仕上の工程をすっ飛ばして撮影すること。
動きの確認をしたり、音響に映像が間に合わない時に線撮りしたものを見ながらアテレコするのに使う。

動画を線撮りする事を「動撮(どうさつ)」、原画を撮影する事を「原撮」、レイアウトを線撮りする事を「レイアウト撮」、絵コンテを撮影する事を「コンテ撮」という。
これに対し、完成した映像を撮影する事を「本撮」という。

セル時代は撮影効果を施す直前の「カラータイミング撮(タイミング撮)」、セリフが入る部分をフィルムにマーカーで引いた線で表す「白味線撮り」などもあった。
「白味」の語源は、何もできていなくて真っ白の状態。流石にアフレコ用で白味は無いと思うが、ラッシュでは稀によくある。

などなど、いろいろあるがアニメ部では今の所オールカラーで録音できている。

銀魂94話アバンやハヤテのごとく!44話Bパートで詳しく解説されている。

余談ながら、銀魂94話アバンは、普通の線撮りよりも適当に見えるよう、キャラの輪郭を適当に切り取ったり、下手な絵をさらに下手な絵に修正(?)したりしたらしい(アニメーションノートNo.10より)
輪郭を適当に切り取るのはフィルム時代では実際にあったようだが、現在は輪郭を綺麗に切り取る処理がパソコンで簡単にできるようになっているため、銀魂のこれは演出という事になる。

余談

本来はアテレコ用のもののみを線撮りと言い、動きの確認にはクイックチェッカーというソフトを使うらしいのだが、アニメ部にはクイックチェッカーが無いので、本撮と同じDIRECTORで代用している。
が、将来的には仕上撮影工程を完全にRETAS!に移行する予定なので、DIRECTORがクイックチェッカの代わりって事になるのかも。
フィルム時代には3種類ぐらい動画チェック用の機材があったらしいが、詳細忘れた。高価なので使っていないスタジオも多かったらしい。
最終更新:2011年11月13日 21:19