7話 救いのヒーロー
「貴様、一体何をする!」
「どうもこうもねえよ」
山中にて、刀のような物を腰に刺した豚と片手に拳銃を持った龍のような生物が対峙していた。
「とりあえず拳銃を捨てろ。私は救いの
ヒーローだ。貴様がこれ以上抵抗するようであれば、貴様を斬る」
「やってみろォ!!」
まず龍が飛びかかった。
「むっ…」
龍は懐から刀のような物を取り出し、豚に斬りかかった。
「あっ。そういえば今日は大事な法事があったのだった。帰らなければ」
「逃がすかよ!」
「ぐっ……」
龍は豚に刀のような物を叩き付け、豚に傷を負わせた。
「貴様、痛いじゃないか! 大事なバディが傷ついてみろ! 罰金だぞ!」
「五月蠅ェ!」
龍はさらに豚に何度も何度も打撃を与える。
何度もぶたれていた豚だったが、ついに龍の攻撃をナイフで受け止める。
そして刀ごと龍を弾き飛ばした。
「ヘン。やるじゃねえか」
「……どうやら逃げることはできないようだな。ならば戦うしかないだろう。こい!!」
「フン! や~っとやる気になったようだな! 行くぜ!」
「……あっ、でも優しくしてねっ(はぁと」
「するわけねェだろっ!」
龍は刀での応酬を続ける。豚はそれをナイフで受け止める。
しかし、その攻防は始まってから僅か3分間だけであった。
「そこだ! 行けぇっ!」
「ぐ……!」
龍はさらに動きを俊敏にさせ、豚の動きを超え、そして――
「ヘッ! 俺はぜってえ負けねえ! この刀がある限りはな!!」
そして龍はとうとうその刀で、豚が持っていたナイフを彼のヒヅメから弾き飛ばした。
「何…だと……」
「トドメだぁ!!『ロックダマシー』!!!」
龍は火の玉を豚に向かって飛ばした。
山の中が火で包まれる。
「ぐ、おおおおおっ!」
「ハン! 説明書に書いてあった通りだなぁ。これが『名刀・電光丸』の効果かァ」
「ぐ……くそ……」
「さてぇ、最期に言い残す事はあるかぁ!?」
「私は……すくいのヒーロー、ぶりぶりざえもんだ……
断じて貴様のような悪党に負ける訳にはいかないのだ……
私を作ってくれた、野原しんのすけの為にも……な……」
「あぁ!? その黒焦げの身体で何をする気なんだよ」
「さあ……私にはもう何もできない。だが、私が死んでも……貴様には絶対負けん……。絶対に……な」
「はあ!?」
「負ける気がしないんだ……何故か、な。
……あともう一ついいか……」
「………」
「あの世で待っているぞ。貴様があっちで困った事があったらいつでも私に相談してこい。おたすけしてやる! ただし、救い料ひゃくおくまんえん! ローンも可!」
「……あっそ」
龍は、もう一度火の玉を死にかけの豚、ぶりぶりざえもんにぶつけ、勝負を終えた。
「誰が殺されたりするかよ。俺はシャウトモン! デジモンキングになる男だ!」
真紅色の龍のデジモン、シャウトモンは悠然と山道を下って行く。
その山はしばらく真っ赤に燃えていた。
「待ってろよタイキ……すぐに戻ってくるからな」
【F-8/山中/一日目/深夜】
【シャウトモン@デジモンクロスウォーズ】
[状態]:健康、疲労感
[装備]:名刀・電光丸@ドラえもん(電池残量72%)
[道具]:基本支給品×2、名刀・電光丸@ドラえもん、サバイバルナイフ、不明支給品2~4
[思考]基本:優勝して元の世界に帰る
1:戦いにはぜってぇ勝ってやる
【ぶりぶりざえもん@クレヨンしんちゃん 死亡】
[残り54匹]
【支給品解説】
【名刀・電光丸@ドラえもん】
コンピュータが内蔵された刀型の武器。
刃は無く、相手を斬る事はできない。
これを剣術戦で使うと、内蔵コンピュータにより電池切れまで確実に勝利する事ができる。
本ロワでは電池の消費が激しくなっている。
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最終更新:2012年08月20日 09:29