ガン!!!ガン!!!
「ったく…なんだこりゃ?」
そんな言葉と共に、辺りに不気味な金属音が鳴り響いている。
緑髪で腹巻をつけている男。
麦わらの一味戦闘員、ロロノア・ゾロ。またの名を海賊狩りのゾロ。
彼は無用心にも首輪を配られた、斬魄刀『紅姫』で素手で叩いていた。
三本あった刀が全て奪われ、わけの分からない形の短刀に変えられていた。
少しでも首を動かせば、鉄の感触が伝わり嫌な気分になってくる。
(こんなところで死ぬわけにはいかねぇんだ!!!)
死んでしまったくいなとの約束――――
コウシロウとの約束――――
ルフィや仲間達との約束――――
世界一の剣豪になる約束――――
――――――ここで死ぬわけには…いかない――――――
「おやおや…誰かいるじゃないっスか。」
そんな声と共に人影がヒラヒラと確認できる。
近づくにつれて、闇の奥から現れたのは、『秋水』を持っていた参加者。
金髪頭に、甚平を着用し、下駄を履いており深く被った帽子。
飄々としていて、真面目なのかふざけているのか分からない格好。
現れてきたのは、元護廷十三隊・十二番隊隊長兼技術開発局初代局長である浦原喜助。
それにもかかわらず、不気味な印象の持つ。
なにより胡散臭く言動が信じがたい。
「誰だ、てめぇ?」
「はて…何者と聞かれましても…。」
相手の反応も曖昧。
殺し合いに乗っているのかも不明で警戒はする。
しかし、ゾロはとにかく『秋水』が欲しかった。
ゾロは航海を共にしてきた刀を易々と他の手に渡り血を浴びさせるのは嫌だ。
「てめぇ刀返してくれるか?」
「おやおや、アタシも同じ事を言おうと思っていたっスよ。」
浦原喜助は交換に応じてくれる。
不気味な印象とは違い、意外と砕けた性格に思える。
両者の見解は、それが幸いだった。
ゾロは『紅姫』を地面に置き、相手の行動を待つ。
彼は『秋水』を置こうと腰を低くしている
その瞬間…ゾロは油断した。
キン、という金属音と共に『秋水』と『紅姫』の刃が互いに衝突した。
力強く早い攻撃にゾロは押され出す。
そして、ゾロは怯む。
浦原は怯んだ隙に『秋水』に力を入れる。
途端、唐突にグシャリと『秋水』の刃がゾロの左腕を切り裂いた!!
(クソ!!!コイツ…強ぇ…。)
浦原は、それが何かの合図だったかのように間合いを取り出す。
『紅姫』の持ち主である男が弱点に気づいたのだ。
『紅姫』は短刀。間合いをあけた戦いには不慣れ。
浦原は余裕をかますように口を開く。
「霊圧を感じないってことは死神じゃありませんね。」
「死神…?何言ってやがる…てめぇ何者だ?」
「ちょっと影のあるハンサムエロ店主っスよ。」
ふざけた言葉を放った直後、浦原は視界から消える。
ゾロに額から脂汗がじわりと流れ、刀を握り締めた。
握り締める手は汗で満ちている。
グシャ
『秋水』は皮肉にも航海を共にしたゾロのわき腹を貫く。
浦原は後ろに回りこんでいる。
振り返り、刀を振り下ろす。
だが誰もいない。
キン!!!
首を切り落とそうとする刃を『紅姫』で受け止める。
らちが明かないと悟ったゾロは行動に出た。
タイミングをつかんで、浦原の右腕をつかむと大きく振りかぶる。
そして思いっきり振り下ろす。
浦原も動く。
左手の指を立てると、口を開ける。
「一刀流…飛竜火焔!!!!!」
「破道の五十四、廃炎。」
中規模の爆発と共に、辺りは砂煙で満ちる。
◇
「嫌になってくるッスよ…。まだ、死なないんスか?」
大量の血痕が着物の付着し、緑と白の帽子も血で染まり赤黒くなっている。
ロロノア・ゾロの右肩には深手の切り傷がある。
一刀流の技は決まらなかった。
浦原の不気味な技に怯み、瞬間に肩を切り裂いたのだ。
ようやく、ロロノア・ゾロは、相手の強さと死を悟る。
「殺すのなら…前から斬れ…。」
どうやら殺される。
ここで斬られるみてぇだな…。
ルフィ…すまない…
ここで…俺はリタイアだ。
「そんな顔されちゃ殺しにくいっスよ♪」
「どうでもいい。早く俺を切れ…。」
浦原は、ゾロを斬ろうとしない。
斬らないと、反撃するかもしれないのに。
斬らないと、逃げてしまうかもしれないのに
斬らないと、殺されるかもしれないのに
「死ぬだけために人を理由に使うなよ。」
戦っていた時のふざけた態度とはまるで違う態度。
ミホークのように冷たいオーラ。
氷のように冷めた声。
どこからか感じる殺気。
隠されていた本性。
戦っていた時とはまるで違う、雰囲気。
「逃がす代わりに、『紅姫』は返してもらうっスよ。」
浦原は血だらけの『秋水』を置くと『紅姫』を拾う。
気色の悪く、胡散臭い男。
そして信じられないほどの強さを誇る男。
この“殺し合い”のなかでは信じないといけない。
――――面白い。
ゾロは気づけば、笑っていた。
負けたのにもかかわらず、面白くてしょうがない。
ロロノア・ゾロは傷ついているのにもかかわらず、浦原が去った後もずっと笑っている。
◇
胡散臭くて不気味な男、浦原喜助。
紅姫を片手にゆっくりと港を出ようとしている。
ゾロの笑い声は一帯に響き渡っている
(うわぁ…あの人、一人で笑ってるよ…気持ち悪ぅ…)
確かに、変の奴。
浦原はゾロが放った飛竜火焔で傷ついた腕の傷口を眺めている。
完全なる油断から出来たこの傷。
もしも、破道を発動させなければ、死んでいた。
まさか霊圧を感じない普通の人間に鬼道を使うとは思ってもいなかった。
霊圧を感じなかったのに攻撃についてきた男。愛染を越す力とは言いがたいが、強敵。
(面倒くさい奴も来ているみたいっスね…。)
めんどくさい奴―――――藍染惣右介そして、黒崎一護。
浦原喜助。
さて、彼はこの状況でどう動くのか?
【早朝/A-5 港の出口辺り】
【浦原喜助@BLEACH】
[状態]疲労極少
[装備]紅姫
[所持品]基本支給品一式、
[思考・行動]
基本:不明
※破道は多少しか制限されてません。
※三日目まで卍解及び少しの技は制限されています。
※まだ始界はしてません。
【早朝/A-5 港】
【ロロノア・ゾロ@ONEPIECE】
[状態]左腕、肩に切り傷 脇腹から大量出血 疲労大
[装備]秋水
[所持品]基本支給品一式、
[思考・行動]
基本:ルフィ達と合流
1:殺し合いには乗らない
START |
ロロノア・ゾロ |
[[]] |
START |
浦原喜助 |
[[]] |
最終更新:2011年10月17日 17:23