「おーい、台!省!誰か…居たら…居たら返事してくれ!」
夜。何もかも巻き込んでしまいそうな暗闇の中で、真田基二郎はすべてを目覚めさせる様な大声で叫んでいた。
わざわざそんな事をするのは、自らの教え子達の為である。
少し話は離れるが…元々真田は、元から筋入りの教師であった。しかし、その筋骨隆々とした体とはまったく関係なく、担当教科は美術であるが、それは置いておいて。
彼が言う「台」と「省」とは、教え子である、大型台と小型省の事を指す。
二人は仁科学園でもきっての不良であり、此処には呼ばれていないが、仲間の中型那賀と色々悪さをしていたらしいが、教え子には変わりは無い。
―――それに、奴等は暴君の様に目に入った者を脅す訳では無い。
台も省も…いや、この
殺し合いに呼ばれている人全員、輝かしい未来があるのだ。
その未来を、無理矢理奪うなぞ、やはり真田は許せなかった。
「おーい…居ないのかー!?二人ともー、誰かー!」
その瞬間だった。
目の前に、仁科学園とは違う制服に身を包んだ少女が現れたのは。
「夜中に近所迷惑って言葉を知らないんですか!?まったくもう」
少女は両手を腰に当て、あからさまに怒る素振りを見せる。
しかし、少女は制服に身を包んでいるとはいえ、そのスタイルは抜群で、一種のコスプレではないか、と思う程それは不釣り合いだった。
真田はそんな彼女に気づくと、謝る素振りを見せながら近づいていく。
「…すまん。人を探していてな。まぁその様子じゃお前も別の学校の生徒らしいが…」
それを聞くと、少女ははっ、と感付いて「では、貴方は人を探していると?」と尋ねる。すると真田は頷き、「あぁ」と返す。
「いやぁ!奇遇ですね!私も実は人を探していまして!」
「…成る程。彼氏か誰かか?」
「いやいやいや!そんな物じゃありませんよ!なんだって…英人様は…『ご主人様』なのですからね☆」
「ご主人様?なんだそれは―――」
その一瞬だった。
少女は忍ばせておいた短剣を抜くと、真田の右胸に目がけ突撃したのだ。
真田はその巨体、そしていきなりの出来事に反応出来ずに、その刃を受け入れた。
「…あ、名前聞くのを忘れてしまいました…まぁいいや。さっ!ご主人様を探しに行こっかな♪」
薄れてゆく視界。自らの荷物を背負い、遠くに消えてゆく少女。
言葉を言っても、出てるかどうかも分からない。
完璧に、真田は死を感じていた。
受け入れがたい物だった。
だが―――油断してしまった自分が悪いのだ…。
あの少女は気が狂っただけなのだ、と真田は自分に言い聞かせ続ける。
…しかし、自らそれをやめると、大の字に体を動かし、朦朧となる意識の中、その目を閉じた。
…真田は、少女の凶刃に倒れ、その命を散らした。
しかし、それが意味があるか否かは分からない。
【真田基二郎@学校を創りませんか?】死亡確認
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
短剣を見る。
血で赤く染まり、未だに血の雫が地面に落ち、消えていく。
それをディパックに入っていたハンカチで拭うと、少女、吉良邑子はにやり、と口を吊り上げる。
「待ってて下さいね、ご主人様…今すぐに、私が向かいますので!」
そう言うと吉良は自らの愛すべき主人に会う為、また夜道を行く。
その足はやけに軽く、そして一度苦痛のまま死を与えられた人とは思えない。
吉良邑子恐るべし。
まぁ、同じ世界の同じクラスの人々は、吉良以上に強い人物ばかりであったが、気にしたら負けである。多分。
【D-3/草原/深夜】
【吉良邑子@自作キャラバトルロワイアル】
【状態】昂揚
【装備】十徳ナイフ@現実
【持物】基本支給品、阪神カラーのハンカチ@現実
【思考・行動】
基本思考:ご主人様を見つけだす。
1、邪魔する人は殺す。
2、銃…欲しいな。
3、クラスメイトは基本殺害。忠信はどうしようかな…
※死亡後からの参戦です。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「困った事になったなぁ…」
俺はその言葉とともに頭を掻き毟る。
指の間に灰色の毛が挟まる。
そのたびに頭にまとわりつく毛が若干今は腹ただしく思えた。
「まさか本当に殺し合いが始まってるなんて…」
まぁ、正直に言うと、今少し目の前で人が殺された。
でも、殺した女は俺の方を気づいていないらしく、それはラッキーだ。
「まぁだからといってあいつを殺すなんてのは無理なんだがね」
何故ならば。渡された物が…
「…コドモニモドール。飲んだら子供になれる秘薬…。
そしてマジックテープで取り外し可能の首輪に、一冊のタイトル不明な本…どうしろっていうんだ」
―――正直、呆れたというか馬鹿というか…
殺し合いをさせるならば、普通は銃や剣とか、武器を与えるのが普通なんじゃないのか?
…この殺し合いにはあの関村影人だって来てるらしいし、正当防衛をするといっても無理な訳だ。
「はぁ…。せめて…せめて武器があればなぁ…」
今、俺の背中はしゅん、となってるんだろう。おそらくだが。
「しかし、気になる物はある訳なんだけど…」
話を変える様に、俺は支給品の本に手を取る。
本は嫌いな訳じゃないけど、タイトルが潰れて読めない。
それに周りが流石に暗い中、しかも外で読むのは嫌、って事で…。
「近くには…あ、喫茶店があるな。そこにでも行ってみるかな」
…しかし、殺し合いの場にて喫茶店なぞ必要あるのか?…まぁ、良いか。
「まあ良い。とにもかくにも、まずはそこに行こう。話はそれからだ」
そう言うと俺は女と死んだ奴の別の方向へと歩みを進めたのだった。
【E-3/草原/深夜】
【柊眠兎@獣人総合スレ〈難解な日常シリーズ〉】
【状態】若干の戸惑い
【装備】内容不明の本
【持物】基本支給品、コドモニモドール@ロリ騎士シリーズ、マジックテープ式首輪@非リレーバトルロワイアル
【思考・行動】
基本思考:まずは本を読んでからだ。
1、てか、この首輪を取りたいなぁ…
2、関村影人に注意。
3、正当防衛はする予定。無理だろうけど。
※第七話、教室に閉じ込められている時、樫村から実験の全貌を聞いた直後からの参戦です。
支給品紹介
【十徳ナイフ@現実】
ナイフ、ハサミ、筆記用具、ペンチ等、十つの機能を一つにまとめた文明の利器。
【阪神カラーのハンカチ@現実】
阪神カラー(黄色と黒)のハンカチ。
【コドモニモドール@ロリ騎士シリーズ】
飲んだら自分の体が子供になってしまう薬。作中では国王が使用し、自身の体を小さくした。
今回効果時間は限定されている。
【マジックテープ式首輪@非リレーバトルロワイアル〈ドキッ!男だらけのバトルロワイアル〉】
首輪の解除は任せろーバリバリと、解除された首輪。
誰かの首に巻き付ける事が可能で、禁止エリアに入ると爆発する。
そのマジックテープをバリバリと剥がせば、解除可能であるが、見た目は本物の首輪そっくり。
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最終更新:2009年12月23日 18:16