戯言遣い「ぼくと君は似ている」

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

 0

始まりが始まるとは限らない

 1

目覚めた先にあったのは、崖だった。
――――おぉう。
いきなり大ピンチじゃん。あぶねぇ。
戯言か。
しかし高いなぁ。
落ちたら即効死亡じゃん。
そうなったら、ぼくは何のために来たのって感じだよね。
……まぁそうなっても誰が悲しむとかそんないい話にはならないだろうけどね。
そして改めて名簿を見て見る。
………真心ってあの真心?
いや、そんなはずないだろう。何せぼくの目の前で紅蓮の業火に焼かれて死んだんだぞ?あいつは。
だから、そんな事があってはいけないんだ。
そう、ぼくは自分に言い聞かせる。
だから真心がいたとしてもそれは偽物。
ぼくは、そいつを真心とは思わない。
そんな時。

『ねぇ、ちょっといい?』

後ろから声をかけられた。
学ラン姿の男の子だった。
………何だろうか。この感覚。
ぼくは戸惑う。
平然、ただただ普通に不偏な平凡に弊害などない、当たり前な戸惑い。
そこには鏡――――ではなくどちらかというとぼくの未来図というものを見た気がする。
可愛らしい顔こそしているが、どこもかしこも突き抜けて派手なこともない。ぼくと同じ。
だから鏡では無い。ぼくのスケッチ。
零崎とも違う。この感覚。
だからこそ、ぼくは戸惑う。
そして、相手も戸惑った。
だからこそ、何もできない。
否、ぼくは彼が何をしたいのかがよく分かる。

『ねぇ、僕は球磨川禊って言うんだ。君は?僕にそっくりさん』

驚きの表情を手で覆い、直し、相手――――球磨川くんはぼくに尋ねる。

それは。
さながら。
自分の名前を自分自身で確認するかのよう。
とても違和感のある問いかけだった。

『ねぇ、僕と友達になってよ』
「別にいいよ」

これが。
これこそが。
傍観者、戯言遣いと過負荷、大嘘憑きの邂逅だった。

奇しくも、それは、互いを殺し合う場での出会いだった。

 2

『いーちゃんって呼んでいいかな?』
「それは……ちょっとやめてほしいな」
『なら、僕は戯言ちゃんって呼ぶね』
「それならいいよ」

ぼくのあだ名、どんどん増えてくなぁ。なんて思いながら球磨川くんを見る。
ぼくの、スケッチ。過去像、もしくは今の自分。
なるほど、思えば思うほど確かに思わなくもない。
ぼくは完成不可な欠陥製品。
彼は負荷完成した欠陥製品。
天才の住む絶海孤島でも。
同級生との出会いや邂逅でも。
赤色からの依頼からの高校での出来事でも。
青色からの頼みから行ったあの研究所でも。
どんなところでも体験できなかった、できるわけなかった感覚をぼくは今感じている。
とても不思議な感じだ……戯言だけどね。
――――で、だ。

「上条くんって、誰?」
『当麻ちゃんはこの「とある魔術の禁書目録」ってラノベの』

と、ある本を見せてきた。
表紙には、銀髪のシスターみたいな人が描かれている。
―――まぁ本当に見ての通りラノベであった。

「どうしたの?これ」
『このバックに入ってたんだぁ。全く差別だよ差別――――けど、面白そうな人は見つけられたけどね』
「まぁ、別に何だっていいんだけど、探すの?」
『うん。手伝ってくれる?』
「いいけど。ぼくと君は馬が合いそうだから」
『奇遇だね。僕も似たようなこと考えていたんだ』

零崎とはやはり違うな。
とも思うが、同じだな。とも同時に思う。
矛盾。
しかし正論。
似て非なるもの。
見よう見まねな幻術師。
模写模倣の天才画家。
偽善正当な勇者一行。
どれをとっても当てはまり、もっと言えば当てはまらない。
中途半端な外れ者。
未完成な負完全。
負け犬どもは吠えていく。
戯言を。
大嘘を。
見栄を張って。
格好をつけて。
身を張って。
括弧つけて。
ぼくたちは、そんな何でもない何者か。
それを理解する。させられる。
それもやっぱり戯言なんだけど。いや大嘘か。結局何だっていい。
そして球磨川くんが、ぼくに尋ねる。

『で、戯言ちゃんは何が入っていたの?』
「あぁ、まだ見てなかったね。今出すよ」

そしてぼくはディパックに手を突っ込む。
まさぐる。
そして出てきたものは――――

「ドラゴンボール?」
『正確には四星球だね』

……なんで!?
あれって架空の話じゃないの!?
ま、まぁ気を取り直して………。
再びぼくはディパックに手を突っ込み、

「―――螺子?」
『あ、僕の』

大きな螺子があった。
それは、球磨川くんの物だったようだ。

「じゃあ、返すね」
『ありがと、僕はこの恩をきっとすぐ忘れるけど覚えておくね』
「それでいいよ」

さてさて、では気を取り直して、

「今度は――――銃……」
『二丁あるね。…見ない形してるけど』

ちなみに、炎刀『銃』というらしい。
どっちなんだ。
………。
まぁなんてね。

「球磨川くんは何が入ってたの?」
『僕はこの「ナゾのえきたい」っていうのと、このラノベだけだったよ』
「……」

ナゾのえきたいって、あれじゃね?
なんかヌルヌルしてるよ。テカテカしてるんだけど。
まぁ、いいんだけどさぁ……。

『行こうか☆』
「ん?ああ、そうだね」

ぼくたち、奇妙な間柄の2人は『幻想殺し』を探す旅に出る。


【1日目・昼/H-8】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]炎刀『銃』@刀語
[道具]支給品一式、四星球@ドラゴンボール
[思考]
基本:何もする気はないが、真心は処理する
1:球磨川くんと行動。上条くんとやらを探す
[備考]
※サイコロジカル後からの参戦です

【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]大螺子@めだかボックス
[道具]支給品一式、『とある魔術の禁書目録(1~3巻、読破済)』、ナゾのえきたい@クリミナルガールズ
[思考]
基本:主催者どもを潰す☆
1:戯言ちゃんと行動。上条くんを探す。
[備考]
※生徒会戦挙編庶務戦からの参戦です
※上条くんは名簿を見て、同姓同名だからという理由だけで探しています。


長谷川「やめられない、とまらない」 投下順 野比「ドラえもん、待っててね」

GAMESTEAT 戯言遣い
GAMESTEAT 球磨川禊
最終更新:2011年06月10日 21:46
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。