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王の去った今

武藤遊戯という少年が居る。
高校生にしては小さなその体駆と内気な性格は、まず万人に『頼りない』『弱そう』という印象を抱かせるだろう。しかし、本来はその逆である。
武藤遊戯ーーーー『デュエルキング』は強い。
かつて彼の中には古代エジプトの王の魂が宿っており、そのおかげで彼は強くなっていった。そして、王『アテム』を倒して王に引導を渡すまでに成長した。
そんな遊戯が殺し合いの場においてどう動くのか。答えは勿論決まっている。


「許せない」

静かに、だが確かな怒りを瞳に宿して遊戯は小さな震える声で言った。
人の命を使う悪趣味な事態に陥ったことは遊戯も何度かある。
バトルシップでマリク・イシュタールと行った闇のゲームを筆頭に、自分や他人の命を賭けたデス・ゲームを何度も行い、勝利してきたのだが。
彼らには何かしらの理由があった。例えば、金を求めた者。恋人との再会、より激しい戦い、時にはファラオの魂を狙う者もあった。

しかし、あの狐には罪の意識が無い。
それが、遊戯の怒りを買った。

ゲームの天才、武藤遊戯のスタートは順調かと思われた。その筈だったのだが。


「うわああああああああああああああああああ!!」


絶叫が響いた。少女の、恐怖に満ちた絶叫が夜の闇に木霊する。
声の主は、銀の髪を肩で切り揃えた15歳くらいの少女だった。
イレーヌ。参加者の中でも数名、関わっている極悪非道の施設『研究所』において『飼われている』奴隷の少女。超能力開発の失敗によって寿命を縮められ、今は試薬品の投与実験を受けるモルモット扱いだ。
彼女の余命はもう数年と無い。肉体に過度の負担をかける薬品の大量投与に、時にはその苦痛を強力な麻薬で打ち消し続けてきたツケが回ってきた結果である。
彼女の取る行動は、ただ恐怖を消すために、視界に入った全てを殺すことだった。

遊戯の背中に向けて走り出すイレーヌ。命を賭けた『ゲーム』が始まるーーーー。

【武藤遊戯】
基本:儀式を潰すために主催者を倒す。
1:背後の少女から逃げる。
2:海馬瀬人を探す。
※原作終了後からの参加です

【イレーヌ】
基本:恐怖の元を消す。
1:怖い。


【イレーヌ】
15歳の少女で、研究所の奴隷。
余命は数年と無いが、まだ運動などは可能な模様。

負の連鎖 投下順 それは希望か、絶望か
GAME START 武藤遊戯 [[]]
GAME START イレーヌ [[]]

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最終更新:2011年08月05日 23:55
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