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ZenPadシリーズ

【ぜんぱっど シリーズ】


個人向けモデル

端末名 発売日 OS SoC メモリ
RAM/ROM
ディスプレイ カメラ画素数
背面/前面
Antutu 総合 国内
発売
概要
7インチモデル
ZenPad 7.0
(Z370C)
2015年6月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
7.0inch
WXGA
5MP/0.3MP 22091 シリーズ初投入の7インチモデル。"禅"の精神から着想を得たという上品なデザインは、一万円台で発売されたモデルとは思えない高級感を醸し出す。
ZenPad C 7.0
(Z170C)
2015年6月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.0GHz
クアッドコア
1GB/8,16GB IPS
7.0inch
WSVGA
5MP/0.3MP 23480 軽く(265g)、薄く(8.4mm)、スタミナたっぷり(最長8時間)のエントリーモデルの7インチタブレット。海外では3G通信に対応したモデル(Z170CG)とデュアルSIM版のモデル(Z170MG)も発売された。
ZenPad C 7.0
(Z170CG)
19515 ×
ZenPad C 7.0
(Z170MG)
2015年8月 MediaTek
MT8382V/W 1.3GHz
クアッドコア
22097 ×
ZenPad 7.0
(Z370CG)
2015年8月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3230 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
7.0inch
WXGA
8MP/2MP 26129 × 『ZenPad 7.0 (Z370C)』の3G通信対応版の『ZenPad 7.0 (Z370CG)』と、LTE対応版の『ZenPad 7.0 (Z370KL)』が発売された。後発ということもあり、ややスペックが強化されている。
2GB/16GB
ZenPad 7.0
(Z370KL)
2015年12月 A.5.0 Qualcomm Snapdragon 212
MSM8909 1.3GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
7.0inch
WXGA
5MP/2MP 22308 ×
2GB/16GB
ZenPad C 2016年11月 A.6.0 Qualcomm Snapdragon 200
MSM8212 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
7.0inch
WXGA
8MP/2MP 20530 × タブレットとしては最も低価格の端末の一つ。性能もAndroidを使うにあたって最低限の仕様になっている。
8インチモデル
ZenPad 8.0
(Z380C)
2015年7月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
8.0inch
WXGA
5MP/2MP 21194 × ZenPadシリーズ第一弾として発売された8インチタブレット。Wi-Fiモデル(Z280C)とLTEモデル(Z380KL)がラインナップされており、スペックはWi-fiモデルは『ZenPad 7.0 (Z370C)』とほぼ同じで、LTEモデルはクアッドコア搭載モデルとオクタコア搭載モデルがある。
2GB/16GB
ZenPad 8.0
(Z380KL)
2015年7月 A.5.0
→A.6.0
Qualcomm Snapdragon 410
MSM8916 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
8.0inch
WXGA
8MP/2MP 31256
2GB/16GB ×
Qualcomm Snapdragon 415
MSM8929 1.4GHz+1.0GHz
オクタコア
1GB/8GB ×
2GB/16GB
ZenPad S 8.0
(Z580C)
2015年8月 A.5.0 Intel Atom
Z3530 1.3GHz
クアッドコア
2GB/16,32GB IPS
7.9inch
QXGA
5MP/2MP 46832 × ZenPadシリーズ初のハイエンドモデル。最大4GBのメモリ容量と64bitのIntelプロセッサーと2K画質のディスプレイを搭載し、薄さ6.6mmで重さ298gの上品かつ使いやすい筐体を採用しつつも四万円弱というタブレット市場の間でも抜群にコスパの高い端末の一つ。国内では4GBメモリを搭載したモデル(Z580CA)のみラインナップされており、海外では少しだけスペックダウンしたモデル(Z580C)もある。
ZenPad S 8.0
(Z580CA)
2015年8月 A.5.0 Intel Atom
Z3580 2.3GHz
クアッドコア
4GB/32,64GB IPS
7.9inch
QXGA
8MP/5MP 46700
Intel Atom
Z3560 1.83GHz
クアッドコア
2GB/16GB
ZenPad 8.0
(Z380M)
2016年5月 A.6.0
→A.7.0
MediaTek
MT8163 1.3GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
8.0inch
WXGA
5MP/2MP 32448 × Wi-Fiモデル(Z380M)と、LTE対応モデル(Z380KNL)が発売された。モバイル通信に対応するかしないかの違いとして一緒に発表されたが、搭載したSoCやカメラ等のスペックは全く違っており、筐体だけが同じで中身は大きく異なっている。
2GB/16GB
ZenPad 8.0
(Z380KNL)
2016年7月 A.6.0 Qualcomm Snapdragon 410
MSM8916 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
8.0inch
WXGA
8MP/2MP 30347
ZenPad Z8 2016年6月 A.6.0 Qualcomm Snapdragon 650
MSM8956 1.8GHz(×2)
+1.2GHz(×4)
ヘキサコア
2GB/16GB IPS
7.9inch
QXGA
8MP/2MP 71540 × 「価格.comプロダクトアワード2016」の大賞を獲得した通話可能なLTE対応ミッドレンジモデル。国内では4GBメモリモデル(Z581KL)のみの発売。アメリカのVerizon社向けには「ZenPad Z8」というネーミングで先行で発売された。
ZenPad 3 8.0
(Z581KL)
2016年8月 A.6.0
→A.7.0
4GB/32GB 77193
ZenPad Z8s 2017年8月 A.7.0 Qualcomm Snapdragon 652
MSM8976 1.8GHz+1.4GHz
オクタコア
3GB/16GB IPS
7.9inch
QXGA
13MP/5MP 81393 × 『ZenPad 3 8.0 (Z581KL)』の後継機として発売されたもの。スペックはやや強化されていて、カメラも高性能なものに、筐体もダイヤモンドカットのベゼルデザインによる高級感あるものに変更されている。国内では4GBメモリモデル(Z582KL)のみの発売。アメリカのVerizon社向けには「ZenPad Z8s」というネーミングで先行で発売された。
10インチモデル
ZenPad 10
(Z300C)
2015年6月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.2GHz
クアッドコア
2GB/
8,16,32GB
IPS
10.1inch
WXGA
5MP/2MP 21194 ZenPadシリーズ最大サイズとなる10インチタブレット。Wi-Fiモデル(Z300C)と、 3G/2Gモデル(Z300CG)と、LTE対応モデル(Z300CL)がラインナップされ、国内ではWi-FiモデルとLTE対応モデルが発売された。そのLTE対応モデル(Z300CL)に、TD-LTEを対応させ、20gの軽量化、シルバーを削除してローズゴールドをカラーバリエーションとして追加した新LTE対応モデル(Z300CNL)が一年後に発売され、それに伴いLTE非対応の廉価モデルも同時発売された。デジタイザペンの使用にも対応する。一部商品にはASUS純正のワイヤレスキーボード「ASUS Mobile Dock」が同梱する。
ZenPad 10
(Z300CG)
Intel Atom
x3-C3230 1.2GHz
クアッドコア
2MP/0.3MP 21352 ×
ZenPad 10
(Z300CL)
Intel Atom
Z3560 1.8GHz
クアッドコア
29899
ZenPad 10
(Z300CNL)
2016年7月 A.6.0 5MP/2MP
ZenPad 10
(Z300CNG)
×
ZenPad 3S 10
(Z500M)
2016年8月 A.6.0
→A.7.0
MediaTek
MT8176 2.1GHz(×2)
+1.7GHz(×4)
ヘキサコア
4GB/32,64GB IPS
9.7inch
QXGA
8MP/5MP 77000 LTE対応モデル(Z500KL)と、Wi-Fiモデル(Z500M)の2つが発売された。シリーズの他の端末同様サウンドには力が入っているが、画面下部にしかスピーカーがないため、横持ち時にはあまり使えない。デジタイザペンの使用にも対応する。後発のLTE対応モデルにはSoCやホームボタンが変更されている。『ZenPad Z8/Z8s』同様にアメリカのVerizon社向けには「ZenPad Z8」というネーミングで先行で発売された。
ZenPad Z10 2016年10月 A.6.0 Qualcomm Snapdragon 650
MSM8956 1.8GHz(×2)
+1.2GHz(×4)
ヘキサコア
3GB/32GB IPS
9.7inch
QXGA
8MP/5MP 78315 ×
ZenPad 3S 10
(Z500KL)
2017年1月 A.6.0
→A.7.0
4GB/32GB 75587
ZenPad 10
(Z300M)
2016年5月 A.6.0
→A.7.0
MediaTek
MT8163 1.3GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
10.1inch
WXGA
5MP/2MP 34890 薄く(7.9mm)、軽く(490g)、コスパが高く(二万円台)、スタミナのある(最長11時間)エントリーモデルの10インチタブレット。ASUS純正のワイヤレスキーボード「ASUS Mobile Dock」が同梱する。
ZenPad 10
(Z301ML)
2017年5月 A.7.0 MediaTek
MT8735W 1.3GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
10.1inch
QXGA
5MP/2MP 38420 × ややミッドレンジ寄りのスペックのタブレット。2つのモデル(Z301ML,Z300MFL)が同時発売された。2つのモデルは対応ネットワークとSoC以外は完全に同じである。10インチで500g以下、3GBメモリ搭載でありながらも三万円を切る強気な価格設定でコスパは高い。国内向けにも発売されたLTE対応モデル(Z301MFL)と、ディスプレイ解像度とチップセットを低価格なものにした国内未発売の廉価版(Z301ML)も同時発売された。
3GB/32GB
3GB/64GB
ZenPad 10
(Z301MFL)
2017年5月 A.7.0 MediaTek
MT8735A 1.45GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
10.1inch
WUXGA
5MP/2MP
3GB/32GB ×
3GB/64GB
ZenPad 10
(Z301MF)
2017年9月 A.7.0 MediaTek
MT8163A 1.5GHz
クアッドコア
2GB/
16,32,64GB
IPS
10.1inch
WUXGA
5MP/2MP ×
ZenPad 10
(Z301M)
2017年9月 A.7.0 MediaTek
MT8163B 1.3GHz
クアッドコア
2GB/
16,32,64GB
IPS
10.1inch
WXGA
5MP/2MP 34890 『ZenPad 10 (Z300M)』を『ZenPad 10 (Z300MFL)』と同じ質感のデザインにし、20gほど軽くなり、新たにBluetooth 4.2に対応させたエントリーモデル。
(リスト最終更新日 : 2017/9/14)
+ 出典元



法人向けモデル

法人向けモデルであり、個人での入手は不可能であるため、ベンチマークの項はここでは省く。また、全て国内の法人向けにも発売されている。

端末名 国内向け取扱開始日 OS SoC メモリ
RAM/ROM
ディスプレイ カメラ画素数
背面/前面
概要
corpシリーズ
ZenPad 8.0
(Z380KL) corp
2015年9月 A.5.0 Qualcomm Snapdragon 410
MSM8916 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
8.0inch
WXGA
8MP/2MP 7/8/10'インチでラインナップされた法人向けのモデル。少し遅れて登場した7インチモデルのみWi-Fi専用で、8/10インチモデルはLTE/SIMフリーに対応している。
ZenPad 10
(Z300CL) corp
2015年9月 A.5.0 Intel Atom
Z3560 1.8GHz
クアッドコア
2GB/8GB IPS
10.1inch
WXGA
5MP/2MP
ZenPad C 7.0
(Z170C) corp
2015年11月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.0GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
7.0inch
WSVGA
5MP/0.3MP
ZenPad for Businessシリーズ
ZenPad 7.0
(M700C)
2016年6月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.2GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
7.0inch
WXGA
5MP/0.3MP 法人向けに『ZenPad 7.0 Z370KL』に大きくカスタマイズが施されたモデル。SIMフリーモデルとWi-Fiモデルがラインナップされた。ちなみにグローバル版の公式サイトでは『ZenPad 7.0』だが、日本版では『ZenPad for Business 7.0』と7インチモデルに限って表記されている。
ZenPad 7.0
(M700KL)
2016年6月 A.5.1
→A.6.0
Qualcomm Snapdragon 212
MSM8909 1.3GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
7.0inch
WXGA
5MP/2MP
ZenPad 10
(M1000C)
2016年6月 A.5.0 Intel Atom
x3-C3200 1.2GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
10.1inch
WXGA
5MP/1MP 10インチディスプレイを搭載したモデル。SIMフリーモデルとWi-Fiモデルがラインナップされている。海外では本シリーズの一つとして『M1000C』も発売された*1。corpよりも大きく企業向けにカスタマイズされている。
ZenPad 10
(M1000CNL)
2016年6月 A.5.0 Intel Atom
Z3560 1.8GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
10.1inch
WXGA
5MP/1MP
ZenPad 10
(M1000M)
2016年6月 A.6.0 MediaTek
MT8163 1.3GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
10.1inch
WXGA
5MP/1MP
ZenPad 8
(M800M)
2017年3月 A.6.0 MediaTek
MT8163 1.3GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
8.0inch
WXGA
5MP/2MP 『ZenPad 8.0 Z380M』をカスタマイズした8インチディスプレイ搭載のタブレット。
(リスト最終更新日 : 2017/9/14)
+ 出典元



概要

  • 台湾に拠点を置くASUS(エイスース*2)が発売するAndroidタブレットシリーズ。7インチ・8インチ*3・10インチのディスプレイを搭載したタブレットを、一万円台から買えるローエンドモデルから、最大4GBメモリを搭載したミッドハイレンジモデルまでラインナップする。MeMO Padシリーズの後継ブランドだが、それと比べるとシリーズ端末全てにおいて高級感のあるデザインを採用している。
  • このシリーズの特徴としては、本シリーズではユーザーインターフェイスにはASUS独自の「Zen UI」を採用していること。Zenfoneシリーズ同様に名前にもある「Zen」とは、日本語で「禅」を指し、「心に平和ももたらす、無駄のない美しさ」という意味が込められている。
  • 端末名の「ZenPad」の後につくアルファベットや数字はある程度規則性がある。なお、この項目で述べることはほぼ全て筆者の考察であり、想像の範囲は超えないのは了承していただきたい。「7.0」「8.0」「10」というのはその端末の画面サイズ(インチ)である。7.9インチのものも「8.0」とつけられている。「3」は、綺麗と奥行きなどを表現する独自のVisual Masterや、バーチャルサラウンドサウンドを実現する「DTS Headphone:X」や「DTS HDプレミアムサウンド」に対応したフロントのデュアルスピーカーを搭載するなど、3Dを意識したモデルになっている。「C」は廉価版・エントリーモデルのもの。「S」は上位機種・ハイエンドに近いモデルのもの。「Z」はアメリカのキャリア(移動体通信事業者)のVerizon向けに発売されたものであり、ほぼ同じものを一般向けにも発売からすぐ〜数ヶ月後に発売する。
  • ASUSとGoogleが共同開発で仕上げた『Nexus 7』以降にこのシリーズを出したが、コンセプトはコストを抑えるエントリーモデルだった。なので「ZenPad S 8.0」が出る前の機種は『Nexus 7』の後継機では無く、廉価型としてシェアを伸ばそうとした機種だと思われる。結果、『Nexus 7』ユーザーも含め、ASUSに対してハイエンドモデルを求める要望が高まったのは間違いない。そして満を持して出されたのが『ZenPad S 8.0』。SoCやRAMも含めてハイエンドモデルを搭載し、解像度も数段上げた液晶にするなど、当時は『Nexus 7』の後継機として誇れるスペックになった。
    これらの経緯を見ると、新機種をリリースする際に初期モデルは市場の価格帯に合わせて、重要視するのがあくまでも売値で、そこに当時の生産コストで収まるバランスで開発する。そして次の新機種へと行く前に、初期モデルでの生産ベースで上位モデルをリリースする、という販売スタイルであると思われる。

独自技術・機能

シリーズ端末の一部には、下記のASUS独自のテクノロジーや機能が搭載されている。

  • 「VisualMaster」とは、従来のタブレットとは一線を画す美麗画面を実現するASUSの独自技術のこと。この技術には三つの技術が採用されている。
    • まず「ASUS Tru2Life」。この技術により、写真や映像の解像度が数段上がったかのように見え、周囲の明るさに応じてコントラストや明るさを自動調整するので、屋外でもハッキリとした美しい画面を表示できる。
    • 「ASUS TruVivid」では、従来のタブレットでは6枚のパネルで構成していた液晶ディスプレイを2枚のパネルだけで実現しており、高い光透過性による鮮明な表示と、繊細なタッチ操作が可能になる。
    • 「ASUS Splendid」では、上質で紙の様に自然な描画が堪能でき、長時間の閲覧による目の負担も軽減される。また、視野角が広く色調変化が少ないIPSディスプレイを搭載していたり、ブルーライト軽減フィルター機能を搭載しているので、これらを上手に設定してやればかなり目への負担が軽減されるであろう。
  • 「DTS Headphone:X」とは、ステレオヘッドホンやステレオイヤホンでバーチャルサラウンドを再生できるDTSの技術のこと。タブレットでは、ASUSのタブレットが世界初の対応製品であり、この技術によって7.1chまでの再生を行える。2chの音声データなら、目の前に2つのスピーカーがあるかのような空間表現を行うことができ、元データが7.1chなら8つのスピーカーが実際にあるかのような臨場感を体験できる。
  • 「DTS-HD Premium Sound」とは、バーチャルサラウンド技術や音声の明瞭化技術などの複数の技術を使用したDTSのサウンド技術のこと。フロントスピーカーで5.1chのバーチャルサラウンドを再生できるほか、立体的で臨場感のある音声再生を行える。
  • また、ASUS純正の保護カバー「Audio Cover(オーディオカバー)」を端末に装着すると、このカバーにはDTS - HD Premium Sound™に対応した5つのスピーカーとサブウーファーが内蔵されているので、映画や音楽を本体スピーカーと比べて最大6倍の音量で、5 .1chサラウンドの圧倒的な臨場感で楽しめる。
  • 本体カメラに搭載されている「PixelMaster」は、f/2.0の広角の5層の光学レンズを搭載したカメラに採用された技術のこと。この技術を搭載したモデルのカメラでローライト モードで撮影すれば、夜間でもクリアに瞬間をとらえることができる。ノイズを抑えながら、明るさを通常の約400%、コントラストは約200%もアップさせ、暗闇で見えにくかったものでも鮮明に写し出せる。オートフォーカス技術も強化されており、0.03秒以下でピントが合う。ドローイングエフェクトや美人効果などの画像加工などのソフトウェア面も強化されている。

個人向けモデル

  • 7インチモデル
    • 『ZenPad 7.0』は、1280×800の7.0インチIPSディスプレイを搭載したタブレット。国内向けにはWi-Fiモデルとしての「Z370C」と通話可能な4G LTEに対応したモデルの「Z370KL」の二つが日本法人ASUS JAPANから発売されている。他には国内未発売の3G対応モデル「Z370CG」がラインナップされている*4。"禅"の精神から着想を得た、画面占有率72%の筐体に採用された上品なデザインは、二万円前後で発売されたものとは思えない高級感を醸し出す。3480mAhのはバッテリーは7インチタブレットとしてはやや心もとない。
    • 『ZenPad C 7.0』は、軽く(265g)、薄く(8.4mm)、スタミナたっぷり(最長8時間)のエントリーモデル。ディスプレイを構成する層を一体化して空気層をなくすことで光の反射を抑えて視認性を向上できる「フルラミネーション加工」や、指紋が着きにくい「アンチフィンガープリント加工」、上記の「VisualMaster」技術を採用したディスプレイを搭載する。
  • '8インチモデル
    • 『ZenPad 8.0』は、MoMO Padシリーズの後継として発売されたZenPadシリーズの最初に発表されたモデル。2015年にWi-Fiモデル(Z380C)とLTE対応モデル(Z380L)が発売されたが、ちょうど一年後にもWi-Fiモデル(Z380M)とLTE対応モデル(Z380KNL)が発売された。2015年モデルは、Wi-Fiモデルは基本的に『ZenPad 7.0 (Z370C)』と同じローエンド志向のスペックだが、LTEモデルは比較的ミッドレンジ寄りのスペックである。LTEモデルにはSnapdragon 410のクアッドコアを搭載したモデルと、Snapdragon 415のオクタコアを搭載モデルがラインナップされている。筐体デザインは2015年モデルと2016年モデルでは同じで、画面占有率は76.5%を誇る。
    • 『ZenPad S 8.0』は、ZenPadシリーズ初のハイエンドモデル。上記の独自技術・機能の全てだけでなく、2K(2,048×1,536)*5のアスペクト比4:3の7.9インチIPSディスプレイ、LPDDR3の4GB RAM、高速無線通信規格IEEE 802.11ac対応の無線LAN、64bitのIntel Atomプロセッサーを搭載し、ハイエンドモデルに近いスペックを搭載しながらも四万円弱というコスパの高い端末。上位モデル(Z580CA)は画面占有率74%、軽さ298g、薄さ6.6mmの生活にも使いやすい筐体採用する。国内未発売の下位モデル(Z580C)は筐体のサイズや重さ、CPUやカメラの性能を抑えてコストダウンしている。
    • 『ZenPad 3 8.0』は、「価格.comプロダクトアワード2016」の大賞を獲得し、数ヶ月にわたって売れ筋ランキングの上位に居座っていた人気のミッドハイレンジタブレット。上記『ZenPad S 8.0』の事実上の後継機。『ZenPad S 8.0』と比べて、Snapdragon 650搭載により大幅にスペックが向上し、Atomプロセッサーと比べて大幅に消費電力が少ないSnapdragonを搭載することによってバッテリー駆動時間が大幅に改善(最長8時間→最長10時間)、外部接続端子がmicroUSBからUSB type-Cへの変更、『Nexus 7 (2012)』と同じような背面デザインに変更されていることが特徴。筐体は8インチタブレットの中でもかなり薄い。
    • 『ZenPad 3S 8.0』は、ミッドハイレンジモデルとしてラインナップされている『ZenPad S 8.0』『ZenPad 3 8.0』に続く8インチタブレット。基本的にスペックは『ZenPad 3S 8.0』とほぼ同じで、カメラ性能をアップさせ、筐体をダイヤモンドカットのベゼルデザインに変更したぐらいである。
  • 10インチモデル
    • 『ZenPad 10 (Z300C~)』は、上記の独自技術・機能の全てを搭載し、高級感ある筐体のデザインを採用しつつも三万円前後の価格という圧倒的なコスパを誇る端末。型番が「Z300C」「Z300CG」「Z300CL」である端末が同時発売され、左から順にWi-Fi専用モデル・3G通信モデル・4G LTEモデルであり、これらは少しだけスペックが異なる。また、Android 6.0を搭載し、カメラ性能をあげ、20gの軽量化、シルバーを削除してローズゴールドをカラーバリエーションとして追加した新LTE対応モデル(Z300CNL)が発売された。また、プレミアムレザーの質感を持ち、Bluetoothにより最大10メートル離れた場所からでも接続できるというBluetoothキーボード「ASUS Mobile Dock」か一部商品に付属する。
      • 上の表には書かないが、ヨーロッパのイギリスやイタリアなどの一部地域で発売されたモデルは、型番が少し違う。「Z300CG」と同じスペックのものが「Z300CX」はWi-Fi専用、「Z300CXG」は3G通信モデルとして発売された。同じようにして「Z300CNL」と同じスペックのものが「ZD300C」はWi-Fi専用、「ZD300CL」は4G LTE対応モデル、「ZD300CG」は3G通信モデルとして発売された。
    • 『ZenPad 3S 10』は、10インチディスプレイを搭載したミッドハイレンジモデル。上記の独自技術・機能を全て搭載している。『ZenPad Z8/Z8s』同様にアメリカのVerizon社向けには「ZenPad Z8」というネーミングで先行で発売された。Wi-Fi専用モデル(Z500M)とLTE対応モデル(Z500KL)がラインナップされ、双方は搭載されているSoCと対応する通信方式と後述するホームボタン以外は同じ。Wi-Fi専用モデルにはホームボタンは指紋認証機能が搭載されていたが、何故かLTE対応モデルでは指紋認証機能は搭載されなかった。コストダウン等の理由があると思われるが、やや使いづらくなっている。ちなみにこの端末は、国内で発売された10インチディスプレイ搭載モデルの中で当時は片手で数えられる程しかなかった4:3のアスペクト比のディスプレイを持つ。また、このアスペクト比に、LTE対応のSIMフリーモデルという条件も加えると、当時はAndroid端末ではこれしかなかった。また、この端末と同じく2016年に発売された『iPad Pro 9.7インチ Wi-Fi+Cellularモデル』と筐体デザインは酷似しており、ディスプレイの解像度・アスペクト比・ピクセル密度・画面サイズが全く同じで、筐体のサイズの寸法もほぼ同じという似ようである。
    • 『ZenPad 10 (Z300M)』は、『ZenPad 10 (Z300C~)』の実質的な後継機。Wi-Fi専用モデルのみのラインナップで、LTE対応モデルは発売されていない。スペックや三万円を切る価格からすればエントリークラスに近いが、機能面では上記の独自技術・機能を全て搭載しているコスパの高いモデル。
    • 『ZenPad 10 (Z301M~)』は、『ZenPad 10 (Z300C~)』『ZenPad 10 (Z300M)』から続く10インチモデルの後継機。最大3GBのRAMを搭載したモデルを発売し、スペック的にはミッドレンジクラスになった。この中で国内向けに発売されたのは『ZenPad 10 (Z301MFL) 2GB/16GB』のモデルのみである。ラインナップは、型番が「Z301ML」を基準として、「Z300MFL」が高解像度ディスプレイ搭載モデル、「Z300MF」がWi-Fi専用モデル、「Z301M」がエントリーモデルである。それぞれ搭載されているSoCが異なる。

法人向けモデル

  • corpシリーズ
    • これは日本国内の法人向けに2015年9月と11月に発売されたモデルで、『ZenPad C 7.0(Z170C)corp』『ZenPad 8.0(Z380KL)corp』『ZenPad 10(Z300CL)corp』の3つをラインナップする。それぞれ7,8,10インチのディスプレイを搭載するもので、7インチモデルはWi-Fi専用だが、8,10インチモデルはSIMフリーでLTEに対応すしており、8インチモデルはLTE通信による通話にも対応する。機能面ではあまり一般向けモデルと違いはないが、3モデル全てでストレージが16GBから8GBに変更されており、7,8インチモデルではメモリ容量が2GBから1GBに変更されている。8インチモデルはさらにディスプレイの解像度が低く、いくつかセンサー類が削除され、筐体の厚さと重さが分厚くやや重くなっている。
  • ZenPad for Businessシリーズ
    • これは世界中の法人向けに発売されたモデルで、日本国内では2016年6月下旬から代理店のテックウインド株式会社とシネックスインフォテックなどを通して発売された。
    • 以前に発売されたcorpシリーズとは違い、ビジネス利用向けに特化した様々な機能が搭載されている。
      • 独自のビジネス向けMDMである「ADAM」を標準搭載
        MDM(Mobile Device Management):モバイルデバイス管理システム
        ADAM(ASUS Device Admin Management):システム管理者がクライアントデバイスのシステム構築・管理をしやすくしたサービス。
      • AOSP(Android Open Source Project):ベースのシンプルなOSを採用し、OSイメージのカスタマイズなどが行いやすい。ASUSの個人向けAndroidタブレットは、独自デザインの「ZenUI」を特徴としているが、今回のタブレットはビジネス向けに特化できるように、純正のAndroid OSに近い状態でソフトウェアを構成されている。
      • 特定のアプリケーションだけを動作させてOSを表示させない「KIOSKモード」を搭載し、タブレットをデジタルサイネージや外食店のメニュー端末、電子カルテ、在庫管理システム、デジタル教科書などとして利用するために特定のアプリのみが動作する専用端末として利用が可能になる。
      • 日本語入力システムの「ATOK」を搭載する。
      • 「ADAM Webコンソール(別途有償)」をあわせて利用することにより、遠隔操作で複数のデバイスの状態を確認したり、設定の一括変更を行ったりといった複数デバイスの一元管理が可能。
      • 部署ごとに管理できるグルーピング・リアルタイムで端末の動作状況を確認可能,操作ログ採取機能・不要アプリのリモート削除,インストール禁止設定・紛失時のリモートロックや初期化が出来るようになる。


最終更新:2018年06月10日 16:17

*1 日本のASUS公式サイトにはシリーズとしてはラインナップされていないため、日本国内未発売と思われる。日本法人のASUSのサイトは出典元の項から。

*2 *2 「ASUS」の発音には「アスース」「エーサス」「アサス」などの読みがなされていたが、2012年10月からは正式に「エイスース」が読みであるとなった。ちなみに台湾・中国では「華硯(华硕 : フアシュオ)」が用いられている。

*3 7.9インチのものを含む。

*4 「Z370CL」という型番のモデルも発売されているようだが、公式サイトにもなく、ネット検索でもその型番のモデルに関しての記事が一切出てこなかったため、ここでは記載しない。

*5 この解像度は正確には「QXGA」と呼ばれるが、公式サイトでは「2K」(2Kは正確にはフルHDを指す)という表記を使っており、ここではそれにのっとる。