41:悲愴チルドレン
野比のび太の目の前が真っ暗になった。
ドラえもんが死んだと分かった時も、悲しみで胸が張り裂けそうだったのに。
放送で知った、ジャイアンとスネ夫の死。
「何で、何でジャイアンとスネ夫まで」
「のび太…」
ジャイアンとスネ夫にはいつも嫌な目酷い目にあわされていたが、
二人共、時には協力し合ったり助け合ったりしてくれる大切な友達だった。
「う、う、あ、あああ、あぁぁああああぁあああぁああ!!! 何で!! 何でなんだよぉ!!
ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、みんなっ、こんな所でっ……!!」
少年の慟哭がホテルのロビーに響く。
絨毯敷きの床に突っ伏し、のび太は再び号泣する。
「……」
同行者の狐獣人の男娼糸賀昌明は泣きじゃくる少年をただ見守る事しか出来ない。
このホテルでのび太の友人の死体(と言うより壊れた機体)を見付け、のび太が悲しみに暮れた時と同じようになる。
どう声を掛ければ良いのだろう。
商売で客に甘えたり、誘ったりする台詞は豊富に知っているのに、
自分は悲しむ少年に気の利いた言葉もくれてやれないのかと思うと、昌明は自分で自分が情けなくなった。
「うっ……ううっ……!」
「……のび太」
「……?」
昌明は意を決し、のび太と顔を向き合わせた。
「静香ちゃん、だったか? さっきの放送では呼ばれなかったよな」
「……あ……」
「友達が三人も死んで悲しいのは、分かる…でもその静香ちゃんだって大事な友達なんだろ?
しっかりしろ……早く、静香ちゃん、捜してやろう……な?」
静かに、しかし力強く昌明がのび太に言う。
少し不器用な感じではあったが昌明にはこれが精一杯だった。
「……うん、そうだ……静香ちゃん、早く見つけないと……」
「だろ…? さ、立てるか?」
「はい…ありがとう、ございます…」
涙を袖で拭いのび太は立ち上がった。
「……この辺、禁止エリアに指定されたみたいだ、さっき事務室漁ってたら、
このホテルの送迎車のキーを見つけた。使わせて貰おう。俺が運転するから」
「はい……」
荷物をまとめてのび太と昌明はホテルの出口へと向かった。
駐車場の隅の方にホテル送迎用のワゴン車があった。
日産のエルグランド、ホテルの名前がボディにペイントされている。
キーでロックを解除し昌明が運転席、のび太が助手席に乗り込む。
エンジンを掛け、車は発進した。
「街の方へ行こう……人も多いだろう」
「
殺し合いに乗ってる人も多いですよね…」
「ああ…気を付けよう」
街を目指し、昌明は車のアクセルを踏み込んだ。
【午前/A-6ホテル連絡道路】
【野比のび太@ドラえもん】
[状態]精神疲労(大)、深い悲しみ
[装備]コルトSAA(5/6)
[持物]基本支給品一式、.45LC弾(12)
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:……。
[備考]
※参戦時期は不明です。
※糸賀昌明の運転する車の助手席に乗っています。
【糸賀昌明@オリキャラ】
[状態]健康、車を運転中
[装備]PPSh41(60/71)、某高校男子制服
[持物]基本支給品一式、コンバットナイフ、PPSh41ドラム型弾倉(2)、ドス、チャクラム(3)、ピッケル
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。街へ向かう。
1:のび太……。
[備考]
※ロワ参加前からの参戦です。
※某高校男子制服は、自作キャラでバトルロワイアルの高校の男子制服です。
最終更新:2012年02月24日 00:19