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The far end

殺し合い―――知るかボケ―――



何やねん、いきなり。わけわからんわ。
何で俺がこんなあほらしいことに巻き込まれなあかんのや。
名簿を見てみると歩におさげさん、ラザフォードもいるやないか。
役者は勢ぞろいというわけやな。
ははっ、とゆーことはこの殺し合いの場で歩が死んだらどないなるんやろ?

俺は一人ぼっちになるやないか。
そんなのはいやや!
……俺と歩の正体……歩は『鳴海清隆』、俺は『ミズシロ・ヤイバ』の遺伝子的に同一人物。
つまりクローンなんや。たぶん人類初ちゃうかな?
世界でたった二人のクローン、まるで漫画みたいや。
今のところ哺乳類のクローン成功率はかなり低い。例えそれが成功してもその次の生存率はさらに低い。
その弊害なのか俺と歩の遺伝子には異常がある。
俺らの体は……あと数年しかもたない。
遅くとも成人までには死に至るんや。
………俺と同じ絶望を背負ってるのは歩だけ。
そして俺を救える――殺せるのは歩だけ。
そんな俺にとってかけがえのない存在である歩が死ぬのに俺は耐えられるか?
無理や……耐えられるわけないやろ!!
俺の『運命』の終着点は歩に殺されること。
俺は歩にしか殺されへん。それが『運命』やから。そう決められているから。
それに『運命』の螺旋からは逃げられへん。
普通の人やったら何で諦めるとか、死ぬにはまだ早いとか言うかもしれへんけどな。
……歩と会う前の俺は希望に満ち溢れていた。
『ミズシロ・ヤイバ』
『鳴海清隆』
『ブレードチルドレン』
『クローン』
全てを知ってもそんな『運命』変えたると思った。

でも…………だめやった。
まさか自分の遺伝子に裏切られるとはな。笑い話にもならんわ。
俺には『運命』を変える力なんてなかった。
俺は自分の命すらままならん『運命』の操り人形やった!
……そして、俺は気付いてしまったんや。



―――俺はこの世界で一人ぼっちなんやって―――



それに絶望して何度も自殺しようとした。
この絶望から逃げ出したくて。
でも……死なれへんかってん。
俺は完全に暗闇に囚われた。
結局のところ俺を理解してくれる人は誰もいない。
喜びを分かち合う人も。苦しみを分かち合う人も。
一緒に歩く友達も。……救いを求める人も。
絶対の暗闇。
誰にもわかってもらえない苦しみ。



でも―――いた―――



俺の苦しみをわかってくれる奴が。
鳴海歩。俺と同じクローン。



―――歩なら俺を救ってくれる―――



他人任せもいいとこや。

なぁ、歩。

俺はこの殺し合いの場でお前を探す。

俺を終わらせるために。

だから。

死ぬんやないで。


【I-9 テレビ塔/1日目・深夜】
【ミズシロ火澄@スパイラル~推理の絆~】
[状態]:健康 、憂鬱
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:
1 歩を捜す。
2 救いなんてどこにもないんや……
※13巻カノン殺害前より参戦


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最終更新:2009年12月24日 00:53
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