13話 もう大事な物は捨てちゃ駄目だよ
「駄目えええ!!」
「放せ! 死なせてくれよぉ!」
豪邸内の一室で首を吊ろうとしていた狼を必死で制止する赤桃色髪の少女、朝斬厳空。
「どうせ俺なんかすぐに殺されちまうんだよ! 生きてたって…」
「そんな悲しい事言わないでよ!」
「放っておいてくれよ! お前には関係無いだろ!」
「いけない! 見てしまったもの! あなたが死ぬなら私も死ぬしかない」
「はぁ!?」
狼、カスパルの横で、厳空は自分の喉元に支給された回転式拳銃、
S&W M10の銃口を押し当てる。
「あなたが首を吊ったら私も引き金を引くよ」
「…何考えてんだ、馬鹿じゃないのか?」
「良く言われる。でも首吊ろうとしてるあなたはどうなの?」
「お節介なんだよ! あっち行けよ!」
「嫌!」
「~~~~!」
少女の目は本気だった。
カスパルは考え抜いた末、台から下り、自殺を止めた。
「分かったよ…くそっ」
「……ふぅ」
「…お前、ホントは怖かったんだろ? 無茶しやがって」
「…また目の前で誰かが死ぬの、嫌だもん」
「は?」
「! い、いや、何でも無い、こっちの話…私、朝斬厳空」
「ミソラ、か。俺はカスパルだ」
一人と一匹は自己紹介の後、別の部屋に移動した。
そこは暖炉が設置された居間。豪華なソファーとテーブルが置かれている。
「自分の命、粗末にしないでね」
「うるせぇよ…分かったよ」
「良い子良い子」
「撫でんな!」
頭を撫でる厳空に声を荒げるカスパル。
「カスパルは何支給されたの? 私はこの銃だけど」
「俺はまだ確認してねぇ、せずに死のうと思ってた…今見る」
前足を器用に使い狼はデイパックを開ける。
基本支給品に混じり、出てきた物は散弾銃ウィンチェスター M1897トレンチモデル。
予備弾の12ゲージショットシェルもセットだった。
「ショットガン、って奴だよねこれ」
「ああ…当たりだな」
「……取り敢えずこれからどうするかだけど」
「そうだなまず、ヤらせろ」
「え?」
突然、ソファーに座る厳空をカスパルが押し倒す。
「やっ!?」
「お近付きの印に親睦深めようって言ってんだよ、ほらケツ出しな」
「やああああ!?」
……
「カスパル、絶対あなたと離れないからね」
「……」
全裸にされ、全身を妖狼の唾液と種液塗れにした少女、厳空は、
カスパルにすっかり惚れ込んでしまっていた。
自分に抱き付いてくる少女。予想外の事に、カスパルは溜息を付いた。
「もっとシよ? カスパル」
「ちょっと休ませてくれ…」
【早朝/B-2豪邸一階居間】
【朝斬厳空】
[状態]健康、全裸、身体中カスパルの体液塗れ
[装備]S&W M10(6/6)
[道具]基本支給品一式、.38スペシャル弾(12)
[思考]
1:
殺し合いには乗らない。
2:カスパルに惚れた。
[備考]
※衣服は居間に放置されています。
【カスパル】
[状態]健康、後悔
[装備]ウィンチェスター M1897トレンチモデル(5/5)
[道具]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(10)
[思考]
1:生きる希望が余り沸かない。
2:仕方無いので厳空と一緒に行動する。
[備考]
※特に無し。
≪キャラ紹介≫
【朝斬厳空(あさぎり みそら)】 17歳/女/人間/高校二年/日本風異世界国家出身
赤みがかった桃色髪の巨乳美少女。生徒会役員を務める才色兼備。
動物好きで、特に犬科系が好き。その手の獣人も好き。処女は獣に捧げたいと思っている。
そして本ロワでその夢は実現される事となった。自分の名前の当て字が可愛く無い事がちょっと悩み。
【カスパル】 21歳/♂/妖狼/職業不明/RPGファンタジー風世界出身
銀色と白の狼。酒好きギャンブル好き、そして交尾好き。巨根でテクニシャン。
しかしどちらかと言えばヘタレに近く絶望的状況になるとすぐ自殺しようとする。
最終更新:2011年05月27日 20:18