【全てが終わったあと】
「ふえ~…」
「え、何これは(困惑)」
神によって引き起こされた
殺し合いゲーム。
その会場にある住宅地が密集したエリアで、MURと未央は困惑の声を出した。
彼等は地図に載っていた野獣の自宅を最初の目的地とし行動開始。
しかし、野獣邸に近付くにつれ轟音が響き閃光が煌くのが確認できた。
何が起こっているのか分からず、慎重に近付いた二人の前には驚きの光景があった。
原形を留めない程に破壊されたクッソ哀れな野獣邸。
その破壊の巻き添えを食らったであろう近辺の家々。
頭部が潰れたスイカのようになった人間の死体。
そして、その惨状の真っ只中に立つ黒い巨人、その肩に乗る黒尽くめの男と背負われた少女。
男が困惑する二人に気付いたのだろう。巨人の肩から飛び降り近付いてくる。
すると奇妙なことに巨人は黒い影に包まれるようにして消えてしまった。
その現象に呆然とするMURたちの下へゆっくりと近付く黒尽くめの男。
男の存在にハッと意識を戻したのか、MURが静止の声をかける。
「あっおい待てぃ(江戸っ子)。俺達はこの殺し合いに乗ってないゾ。あんたはどうだ?」
万一男が乗っていた場合直ぐに銃を向けられるよう密かにグリップを握るMURと、特に警戒することもなく不思議そうな目を向ける未央。
男は歩みを止めじっと仮面越しに二人を見据える。背中の少女は気を失っているのか、先程からピクリとも動かない。
やがて男はため息を吐くと疲れたように言った。
「そう警戒するな。こちらも殺し合いに乗ってはいない」
◇
【全てが終わるまえ】
「ここまでだゼロ!諦めて大人しくするんだ!」
扇要は黒の騎士団の元リーダーであり、今は裏切り者となったゼロへ銃を突きつけ叫ぶ。
この卑劣な悪魔へ正義の弾丸を撃ち込むべく引き金に力を込める。
「ヒエー!」
奇声を上げながら咄嗟にベッドの脇に身を隠すゼロ…否、ひで。
間一髪銃弾は左腕を軽く掠めた程度に終わった。
腕の痛みに顔を顰めるひでにしてみれば何がなんだか分からない。
何故知らない男にいきなり撃たれなければならないのか。あのモジャモジャ男は自分を誰かと勘違いしているのだろうか。
「無駄な抵抗はやめろ!」
しかし、ひでの困惑など知ったことではないとばかりに扇は再び引き金を引く。
弾は意外と薄かったベッドを貫通しひでの頭部へ当たった。
おじさん家のベッドは実は安物だった可能性が微レ存…?
「ア゛ッ!」
仮面で貫通は防いだものの衝撃までは殺せなかった。
痛みに悶えながらひでは思う。何故自分がこんな目に遭わなければならないんだろうか。
何故あのモジャモジャ野郎はこんな可愛い(ヴォエ!)自分に惨い仕打ちをするのだろうか。
沸々と怒りが湧き上がるひでへ、扇はトドメを刺すべくベッドを乗り越え銃を向ける。
しかし――。
「痛いんだよォォォォ!!」
叫びながらひでがBARを勢い良く振り回す。
思わぬ反撃をマトモに受けベッドから転げ落ちる扇。
痛みに耐えながら立ち上がろうとするが、今度は顔面をBARで殴り飛ばされる。
「ガッ…!」
相当堪えたのか扇は殴られた箇所を押さえ呻き苦しむ。
その隙にひでが奇声を上げながら外へと逃げ出す。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「ま、待て…ゼロぉ……!」
静止の声も無視し全速力で虐待おじさん宅を飛び出したひではそのまま一目散に駆けて行く。
追いかけようにも打ち所が悪かったのか、扇はそのまま気を失ってしまった。
◇
野獣邸にてゼロは探索を続けていた。
しかし1階と2階、ついでに屋上も見て回ったがこれといって目ぼしいものは見つからなかった。
強いてあげれば意外と広い家である事と、冷蔵庫に大量のアイスティーが入ってた事くらいか。
(わざわざ地図に名を載せるくらいだ。他の家とは違う何かがあると思ったが…)
その考えは無駄だったらしい。尤もそれ程期待していた訳ではないが。
野獣邸という名前から推測するに、名簿にあった野獣先輩なる人物と関係があるのだろうか。
チラリとリビングを覗くと未だ目を覚まさない雪華綺晶がソファで横になっている。
(そろそろ動くべきか)
残る地下室を調べたら、彼女を起こし今後の方針を決め移動する。
そう考えつつゼロは地下への階段を下りていった。
扉を開けるとこれまた意外と広い地下室があった。
歩きながらざっと見回すと奥にあるベッドに何かが置いてあるのを見つける。
近付いて確認するとそれは袋に入った白い粉と何冊かのアルバムだった。
「…やけに大きい枕だな」
クソデカ枕くんへ訝しげな視線を向けつつアルバムを開いてみる。
そこには浅黒い肌の青年と角のようなモノが生えた少女、中年の男女の4人が仲睦まじげに写っている写真が貼られていた。
少女の角が気になったもののそれ以外はごく普通の家族写真だ。写真の背景が今居る野獣邸ということはこの4人の内の誰かが野獣先輩なのだろう。
他のアルバムも同じようなものでページをパラパラと捲り流し見ている。が、最後の一冊には別の人物の写真があった。
リビングのソファに座っている浅黒肌の青年と、顔長の見知らぬ青年が何かを話している写真。
屋上で二人揃って肌を焼いている写真。
(待て、この男……最初に殺された奴か)
あの薄暗い部屋で神々しいロン毛に詰め寄り、見せしめに殺された男。名前は確か遠野だったか。
となると遠野と親しげにしている浅黒肌の青年が野獣先輩であり、最初の部屋で悲痛な叫びを上げていた本人なのだろう。
と、次のページでは野獣先輩が飲み物に白い粉をサーッ!(迫真)と入れている姿が写されている。
「ん?」
思わずベッドの上の酷似したものを見る。
そしてページをめくる毎にその後の出来事がはっきりと分かった。
気分が悪くなったであろう遠野に肩を貸す人間の鑑先輩。と思いきや地下室で拘束しレイプする人間の屑。
語ることのできないクッソ汚いアレコレが続いていき、目が腐るようなイキ顔を晒し、最後は幸せなキスをして終了。
「……」
無言でアルバムを閉じ乱暴に投げ捨てるゼロ。
いくつかの情報は得られたがそれ以上に汚くて不要な物が多すぎる。というか一体誰がこんなおぞましい場面を撮影したのだろうか。
こんなんじゃ思い出のアルバムになんないよ、こっちの事情も考えてよ(棒)
そろそろ戻るかと思った時、大声が上の階から響く。
それを耳にした瞬間ゼロは急いで地下室を出た。
◇
時間を少し遡る。
扇から全速力で逃げたひでは野獣邸の前で荒い呼吸を整えていた。
そのあからさまな疲れてますアピールは非常に演技臭かったが、多分本当に疲れてるんだろう。
「ねーもうほんと暑い…」
愚痴を零しながらひでは休息の為野獣邸に入る。
歩きながら汗でグショグショになった服と半壊した仮面を脱ぎ捨てブリーフ一丁となる。深夜の冷気が火照った体を程よく冷まして気持ちが良い。
恐らくはこの衣装のせいであのモジャモジャが勘違いをしたのだろう。
最初に見つけた時の嬉しさは消え去り、今はただ忌々しいという感情しか湧かない。
デイバッグからペットボトルの水を取り出し豪快に飲み干す。
「あ~」
小学生というよりオッサンのような声を出し奥へ進むと、ソファに横たわる少女を見つけた。
さっきのモジャモジャの件もあるだけに一瞬緊張で固まる。
BARを構え警戒しながら歩み寄るが、相当近くまで来ても全く反応しないので一旦銃を下ろす。
「ここ、このお姉さんのお家なのかなぁ?」
この奇妙な場所に連れて来られてから出会ったのは、いきなり発砲する危険なモジャモジャ野郎のみ。
当初は自分へのサプライズか何かだと思っていたひでも、流石にこの地が異常な場であると感じ始めていた。
眠っている少女からはモジャモジャのような危険な感じは無かったので、安心して話ができると思った。
「ねーねーおねーさーん。起きてよー」
少女の体を揺すって声を掛けるが反応はゼロ。
時折小さく声を漏らすがよほど深い眠りに落ちているのか、一向に目を覚ます気配はない。
「もー!起きてったらー!」
目を開けない少女に業を煮やしたひでは先程よりも強く服を掴み揺する。
しかし、BARを軽々と振り回す剛力(某女優は関係ないだろ!)で強く揺すったせいで少女の衣服が破けてしまった。
胸から腹部にかけてがほぼ丸見えな少女と、両手にある衣服の切れ端を交互に見てポカンと口を開けて眺めるひで。
暫くすると小学生特有のキラキラとした目で少女の身体を見やる。
「ワーオ!大人のおっぱい始めて見た~。ツンツン」
小学生男子特有のスケベ心で少女の大き目の乳房を指で突く。
更には柔肌に自分の頬を滑らせたり、形のいい臍を指でいじったりとやりたい放題な人間の屑。
だが調子に乗って少女の体を触りまくったせいか、それが彼女の目覚めを促すことになる。
「んん……」
少女――雪華綺晶が目を覚まして最初に感じたのは体の違和感。
お腹と胸の辺りが妙に冷える。
それに誰かの吐息のようなものを顔の近くに感じる。
(ゼロさん…?)
直前まで一緒に居た仮面の魔人を頭に浮かべつつ目を開けるが。
「――――――え」
次の瞬間寝ぼけ半分だった彼女の意識は急速に覚醒した。
見知らぬ家で歯茎をむき出しにして笑う気味の悪いパンツ一丁の男が自分の体を弄っている。
おまけに自分は服が裂かれていて上半身はほぼ裸。
「あ、起きたんだ~」と言う変態の声が耳に入った途端、一気に嫌悪と恐怖が湧き上がった。
「っ!?や、やだっ!離してっ!」
「わわっ!?」
変態ことひでを必死に引き離そうともがく。
相手が突然暴れた事に戸惑いつつも、ひでは雪華綺晶に覆い被さったまま離れようとしない。
不思議そうに顔を近付けるが雪華綺晶にとってはただただ嫌悪感を引き起こすだけだった。
必死に顔を逸らし空いている方の手で平手打ちをした。
「いやぁ!」
「ぶえっ!」
頬を叩かれたひでは体をよろめかせた挙句、受身を取れず床に頭を打ちつけ悶絶する。
雪華綺晶は未だ恐怖でガクガクと震える体を動かし、ひでから逃げるため立ち上がろうとする。
が、その前に憤怒の形相をしたひでが立ち塞がり、絶叫と共に雪華綺晶の腹部目掛けて蹴りを叩き込む。
「痛いんだよォォォォ!!」
「あぐっ…」
「お前もあのモジャ公と一緒かよぉ…。ちょっと悪戯しただけだろ……。ふざけんなよもぉ…(小声)」
痛みに崩れ落ちる雪華綺晶へひでが悪態を吐きつながらBARを手に取る。
ここには親友のたるとや、優しいゴーグル先生のような人達は居ない。
変わりに居るのは自分を傷付けようとするゲスゥイ!大人ばかりだ。
「お姉さんが悪いんだにょ。僕をぶったりするからさぁ!」
どう考えても100%ひでが悪いんだよなぁ。
そんな悪い大人は良い子の自分が倒してやると意気込むひでの顔には狂った笑みが張り付いている。
怯える雪華綺晶を見下ろし、ブリーフ一丁でゆっくりと銃を構える姿はまさに狂人だ。
「お姉さんさっさと消えちくり~」
尤もその歪んだ意気込みは―――
「貴様が消えろ只人が」
駆けつけた魔王によって呆気なく阻止されるのだが。
「ダイナマイッ!」
自身の放った拳による一撃でガラスをぶち破り、奇声を上げて外へ吹き飛ぶホモガキを無視し、ゼロは同行者の少女の安否を確かめる。
「無事か雪華綺晶」
「ぇ…あ、ゼロ、さん……?」
「あの男は私が撃退した。立てるか?」
「…………」
「雪華綺晶?どうし――」
その問いに答えず雪華綺晶は俯き、装甲に包まれたゼロの右腕を強く掴む。
その行動に一瞬戸惑うゼロだが、掴まれた腕を通して彼女の震えが伝わるのを感じ、開きかけた口を閉じる。
破かれた衣服を見るにあの変態に何をされたかは聞くまでもない。
人を捨てたゼロだが人の痛みが分からない訳では無い。掴まれるまま雪華綺晶が落ち着くのを静かに待った。
暫くして雪華綺晶が弱弱しくも顔を上げた。
顔色は決して良いとは言えないが、震えは大分治まっている。
「落ち着いたか?」
「はい……ありがとう、ございます」
「気にするな。…これから移動しようと思うが大丈夫か?」
「大丈夫、です。姉さん達だって危ない目に遭ってるかもしれないですから、急がないと」
そう。危険に晒されているのは自分だけではない。
こうしている間にも姉達や友人が危険人物に襲われているかもしれないのだ。
ならば一刻も早く探さなければと立ち上がる。
だが、神はどこまでも彼らに厳しかった。
「そこまでDA!ジュラル星人め!」
◇
時を更に遡る。
気絶から覚めた扇要は痛みが残る体を動かし外へ飛び出した。
しかし既にゼロ(ひで)の姿は見えず、逃げられる形となってしまった。
「クソォォォ!!もう少しで奴を殺せたのに…!」
悔しさと痛みで顔を歪めるも、時計を見てまだそう遠くへは行ってない筈と思い直す。
扇は憎悪を滾らせ強く握り締めた銃を片手に、あの悪魔を始末するため走り出す。
と、その直前彼に待ったが掛かる
「あのーすみません」
突然背後から声を掛けられ驚きながら振り向く。
どうやらゼロの抹殺に意識が行き過ぎて周囲への警戒が疎かになっていたようだ。
騎士団の幹部がこの様ではいかんと首を振り目前の参加者を見る。
「君は…」
「僕は泉研っていいます。この殺し合いを開いた奴を倒そうと思ってます」
泉研と名乗った日本人の少年。デカデカとKのマークが付いた黄色の全身スーツというおかしな格好だ。
だがその決意に満ちた目は、大人の扇をして只者ではないと思わせるだけの熱いなにかが秘められている。
こんな小さな子まで巻き込む主催者に怒りを抱きつつ、研に名乗り返す。
「研君か。俺は扇要だ。俺もこんな残虐な事をするあの男は許せないと思ってる。ヨロシクな」
「ハイ!ところで扇さん。何だか急いでるみたいでしたけど」
「ああ、まぁな…」
流石にこんな小学生ほどの少年に騎士団内部でのゴタゴタを話すのは躊躇われるのか、扇は言い辛そうにする。
なので危険人物が逃げたという事だけを伝えることにした。
「それと、信じられないと思うけど奴はギアスっていう危険な能力を使うんだ」
「ギアス?」
「ああ。ギアスを掛けられた人間はどんな命令も聞く奴の操り人形にされてしまう。恐ろしい能力なんだ…!」
「な、なんですって!?」
「だから研君。俺は一刻も早く奴を追って――――」
「ジュラル星人の仕業に違いない!」
「――はぇ?」
「ギアスなんて恐ろしい力を使うのはジュラル星人以外には考えられない」
「け、研君?」
「そしてこの殺し合いを開いたのもジュラル星人だ。許さないぞ!」
「け、研君少し落ち着いてくれ!というかその、ジュラなんとかって何だ?」
唐突に意味不明な事を言う研に扇が静止の声を挟む。
困惑する扇へ研がジュラル星人の事を熱心に説明する。
曰く、地球侵略を目的とした宇宙人。
曰く、ジュラルの科学力は地球よりも500年進んでいる。
曰く、この殺し合いもジュラルが邪魔な地球人を殺すために開いたもの。
曰く、ギアスとかいうのもジュラルが新たに開発した装置か何かにより手に入る力。
曰く、自分はそんなジュラル共を滅ぼす使命を背負った
ヒーロー、チャージマン研である。
「という訳なんです。だから扇さん、そのギアスを使うジュラルは僕が追いかけて滅ぼしてみせます!」
「い、いや研君、幾らなんでも」
有りえない子どもの妄想と言い掛けるが、ふと本当にそうだろうかと考え直す。
そもそもギアスという能力自体が冷静に考えればありえないオカルトの産物ではないか。
だがルルーシュは実際にその能力を我が物としている。
(それに俺がここに居るということ。これだってよく考えればおかしいじゃないか)
第四倉庫でルルーシュがヴィンセントに連れられ逃げるのを見たその直後に、あの薄暗い会議室に自分は立っていた。
カレンや藤堂など多くの団員が居たあの倉庫から、あんな一瞬でどうやって拉致できるというのか。
それこそ研の言うジュラルの超科学でも無い限りは……。
「じゃ僕、先に行くよー」
「へ?あっおい!」
頭を悩ませる扇を放置して研はズンズンと進んでしまった。
その後ろを扇は慌てて追いかける。
本当にジュラルが関わっているかどうかは不明だが、仮にそうだとしてもゼロを殺す事に変わりはない。
それに大人として子ども一人を危険な場所へ向かわせるなんて以ての外だ。
あの卑劣極まりないゼロなら、相手が幼い子どもだろうと容赦なしにギアスで手駒にするに決まっている。
(そんな真似は俺がさせない。奴を殺し本当の日本を取り戻してみせる!)
研に追いつき暫く歩いた先で、扇たちの前に人間が吹っ飛ばされてきた。
何故かブリーフ一丁の男は驚く二人の前でどこか嘘泣きっぽい泣き方で、痛みと苦しみを訴えている。
「うぅ……ぐすっ」
「どうしたの君?誰かにいじめられたの?」
「あ、あっちで変な仮面の奴に…」
仮面。その単語を聞き扇の顔色が変わる。
研は既にブリーフ男が指差した方へ走り出していた。
「なぁあんた大丈夫か!?仮面の奴にやられたって本当か!?」
「う、うん。本当だ……ゲッこいつかよ(小声)」
「え?今なにか「なんでもないよお兄さん!」」
ブリーフ男改めひでは扇に聞こえないように悪態を吐く。
よりにもよってまたこのモジャモジャ野郎に遭遇するとは何て不運なのだろう。
幸いあの衣装を脱いでいるお陰で向こうからは初対面と思われているが。
「あんた立てるか?」
「う、うん。何とか」
「そうか。すまんが俺はあの子を追わなきゃならない。だから」
「分かった!安全な所に隠れてるね!」
勘違いとはいえ自分を撃ったクサれモジャモジャ男と一緒に居たいはずがない。
最早自分の小学生設定を半ば忘れつつ、立ち上がり素早くその場を後にするひで。
彼の耐久力は並大抵のものではない。あの筋肉質なボディは決して飾りではないのだ。
意外と元気な姿に驚いた扇だが、あの様子なら大丈夫かと急ぎ研とゼロが居る所へ走り出した。
最終更新:2016年02月05日 03:14