動物キャラ・バトルロワイアル内検索 / 「蛙は意外と速く走る」で検索した結果
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蛙は意外と速く走る
蛙は意外と速く走る ◆TPKO6O3QOM 町の一角で鈍い衝突音と共に、がらがらと何かが崩れる音が響いた。 平屋のブロック塀を突き崩し、シロモクバ一号は漸く止まった。粉塵が通りをしばし覆う。 常であれば眠りを妨げられた住民たちによって夜明けの町は騒がしくなるところだろう。だが、現実はそうはならず、町は眠りに堕ちたままであった。 激突の直前にシロモクバ1号からの脱出に成功したグレッグルはヴェーと小さく鳴いた。 瓦礫の中に頭を突っ込んだシロモクバ一号を掘り出すと、少し傷ついたものの目に見える大きなダメージはないようだ。 気に入った玩具の無事に安堵の息を吐く。 「……死ぬかと思ったぞ」 後ろから近付いてきた声にグレッグルは視線だけを向けた。 人間の言葉を話す珍妙な連れは機嫌が悪いのか、声に険が籠っている。彼もまた激突前に脱... -
銀
...う。同行中 043:蛙は意外と速く走る カエル 仲間 赤カブト退治に協力してもらう。同行中 043:蛙は意外と速く走る ギロロ伍長 警戒 銃撃を受ける 069:罪穢れの澱みを着せて ユーノ 不認知 069:罪穢れの澱みを着せて 因幡てゐ 敵対 ヒグマの大将殺害の罪を着せられる 069:罪穢れの澱みを着せて ツネ次郎 友好 アライグマ捜索に協力 074:熊嵐 最終状態 赤カブト編終了後から参戦。 会場で目にした赤カブトに混乱しながらも、打倒を決意。とりあえず見つけたヒグマの大将を、その前哨戦と襲い掛かるも、絶・天狼抜刀牙を封じられるわ、説教喰らうわと散々な結果に。 その後、崖の上で赤カブトと運命の再会を果たす。 事情知らないと、ツンデレ同士の会話に聞こえないこともないやりとりの果て、決意を新たに、グレッグルとカエルという協力者を得ることにも成功... -
飴と機知
...で読む Back 蛙は意外と速く走る Next 罅ぜるは刹那の夢 投下順で読む Back 蛙は意外と速く走る Next 罅ぜるは刹那の夢 019 LABYRINTH ~午前二時の迷宮~ パスカル 080:Crossfire -
参上!太陽の使者!その名は…
...乱すもの Next 蛙は意外と速く走る 投下順で読む Back 孤鬼 Next 蛙は意外と速く走る 027 アライグマくんの受難 アライグマ 058 王者の風 027 アライグマくんの受難 ペット・ショップ 058 王者の風 -
カエル
...けてもらう 043 蛙は意外と速く走る ギロロ伍長 警戒 銃撃を受ける 069:罪穢れの澱みを着せて ユーノ 不認知 069:罪穢れの澱みを着せて 因幡てゐ 警戒 銀がヒグマの大将を殺したと伝えられる 069:罪穢れの澱みを着せて ツネ次郎 仲間 ツネジロー アライグマ捜索に協力 074:熊嵐 赤カブト 殺害 頭部を断ち割る 074:熊嵐 ぼのぼの 友好 ぼのぼの 情報交換する 097:雨の降る昼、いったいどうする アマテラス 友好 アマテラス 情報交換する 097:雨の降る昼、いったいどうする 最終状態 【C-4/一日目/午後】 【カエル@クロノトリガー】 【状態】:複数の擦り傷・打撲、疲労(小)、魔力消費(小~中)、びしょ濡れ 【装備】:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん、マントなし 【所持品】:支給品一式(食料:パンと蛙の... -
グレッグル
...る。同行中 043 蛙は意外と速く走る ギロロ伍長 警戒 銃撃を受ける 069:罪穢れの澱みを着せて ユーノ 不認知 069:罪穢れの澱みを着せて 因幡てゐ 警戒 銀がヒグマの大将を殺したと伝えられる 069:罪穢れの澱みを着せて ツネ次郎 友好 坊や アライグマ捜索に協力 074:熊嵐 赤カブト 敵対 ケンカ相手。殺害される 074:熊嵐 最終状態 森にてカエルに遭遇し、ちょいとじゃれた後に両生類同盟結成。 デイパックから「シロモクバ一号」という、恰好の玩具を手に入れたグレッグルは大興奮し、町中を爆走。シロモクバ一号は、その後使用禁止の憂き目となる。 出会った銀から赤カブト退治の話を聞き、駅へ向かいながら仲間を募ることに。 しかし、そこで出会ったのは、てゐとギロロ組。 てゐの姦計によって、交渉は破談に終わってしまう。 しかしながら、崖上からやっ... -
【000~050】
...・ショップ 043 蛙は意外と速く走る ◆TPKO6O3QOM 銀、カエル、グレッグル 044 飴と機知 ◆1eZNmJGbgM パスカル 045 罅ぜるは刹那の夢 ◆TPKO6O3QOM ラルク、ヨッシー、クロ、イカルゴ 046 獣の卍(前篇)獣の卍(後篇) ◆TPKO6O3QOM シエラ、クロコダイン、イギー、コロマル、夜叉猿、ボニー、アライグマの父 047 鎮魂花 ◆xD212eOTyM 楽俊、ニャース、アマテラス 048 Beyond the Sword ◆1eZNmJGbgM ザフィーラ、チョッパー 049 異境異聞 ◆TPKO6O3QOM オカリナ、キラーパンサー、ピカチュウ、イギー 050 神の不在証明 ◆TPKO6O3QOM メレオロン、まん丸、ホロ、ミュウツー 051 白兎は秘かに笑う ◆TPKO6O3QOM 因幡てゐ、ギロロ伍長、ユーノ -
◆TPKO6O3QOM
...ミュウツー 043 蛙は意外と速く走る 銀、カエル、グレッグル 045 罅ぜるは刹那の夢 ラルク、ヨッシー、クロ、イカルゴ 046 獣の卍(前篇)獣の卍(後篇) シエラ、クロコダイン、イギー、コロマル、夜叉猿、ボニー、アライグマの父 049 異境異聞 オカリナ、キラーパンサー、ピカチュウ、イギー 050 神の不在証明 メレオロン、まん丸、ホロ、ミュウツー 051 白兎は秘かに笑う 因幡てゐ、ギロロ伍長、ユーノ 052 黄昏の宿 暁の空 ニャース、楽俊、アマテラス 053 先送りの決断 イカルゴ、クロ、ラルク 058 王者の風 ツネ次郎、アライグマ、風雲再起、ペット・ショップ 059 距離を超えた遭遇 ピカチュウ、ニャース、アマテラス、オカリナ、キラーパンサー、楽俊、イギー 062 在りし日の夢は散り散りに毀れる まん丸、ホロ、ザフィーラ 063 命ゆくもの ムックル 066 悪魔は来... -
第一回放送までの本編SS
...・ショップ 043 蛙は意外と速く走る ◆TPKO6O3QOM 銀、カエル、グレッグル 044 飴と機知 ◆1eZNmJGbgM パスカル 045 罅ぜるは刹那の夢 ◆TPKO6O3QOM ラルク、ヨッシー、クロ、イカルゴ 046 獣の卍(前篇)獣の卍(後篇) ◆TPKO6O3QOM シエラ、クロコダイン、イギー、コロマル、夜叉猿、ボニー、アライグマの父 047 鎮魂花 ◆xD212eOTyM 楽俊、ニャース、アマテラス 048 Beyond the Sword ◆1eZNmJGbgM ザフィーラ、チョッパー 049 異境異聞 ◆TPKO6O3QOM オカリナ、キラーパンサー、ピカチュウ、イギー 050 神の不在証明 ◆TPKO6O3QOM メレオロン、まん丸、ホロ、ミュウツー 051 白兎は秘かに笑う ◆TPKO6O3QOM 因幡てゐ、ギロロ伍長、ユーノ 052 黄昏の宿 暁の... -
暴走ポケモン特急
...グレッグル 043:蛙は意外と速く走る 008 フロッグ・スタイル カエル 043:蛙は意外と速く走る -
熊王の城
...ない羆 銀 043:蛙は意外と速く走る 009 禍福は糾える縄の如し 赤カブト 061:この○○を作ったのは誰だぁ!! -
SSタイトル元ネタ
...の名は… 043 蛙は意外と速く走る 三木聡監督作品「亀は意外と速く泳ぐ」http //www.youtube.com/watch?v=mDrZA-WN6Ys 044 飴と機知 飴と鞭 045 罅ぜるは刹那の夢 陰陽座「紅葉」の一節 http //www.youtube.com/watch?v=LdL_FbbXYpY 046 獣の卍(前篇)獣の卍(後篇) 山田風太郎の著作「 忍びの卍 」 047 鎮魂花 鎮魂歌 048 Beyond the Sword PCゲーム「Civilization4」の拡張パック「Beyond the Sword」 049 異境異聞 平田篤胤「 仙境異聞 」 050 神の不在証明 メレオロンの念能力“神の不在証明(パーフェクト・プラン)” 話数 タイトル 元ネタ 051 白兎は秘かに笑う TVドラマ「隣人は秘かに笑う」 052 黄昏の宿 暁の空... -
罪穢れの澱みを着せて
...い兎は歌う 043 蛙は意外と速く走る グレッグル 074 熊嵐 043 蛙は意外と速く走る 銀 074 熊嵐 043 蛙は意外と速く走る カエル 074 熊嵐 -
フロッグ・スタイル
フロッグ・スタイル ◆aAaY.9Pvg2 暗い空の下、唸る剣士が一人。 剣士として一般的であろう人間という種族に例えるなら眉を顰めてとか、眉間に皺を寄せてとか、そういった表情を彼はしている。 他種族には読み取り難いかも知れないが、彼としてはそういう、苦悩を滲ませた表情のつもりだ。 そして今現在彼の目の前にいて、対峙している相手にもその表情は伝わると彼は期待している。 剣士の名はカエル。 いや、昔はもっと立派な、固有名詞の名前もあったものだが、そのことは今はさて置く。 重要なのは今の彼はカエルであり、それも名前だけがカエルというのでなく、人型をしたカエルそのものの姿だということだ。 尤も生まれ付いてのカエルではない彼としては正直、キュウビなる魔物は彼を動物として認識しているらしいという事実は些か不本意である。 しかし、それはこの際どうでも良かった。... -
戯守奇譚
戯守奇譚 ◆TPKO6O3QOM 地の底から響いてくるような音が断続して、オレの耳朶を震わせやがる。 音源はオレの腹なわけだが。さっきから腹減った腹減ったと主張し続けやがって。オレだってなあ、分かってんだよ。空腹で、苛々してんだよぉ! ぶん殴ってやりたいんだが、さっきやって息が詰まったことを思い出してやめる。胃とオレを切り離せたらいいのにな。 ずぅっと鳴り続ける腹を両の手で抱えながら、オレはフラフラとユウエンチを彷徨っている。鼻を動かすが、食い物の匂いなんざ一つも漂ってきやがらねえ。大地はやけに硬く、しかもざらついていて、足の裏が痛い。このまま歩き続けたら、べろんと皮が剥がれそうだ。 尻尾も、慣れはしたが鈍痛はまだ続いている。以前、うちのガキが、尻尾は邪魔だと切ろうとしたことがあったが、ありゃ得策だ。今日ほど、尻尾が邪魔だと思ったことはない。 ... -
狼×お子様×サッカー場
狼×お子様×サッカー場 ◆w2G/OW/em6 「うわぁ……!凄いなぁ……!」 「へー、結構デカいんだな」 円形の巨大な建物―――サッカー場を見上げ、まん丸とメレオロンは感嘆の声を上げる。 彼等は現在、E4のサッカー場の前にいる。 本当はゆっくり情報交換でもしようと思っていたのだが、彼らが出会った場所はE3の墓場のど真ん中。 どうにも、いい気がする場所ではない。。 そこで、どこか別の場所に行こうと地図を開いたところ……『サッカー場』という文字が、まん丸の目に飛び込んでしまったのだ。 サッカー大好きなまん丸はこの誘惑にまんまと引っ掛かり、サッカー場に行きたいと言い出した。 メレオロンもサッカー場なら付近の電波塔や発電所よりも参加者の注目度は低く比較的安全だろうとの考えにより、彼等はサッカー場を目指すことにしたのである。 (さて、どうすっか... -
第一回放送案
没放送案 第一回放送案 ◆TPKO6O3QOM 暗闇の中に焚かれた篝火がぼうと辺りを仄かに照らしている。闇の中で複数の影が騒がしく喋っていた。 「イヤー、異世界ッチューノハ 面白イモン ダッペ」 「鉄ガ高速デ走ッタリ 水ヤ宙ニ浮イタリスル ン ダカラナ。オラハ 飛行機ッテノ、操ッテミタイ ン ダナ」 「オラ ハ がんだむ!」 「シカシ、何処ニモ オラ達 ミタイナ モノ ハ 居ルモンダナア」 「苛メラレルノガ、オラ達ミタイナ カ弱イ存在ナノモ同ジダベ。 ぷるぷるシタ 真ッ青ナ団子達ニハ 同情ヲ禁ジ得ナイベ」 「げっとダゼ ダンベ」 「電車ノあなうんす、聴イタカ? 連中モ オラノ美声 ニ 酔イ痴レタ コト ダベ」 「キュウビ様 二 ヤタラ 分厚イ草紙 ヲ 幾百ト押シ付ケラレタ コト モ イイ思イ出ダッチ」 「アレハ キュウビ様 ガ 根ヲ詰メ過ギテ 寝込ンジマッ... -
距離を超えた遭遇
距離を超えた遭遇 ◆TPKO6O3QOM キュウビの放送が終わり、辺りは元の静けさを取り戻していた。開放した窓から吹き込む風がカーテンを揺らし、ニャースの体毛を優しく撫でていく。 冷や汗に濡れた身体を震わせて、ニャースは窓を閉めた。 傍らの楽俊がもふと息を吐いたのが耳に入る。 「一先ずはおめでとう、かな。不謹慎だけどな」 ニャースの知り合いの名が呼ばれなかったことを指していることに気付くのに数瞬を要した。慌てて相槌を打つ。 「ただ、あいつの名ゃ前、分かんにゃかったにゃー」 「仕方ねえさ。あいつの知り合いがここにいりゃいいんだが……いや、いねえ方がいいのか」 九つの名前が呼ばれた。放送を信じるなら九匹の動物がこの六時間で死んだということだ。生態系を鑑みれば、毎夜沢山の生き物が死を迎えているし、 このような広い土地において九匹と... -
いくら動物といえど知性はあるさ
いくら動物といえど知性はあるさ ◆dKBETGTMMY 目を覚ました時、ユーノ・スクライアがまず感じたのは「孤独」だった。 見たところ、どうやらここはどこかの建物、しかも個室らしい。暗くてよく見えないが、今はそれだけで十分だ。 思考をすぐさま切り替え、先ほどの光景を思い出す。キュウビと名乗る謎の獣――――使い魔、もしくは自分と同じように変身魔法を用いた人間。 天照と呼ばれた狼に、喋るリスの使い魔。そしてリスが殺された時に駆け寄ったこれまた喋るラッコとアライグマ。 極めつけは名簿にある知人、ザフィーラとアルフの名前……ここまでお膳立てされればどんな馬鹿だって気付く。これが、獣たちを集めた殺し合いなのだと。 だが自分は違う。今は確かに変身魔法でフェレットの姿になっているとはいえ、れっきとした人間だ。 自分がイレギュラーなのか、それとも他にも同じようなものがいるのか... -
Raccoon Over The Castle
Raccoon Over The Castle ◆1eZNmJGbgM バンッっと威勢の良い音と共に、アライグマの父は足元のスイッチを踏み抜いた。 その音を合図にして、正面の格子がガラガラと引き上げられていく。 上空に漂っている疾飛丸が動き出せない間に、体を丸めてアライグマの父は格子をくぐり抜け、目の前のコースを見渡す。 ――やっぱり特に妙なしかけは無えようだな―― レース前に格子の間から見たコースの様子と、実際のコースとのズレが無いことを確認し、続いて軽く後ろを振り返る。 格子は今まさに引き上げ終わる直前で、そのすぐ後ろで疾飛丸が二、三回その身を震わせている。 はやる気持ちを押えきれないのか、その動きはまるで闘牛場の牛が突撃する時に後ろ足で地面をこする仕草にどこか似ていた。 そんなやる気充分の疾飛丸を視界の端に捉えて再びアライグマの父が前を向くのと、 格子が上がり... -
神の不在証明
神の不在証明 ◆TPKO6O3QOM 電車を知っていれば言葉が通じる奴の可能性が高い。これは、まあ事実だろう。だが、言葉が通じるが故の断絶ほど深いものはない。 例えば、キメラアントと人間は言葉が通じる。だからって分かり合えるか? 一部はイエスだ。おれとゴン、キルアとイカルゴみたいにな。 じゃあ、王と人間はどうだ。分かり合う余地があれば、あんな戦いは起こらないわな。 いや、そもそもそりゃあ人間同士にも言えることだ。道理を説いたところで殺す奴は殺すし、奪う奴は奪うし、犯す奴は犯す。話せば分かるなんて世迷い事が本当なら、警察官は皆失業だ。 ただの獣だったら、脅してやれば逃げる。余計に追い詰めたりしなければな。 だが、襲い来る相手が理性ある相手だった場合は脅したところで意味はない。ましてや言葉を尽くしたところで、止まることはない。 見ず知らずの他人の言葉で揺... -
雨の降る昼、いったいどうする
雨の降る昼、いったいどうする ◆TPKO6O3QOM キュウビの忌々しい声が聞こえなくなったのを確認して、カエルは横線の引かれた名簿に目を落とした。十五の命が新たに散り、丁度半分の者が命を落としたことになる。あと二十ニの命が消えれば、このふざけた呪法は終わる。 それを面白がっているキュウビの首を討ち落としたい衝動を、カエルは深い吐息と共に抑え込んだ。とはいえ、この地での知り合いの全てを目の前で失った彼にとっては、今回の放送は単なる事実確認以上の意味合いは無かった。他者から比べれば、大分楽な身の上だろう。死者の読み上げが死亡した順番らしいことに気づけたのも、己が精神的に余裕があったためだ。 雨はまだまだ続きそうであった。ただ、雷を伴うような代物ではないらしい。放送の直前、大地を揺るがすような雷音が轟いたが、それ以降は静かなものである。 しかし、だからといって、目的... -
◆7DOBbsTUNE
◆7DOBbsTUNE氏 話数 タイトル 登場人物 042 参上!太陽の使者!その名は… アライグマ、ペット・ショップ 登場させたキャラ 1回 アライグマ、ペット・ショップ アライグマの意外な勝利を描いた書き手 -- 名無しさん (2009-01-19 22 36 45) 名前 コメント -
獣の卍(前篇)
獣の卍(前篇) ◆TPKO6O3QOM (一) 陽光が羅紗のような湖面に桃色を薄く加えていく。水面から湧き立ち始めた靄が夢幻のような光景を形作ろうとしていた。ジョン・カーペンターの映画にこんな風なのがあったな。 足元の砂利は粒が大きく、足の裏が痛い。なんでこんな苦労してんだかな、おれ。……ああ、答えは知ってるよ。だがよ、少しばかり現実から目を逸らしても罰は当たらねえだろ。 「急げ、イギー。オヤジはなんとなくあっちダ」 「曖昧なのか!?」 自信に満ちた口調の苦労の根源に対し、おれは口を曲げた。バカ犬がくるりと巻いた尻尾を軽く振る。 こいつ、やっぱりバカだ。死んでも治らねえな。とはいえ、そう間違った方向に走っているわけでもなさそうだ。まあ、西の端に居たんだから行く方向は一つなんだけどな。 察しの通り、飛んで行ったアホダヌキを追っておれ達は湖岸を... -
口より先に欲が出る
口より先に欲が出る ◆1eZNmJGbgM 場所は地下鉄F-6駅前。ここに集うはウマゴン、オーボウ、クズリの父、三匹の参加者である。 先程までの話し合いの結果、これからG-7の教会へ向かう事が決定済み。その理由はオーボウが 最初に遭遇した戦士、ラルクの説得に他ならない。オーボウが言うには、あの獣人はこの殺し合いに 乗るかどうかは決めかねているようであるらしい。そこで我々三匹で説得に向かい、殺し合いに否定的な 参加者が決して少なくないと理解してもらえれば彼も打倒キュウビへの強力な戦力になるだろうとの事。 他の二匹も決して好戦的では無かった為、この提案に賛成した。 そしてさあ出発という時にソレは来た。 最初に気づいたのは誰であったのかは判らない。 誰ともなく自分達に接近してくるナニカを警戒して周囲を見渡す。 しかし辺りは荒野。迫りくる物などあり... -
クズリの父
【名前】クズリの父 【出典】ぼのぼの 【種族】クズリ(イタチ科の動物) 【性別】雄 【年齢】大人(体にガタが来はじめている) 【外見】二足歩行のクズリ 【性格】策略家 【口調】これといって特徴なし 【備考】手先が非常に器用で様々な道具を作っている(ただし、用途は意味不明の物がほとんど)。 以下、動物キャラ・バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する クズリの父の本ロワにおける動向 初登場話 014 クズリくんのお父さんとコウマくん 死亡話 登場話数 5話 スタンス 対主催? 現在状況 1日目正午の時点で生存 現データ 083 今日も明日も変わるけれど―― キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ぼのぼの 友好 ぼのぼのくん 息子の友人 アライグマ 友好 アライグマの息子 息子の友人 ... -
先送りの決断
先送りの決断 ◆TPKO6O3QOM 黒猫の得物に開いた穴はぴたりとラルクを捕捉していた。そこから火が噴かれることをラルクは知っている。放たれてから反応することは不可能だが、軌道が直線的であることから予測は難しくはない。 弓や弩のような装填の手間もなく容易に連発の出来る厄介な武器のようだが、一発撃つごとに僅かに得物自体が上方へと逸れることを先のパックントカゲへの攻撃で見抜くことが出来た。精密な狙いを求めるには、的を再度捕捉し直す必要が出てくる。 それを避けたければ、射手は獲物が必中の間合いに入るまで待たなくてはならない。 闇雲に使わない所を見ると、黒猫はこの未知の武器にある程度以上は精通しているらしい。 それは相手が攻撃へと移るタイミングを憶測する材料になる。問題は間合いが如何程かということだが。もうすでに入っているのかもしれない。 一発目さ... -
俺の背丈追い越して、いつかはお前もいっちょ前
俺の背丈追い越して、いつかはお前もいっちょ前 ◆TPKO6O3QOM 周囲を弾力性のある幕が覆い包んでいる。空気が入り込むような隙間は無いのに、不思議と呼吸は苦しくない。仄かに湿り気のある空間は、温泉に浸かっているような心地よさすら感じられる。 と、真っ暗闇であった視界が段々と色を帯びて来た。視界一面に、雨に濡れた大通りが広がっていた。雨粒が全身を叩き、耳障りな音を奏でている。いつの間にか、疾飛丸によって外に追い出されたらしい。 首を巡らせると、背後に城が聳え立っていた。しかし、最初に目にしたときほどの迫力は感じない。 彼は己の両腕を見下ろした。黒い装甲に覆われた、頑強で無骨な二本の腕(かいな)。その先についている掌を何度か握ったり開いたりしてみる。節くれ立った指は、その見た目に反して滑らかに動いた。手首を返し、何度かそれを繰り返す。 一度大きく息を吐き、彼はゆ... -
獣の卍(後篇)
獣の卍(後篇) ◆TPKO6O3QOM (四) 巨猿の拳が唸りを立てておれに迫る。掠っただけで肉を持って行かれそうな、重い拳だ。愚者(ザ・フール)で受け止め、おれ自身は一気に後退する。くそ、おまえに用はねえんだよ。 巨猿はやたら楽しそうに瞳を輝かせている。こっちは楽しくねえっての。 間合いを一足飛びで詰めたワニ野郎の右フックが巨猿の側頭部を狙うが、巨猿は一瞬で胡坐をかきそれを回避する。ワニ野郎の拳が虚しい風音を残す。 巨猿はそこから肩の筋肉だけで跳ね上がり、両足でワニ野郎の胸部を蹴り押した。ワニ野郎がよろめきそうになる身体を尻尾も使って支えるのを見て、巨猿は嬉しそうに歯を剥いた。 この巨猿、どうもおれとワニ野郎の両方を相手にしたいらしい。奴にとって、今は両手に肉の状態ってわけだ。仮にワニ野郎を倒せても、今度は巨猿を相手にしなきゃならねえ。身軽な身体能力と... -
禍福は糾える縄の如し
禍福は糾える縄の如し ◆1eZNmJGbgM 唐突だが、この場において最も不運な参加者とは誰であろう。そもそも、いきなりこのような 殺し合いに呼び出されたこと自体が不運ともいえるが、その中でも選ぶとしたら? 例えば信じられる仲間がいない者は不運である。 その逆でかけがいのない仲間が殺し合いに参加させられている者も不運である。 あるいはあの妖孤が気紛れで支給した品が使えない、使いこなせない者も不運である。 だが少なくとも現状で最も不運な者、それは既に仲間の死を目撃してしまった者であるだろう。 それも至近距離で、その血を浴びるほどの距離で見てしまった二匹。 だが彼らの不運は終わらない。ここではその内の一匹の様子を紹介しよう―― 場所はA-6とA-7の境界線、駅前。他の地とは隔絶されたこの場所にアライグマは転送された。未だ あの場所で... -
ツネ次郎
【名前】ツネ次郎 【出典】忍ペンまん丸 【種族】キツネ 【性別】オス 【年齢】??(子供) 【外見】若草色の着物を着た二足歩行のキツネ 【性格】温厚で真面目な性格 【口調】 一人称:オレ 【備考】 念雅流忍者。 特技は裁縫。極度の閉所恐怖症で、狭くて暗い場所に入るとすぐに泣き出して赤ん坊のように指を吸い続ける。突き指などになりやすい病弱体質でもある。本人談では高齢で病弱な母からの遺伝。また、ありとあらゆる病気や怪我の中でつき指が一番嫌い。 以下、動物キャラ・バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する ツネ次郎の本ロワにおける動向 初登場話 001:されど山犬は仔猫と躍る 死亡話 074:熊嵐 登場話数 5話 スタンス 対主催 現在状況 1日目午前の時点で死亡 現データ 074:熊嵐 キャラとの関係(最新話時点) キャ... -
シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ
シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ ◆EGv2prCtI. ぼく、シロ。人間で言ったら、五歳。 今はしんちゃんの家に住んでます。 初めの頃は家の中で出しちゃったり、ドレスを食いちぎっちゃったりしてたけど、でも今は自分でも成長したかなと思ってます。 洗濯物を取り込んだり、ひまわりちゃんの面倒を見たり、バスを運転したり―― ああ、でもこれって普通の犬がすることなのかな? 多分しないだろうけど。 とにかく、ぼくはしんちゃんとずっと一緒に居るって約束しました。 ずっと、いつまでも。 でも、しんちゃんはいつもぼくを散歩させるのをサボっちゃう。 だから今日もぼくだけで散歩に行こうって思ってたけど―― シロがキュウビの手により転送されたのはログハウス前であった。 ログハウスの玄関の左手に倉庫らしきものが伺え、そして周囲... -
それは不幸な出会いなの?
それは不幸な出会いなの? ◆w2G/OW/em6 満月の下、夜空に舞う小さな影が一つ。 (おおおおお落ち着けッ! 落ち着くんだ俺~~~ッ!) 支給されたバイオリンに乗って空を舞って、ひとしきり騒いだ後。 パニックだったチョッパーの心には、ようやく状況確認をする余裕が出来ていた。 (こ、こういう時は……えーと……そうだ、ウソップが前言ってたぞ! KOOLになるんだ! KOOLに……KOOLになるんだ! チョッパー!) 仲間が言っていた(ちょっとうさんくさい)言葉を思い出し、未だ飛び跳ねる心臓を無理矢理落ち着かせる。 (このバイオリン……空島の貝みたいなのが入ってるんじゃないのか? きっと袋から出した時にスイッチか何かを触っちゃったに違いない。もう一度スイッチを探せば…… よし大丈夫! なんとか地上に戻れそうだ... -
Train Train Runnin'
Train Train Runnin ◆1eZNmJGbgM 「ふむ、おそらくはこの辺りに……」 そう呟きながら、下草を掻き分けるワニが一匹。別に草刈りをしてるわけでもなく、ゴミ拾いをしている訳でもない。 彼の名は魔王軍百獣魔団長クロコダイン。そんな彼が何をしているかというと… 「おお、あったあった………なんだこれは?」 彼が捜していたものとは先程の戦闘で吹き飛んだタヌ太郎のデイバッグと支給品。もしかしたらその中に 彼の望む強力な武器が残されているかもしれないとの一縷の望みを託してみたものの、その結果は…… 「これは…何かの薬のようだが、説明書が見当たらん。戦闘中に吹き飛んでしまったのか、最初から 付いていなかったのか、今となっては解らんがな」 そう言いながら自らのバックにソレを押し込む。そして他にはアイテムが無いこ... -
タヌ太郎
【名前】タヌ太郎 【出典】忍ペンまん丸 【種族】タヌキ 【性別】オス 【年齢】??(子供) 【外見】赤いTシャツを着たタヌキ 【性格】勝気で口が悪いが、お人好し 【口調】 一人称:オイラ 【備考】 念雅流忍者。まん丸と同じくじいやさんに動物園から連れて来られた。 基本的には鉄拳制裁のツッコミ係だがボケもやる。 じいやさんの孫娘・真美子に惚れており、原作ではドサクサに紛れて真美子の手を握ったり、「真美子、オイラの嫁になれ」と連呼したりなどしていた。 特技は「どんなものでもご飯にのせて食べれば分かる」こと。意外にも3人の中で1番料理がうまいが、包丁で指を切ったり火傷をしたりと危なっかしい。 ややマザコンの気があり、多少粗暴な母を狂うほど思っている。 「タヌ太郎忍法」という独自の忍法を編み出す。 だが、自分の踊りを相手に伝染させる「ハラダイコダンスの術」、手を触れ... -
始の忍法帖
始の忍法帖 ◆TPKO6O3QOM ようやく暗闇が晴れたら、おれの目の前には森が広がっていた。これが瞬間移動って奴なんだろうな。ニッポン風の建物の影も形もねえ。 この森は人の手が入った人工林らしい。木の種類が少なくて、林床の植生も豊かじゃない。明月の中に並び立つ木々の影が巨大な墓標に見えてくる。 まったくロクなことがないぜ。人間たちに無理やりエジプトに連れてこられるわ、見捨てりゃ良かったガキ助けたせいでスタンド使いの鳥野郎に襲われるわ……そしたら、今度は殺し合え、だぁ?そんな面倒なこと、誰がするかよ。第一、あの狐野郎の望みどおりに動くことが気に喰わねえ。 おれはただ、平和でそこそこ楽しい生活送りたいってだけなのによ、やたらと厄介ごとが舞い込んできやがる。人間によると、運命ってのはカミサマが決めるらしい。もしそいつに会ったら、ボコボコにした後で、髪毟って顔... -
背なの上のぼの
背なの上のぼの ◆1eZNmJGbgM 「あー、オオカミさん!」 道の脇の草むらから、ぼのぼのはそう言ながらアマテラスの方へ走りだす。 この殺し合いに巻き込まれて半日が経とうとしているなか、最初に出会った時と同じ 白い体毛に紅の隈取りがよく映える雄々しい姿に、ぼのぼのは安堵する。 本人は気づかないかも知れないが、ヒグマの大将と死に別れてゐを見失っているのでなおのこと嬉しいのだろう。 「ワンッ」 アマテラスもぼのぼのが近づいてくると、相槌を打つかのようなタイミングで吠える。 彼の本心は伺い知れないが、恐らくはそうなのだろう。 「オオカミさんそのお腹の怪我どうしたの!?」 再開した時には見えなかったのか、胴の片側にできた傷口を目ざとく見つけたぼのぼのが慌てだす。 傷自体はカスリ傷よりは少し深い程度のものだったが、なに... -
ポーキー案
没OP ポーキー案 暗闇の最中。 何の前触れもなく、50に近い動物や魔物が謎の空間に集められていた。 程なくして、それらは次々と目を覚ます。状況を理解できず呆然としている物もいれば、 異常に気付き仲間へ呼びかけようとするもの。状況を把握すべく辺りを伺っているものと様々だった。 「……んにゃ……なんだか身体がいたいにゃ」 そんな中、一匹の猫も目を覚ました。はて、自分は気球で移動中に眠っていたのでは? と首をかしげて、他の者がそうしたようにキョロキョロ辺りを見回す。 だが辺り一面が暗闇でつつまれており何がおこっているのかは分からない。 しかしそれでも、ここがどうやら広めの空間であること、 声や息遣いから人? がたくさんいることは理解していた。 「……にゃんにゃ? にゃにが起こっているんにゃ?」 少し不安になった猫――ニャースは思わず立ち上がる。夜目の... -
孤鬼
孤鬼 ◆TPKO6O3QOM 傾いた月の弱々しい光。その仄明りを受けた草原がさらさらと音を立てている。 その中をミュウツーは悠然とした足取りで進んでいた。 その身体は白銀に翡翠のようなもので装飾された鎧に包まれている。それは実戦用の武具というよりも祭礼で使う神器のような繊細さと神々しさを夜気に放っていた。 だが、彼にとってはかつて人間に付けさせられた拘束具を連想させる品だ。それをあえて身につけたのは治癒能力を高めるという説明と――彼なりの覚悟からだ。そして、実際に装着してみるとこれが悪くはなかった。 時折耳を澄ますが、彼に踏みしめられた草のか細い抗議の声以外に音はない。虫の声も、闇に潜む獣の吐息も――溢れているはずの生命の音がない。 かつて夢見ていた世界と酷似しつつ、どこか決定的に違う世界。この音なき大地に吹く風はどこか哀惜のようなものすら帯び... -
動物アドベンチャー
動物アドベンチャー ◆3.14.mIY6A 変で騒がしい音と光がボクの耳と目に失礼もなく入ってくる。 それに身体がちょっと冷たい。あの空間に居たせいなのかな。 辺りを見回すとそこには様々な乗り物が無数の光を発しながら動いている。 鼻を利かせ、周囲のにおいを嗅いで見てもにおいも気配も何もないのに。してくるのは機械の匂いだけ。 …そうだ、なんでボクはこんなとこにいるんだろう? ここに来る前は……。 そう、クラウスが最後のハリを抜く時にボクたちに向けてイカヅチを放ってきて、それでボクは気絶してしまったはずなのに……。 気がついたらキュウビとか言う奴が現れてきた場所で横に倒れていた。 あいつは……一目見ただけでも、今までにボクたちが倒してきたキマイラより恐ろしい事だけは分かった。 その時、ボクも結構とは行かないまでも、少しだけ怯えて... -
命を懸ける熊犬と懸けない羆
命を懸ける熊犬と懸けない羆 ◆TPKO6O3QOM 銀は幾度目かの溜息をついた。眼には既に疲労の色が出ている。引き締まった体躯を包む虎毛は乱れ、毛艶も悪くなっているようだ。草叢を往く足取りはふらふらと力がない。 彼の周囲は開けた草原だ。時折吹く穏やかな風を受けて、草たちがさらさらという笑声を上げる。 彼を苛んでいるのは、殺し合いでもキュウビと名乗った大狐のことでもない。先刻に見た一つの巨影だった。 爛と隻眼を耀かせた熊影――あれは赤カブトだ。と彼は断定した。自分が止めを刺したはずの。 銀は集められた会場で、それを遠目ではあるがはっきりと見た。いや、そうでなくとも、あのおぞましい姿は見間違えようがない。 悪い夢でも見ているようだった。いや、出来れば夢であって欲しいと銀は心底思う。 だが、足裏の肉球が通して伝わるひんやりとした地面の感触が、... -
雨迷風影
雨迷風影 ◆TPKO6O3QOM 保健所らしき建物が見えた。強さを増す風に吹き飛ばされぬよう、マントを抑えながらニャースは叢を駆け抜ける。マントの透明化機能を用いているが、草を踏みつけ走る事象までが消えるわけではない。臭いの道筋が消えるわけではない。 人間はどうでも、獣を誤魔化しきることは難しい代物だ。 殺し合いに乗った獣が今にも飛びかかってくるのではないか。彼の鼻と耳が周囲に誰も居ないことを報せているにも関わらず、視えぬ恐怖に身を縛られていた。 頭を占めるのは墓地に置き去りにしてきたアマテラスのことだ。そして、白毛のライコウのような獣のこと――。 アマテラスは不可思議な技を持っている。充分に勝てるはずだ。だから大丈夫だ。 そう自分に言い聞かせ続けている。しかし、それを別の思考が両断する。 それならば、なぜアマテラスは追いついてこないのか。 ... -
本編での用語解説
あんまり参考にならない用語資料 【女っ気】 今ロワに不足しているもの。 総勢47匹の内、牝と判明しているのはアルフ、オカリナ、シエラ、ホロ、因幡てゐ、モロの6匹。 約1/8である。アマテラスは性別不明(わんこ)だし、グレッグルは雄と判明してしまったし除外。 しかし、問題はこれだけではない。 アルフを除いた女性陣が100歳単位の“年増”ばかりなのである。てゐに至っては170万歳という説もあるらしい。 シエラは一回死んでるから永遠の27歳と言えるかもしれないが。 とはいえ、内面と歳が合致しているのはモロぐらいなのであまり関係ないのかもしれない。 【隠れチート】 所謂「一般人」に分類されるように見えて、よく考えてみると強力な能力・特技持ちだったりするキャラクターのこと。単純に把握の度合いによって知られていない場合もあるが。 今ロワのまん丸、ぼのぼの勢に相... -
蛙人乱れし修羅となりて
蛙人乱れし修羅となりて ◆k3fZfnoU9U 放送で禁止エリアを聞いた後、ケットシーは校内を適当にうろついていた。 死者の名前は風雲再起と楽俊が呼ばれたこと以外軽く聞き流している。 放送直前にもの凄い稲光と轟音がしたことすら彼にはどうでもいいことだった。 自分が生き残れば誰が死のうと関係ないと考えていたのだから…。 「ラクシュンの言っていた男ってコイツのことかな?結局グッド根性君ってわけじゃなかったのかよー、だらしなさすぎるぜー」 給食室にて男の死体を目の前にしてケットシーはほんの少しだけがっかりした。 楽俊が言っていた死にかけそうな男に関してもあわよくばと狙っていたのだ。 しかし彼には弱肉強食の理がある。 それに放送前、大量のマグネタイトを吸収できたことにより余裕がある。 死体を蹴りでこづいた後ケットシーは給食室を後にする。 ... -
未完成の自画像
未完成の自画像 ◆ZFT/mmE33. 階段側から差し込む非常灯の僅かな灯りが、今の地下室内を照らす唯一の光源だった。 壁一面。天井一面。室内は床を除き、辺り一面に満遍なく杭が突き刺さっていた。 天井に備え付けられていた筈の蛍光灯は、全てが割れ落ちてしまっている。それも杭が原因なのは一目瞭然だ。 そんな荒れ果てた室内の中で、ラルクはゆっくりと首を巡らせた。 この部屋の出入り口は、二つ。 階段側の入り口の扉は、変形して床に投げ出されていた。その様はこの屋敷の玄関の扉と同様。ラルクが追跡していた犬に破られたのだろうか。 奥側の扉は室外へと弾き飛ばされていたが、こちらは天井や壁と同じく杭により破壊された痕跡が見られた。 そう言えば、あの犬も杭にやられたようだ。それは、犬の側の壁に突き刺さっていた杭に肉片の一部が付着していた事から窺える。 床に撒き散らかされている蛍光灯の破片... -
闇の梯子
闇の梯子 ◆TPKO6O3QOM 三つの影は砂浜の彼方へと小さくなっていく。それを見送るオーボウの目は名残惜しげに少し細められた。 彼らと次に言葉を交わせる時はいつだろうか。いや、そんな時など来ないかもしれない。 ここはそういう土地だ。妖魔王の用意した血みどろの盤面だ。盤上の駒でいる限り、殺し合いの渦から逃れることはできない。 ずっと彼らを見送っているのも、目を離したら死んでしまうのではないか、そんな不安に駆られるからだ。 足元のウマゴンも同じ思いなのか、ずっと彼らが去っていった方を見つめている。もう彼の目には三匹の影は見えなくなっているだろうが。 風が幼子の柔らかそうな毛を撫でて行く。くすぐったかったのか、ウマゴンの耳がぴらと翻った。 その様子に少し頬を緩めながら、オーボウは彼に話しかけた。 「ウマゴンや、本当にわしと一緒に行くのかの?」 ... -
風は悽愴
風は悽愴 ◆TPKO6O3QOM (一) 外に飛び出した私たちを出迎えたのは唸るような強風だった。その風圧に、私の小さな翼は翻弄されそうになる。慌てて風を掴み直し、私は体勢を立て直した。 数刻前の穏やかさから一変し、上空の雲は大きな獣の群れのようにうねるように奔っていく。雨が来る。それも、もう間もなく――。 湿り気は翼を重くするものだけど、この不調は天候のせいじゃない。 羽ばたき一つ一つに身体が軋みを上げるのが分かる。まだまだ若いつもりだったんだけどな。 「飛ぶのが難しいなら背中を貸すか?」 私の無様な飛行を見たプックルさんが心配そうな声を掛けてくる。普段なら遠慮する所だけど、強がっていられる体調でもない。今回は彼の言葉に甘えよう。 「申し訳ないですけど、お願いできますか」 揚力を調整しながら、私はプックル... -
誰がために陽はのぼる
誰がために陽はのぼる ◆k3fZfnoU9U キュウビによる放送が始まった時、シエラとクロコダインはC2駅の建物の陰で隠れるように体を休めていた。 これはどちらも手負いであるが故に建物の中で休むといざという時にとっさに対応できないという判断からだった。 先の戦いでシエラは軽いとはいえ全身に火傷を負い、脇腹を咬まれてしまった。 クロコダインにいたっては体中に打撲を受けた上、直接攻撃されてしまったために右目を失明してしまった。 シエラはともかくクロコダインはどう考えてもベストの状態ではないため、休憩することを余儀なくされていた。 地面に座り背中を壁に任せ休憩していたところ、どこからか突然キュウビの声が聞こえてきたのだ。 2人とも何処からともなく聞こえてきたキュウビの声に対して一瞬ではあるが警戒レベルが最大まで上がったが、 時間ごとにキュウビが入れなくなる場所... -
流れ行くものたち
流れ行くものたち ◆w2G/OW/em6 四角く切り取られた窓から見える夜空は、漆黒から淡い藍色へと変わりつつある。 「……そう遠くないうちに、夜も明けるな」 その教会の講堂に据え置かれた長椅子に腰掛けながら、ラルクは嘆息を洩らす。 この下らないゲームに彼が求める事は、敬愛する姉の無事ただひとつ。 しかし、それを得る為に取るべき手段が何なのか、今の彼には分からなかった。 姉を最後の一人にするとして……キュウビが必ず約束を守るという確証もない。 キュウビに歯向かいこの地から脱出するとして……確実に脱出できるという確証もない。 「どちらにしても、確実な道は無い、か……」 ―――ギィ…… 「……誰だ」 鈍い音を立てて、教会の重い扉が開く音が聞こえた。 オーボウの置いて行った荷物に入っていた武器... -
この○○を作ったのは誰だぁ!!
この○○を作ったのは誰だぁ!! ◆1eZNmJGbgM 「フン……」 それがキュウビによる第一回放送を聞いた彼、赤カブトの感想だった。 まず第一、禁止エリアの発表。これについては全く興味が無い。 そもそもこの熊、現在位置がMAPのどこなのかを知らない。むしろ、知る必要が無いのだ。 現在地が禁止エリアでは無い。たったそれだけの感想で十分事足りてしまう。 なぜなら、彼自身が危険な存在である事は既に広まっている為。 開始直後のあの小熊と宿敵である銀の二匹によって、彼の悪行は知れ渡っているだろう。 あの小熊の方は先程の轟音に巻き込まれて死んでいる可能性もありえたが、放送で名前が呼ばれなかった以上まだ生きている模様。 銀に関しては問題無い。 あの犬(おとこ)の戦闘力、正義感はこの赤カブトが一番理解している。 まず間違いなく他の参加者を連れて再び相見える時が来... - @wiki全体から「蛙は意外と速く走る」で調べる