私、牧瀬紅莉栖は元の世界へ帰ってきた。
一瞬、すべてが夢だったりするのかな、と馬鹿馬鹿しい希望を抱いてもみたけど。
ラボに岡部たちの姿はなかった。荒耶の言う通り、SERNは壊滅同然。
世界には、確かな爪痕が残っていた。
これからは、独りだ。
また、ここから
スタートを切らなくちゃーーーーー
「な訳ないでしょ、馬鹿らしい」
結局、私はお人好しみたい。ラボには幸い私の作ったタイムリーブマシンがあった。私はヘッドホンのようなそれを耳に当て、時間を3日間遡る。
これで世界線は移動し、『本来の未来』に進むはず。
たとえどんな事が待っていたとしても。私は進み続ける。
「これもまた、運命石の扉の選択…ふふっ、馬鹿みたい」
【牧瀬紅莉栖@Steins;Gate TRUE END】
最終更新:2011年07月18日 23:49