3話 それはとっても酷いなって
下村正人はただの不細工なエロゲオタクの青年である。
そんな彼が
殺し合いなどと言う異常状況下に放り込まれ平静でいられるはずが無かった。
病院の二階の一室にて、頭を抱えて震えている正人。
「どうして殺し合いなんか…! 畜生、畜生、やるしかねぇのか…!」
支給された自動拳銃Cz75 1stモデルを構える。
「知り合いはいない…そうだよ、ここで俺が誰か殺した所で」
何か吹っ切れたように、デイパックを背負いCz75を携え病室の出口に向かった。
扉を開け、廊下に足を踏み入れる。
「俺を咎める奴なんて誰も――――」
ザクッ
病室を出た瞬間、正人は脇腹に違和感を感じる。
その違和感はすぐに凄まじい熱さとなり何か温かい液体が流れ出ているようだった。
何が起きたのか理解する前に彼の意識は途絶した。
床に崩れ落ちた青年を見下ろす、黒と白の毛皮を持った雌の人狼。
その右手には千枚通しが握られている。
「あんまり美味しそうじゃないわね…」
雌人狼、シャルロッテは残念そうな様子で言った。
そして青年が持っていた拳銃と、デイパックの中の予備のマガジンを入手する。
自身に支給された千枚通しと鋸に比べれば遥かに良い武器だ。
「これ、貰ってくね」
Cz75 1stモデルに装備を切り替えシャルロッテは立ち去った。
【下村正人:死亡】
【残り29人】
【早朝/E-2病院:二階廊下】
【シャルロッテ】
[状態]健康
[装備]Cz75 1stモデル(15/15)
[持物]基本支給品一式、Cz75 1stモデルのマガジン(3)、千枚通し、鋸
[思考]
0:皆殺し。気に入った人間は食べる。
[備考]
※特に無し。
※E-2病院:二階廊下に下村正人の死体及びデイパック(基本支給品一式)が放置されています。
≪キャラ紹介≫
【下村正人(しもむら まさと)】
エロゲオタの不細工青年。19歳の大学生。気弱かつ卑屈で童貞。
エロゲオタ及びパソコンの知識が半端無い。
【シャルロッテ】
黒と白の毛皮の雌人狼。20歳。胸は余り大きく無い。
人間を食べるのが好き。別名「人食いシャルロッテ」。
最終更新:2011年06月05日 21:43