14話 こんなの絶対おかしいよ
白い毛並みが美しい人狼の雌、ゼルマは思い悩む。
殺し合いに乗るか乗らざるか。そこが問題なのだ。
「別にねぇ、知り合いもいないし、乗ったって良いんだけれど…」
腕を組み、森の中を歩くゼルマ。
「…良し決めた」
「あんな訳分からない男の言いなりになるのもごめんだし、殺し合いには乗らっ」
突然、ゼルマは言葉を切り立ち止まった。
首にゆっくりと、赤い線が走り、そこから血が垂れ流れ、白い毛皮を赤く染める。
次の瞬間、ズルリと、ゼルマの首がずれたかと思うと、そのまま地面に落ちた。
血の噴水を周囲に撒き散らし首を失ったゼルマの身体は崩れ落ちる。
「おお、こうも簡単に成功するとは」
すぐ近くの茂みから一人の少女が姿を現した。
「切れ味良いですね、ピアノ線は…」
木々の間に仕掛けたピアノ線を、軍手をはめた手で撤去する、吉良邑子。
引っ張ればピアノ線がぴんと張られるようにしてあった。
そして、白い二足歩行の雌の狼を殺害する事に成功したのだ。
雌人狼の死体には目もくれず、邑子は雌人狼の持っていたデイパックを漁る。
そして出てきた物は日本刀と、「ジャスタウェイ」なる謎の物体。説明書を見る限り、爆弾らしい。
「これで武器は手に入った…さて…と…行こうかな」
日本刀を装備した邑子はコンパスと周囲の地形を頼りに、
森を抜けるため歩き始めた。
……
身体が動かない…。
首の下がスースーする…。
ああ、私はどうやら死ぬみたい。そりゃ、首切断されて生きていられないよね。
嫌だなあ、もっと生きたいなあ。
何でこんな事に…。
こんなの…。
こんなの絶対、おかしいよ…。
【ゼルマ@オリキャラ:死亡】
【残り:40人】
【早朝/G-4森】
【吉良邑子@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]伊東鴨太郎の刀@銀魂
[持物]基本支給品一式、ジャスタウェイ(3)@銀魂、軍手、ピアノ線(血痕付着)
[思考・行動]
0:優勝し英人様の元へ帰る。
1:太田君達も殺す。でもテトさんは…?
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※G-4森に、ゼルマの死体及びデイパック(基本支給品一式)が放置されています。
≪支給品紹介≫
【ピアノ線】 支給者:吉良邑子
炭素鋼で作られた金属線。許容応力が高く、金属疲労にも強いことから、
ワイヤーやコイルばねの材料として工作機械や建設機械など幅広く利用されている。
【軍手】 支給者:吉良邑子
手袋の一種。メリヤス製のため伸縮性に富み、左右の区別がなく、現代では丈夫で安価な作業用手袋として用いられる。
「軍手」の由来は「軍用手套・軍用手袋」の略称で、旧日本軍の兵士が用いたことに由来している。
【伊東鴨太郎の刀@銀魂】 支給者:志村新八
伊東鴨太郎が使用していた刀。恐らく業物と思われる。
【ジャスタウェイ@銀魂】 支給者:志村新八
マムシの蛮蔵の工場で生産されていた強力な爆弾。魚が死んだような目をしている。
円柱に2本の棒の手が付いていて、上部の半球型の突起物に目・口が描かれただけというシンプルな外見。
工場長(蛮蔵)によると、ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもなく、それ以上でもそれ以下でもないらしい。
≪オリキャラ紹介≫
【ゼルマ】
21歳の人狼の雌。白い毛皮。とある人狼の村の自警団員を務め、
格闘技以外にも銃や剣を使った攻撃も得意。酒豪でもある。
最終更新:2011年07月03日 20:43