第15話 俺達の野生
「……もう駄目だ。おしまいだ……俺達が生き残れるわけがない……
……逃げるんだぁ……」
「逃げるってもどこ行くんだよ? あぁっ!?」
病院のフロア33階、ベジータは膝をつき、項垂れた。
ここで放送を聞き、強敵である『ブロリー』は死亡したを聞いたのだが……
『ブロリーって奴を殺した奴生きてるんじゃね?』
この不動の一言で弾けた。
主催者と『ブロリーを殺したモノ』に完全に恐怖した。
あの孫悟空ですら苦戦するのだから仕方ない。
ブロリーを殺した奴に勝てるわけないがないのだ。
(ちっ、やっぱり大人って……)
知り合いも死に、近くの大人のこの有様。
もはや、信じられるのは自分一人。
もう、ベジータを置いていこうとした時であった。
「ンゴ?」
ゴリラがいた。
しかも、完全武装していた。
こんな感じである。
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※イメージ図です。実際のゴリラとは異なります。
それも一匹ではない。
「ンゴ?」×1000以上。
パッと見た感じは1000以上。
ゴリラ達の熱気でそのフロアは埋め尽くされていた、
こんな感じである。
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※やっぱりイメージ図です。実際のゴリラとは異なります。
「何なんだ、この数は!?」
「分身フェイントか……いや、ちがう、こいつら全員実体だ……!」
「なにぃ!?」
病院の一フロアを埋め尽くす完全武装したゴリラ達。
その数は……軽く動物園がゴリラ園って呼ばれるほど多数であった。
ゴリラとか装備品とかが増えた理由?
そりゃ、このバイバイン@ドラえもんの仕業に決まっている。
その光景を見て、驚かない者はいないッ!!
「ま、窓から逃げるんだ……!」
「おい、オッサン!! ここは無茶苦茶高いんだぞ!!」
「知るか、俺は逃げるんだーーっ!」
、
そして、錯乱したベジータ王子は近くの窓をぶち破り外に出た、。
こんな感じで。
\ さいごのガラスをぶち破れ~ /
\ 乱れた景色を蹴散らして~ /
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↑ベジータ王子です。
※まぁ、イメージ図だよ。
その直後であった。
パァン―――という乾いた音。
ベジータ王子は撃たれた。そう、あっさりと全身を撃たれて。
そりゃ病院の下にも完全武装したゴリラ達居たからね? しゃーない。
自由落下するサイヤ人なんて格好な的だよ。的。
「おっさーーーーん!!!?」
窓の下を覗き込んだ不動。
やっぱり、大人って駄目な奴ばかりだとは思ったが、ここまでくると呆れるしかなかった。
その直後、増えたゴリラに押し出される形で病院の外に押し出された。
そら、バイバインだからね、増えるさ、永遠に。
【不動明王@イナズマイレブン 死亡】
【ベジータ@ドラゴンボールZ 死亡】
さて、このゴリラこと豪ヒロミ。
引き算さえ出来れば入れる、クロマティ高校に通っているのだ。
文字くらい読めるし、理解できる。高校生だからね? 当然だよ。
どういう効果の支給品か、説明書を読んで理解するのも容易いさ、きっと。
でも、バナナを沢山食べたくなる、本能には勝てない。
バナナにバイバインをかけた。でも少し手元が狂って自分にもかかったよ。
バナナは増えたけど、ゴリラも増えたよ。
まぁ、ゴリラだからね、仕方ない。
【A―7(病院)・早朝】
【豪ヒロミ@魁!!クロマティ高校】
【状態】健康、増殖中
【服装】防弾チョッキ@現実
【装備】デスペラードの銃@MUSASHI -GUN道-
【道具】支給品一式×∞、バイバイン@ドラえもん
【思考】
基本:野生の本能に従う
1:バナナを食べる
【備考】
※バイバインによってほぼ無限に増殖中です。
※A-6、A-7、B-6、B-7はゴリラで溢れかえってます。
【支給品紹介】
バイバイン@ドラえもん
液状の薬品。任意の物体に1滴振り掛けると、5分ごとにその物体が2倍の数に増える。
デスペラードの銃@MUSASHI -GUN道-
3発同時に発射できるライフルに似た銃。猟銃ではないよ。
防弾チョッキ@現実
ごく一般的な防弾チョッキ。それ以上でもそれ以下でもない。
最終更新:2014年08月23日 19:18