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MeMO Padシリーズ

【みーもぱっど シリーズ】


シリーズ一覧

端末名 発売日 OS SoC メモリ
RAM/ROM
ディスプレイ カメラ画素数
背面/前面
Antutu 総合 国内
発売
概要
初期モデル
Eee Pad MeMO 2012年9月 A.3.2
→A.4.0
Qualcomm Snapdragon S3
MSM8260 1.2GHz
デュアルコア
1GB/8,16GB IPS
7.0inch
WXGA
5MP/1.2MP 4377 × Androidの普及に大きく貢献した歴史的名機『Nexus7 (2012)』の元となったモデル。Eee Padシリーズの1つでもある。Bluetooth連携で活躍する小型のハンドセット「MeMIC」が同梱する。発売後に『Eee Pad MeMO 3D』という、この端末と全く同じスペックで、裸眼3D表示に対応したモデルが発表されたが、発売には至らなかった。
MeMO Pad
(ME172V)
2013年1月 A.4.1 VIA
WM8950 1.0GHz
シングルコア
1GB/8,16GB LED-backlit
7.0inch
WSVGA
- /1MP 4525 149ドルで発売されたローエンドタブレット。お手頃タブレットとして発売された『Nexus 7 (2012)』よりもさらに安価である。日本での販売は電子書籍販売会社のeBookとコラボして発売されたので、eBookに関する様々な特典が付属する。
MeMO Pad Smart 10" 2013年5月 A.4.1 NVIDIA
Tegra 3 1.2GHz
クアッドコア
1GB/16GB IPS
10.1inch
WXGA
5MP/1.2MP 11868 本シリーズ初の10インチディスプレイを搭載した三万円強の格安タブレット。タイにて先行発売された。グローバル向けにはホワイトがあるが、国内向けにはブルーとピンクのみ。
MeMO Pad HD7 2013年7月 A.4.2 MediaTek
MT8125 1.2GHz
クアッドコア
1GB/8GB IPS
7.0inch
WXGA
2MP/0.3MP 12781 一万円台のややローエンドな7インチタブレット。機能性が高くエンタメ志向の強いモデルだが、それに対してデザインは女性や若年層をターゲットにしたようなものになっており、一万円台という圧倒的なコスパの高さもあり、価格.comの売れ筋ランキングに数ヶ月間ずっと1位に鎮座していた人気のタブレット。
1GB/16GB 5MP/1.2MP ×
MeMO Pad FHD10 2013年8月 A.4.2
→A.4.3
Intel Atom
Z2560 1.6GHz
デュアルコア
2GB/16,32GB IPS
10.0inch
WUXGA
5MP/1.2MP 17866 高解像度ディスプレイと薄型軽量ボディが特徴のミッドレンジモデル。本シリーズ初の2GBメモリを搭載し、『Nexus 7 (2013)』などのハイスペック機に多く採用されているSoC「Qualcomm Snapdragon S4 Pro」とほぼ同等の性能をもつIntel製のSoCを搭載する。
MeMO Pad 7
MeMO Pad 7
(ME176C)
2014年6月 A.4.4 Intel Atom
Z3745 1.86GHz
クアッドコア
1GB/8,16GB IPS
7.0inch
WXGA
5MP/2MP 33735 『Nexus 7 (2012)』とほとんど同じ性能を持つローエンドモデル。「Zenfoneシリーズ」に先駆けて、日本市場では初めて「ZenUI」を採用した端末。軽さは300g以下であり、当時としてはタブレットの中でも屈指の軽さを誇った。アメリカ市場向けに、カメラ性能を大きく落とした下位モデル(ME176CX)も発売された。
MeMO Pad 7
(ME176CX)
2MP/0.3MP ×
MeMO Pad 7
(ME572C)
2014年11月 A.4.4 Intel Atom
Z3560 1.83GHz
クアッドコア
2GB/16,32GB IPS
7.0inch
WUXGA
5MP/2MP 41856 「こだわりのプレミアムタブレット」のキャッチを前面に押し出した、二万円台で買える7インチのミッドレンジタブレット。2014年度グッドデザイン賞受賞の、高級感のあるデザインを採用した本端末の筐体は、軽量かつ薄型の設計がなされた。Wi-Fi専用モデル(ME576C)とLTE対応モデル(ME576CL)が同時発売された。
MeMO Pad 7
(ME572CL)
MeMO Pad 8
MeMO Pad 8
(ME180A)
2013年11月 A.4.2 Rockchip
RK3188 1.6GHz
クアッドコア
1GB/16GB IPS
8.0inch
WXGA
5MP/1.2MP 19998 本シリーズ初の8インチディスプレイ搭載モデル。別名『MeMO Pad HD8』、中国のややマイナーなメーカーの安価なSoCを搭載するなど、ロースペック化による低価格化を実現している。7インチディスプレイ搭載の『MeMO Pad』『MeMO Pad HD7』と、10インチディスプレイ搭載の『MeMO Pad FHD10』の中間のニーズを埋めるラインナップ。
MeMO Pad 8
(ME181C)
2014年6月 A.4.4 Intel Atom
Z3745 1.33GHz
クアッドコア
1GB/16GB IPS
8.0inch
WXGA
5MP/2MP 34775 『MeMO Pad 8 (ME180A)』のマイナーチェンジモデル。基本的に軽量化・小型化などが主な変更点であり、具体的には前モデルと比較して、横幅の2.5mmのスリム化、厚さ30gの大幅な軽量化、SoCのスペック強化、新しいAndroidバージョンの搭載、前面カメラの性能強化、GPSの対応などである。
MeMO Pad 8
(ME581CL)
2014年6月 A.4.4
→A.5.0
Intel Atom
Z3580 2.3GHz
クアッドコア
2GB/16,32GB IPS
8.0nch
WUXGA
5MP/1.2MP 43714 × 高性能SoCや高解像度ディスプレイを搭載した、本シリーズ初のハイエンドタブレット。軽量で薄い筐体を採用したこの端末は、ちょっとしたPCに顔負けの高性能SoCを搭載し、用途を選ばない。これは国内未発売だが、日本国内では「AST21」という型番でauから発売された。中古市場では一万円を切っており、需要はかなり高い。
MeMO Pad 8
(AST21)
2014年8月 A.4.4 a
MeMO Pad 8
(ME581C)
2014年12月 A.4.4
→A.5.0
Intel Atom
Z3560 1.83GHz
クアッドコア
2GB/16GB IPS
8.0inch
WUXGA
5MP/1.2MP 38313 上記『MeMO Pad 8 (ME581CL)』のWi-Fiモデル。こちらは日本でも発売された。LTEモデルからややスペックダウンしている。スペックでは『MeMO Pad 7 (ME572C)』との共通点が多いため、それの大画面版とも言える。日本語入力にはシャープペンや鉛筆をスタイラスペン代わりにできるAnyPen機能が搭載されている。
MeMO Pad 10
MeMO Pad 10
(ME102A)
2013年11月 A.4.2 Rockchip
RK101 1.6GHz
クアッドコア
1GB/8,16GB IPS
10.1inch
WXGA
2MP/1.2MP 19780 × 国内向けには未発売の、欧米向けに発売されたローエンドタブレット。やや重く分厚い、プラスチック製のチープな見た目の筐体には、この価格帯とは思えない高性能なデュアルスピーカーが搭載されている。タブレットとしても大容量の9000mAhのバッテリーを搭載している。
MeMO Pad 10
(ME103K)
2014年10月 A.4.4 Qualcomm Snapdragon S4 Pro
APQ8064 1.5GHz
クアッドコア
1GB/8,16GB IPS
10.1inch
WXGA
2MP/0.3MP (20641)
*1
× ヨーロッパ市場向けに発売されたローエンド寄りのミッドレンジタブレット。SoCには『Nexus 7 (2013)』にも採用されたミッドハイレンジ級のものを搭載し、それでいて199ユーロという低価格を実現するというコスパの高い端末。
1GB/32GB 5MP/0.3MP
(リスト最終更新日 : 2017/10/15)
+ 出典元



概要

  • マザーボードやノートPCなどで世界に名を轟かせているASUS(エイスース*2)がラインナップするタブレットシリーズ。7インチ・8インチ・10インチのディスプレイを搭載したモデルを数々発売し、Androidタブレットのグローバルスタンダードをつくったブランドの一つである。基本的に1~2GBのメモリを搭載した当時のローエンドからミッドレンジまでのモデルを中心に発売する。
  • 発売当時はAndroidタブレットは比較的マイナーであったが、同じくASUSがGoogleと共同で開発・発売した『Nexus 7 (2012)』によって、iPadの一強だったタブレット市場にAndroidの存在を知らしめた。ちょうどその時に世界を相手に本格的に発売を始めた本シリーズは、「Xperiaシリーズ」などでラインナップされる高級志向の端末ではなく、一万円台から買える低価格志向の端末をラインナップする。
  • ASUSは、国内向けには日本のみ発売の『MeMO Pad 8 (ME581C)』、グローバル向けには『MeMO Pad 10 (ME103K)』を最後に本シリーズはラインナップを終了させ、2015年からは「ZenPadシリーズ」としてラインナップを開始した。
  • 初期モデル
    • 『Eee Pad MeMO』は、本シリーズの最初の端末*3とされる7インチタブレット。2000年代後半に起こったネットブックブームの起爆剤となった「Eee PC」シリーズの一つでもある。最初のアナウンスから1年ほどのブランクを経て発売されたこの端末は、当時としては珍しく静電容量式のスタイラスを内蔵し、まさしくMemo Pad(メモ帳)として使える。この端末とBluetooth接続するハンドセット「MeMIC」を使って、電話のスピーカー/マイクとして機能するだけでなく、音楽のストリーミング再生やタブレット操作のリモコンとしても利用が可能。発売後に『Eee Pad MeMO 3D』という、この端末と全く同じスペックで、裸眼3D表示に対応したモデルが発表されたが、残念ながら発売には至らなかった。
    • 『MeMO Pad (ME172V)』は、「MeMO Pad」というブランドのスタートとされる端末。ASUS公式ホームページでも本端末をシリーズの最初としている。同じくASUSから発売された『Nexus 7 (2012)』の下位モデルとしてグローバル向けには149ドルで発売され、国内向けにはその2ヶ月後にeBook Japan(以下、eBook)とコラボして電子書籍リーダーとして発売されることとなった。
      というのも、そのeBookは自社オリジナルの7型Androidタブレット端末を投入すると2012年10月に発表し、当初は12月中旬の発売としていたが、いったん延期になり、その後2013年3月18日付であらためて無期延期の発表をした。その直後に発表された本端末は、eBook社オリジナルの端末ではなく、汎用のAndroidタブレットにコンテンツをバンドルするという形態でのお目見えとなったのである。なので販売はASUSからだが、eBookの電子書籍アプリ「ebiReader」がプリインストールされている。また、実売価格は17,800円だが、「eBook図書券」3,150円分(1,050円券×3)がついてきたり、この端末の購入者限定で特定のコミックセットが平均22.2%引きの特別価格で販売されていたりする。
    • 『MeMO Pad Smart 10"*4』は、本シリーズ初の10インチタブレット。本端末は『Nexus 7 (2012)』から始まった格安Androidタブレットの価格競争の中、三万円前後で販売され、当時の格安タブレットとしては珍しく1cmを切る薄さと600gを切る軽さを兼ね備えた、10インチタブレットの中でも特に携帯性の高い端末。Bluetooth接続のキーボード付きカバー「Folio」も別売アクセサリーとして発売された。
    • 『MeMO Pad HD7』は、比較的ローエンドタブレットとして一万円台で発売されたコスパの高い端末。同じくコスパの高い『Nexus 7 (2012)』の意志を受け継ぎながらも、背面カメラやmicroSDスロット搭載などの部分で改善がされている。カラーバリエーションはブルー・ホワイト・グリーン・ピンクの4色で、特にグリーンやピンクは蛍光色を使っており、本体も軽くて薄いことから、女性や若年層をターゲットとした端末だとわかる。また、11ものツールアプリがプリインストールされており、キャリアを介しないタブレットとしてはかなり多い方である。しかしそんな初心者向けの内容だけではない。高品位なサウンドを体験できる革新的なオーディオシステム「ASUS SonicMaster」を採用した背面下部のデュアルスピーカーや、視野角170°の色鮮やかな発色が可能なIPS液晶、多機能なカメラなどを搭載していながらも一万円台という、7インチタブレットとしては群を抜いてコスパが高く、他を圧倒していた。
      また、当時はちょうど『Nexus 7 (2013)』が発売を開始した頃で、それは高解像度ディスプレイや本端末と同じ5MPの背面カメラなどを搭載し、順調にスペックを上げていっていたが、それと同時に値段も上がり、2012年モデルとは8000円も上がっていた。なので一万円台のコスパの高いタブレットを求める人が多くなり、そういう人の多くがこぞってこの端末を購入した。
      タブレット初心者にもタブレットにマニアックな人にも魅力的な機能性、そして一万円台のコスパの高い価格設定の二つの要素に、愛用者の多かったiPadシリーズが世代を重ねるごとに価格上がっていっていたこともあり、価格.comでも数ヶ月間連続で売れ筋タブレット端末の売上ランキングの1位に鎮座するなど、この端末はタブレット市場でも数えるほどのバカ売れ商品の一つとなった。
    • 『MeMO Pad FHD10』は、ASUS初のミッドレンジモデル。端末名にもある通り、この端末には1920×1200の高解像度ディスプレイを搭載していたり、上記の『MeMO Pad Smart 10"』から受け継いだ、厚さ9.7mm、重さ570gの薄型軽量ボディを採用していることが特徴。本シリーズ初の2GBメモリを搭載し、ハイスペック機に多く採用されているSoC「Qualcomm Snapdragon S4 Pro」とほぼ同等の性能をもつIntel製のSoCを搭載するなど、ミッドレンジクラスのスペックを搭載する。
  • MeMO Pad 7
    • 『MeMO Pad 7 (ME176C)』は、筐体の色は5つの色鮮やかな色から選ぶことができ、カラーバリエーションが豊富なローエンドタブレット。一回の撮影で五枚の写真を撮り、一番良い表情が写った写真を選んで調整出来る「オールスマイル」や、背景に写ってしまった人物を消し、綺麗なポートレートを撮りやすい「スマートスリーム」など、搭載されているカメラアプリは多機能。
    • 『MeMO Pad 7 (ME576C/CL)』は、「こだわりのプレミアムタブレット」のキャッチコピーを前面に押し出したミッドレンジタブレット。2014年度のグッドデザイン賞を受賞した、ファッショナブルで高級感溢れるデザインを採用したこの端末の筐体は、269gで8.3mmの軽量かつ薄型であり、なめらかな縁のデザイン、滑り止めも兼ねた細やかで質感のある丸模様を背面に施していることもあり、片手で持った時のホールドのしやすさは他の端末と比べても群を抜く。1920×1200の高解像度画質のディスプレイは、視野角178°のIPS液晶を採用し、画質を自分好みにカスタマイズ出来る「ASUS Splendid」を搭載するなど、視覚的印象が大幅に強化されている。microSDスロットや、ASUS独自のサウンドテクノロジー「SonicMaster」に対応したデュアルスピーカー、最大11時間の連続使用にも耐えるロングライフバッテリーなどを搭載しており、動画鑑賞に最適な仕様となっている。Wi-FiモデルとLTE対応モデルが同時発売された。
  • MeMO Pad 8
    • 『MeMO Pad 8 (ME180A)』は、本シリーズ初の8インチディスプレイを搭載したローエンドタブレット。中国製の格安スマホ/タブレットにやや稀に採用されているRockchip社のSoCを採用している。7インチディスプレイ搭載の『MeMO Pad』『MeMO Pad HD7』と、10インチディスプレイ搭載の『MeMO Pad FHD10』の中間のニーズを埋めるラインナップ。別名『MeMO Pad HD8』。この端末の筐体の350gという軽さは、当時の7インチタブレットと同じぐらいの重さであり、軽量化を実現している。筐体のデザインは『MeMO Pad HD7』とほとんど同じであり、鮮やかな蛍光色を使ったピンクの筐体においてはまさしく親譲りである。パノラマ写真が撮影可能な500万画素数のカメラを搭載し、撮影した写真の整理や編集が簡単な「ASUS gallery」や、写真に写る不要な部分を削除できる機能など、様々な機能を搭載しており、ローエンドタブレットながらもアクティブに写真撮影ができる。
    • 『MeMO Pad 8 (ME181C)』は、半年ほど前に発売された上記にもある『MeMO Pad 8 (ME180A)』のマイナーチェンジモデル。このマイナーチェンジでは、基本的に軽量化・小型化などが主な変更点であり、具体的には前モデルと比較して、ベゼル幅を狭くしたことによる横幅の2.5mmのスリム化、厚さでは1.7mmの薄型化、厚さでは30gの大幅な軽量化、SoCのスペック強化、新しいAndroidバージョンの搭載、前面カメラの性能強化、Bluetooth 4.0への対応、GPSの対応など。ローエンドモデルである前モデルと比べて、先述の通り高性能なSoCを搭載しており、スペックとしてはミッドレンジ寄りのローエンドモデルとなっている。言うまでもなく前モデルにあった多機能なカメラアプリはしっかり搭載しており、本シリーズ全てに共通する特徴である魅力的なスピーカーも搭載している。また、アメリカなどの一部地域向けに、カメラ性能が少しダウンしたモデルが発売され、それらの型番は「ME181CX」「MG181CX」「MG181C」である。
    • 『MeMO Pad 8 (ME581CL)』は、高性能SoCや高解像度ディスプレイを搭載した、本シリーズ初のハイエンドタブレット。7.7㎜の薄さに、300mlのペットボトル同等の約301gの軽さで、生活する上でも使いやすい。7インチタブレットの『Nexus7 (2012)』とほぼ同じ横幅でありながらも、ベゼル幅を狭くすることによって8インチディスプレイをしっかりと収めている。そのディスプレイも、フルHD以上の1920×1200ピクセルの高解像度なもので、ガラスにはタフネススマホにも多く採用されている「Corning Gorilla Glass 3」を採用、液晶の方式は視野角が広く鮮やかな発色が出来るIPS方式を採用する。ちょっとしたPCに顔負けの高性能GPU「PowerVR G6430」内蔵した、LPDDR3-1600対応のIntel製の高性能SoC「Intel Atom プロセッサー Z3580」を搭載し、ゲーミング用途にも向いている。4G LTEをはじめ、Bluetooth 4.0、NFC、IEEE 802.11acなど、無線通信規格も高級志向の端末と同じぐらいにまでグレードアップしている。Micro USBを利用するSlim Port経由でHDMI出力にも対応している。ちなみにこの端末のバッテリーは4000mAhと比較的大容量なものが搭載されているのだが、電池持ちは悪い。また、あらゆる面で前モデルである『MeMO Pad 8 (ME181C)』からグレードアップされているが、何故か前面カメラだけは200万画素から120万画素に落とされている。
      国内未発売のこのモデルだが、日本国内では代わりに『MeMO Pad 8 (AST21)』という日本のau向けにローカライズされたモデルが存在する。実質0円で販売されていたので今では中古市場には多くの数が出回っており、ミッドレンジクラスのタブレットながらも中古価格は一万円を切る価格にまで大きく下がっている。同じくauで実質0円で販売されていた「Qua Tab」シリーズと共に、中古で一万円以下で買える高コスパタブレットとして今も人気がある(2018年2月現在)。上記のグローバルモデルとの違いは、SIMフリーではなくauのSIMロックがかかっている、Android 5.0へのバージョンアップが提供されないなどがある。ASUS公式HPからダウンロードしたOSイメージファイルをmicroSDにコピーし、それをSDスロットに差し込んで本体に読み込ませることで、内部システムをグローバルモデルのものに書き換えるという「WW化」(ワールドワイド化) という作業をすることによって、Android 5.0をインストールすることが出来る。もちろんその場合はプリインストールされていたau公式アプリは消える。
    • 『MeMO Pad 8 (ME581C)』は、上記『MeMO Pad 8 (ME581CL)』のWi-Fiモデル。こちらは日本でも発売された。LTEモデルからの変更点は、SoCがIntel Atom Z3580からZ3560へ、筐体の厚さが7.7mmから7.45mmへ、本体の重さが301gから292gへ、NFCが非対応へと変更された。つまりLTEモデルからややスペックダウンしているということである。スペックでは『MeMO Pad 7 (ME572C)』との共通点が多いため、それの大画面版とも言える。日本語入力には「ATOK」を搭載するほか、シャープペンや鉛筆をスタイラスペン代わりにできるAnyPen機能が搭載されている。
  • MeMO Pad 10
    • 『MeMO Pad 10 (ME102A)』は、『MeMO Pad 8 (ME180A)』とはディスプレイや筐体のサイズや本体重量以外は大きな違いはない。本体は504gと重めで10mm超とかなり厚くなっている。システム上での設定でdpi(ドット密度)の値がやや高めになっているせいか、通常の10インチタブレットよりも全体的に文字等が小さめに表示される。あまり高解像度なディスプレイを搭載していない(1280×800 , 149ppi)ので、少しでも小さな文字があれば文字が読めなくなることも少なくない。また、稀に電源ボタンが長押ししている判定がなされ、端末が強制終了してしまうという不具合も報告されている。定価は249ドル(USD)であり、あまりコスパの高い端末とは言えないものである。
    • 『MeMO Pad 10 (ME103K)』は、2013年モデルと同じく国内未発売の10インチタブレット。前モデルはローエンドモデルという位置づけだったが、今回のモデルではほぼ同じ時期に発売されたミッドハイレンジタブレット『Nexus 7 (2013)』と同じ「Qualcomm Snapdragon S4 Pro」を搭載し、ミッドレンジタブレットとして発売された。ミッドレンジと言いながら、RAMメモリは1GBで、5.0GHzのWi-Fi規格には非対応で、カメラやディスプレイの性能もハイスペック端末とはお世辞でも呼べない仕様になっており、とにかくこの端末の強みとしては準ハイスペッククラスのSoCを搭載していながらも199ユーロの低価格を実現しているところにある。筐体のデザインやサイズは前モデルからはほとんど変化はなく、前モデルでの短所だった0.5kgを超える重量は改善されていない。


最終更新:2018年06月10日 16:19

*1 この端末のベンチマーク結果を掲載しているサイトはなかったため、SoC・ディスプレイ解像度・RAM容量が全く同じ「INFOBAR A02」の結果をここに載せた。したがってあくまでこの数値は"参考程度"にしていただきたい。

*2 「ASUS」の発音には「アスース」「エーサス」「アサス」などの読みがなされていたが、2012年10月からは正式に「エイスース」が読みであるとなった。ちなみに台湾・中国では「華硯(华硕 : フアシュオ)」が用いられている。

*3 ASUSのグローバル版のホームページには本端末の情報は記載されていなかったため、MeMO(ミーモ)という名前を含んでいることから、当記事作成者の判断により本シリーズのひとつとして掲載する。

*4 『MeMO Pad Smart 10"』の表記の仕方は「MeMO Pad Smart」や「MeMO Pad ME301T」などあるが、ASUS公式ホームページ(日本版・グローバル版)で使われている表記をここでは使う。