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情景と絡み付く懐かしさがドクドクと綺麗だから…

34:情景と絡み付く懐かしさがドクドクと綺麗だから…

ドラえもんは僕の大切な友達。
時々喧嘩したりする事もあったけどしばらくすれば仲直りしていた。
四次元ポケットから出る道具で色々な事をしたっけ、映画を作ったり変身したり風船手紙を飛ばして大変な目に遭ったり。

ねぇドラえもん。

何で――――身体中穴だらけになって、何も言わないの?



ホテルの内部で、野比のび太は呆然と立ち尽くす。
そこには友の変わり果てた姿があった。
青い猫型ロボットが身体中に穴を開けて、ただの鉄の塊と化していた。
傍には狼の頭を持った人間の死体もある。

「そんな、ドラえもん……嘘だ、嘘だって言ってよ……」

震えた声でそう言いながらのび太はドラえもんの亡骸に歩み寄る。
床には血の代わりにオイルが流れ出している。

「こんな……こんなのって……こんなの無いよ……! うっ…ううっ……ああぁああぁああ……!!」

ドラえもんの身体に縋り、のび太は泣いた。
大声で泣いた。

――――のび太君、またジャイアンにいじめられたの? もう……。

ドラえもんの呆れを含んだ声が聞こえるような気がした。
だがそんなものは自分の幻想でしか無い事はのび太も理解していた。

「……」

同行者の糸賀昌明は、どう声を掛けてやれば良いのか分からず、ただ泣きじゃくるのび太を見守る事しか出来なかった。

(こんな時、何て声を掛けてやれば良いんだろうな……)

「うっ……ううっ……うっ……」
「のび太…」
「……」

袖で涙を拭い、ゆっくりとのび太は立ち上がる。
顔は涙と鼻水でくしゃくしゃになってしまっていた。

「ドラえもん…ぐすっ…僕、絶対、生き延びてみせるからっ……」
「……」
「今まで、ありがとう……さようなら、ドラえもん……ぐすっ」

ドラえもんの額を優しく撫で、のび太は涙声で別れを告げた。

「……行きましょう……」
「良いのか、のび太……もう」
「大丈夫、です…いつまでも泣いてたら、ドラえもんに、怒られちゃうから……」
「……分かった、ああ、だけどのび太、もうすぐ放送がある。
ホテルからはまだ離れない方が良いと思うんだが」
「……そうです、ね……一階のロビーに下りて、そこで聞きましょう」
「ああ…」

のび太と昌明は一階へ下りるため階段を目指した。
その道中、昌明はずっとのび太の事が心配だった。
本人は気丈にしているが、大切な友人を失ったのだ、きっと動揺している心を必死に落ち着かせようとしているはず。
この後の放送では死亡者の発表もある。もしかしたら先程のドラえもん以外にも、
のび太の友人で死亡者が出ているかもしれない。その時、この優しい少年の心は張り裂けてしまわないだろうか。

(何か気の利いた一言でも言ってやれれば良いんだけどな……男にケツ振ってる俺には、無理だ)

一抹の不安を胸に抱きながら、昌明はのび太と一緒に階段を下りていく。


【朝/A-6ホテル】
【野比のび太@ドラえもん】
[状態]深い悲しみ
[装備]コルトSAA(5/6)
[持物]基本支給品一式、.45LC弾(12)
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:……。
[備考]
※参戦時期は不明です。

【糸賀昌明@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]PPSh41(60/71)、某高校男子制服
[持物]基本支給品一式、コンバットナイフ、PPSh41ドラム型弾倉(2)、ドス、チャクラム(3)、ピッケル
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:のび太……。
[備考]
※ロワ参加前からの参戦です。
※某高校男子制服は、自作キャラでバトルロワイアルの高校の男子制服です。


033:増えた! 増えたぞ! 目次順 035:第一回放送(俺得ロワ6th)

026:Dead Tree 野比のび太 041:悲愴チルドレン
026:Dead Tree 糸賀昌明 041:悲愴チルドレン

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最終更新:2012年02月18日 21:50
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