青い、青い空の下。
暖かい陽気の下で私は今日も城の警備についていた。
だからといって、私はそこらじゅうに居る兵卒にしかすぎない訳なのですが、こういう説明は必要ですからね。
しかし私は役柄上、こういう一人称視点で喋る事事態少ないので、若干緊張しておりますが。
「しかし平和ですねぇ。小鳥のさえずりでも聞こえて「うおおおお!ロリ騎士いいいいいい!!!俺だああああああああ!結婚してくれえええ!!!!!!!!!!!!」
「………」
先程の小鳥、いや禿鷹にも、百獣の王ライオン負けないであろう大きな雄叫びをあげるのは、一応この国の王様な訳で。
皆さん信じられないと思いますが…更にロリコンです。一国の主がですよ?いや、それはこの国の大体の人々に当てはまるのが悲しいんですが。
「へいしぃー」
「おや、噂をすれば、ですね?」
そんな私を知れずに遠くからその重い鎧と剣に苦戦しつつとてて、と効果音がその歩みにつきそうな、小さな少女が走ってきた。
彼女はロリ騎士。その純粋さと魅力、そして騎士に相応しい強さと誇らしさ。
国内でも彼女の為に戦う兵士が居るほどで、正直あの国王以上に国の中心といっても過言では無い訳で。
私は「どうしましたか?」と彼女に笑顔を向け問うと、彼女は息を切らしながら、私に向かってそれ以上の笑顔を見せながら、
「あのね、王さまが私と鬼ごっこしてたんだけどね…それでね…」
と、ぱあっ、と明るい顔をしながら、先程の出来事を話そうとするロリ騎士様に、私は体を屈めて、彼女にこう提案した。
「ロリ騎士様。ここで立ちながら話すのもなんですし、中で話しましょう?」
その提案にロリ騎士様は、少し考えたあとまた同じ様な笑顔に戻し、大きく首を縦に振った。
「分かりました…では、話の続きを聞きましょうか………」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「…あれ、ここは…」
私が気付いた時には、先程の景色とはまた打って変わり、辺り一面白、白、白の国王様が居る大部屋以上に大きな部屋だった。
「夢だったのかな…」
と思うが、一兵卒である私の部屋はこんなに大きい訳では無い訳で。
ならばここは…?
「…おい」
…そんな時、思考中の精神回路に声が侵入した。
その声は何処かで聞いた事がある。
………もしや!
「…国王様!?」
「あぁ、そうだ。お前の国の王様な訳だ」
あぁ、やっぱり国王様だ。
普段のふざけた声じゃなかったから、最初分からなかった、なんては言えないな。
「…しかし兵士、周りを見てみろ」
「え…?」
そう王様に言われ、周りを見渡すと、私と王様以外にも、どうやら人が居たらしく、彼等もまた、私達と同じ様に騒いでいたり、唖然としたり、震えている少女までもが居た。
「分かったな、今の現状が」
「つまり、我々は誘拐された、と」
「…まぁ、そういう事だ。あ、それと…」
「?」
「…ロリ騎士どこ?」
「恐らくですが、連れてこられているんじゃ…」
「う、嘘だ!!!そんなはずは…ロリ騎士いいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
「おいうるさいぞーお前ら、少し静かにしてもらえないかー?」
そう、私と国王様との会話を遮ったのは、やはりまた大きな声であった。
その言葉に、大衆は言葉のした方を見る。
私もそちらの方を見ると、スーツ姿の、教師の様な出で立ち男が立っていた。
「わ、若侠!?なんでお前が…」
その若侠という男が出てきた瞬間、一人の若い少年が彼に突っかかる。
学生服をその身に纏った彼の憤怒と焦りの表情が浮かんでいた。
「森屋ぁ、お前みたいにこういう経験あるんなら静かにした方が良いぞーまだ目的も話してないんだからなーそれにあれもついてるんだしなぁ」
「くっ…!」
そう言われると学生服の少年は元に居た場所に下がる。
…面識があるようですが、あの様子を見るからに、どうやら因縁があるようですが、気にはしません。
「えー、若干遅くなったがぁ、要件を言うぞー」
そうして下がった少年を置いておく様に、若侠が息を吸う。
…つーか、そんなもったいぶらないで下さいよ。アレですか?身代金目的ですか?それとも敵国の方ですか?
…なんだ、殺し合いか…ってえぇ!?
いやいやいや、私先程から淡々と一人称視点でやりましたけど、殺し合いと言われると話は別ですよ。文体崩壊しますよ?
殺し合いに慣れてない訳ではありませんが、流石に時と場によるでしょうに!
「ちょwwwwwwおまwwwwww」「ふざけんな!」「殺し合いもわしが育てた」「どうなるのか分かってんだろーな!?」
と、次々と怒号を叫ぶこの場に居る皆さん。
そりゃあ普通の反応はそーですよね。
「まぁまぁ静かにしろー。大事なルールを説明するからなー一度しか言わないぞー」
と、そんな騒がしい室内に背く様に、若侠はルールが書いてあると思わしき紙を取り出し、読み始める。
「えー、まず単純に説明すると、最後の一人になるまで、俺が渡す支給品とか、自分の力とかで生き残った奴が勝ちってな訳だ」
…本当に単純明快ですね。分かりやすいの言葉以外見つかりませんよ。
「で、だ。最後に生き残った奴は俺からの粗品と、生きて帰る権利、そしてなんでも願いを叶えてやるぞー!死人を生き返らせたりだって、用意出来る分の金だって、どんなもんだろうとだ!」
…な…なんだって…
死人を生き返らせる!?
あり得ない!そんな事あり得るはずがない!
「ちなみに、今言った事は事実だ。今回はお前らを集める為にちょっと細工をしたからなー。その細工さえあれば、死者蘇生だって簡単だ」
「ば、馬鹿な…」
いくらなんでもふざけている。
今から殺し合いを開く時に冗談?
…いや、今はとやかく考えるよりか、話を聞こう。
それが一兵卒としての任務だ。
「そしてなにより…今回お前らには『首輪』をつけさせてもらった!」
そう言われ首筋を見ると、銀色に光る首輪があった。
先程から珍しく黙っている王様にも、見てみたら首輪がついていた。
「それは爆発する仕組みになっていてなー、無理に引っ張ったり、放送で言うエリアに入ったら爆発するんだな、これが」
…なっ!爆発!?
じゃあそれは死を意味するんじゃないですか…
頭の中に叩きこんでおこう…
「それと、もう一つ爆発させる方法があるんだなぁ、これが」
そう言った若侠がおもむろに手を上げた瞬間。
ぱぁん、と気持ちいい音が響いた。
そしてそちらの方を見ると。
「…そんな…馬鹿な…」
おそらく少年と思える人物が、頭をその地面に落とし、その首からは鮮血が辺り一体に広がって行っていた。
そして力が抜け、膝をつき、少年は血だまりの中にべちゃっ、と気持ち悪い音を出して、その血だまりへと自らの体を沈めた。
辺り一体から上がる悲鳴が更にその場の恐怖を高める。
「まぁ、そーゆー事だから、死にたくなかったら皆元気に殺し合うんだぞー?それじゃあ…またあとで」
そんな地獄と間違えそうな空間での記憶は、そう言った若侠の憎たらしい笑顔で終わった。
…あぁ、今日は…今日は厄日だ。
◇◆◇◆◇◆
「ふぅ、なんで私がこんな事しなきゃならないのかしら…」
先程の惨状を残したままの空間に変化を起こしたのは、一人の少女だった。
彼女の名前は二階堂永遠。死体や人体を自由自在に操る能力者である。
「しっかし、また若侠の体を使う事になるなんてね…皮肉なもんだわ」
彼女が息をはぁ、とつくと、若侠の体は糸が切れた人形の様にその場に崩れ落ちる。
「―――『OP』は終わったか?二階堂永遠」
そんな時、男がその空間へと足を踏み入れる。
見た目はTシャツジーパンの、どこにでも居るような青年だったのだが、その片手にはノートパソコンが握られていた。
「…えぇ、まぁ一応生き返らせてもらったお礼もあるけど、私はこいつを操るのは嫌いなのよ」
「まぁそう言うなって…一度死んだ身だろ」
一度死んだ…という単語の言う通り、二階堂永遠は一度死んでいるのだ。
用途は違えど、同じバトルロワイアルで。
「…無駄話している余裕があるなら早く部屋に戻りなさいよ、私はここをどうにかするから」
「はいはいありがとよ、二階堂」
そう言って、男はその部屋から出ていこうとした時、おもむろに永遠が尋ねた。
「…そう言えば、あんたなんて呼べば良いの?」
「んー…そうだな」
その言葉に腰に手を当て、背骨を伸ばしながら、男は言った。
「作者、でよろしく頼むよ」
と言った後、その作者はその部屋から姿を消した。
【骨川スネ夫@殺人鬼スネ夫シリーズ】死亡
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二階堂永遠(若侠吉雄) |
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最終更新:2009年11月22日 14:15