6話 時に我を忘れては探したあの日
仲販遥は別荘地にある家屋の一つの中で怯えていた。
「こわいよ……」
彼女は一度死んだ筈の身だった。
森屋英太を庇い、太田太郎丸忠信の凶弾に斃れた。
死ぬ瞬間の事ははっきりと覚えている。
なのに今、なぜ自分は生きているのだろうか。
その答えは恐らく自分では導き出す事等出来ないであろう。
それよりも、再び殺し合いに巻き込まれている現実は非常に受け入れ難かった。
ガチャッ……。
「！！」
玄関の方から扉が開く音が聞こえた。
明らかに、誰かが入ってきた事を示していた。
（かくれよう……！）
遥は急いで隠れた。
テーブルの下に。
（……ここ、みつかるんじゃ）
隠れてから気付いたが時既に遅し。
侵入者は遥のいるリビング内へと入ってきた。
「おっ、人がいた」
「……」
「ねーちゃん、全然隠れてねーぞ」
「……うう」
侵入者にあっさりと遥は発見された。
その侵入者は、小学生と思われる坊主頭の少年だった。
「あ……」
「ねーちゃん安心しろって、俺殺し合う気なんかねーからさ」
「わ、わたしも……わたしはなかひさはるか、あなたは？」
「俺は大沢木小鉄。なあはるかねーちゃん、俺友達と知り合い捜してんだけど知らねーか？
西川のり子、鈴木フグオ、土井津仁、春巻龍、十三階段ベムってんだけど」
「う、ううん……ごめん、しらない」
「そうかー……どこにいんのかなー、無事だと良いんだけど」
少年――――大沢木小鉄は後頭部を掻きながら言う。
明らかに自分より年下だが、自分よりしっかりしているように見える、と遥は思った。
「わたしも……ともだちさがしたいとおもってるの、こてつくん、いっしょにいっちゃだめかな」
「いいぜ。一人じゃつまんねーしな。よろしく！」
【早朝/C-2/別荘地】
【仲販遥＠自作キャラでバトルロワイアル】
［状態］健康
［装備］？？？
［持物］基本支給品一式、？？？
［思考・行動］
基本：しにたくない。
1：こてつくんとこうどうする。
2：えいたくんにあいたい。おおたくんにはあいたくない。ほかのクラスメイトには……？
［備考］
※本編死亡後からの参戦です。
【大沢木小鉄＠浦安鉄筋家族】
［状態］健康
［装備］？？？
［持物］基本支給品一式、？？？
［思考・行動］
基本：殺し合いはしない。のり子達を捜す。
1：はるかねーちゃんと一緒に行く。
［備考］
※本編最終回直後からの参戦です。
≪キャラ紹介≫
【仲販遥＠自作キャラでバトルロワイアル】
言動が少し子供っぽいが美人でスタイル抜群な女子。台詞がオールひらがな。
本編では同行者の森屋英太を庇い太田太郎丸忠信に撃たれ死亡した。
【大沢木小鉄＠浦安鉄筋家族】
馬鹿で元気でタフな小学生。勉強はからっきしだが図工や体育は得意。
常人離れした体力と生命力を持ち、頭頂部に鉛筆が刺さったり身体を炎で焼かれたり、
車に撥ねられたりしても死なない。プロレス技が得意。
最終更新：2012年12月13日 05:59
