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ひろいおうちにひとりぼっち

12話 ひろいおうちにひとりぼっち

海が臨める豪邸とは恐らく、とても高価な物件なのだろうと、
豪邸一階の居間でソファーに座るユキヒョウの少年、宮内慶人は思う。

「俺以外には誰もいないのか…知らない家に一人きりか」

テーブルの上に支給品の一つであるノートパソコンが起動状態で置かれている。
試しに起動させたのだがパソコンの中に特に気になるものは入っていないようだった。
ただ、ノートパソコンの説明書とは別にテープで貼り付けられていた紙が気になった。

紙にはこう書かれている。

『つなぎあわせて みちはひらかれる』

さあどう意味だろうか。

「ワカンネ」

慶人には分からなかった、が、予想は何となくついた。
ノートパソコンにはUSB接続口があるのでそこに――例えばUSBメモリを――接続すれば良いのでは。
ただ、その辺にあるUSBメモリを接続した所で恐らく何も起きないだろう。

「もしかしたらUSBメモリ支給された奴いるかもしれないな…」

もう一つの支給品である、全支給品リストを覗く慶人。
この殺し合いで参加者達に支給される全ての支給品の簡単な紹介が書かれた冊子だった。
ノートパソコンの事も書かれているが核心を突くような文章は無い。

「あった、やっぱりな」

そして見付ける。支給品の中に「USBメモリ」を。
書かれているのはあくまで支給品の事だけなのでどれが誰に支給されたのかまでは分からないが、
殺し合いの参加者の誰かに支給されている事は確かだろう。
ノートパソコンに張られていたメモに書かれていた「つなぎあわせて」が示す物がこのUSBメモリだとすると、
探す価値は少なからずあるはずだ。

(まぁ、見付け出したからって、中身が重要な物かどうかは分からないけど…。
流石に首輪に関する事とかそういう、ゲームを根底から覆すような事は無いだろうな、
支給品は運営の連中が用意している物だろうし、いくら何でも自殺行為に等しい事はしないだろ、
この殺し合い、本気で最後まで俺らにやらせようって言うんなら)

但し探す価値はあるとは言っても、過大な期待は控えるべきとも、慶人は考える。
USBメモリに何か隠されていたとしても、それが脱出に繋がるような物とは考え難いからだ。
主催連中がこの殺し合いを完全遂行したいと思っているなら。
開催式の時に一人見せしめで、首輪を爆破して殺しているので本気だと言う事は疑いようはないと思われる。

(それ以前に、わざわざこのパソコンじゃなくてもだよ?
他のパソコンでUSBの中身見れるんじゃないか? 田舎臭そうな島だけどUSB端子付きのパソコンぐらいあるだろ…。
…ああ、考えてても仕方無いな、進展なんてありはしないかぁ。
支給品のUSBメモリは気になるけど……とにかく、今は……武器だな、武器)

思考を中断し、座っていたソファーから立ち上がる。
慶人の支給品は前述の通りノートパソコンと然支給品リストの二つ。武器になる物は支給されなかった。
要するに武器になる物を自力で調達する必要があるのだ。

「豪邸だし何かあるだろ…」

慶人は武器になる物を探しに豪邸内を再び見て回る事にした。


【早朝/B-7豪邸:一階居間】
【宮内慶人】
[状態]健康
[装備]無し
[持物]基本支給品一式、ノートパソコン、全支給品リスト
[思考]
0:首輪を外したい。支給品のUSBメモリを手に入れたい。
1:武器になりそうな物を探す。
[備考]
※支給品のUSBメモリに何か隠されていると考えています。


≪キャラ紹介≫
【宮内慶人】  読み:みやうち けいと
ユキヒョウ獣人の17歳高校生。パソコン部所属でパソコン及び精密機器に詳しい。
だけでなくハッカー紛いの行為も隠れて行っている。


011:嗚呼是酷 目次順 013:姉弟愛を極めし二人

ゲーム開始 宮内慶人 :[[]]

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最終更新:2011年08月14日 21:06
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