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超高校級の絶望(マイナス)

今この場に、シスターなるものはいない。
教祖に似た種族もいない。
天使も、神も、いなかった。

屋根の十字架は空を指し、
屋外からの光を受け取れない暗きスタンドグラスは蛍光灯の光を反射するだけ。
数多に並んだベンチには人はいない。

ただし、教会の一番奥に座した者はいた。

本来ならば、神々がその場に降り、人々に恵みの救済を施す。

人が救われる場。
人が縋りつく場。
人が堕ちてく場。

平等に、恵みを与える場。


まぁ、この男には無縁な話だが。



『そう、君の名前はキュゥべえっていうのか』



左手に螺子では無くバットを持った学ラン男はそういった。
その肩には、白い生物。


白い妖精。キュゥべえの姿が在った。


「うん、よろしくね」


その顔は笑顔に満ち溢れていた。


 +-


この国では、成長と中の女のことを「少女」と呼ぶ。

そして――――

やがて「魔女」になる女のことは「魔法少女」と呼ぶべきだ。


 -+


『魔法ねぇ………』
「そう、魔法だよ」

教会の一番奥の壇上に壇上に無礼にも座り込む男の名を球磨川禊と言う。
どうしようもなく、負完全で。
どこまでも、駄目なやつで。
どうやっても、終わっている。


そして超高校級の過負荷。

『なるほど………それで、少女でなければいけない理由でもあるの?』
「ん~? それと言ってないよ。ただこういうのって男が成ったって嬉しくないでしょ」
『その通りだね』

嫌われ者。
憎まれ役。
阻まれ処。

だから普通の人間とは相容れない。

『…………で、その瞳には何を隠しているのかな、キュゥべえちゃん』
「何も隠してないさ。何を言っているんだい禊」

思考は、無生産的で破壊的で、
敵味方関係無く、良くも悪くもなく、台無しにする。

『嘘つくなよ。器が知れるぜ』
「全くもう………。だから僕はエネルギ―を欲しているんだよ」
『エネルギー?』

その心は、誰にも理解されない。

「そう、エネルギー。魔法少女が魔女に移り変わる時に得れるエネルギーさ」
『んー? でもそんなことしたらさ…………』
「勿論その少女は存在が消え去るよ」

例え、国内トップ級の心療科医でも

『あははっ! それはきっと絶望するんだろうねぇ』
「そうそう。皆大抵は絶望しながら消えていっちゃうんだ」
『人が悪いね、いや妖精が悪いね。キュゥべえちゃんは』
「それなのにさ、その大半が僕のことを恨むんだよ?」

例え、元仲間の破壊臣でも

『それはおかしな話だね。見解の違いから生まれた悲劇なだけなのにね』
「でもみんな納得してくれないから僕は黙っていることにしているんだけど」
『いいね。その皆の絶望に沈んだ顔とか見てみたかったなぁ』
「どうしてだい?」

例え、努力の天才でも。

『僕より可哀相な奴って言うのに会ってみたいからさ』
「ふふっ。面白いね、だからこそ君には話しても大丈夫だと感じたんだよ」
『うん。そうだなぁ………じゃあ僕も君の魔法少女作りに協力しちゃおっかな』
「ありがとう、禊」


例え、完成途上の生徒会長でも。


球磨川と、キュゥべえはニコリと爽やかに笑った。
どす黒いオーラを解き放ちながら。


 +-


君のその祈りの為に魂を懸けられるかい?
戦いのさだめを受け入れてまで叶えたい望みが
あるのならば
僕が力になってあげるよ


 -+


「『大嘘憑き』?」
『うん、まぁ僕の欠点の通称だよ』
「オールフィクション………。全てが作り物。君らしい通称だね」
『そんな欠点を褒められても嬉しくないよ。むしろ侮蔑された気持ちだ』
「皮肉だからね」

この白いのは、キュゥべえ。
いや、インキュベーダーというのが真の名だ。

『むぅ………まぁいいけど。で、この僕の欠点は現実を虚構にするという利点の無い哀れな力の事さ』
「へぇ……。それは物質はおろか怪我や空気といった普通どうにもできない物でもかい?」
『うん、そういうことだね』

可愛い外見とは裏腹に、やっている仕事はえげつない。
言葉巧みに、少女たちを追い詰める。

「ふぅん。僕が叶えてきた願いの中にはそういう『消えてほしいこと』っていうのがいっぱいあったから君みたいな力は結構重宝するよ」
『おいおい、冗談よしてくれよ。僕が人の為になるわけないだろう』
「………………そうだね」

魂を宿す宝石を黒く満たすのが、これの仕事。
もっというと、その瞬間に発生する膨大なエネルギーを回収するのが、これの仕事。
それは、少女を終わりに向かわせると同義。

『もう一度言うけどこれは欠点だよ?』
「だから有為な方向には向かわない、でしょ」
『そう、だからこの力にココロなんてものはないから』

そうやって、今までの時代を築いてきた。積み上げてきた。
少女の遺影を踏み上げながら人は生きているらしい。

「けど………僕は好きだよ。君みたいな人」
『そうなの? 変わった趣味しているね』
「まぁね。君は本当に人間なのかい?」

しかし、そのことにわるびる様子はない。
それどころか、その被害を広めるばかり。

『僕は…………人間でいたかったよ』
「じゃあ君はなんなんだい?」
『欠けてる製造物。欠陥製品と言ったところかな』

そのココロは勿論理解される訳もなく。
魔法少女からは憎みの対象となる。

「的を得ているような気がするよ。その機械的で温もりを感じない態度とかはさ」
『そうかい?』
「別に君が何であれ僕は知りたいことではないけど」

されど、そんなことはお構いなしに、今日も往く。
魔法少女の素質をもつ者のところへと。

『あはは、それは僕も同じだよ。君のことなんて実を言うとどうでもいいんだ』
「君の興味は可哀相な子、だろうからね」
『そうそう』

そして、少女を絶望に叩き落とす。
それが当然で当たり前の行為、仕事だから。

「じゃあ、いこうか」
『分かったよ』
「う~ん、平和だねえ」
『良いことだね!』

一人と一匹は、歩きだした。
相も変わらず黒いオーラをぶちまけながら。


だからこそ。



球磨川の手に持つバットはその名の如く、絶望を照らし出すであろう。



【一日目/深夜/C-6 教会】
【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]健康
[装備]絶望バット@ダンガンロンパ
[道具]KS×1、RS(0~1)
[思考]
基本:皆を不幸せにしよう!
1:少女を探してみる
2:キュゥべえちゃんの言うことは信じてないけど面白そう
3:めだかちゃん達?そんなの知らないよ

[備考]
※生徒会選挙会計選からの参戦です
※『大嘘憑き』はある程度制限を受けています
※魔法少女まどか☆マドカの世界について知りました




【キュゥべえ(非参加者)@魔法少女まどか☆マギカ
[状態]健康
[装備]
[道具]
[思考]
基本:僕と契約して魔法少女になってよ!
1:少女を探す
2:禊についていく
3:できればまどかに会いたいなぁ

[備考]
※漫画版でほむらに正体がばれていたのを知った直後からの参戦です
※制限を大幅に受けています。
※今は球磨川からはなれられません
※めだかボックスの世界について知りました



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最終更新:2011年08月27日 00:11
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