめることとなった。
闇菓子の存在しない世界
演:中島颯太(FANTASTICS)
並行世界のはぴぱれで活動する
記憶喪失の青年。
ショウマの並行同位体と考えられる存在であり、腹部には
色違いのガヴを持っている。
「ひだまり」の紙袋に描かれたお菓子の家の絵に対して記憶が一部フラッシュバックしたことから完全に記憶を取り戻すべくショウマや幸果と共にお菓子の家を作って食べ、ヘクセンハイムゴチゾウを産み出した。
その正体はブリードガヴとテラーゴチゾウを量産するために作り出された「被検体174号」。
カリエスと戦うショウマを助けるためにヘクセンハイムゴチゾウで変身を試みるが変身できず、代わりに怪人態となって共闘するがカリエスにブリードガヴをもぎ取られて死亡してしまった。
母が存命であり塩谷や酸賀と出会うことがなかったためか、並行世界では「SuperEATS」の配達員として活動しておりヴァレンに変身することはない。
ただし、非力ながら逃げ遅れた子供を助けに向かうなど根っこは元の世界の彼と共通である。
並行世界ではシータ&ジープの召使として活動しており、荷物持ちをしていた。
腰は低いが、両名にいいようにこき使われて「だるっ…」と愚痴をこぼしていることからこちらも根っこは元の世界の彼と共通である。
なお、並行世界ではコメルは存命であり、ショウマのことはコメルについて話しかけられたことから彼の友達と認識している。
並行世界でも変わらず何でも屋「はぴぱれ」を営んでおり、元の世界のショウマと同じくタオリンを住み込みで雇っている。
元の世界と異なり、ショウマのことは「ウマショー」ではなく「ショウマ君」と呼んでいる。
元の世界におけるショウマの母。
並行世界ではブーシュに見初められることなく人間の夫と結ばれ、パティスリーとなった「ひだまり」を経営しながら娘と暮らしている。
演:津久井有咲
並行世界におけるみちるの娘。
ミューター侵攻時にみちるによって厨房に匿われており、事情を聞いたショウマ達はみちる達を助けにお菓子の城へと向かった。
演:澤本夏輝(FANTASTICS)
冒頭にてヴァッシム兵に追われながら元の世界に迷い込んできた青年。
ブリードガヴをもぎ取られたことで腹部から青い血を流した満身創痍の状態であり、間もなく事切れて消滅してしまった。
ストマック家の長男にして(元)社長。
闇菓子が存在しない並行世界においてストマック家は純粋な製菓会社として活動している模様。
終盤にてシータ&ジープを攫った報復として一家総出でクラープと交戦する、オートガード能力で撃破時の爆風から守るなど元の世界と異なり家族に対する情を持っている描写が各所に見られる。
並行世界においては新商品のヒントを得るために絆斗が届けた沢山の料理を貪っていた。
クラープとの戦いでは鎌だけでなく、
丸太を担いで振り回す・投げ飛ばすなど本編以上にアグレッシブさに拍車がかかっていた。
クラープとの戦いではシータ&ジープを攫ったことへの報復が目的であるが、「君たちの研究に興味もあるけど…」と前置きしているあたり、並行世界のストマック家の中では根っこが最も元の世界に近いと思われる。
グロッタの丸太のインパクトに持っていかれがちだが使用武器が弓矢であると明かされたのは本作の予告映像が初。
並行世界においてはシータは存命であり、ラキアを振り回しながら2人で人間界のお菓子のリサーチもとい買い物を楽しんでいる姿が見られた。中盤で他の住人共々ミューターに捕まってしまったが、後にこの出来事がきっかけでストマック家の面々を奮起させることとなる。
クラープとの戦いでは本編14話以来となるコンビネーションで戦った。
ミューター
演:世界(FANTASTICS)
世界を蝕み滅ぼすことを本能とする「ミューター」の王。クラープ共々本編第44話ラストにも登場。
ショウマが迷い込んだ闇菓子が存在しない世界に狙いを定め、ヴァッシム兵を引き連れて侵略を開始した。阻止すべく立ち向かうショウマに対して
ブリードガヴと
テラーゴチゾウを用いて
仮面ライダーカリエスに変身し、立ちはだかる。
登場フォームは
C1、
C3。
仮面ライダーの歴史においても初となる、
ベルトそのものが使い捨てとなるライダーである。
名前の由来はドイツ語で
虫歯を意味する「Karies」から。
演:木村慧人(FANTASTICS)
カリエスに付き従う科学者。
本作に登場した科学者の例に漏れず彼も生粋のマッドサイエンティスト。カリエスと共に並行世界を渡り歩いている中で本編3話の時間軸でグラニュート・ボンと交戦するガヴに興味を持ったことでグラニュートと人間を掛け合わせた培養体を作り出し、彼等の恐怖の感情から産まれたテラーゴチゾウと力づくでもぎ取ったブリードガヴを量産するという悍ましい実験を繰り返していた。
また、ヴァッシマムという怪人態を持ち、終盤ではこの姿となりストマック家と交戦した。
名前の由来はプラーク(歯垢)から。
追記・修正お願いします。
演:今井竜太郎
次回作『仮面ライダーゼッツ』より先行登場。
昨年の映画で先行登場したガヴに引き続き、変身者の顔出しも行われた。
並行世界の絆斗の前に現れた、夢の中で戦う新たなるエージェントのライダー。
登場フォームはフィジカムインパクトとテクノロムストリーム。
絆斗に襲い掛かるヴァッシム兵達と交戦。周辺の地形をひっくり返す凄まじい規模の攻撃で大半を一掃し、残った個体もガンモードのブレイカムゼッツァーで倒された。
尚、この戦いも夢の中で行われており、絆斗が目覚めた時には周辺に水浸しになったヴァッシム兵が転がっていた。
- 見方を変えると、闇菓子が存在しない=ストマック社が人間を攫う理由もない=ショウマが生まれて来ないから本当に「お前が生まれて来たのは間違いだ」と突きつけて来るというお労しさ -- 名無しさん (2025-08-17 17:32:02)
- 平成2期では何らかの力で作られた世界が舞台だったが、こちらはガチのパラレルワールド。ダークショウマ以外にショウマのガヴの力をどうやれば再現できるのかというアンサーもエグすぎる形で答えている。 -- 名無しさん (2025-08-17 18:02:13)
- プレバンで見たベルトが出た瞬間嫌な予感はしたんですよ・・・つけてる人も違うし。まさかあんな事になるとは -- 名無しさん (2025-08-17 18:26:34)
- ミューターのモチーフは「虫歯」言わずもがなお菓子の天敵。カリエスを演じる世界君は虫歯の一本もなさそうなアゴという…。 -- 名無しさん (2025-08-17 18:36:32)
- 間違いなく名作だが、2回目以降はあまり見たくない -- 名無しさん (2025-08-17 19:28:11)
- 何でこれ全年齢対象なんだろうって疑問は当然湧いた。いやまぁめっちゃ面白かったし間違いなく名作ではあるんだけどさぁ!取り敢えず双子に振り回されるラキアンが我儘な妹弟に振り回されてるお兄ちゃんみたいで良かったよ -- 名無しさん (2025-08-17 19:35:50)
- FANTASTICSが全員予想より遥かに演技とアフレコ上手くてびっくらこいた -- 名無しさん (2025-08-17 19:59:03)
最終更新:2025年08月17日 20:08