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それは希望か、絶望か

『第127号文書・『大罪の器』に関する考察』

我々が長きに渡って続けてきた超能力者量産計画に終止符を打つ時が来るのは近い。
超能力を越えた非科学の領域に到達した試験体・『辻結花』の確保に我らの同志・辻源造研究員が成功した。その後様々な実験を続けていく内、驚くべきことが次々明らかになっていく。
辻結花は『大罪の悪魔』を全て宿すことのできる生まれながらの素質を持ったまさしく『怪物』だ。その性質として、超能力開発に対する拒絶反応、毒薬投与に対する異様な耐性などが挙げられる。
本人の精神は度重なる苦痛により擦り切れているが、自害することさえできない拘束を掛けているため心配は無用だ。
世界の夜明けは近い。故に、あの方が英雄となる日もまた近い。

『第17号緊急報告』

辻結花の力を侮っていたようだ。拘束ごと第14研究区画を吹き飛ばされた。
更に異常気象が始まり、件の区画は永遠に冬のままという驚くべき事態となっている。
辻結花は逃亡中。
人間的尊厳を気にする必要は無い為、武力を行使してでも再度捕縛する。
この件に関して、上層部には核兵器の使用の許可を依頼したい。

       研究報告員・坂上唯



高熱。辻結花は、民家で倒れるように絨毯に横になっていた。
大罪の力を行使した代償。余りにも巨大すぎる力は、彼女の幼い肉体に大きすぎる負荷を掛けることになる。それが高熱という形で兆候を表したのだ。
解除方法は単純。『大きな罪を持つ者に触れる』こと。
幸いこの儀式の場において条件に合う人間はそれなりに居る。
結花は立ち上がり、壁に体重を預けながらふらふらと歩きだした。
思い出すのは研究所に送られる前の寒村のこと。

「(帰りたいよ…お母さん……お父さん…………はる、き…)」

自分を安い金で売り飛ばした両親と、彼女を迫害から守ってくれた一人の少年。
『桜庭春樹』ーーーーこの儀式には参加していない、しかし結花が今日まで生きてこられた『希望』の人物であった。

【深夜/f-3】
【辻結花】
基本:儀式には反対。
1:罪人を探して体の負荷を取り払う。

王の去った今 投下順 疾走のオートマーダー
GAME START 辻結花 [[]]

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最終更新:2011年08月05日 23:57
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