43:まことのゴール
放送でゲレートの名前が呼ばれ、谷口誠はすっかり意気消沈してしまっていた。
「まさかあいつが死ぬとは……車に撥ねられても自力で病院行っていたようなあいつが……」
住宅街のとある民家の中、居間で誠は座り込んで沈んでいた。
テーブルの上には30人分の名前が消された参加者名簿。
ゲレートの名前も横線が引かれて消されていた。
「……何かもう、どうでも良くなっちまったよ」
例えこの
殺し合いを生き延びたとしても、もう愛する人はいない。
ゲレートに出会うまで、誠の人生は非常に退屈でつまらないものだった。
それがゲレートに出会って大きく彼の人生は変化した。
ゲレートのいない人生はもう考えられない、それ程までになってしまっていたのだ。
誠は数時間前に自分を殺そうとした蝶の少女から回収したモシンナガンM1944小銃を手に取る。
「……」
何かを思い立った誠は、その小銃だけを持って部屋を出た。
「ゲレート、お前は怒るかもしれねぇけど、駄目だわ、お前のいない人生なんて考えられねーよ」
床板が軋む廊下を歩く。
「なぁゲレート、俺も良いよな? そっち行って良いよな? ゴールしても良いよな?」
一度民家を出て、隣接している納屋の中に入り、置かれていた椅子に座る。
そして手にしていたモシンナガンの銃口を自分の喉元に押し当てた。
深呼吸をし、最後にもう一度だけ、最愛の人の顔を思い浮かべた。
「ははっ、会えると良いなー」
ダァン!!
一発の銃声が納屋の中から響いた。
【谷口誠@オリキャラ 死亡確認】
【残り 17人】
最終更新:2012年02月19日 21:24