アットウィキロゴ

幻想ロマンチカ

14話 幻想ロマンチカ


死とは何だろう。
大体の人間は怖いものだと思うだろう。
では、彼女の場合はどうだろう。
魔法少女として数々の魔女を殺してきた。
そんな彼女にとって死は怖いものであるのか。
それは本人に聞かねば分からない。
しかし、彼女は弱い。
いくら魔法少女の力を得ても中学生。
心が壊れれば終わりだ。
それは、この殺し合いの場でも一緒だ。
心が壊れたらおしまい。
そんな状況で彼女はどうなっているのか。

「ひ、はあ、ひ…」
「……御免」

襲われていた。
過程は分からないがどうやら襲われているようだった。
虚ろな目をしている彼女…巴マミは手に持っているマスケット銃を震わせながら相手に向けていた。
しかし、照準が定まらない。
定まっていない。
その結果…向かっている忍者、おぼろ丸はただ立っていた。
手裏剣を彼女の心臓と首に向けて、放った。
それで、普通なら勝ったはずだ。
しかし、おぼろ丸は気付かない。
それよりは、後ろの存在に気が向けられていた。

「……何者だ」
「アイク…グレイル傭兵団の団長だ」
「………おぼろ丸だ」
「何故、おまえはそいつを殺した」

アイクは短直に聞く。
気遣いなどはいらない。
一気に真実に近づく。

「……我には、帰らねばならない場所がある」
「………帰らなければいけない場所?」
「……坂本殿の所に帰らなければいけないのだ」

彼には一人の主がいた。
『坂本龍馬』かの歴史の偉人である。
おぼろ丸は彼とともに平和を勝ち取った。
そんな中、殺し合いに呼ばれたのだ。

「だから、退くわけにはいかないのだ」

おぼろ丸は忍刀ヨシユキを持つ。
目の前の獲物を殺すため。
それを見て、アイクも鉄の大剣を持つ。
ラグネルはこの場にはない。
だから、せめてこれで生きなければいけない。
あれがあればどれだけいいか。
そうは行っても仕方ないのだ。

「……参る」

おぼろ丸は風を起こす。
これぞ忍法「カマイタチ」である。
その風をアイクは真っ二つに斬る。
おぼろ丸は驚くが、素振は見せない。
忍者たるもの表情を変えない。
続けておぼろ丸は攻撃を放つ。
手裏剣乱舞、名前の通り手裏剣を投げまくるのみ。
しかし、それにより張られた弾幕は回避不能だった。

「……」

アイクは考えるより先に動く。
なんとアイクはまた手裏剣を叩き落とす。
しかし、全部叩き落とせるわけではない。
体中に手裏剣が当たる。
目、頬、腕、足。
しかし、それを気にしないようにアイクはおぼろ丸に斬りかかった。

「な、何故倒れない……急所は確実に狙った」
「……こんなもん、気合いでどうとでもなるんだ、よ!」

無理やりな理論を基に、アイクはおぼろ丸を斬る。
斬り口から噴き出す赤色の液体。
そして、おぼろ丸は動かなくなった。

「……すまない」

アイクはそう言い少し黙祷して、立ち上がった。
そして、違う方向を見る。
そこにあったのは、死んでいるような少女の体。
首から出ている血で、もう生存していないように思える。







それは、油断だった。






いや、油断と言うよりは認識が甘かった。







喉を刺されて生きている人間はいない。
普通はそうだと思う。







だが、彼女は違った。
彼女は魔法少女だ。
魔法少女は奇跡をおこす。
死なない、という奇跡を。
軌跡を描いて、奇跡を起こす。










乾いた音。
ひとぉつ……。
それは、前にいた彼の心臓をめがけて。










「は、はははははははははははははははははははは
 はははははははははははははははははははははは
 はははははははははははははははははははははは
 はははははははははははははははははははははは」

彼女は笑った。
目の前に出来上がった死体を見て。
彼女の精神(こころ)は壊れていた。

「もう、皆死ぬしかないの、フフ…」

もう彼女に自我などは無い。
彼女はただの、殺人鬼となった。
いあ、殺人少女となった。

【おぼろ丸@LIVE A LIVE 死亡】
【アイク@ファイアーエムブレム蒼炎の奇跡 死亡】
【残り 76人】

【真昼/B-6山】
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ
[状態]精神異常、喉と心臓に傷(修復中)
[装備]マスケット銃(0/1)残り呼び出し可能数30、ソウルジェム(濁り50%)
[所持品]基本支給品
[思考・行動]
基本:皆死ぬしかない
1:殺す。
[備考]
※3周目の世界で精神異常を起こした瞬間からの参戦です。



偽物語/本物語 目次順 二人の女の戦い、そして乱入者
START 巴マミ [[]]
START おぼろ丸 GAME OVER
START アイク GAME OVER

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年11月27日 16:40
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。