封印がとけた

走る。
とにかく走る。
薄暗い街をただ走る。
そして…街を抜けた先は…ビルだった。
「…電気が点いてる…」
火掻き棒を握る手に一層力が入る…

「さて…どうしようか…」
カウンター内の椅子に腰かけ、考えるスネーク。
(ダンボールは…大事だ。だが…これはいったい…)
スネークが不思議そうに眺めているのは…何か良く分からない機械と卵だった。
「この形から見ると…ここに卵を置いて…レバーを下ろす。すると…」
綺麗に卵が割れ、下の皿に落ちる。
「…卵を割る機械か?こんなものを使うより手で割った方が早い気もするが。」
そう呟く内に、また一つ卵が割れる。
「料理するにも台所は…無いようだし、困ったな…」
そう呟き、卵を機械から外す。
その時、入り口の扉が開く音が響く。
咄嗟にスネークはカウンターに身を隠し、相手の気配を探る。
「隠れたって駄目だぞ?電気が点いてる時点で誰かいるって分かるんだから」
大声で言う下痢。
「…そうか、無駄か。なら出て行ってやる」
スネークがゆっくりカウンターから身を乗り出して言う。
「1つ聞こう。お前は…殺し合いをする気はあるのか?」
「する気がなければ、わざわざあんな事は言わないだろ」
あくまで冷静に聞くスネークと、これまた冷静に答える下痢。
「そうか、残念だ。なら俺はもうお前と話すことは無いな。」
そう言うと、ゆっくり距離を取りつつ、スタッフ専用の出口に近付く。
「…おおっと、逃がすわけにはいかないな」
カウンターを乗り越え、スネークの方に近付く。
そして火掻き棒を振り下ろす。
だが空振りに終わった。
「次は外さな…」
いつの間にかスネークは後ろに回り込んでいる。
そしてそのまま下痢を…CQCで投げる。


「完全に気絶している。これならいいだろ」
気絶している下痢のそばで呟くスネーク。
(だが…念には念を入れて…)


「これでいいか…」
鍵をかけ、さらに棒で入り口を封じる。
(目が覚めても、これなら出られないだろう。)
そして、スネークはエレベーターの方に歩いて行った。

【一日目/黎明/E-6:ビル21F:エレベーター付近】


【ソリッド・スネーク@メタルギアソリッドシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:ダンボール箱@メタルギアソリッドシリーズ
[所持品]:支給品一式、全自動卵割り機と卵(3/5)@ニコニコ動画
[思考・行動]:
1:暫くは安心だな


【一日目/黎明/E-6:ビル21F:「ゲイ♂パレス」内】


【下痢@板対抗BR】
[状態]:健康、「ふうのしん」発症(55%)
[装備]:火掻き棒@SIRENシリーズ
[所持品]:支給品一式、「ふうのしん」の枝@かまいたちの夜
[思考・行動]:
基本:絶対死にたくない。
1:(気絶中)
2:病院には…行きづらいな…


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最終更新:2011年11月15日 21:12
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