広間には44人の人間、獣人、獣の男女、♂♀が集められていた。
広間の前方、少し高くなっている場所には玉座が置かれ、赤い竜が座っていた。
「ようこそ総勢44人の皆さん、俺はヒリューと言うんだが。
見ての通り赤竜だ。まあそれはどうでも良い。今日あんたらに集まって貰ったのはな、
俺の考えたゲームをやって貰おうと思ってね。どういうゲームかって? 待てよおいおい説明するから。
これからおたくら全員で、
殺し合い、やって貰うから。
最後の一人が決まるまでね、反則は無しよ。
……おい、そこの笑ってる奴、俺、何かおかしい事言ったか?
……まあいいか。
ざっと
ルール説明するとな、俺が用意した舞台に移ってもらってそこで殺し合いをして貰うから。
最後まで生き残った奴が優勝、家に帰れるよ。
舞台は閉鎖空間だ。んで、えーと『日本』だったか? おたくらの大半が住んでる国の通称、
その日本のとある離島をモデルに舞台は作ってあるから、逃げられないし通信手段も外部に通じる物は、
全て通じなくなっているからな。
それで……支給品の入ったデイパックを渡すよ。
中身はまず基本支給品、これは名簿とか地図とか、食料とか全参加者共通のツールだな。
それでもう一種類、ランダム支給品、これは武器や防具、補助アイテム……参加者によってバラバラだ。
中には『大人の玩具』とか入ってるかもな。あはははっ。各自確認してくれな、ゲーム始まったら。
4時間毎に俺から放送流すぞ。内容はその時間までの新しい死者と、禁止エリアの発表だ。
禁止エリアは入ったら首輪作動するからな。良く聞いておけよ。
……首輪だけどな、無理に外そうとしたりとか、逃げようとしたりとか、さっきの禁止エリアに入ると爆発するからな。
ああそれと、12時間誰も死人が出ないようなら、全員の首輪を爆破する。
殺し合いしないと駄目なのよ、君達はね」
「おい、さっきから黙って聞いてりゃこの赤トカゲ野郎! そんなに言うんなら、証拠見せてみろよ!
殺し合いが本当だって証拠をよ!!」
耐え切れなくなった一人の男がヒリューに向かって怒号を放つ。
他の者も、新一と同じ事を思っているようでそういった眼差しをヒリューに送っていた。
「…………分かった、見せてやるよ。ええと、お前さんは佐藤新一か。
……ようし、喜べ、お前は棄権させてやろう」
「……は?」
ヒリューはニヤリと笑みを浮かべながらどこからともなく取り出したリモコンを、
佐藤新一と呼んだ男に向け、スイッチを押した。
ピィーーーーーーバァン!!
短い電子音の直後に佐藤新一の首輪は炸裂し、彼の喉元には大きな穴が空いた。
大量の鮮血を周囲に撒き散らしながら、新一は床に崩れ落ち、息絶えた。
周りにいた人々は呆然とその光景を眺める。意外にも悲鳴を上げる者はいなかった。
いや、余りの事にあげる事も出来なかったと言った方が正しいか。
「……これで流石に信じて貰えただろうかな。残り43人の方々。信じて貰わないと困るがな。
嘘でも夢でも何でも無いよ…………ククククッ」
残った43人の人々はもはや現実を受け入れるしか無かった。
自分は今から殺し合いをさせられるのだと。
その顔に浮かぶ表情は困惑、恐怖、絶望、主催者に対する憤怒、そして、歓喜、無。様々であった。
ヒリューが指を鳴らすと、参加者達は一斉に意識を失い、床に倒れた。
そして、間も無く彼らは姿を消す。送られたのだ。ヒリューが用意した舞台へと。
「さあて、楽しませてくれよ……?」
自分以外誰もいなくなった広間で、邪竜・ヒリューは嗤う。
これから始まる狂った遊戯に期待して。
【佐藤新一 死亡】
【残り43人】
【バトルロワイアル開始】
【???/???】
【ヒリュー】
[状態]健康
[装備]首輪操作リモコン
[所持品]無し
[思考・行動]
基本:殺し合いの遂行。
[備考]
※特に無し。
≪キャラ紹介≫
【ヒリュー】
RPGファンタジー風世界のとある地方で一大勢力を築いている邪竜。20代半ば。
己の欲望の赴くまま行動する事を信条としており、更に頭も切れ戦闘能力も高い。
彼に惹かれて配下に加わる者も多い。精力絶倫。
【佐藤新一】(さとう しんいち)
20歳の大学生。短気で喧嘩っ早いDQN。小学、中学、高校と札付きの不良で通ってきた。
最近は比較的大人しくなった方だが、それでもたまに暴力沙汰を起こしている。
| ゲーム開始 |
ヒリュー |
:[[]] |
| ゲーム開始 |
佐藤新一 |
死亡 |
最終更新:2011年09月21日 19:44