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×月×日
せかいだいとうりょうは、
せかいじゅうからひとびとをあつめ
おおきな、おおきなたたかいをおこすだろう。
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ここは何処なのだろう。
どうして自分はこんな所にいるのだろう。
自分は部屋のベッドで寝ていたはずなのに。
…辺りを見回してみる。
見た所、ここはどうやらホールのような場所らしい。
自分以外にもここに連れて来られた人間がいる事も分かった
呼びかけてみようとも思ったが、口にはテープの様な物が貼り付けてあって、声を出す事が出来ない。
そういえば、首の辺りになぜかひんやりと冷たい感触がする。
首を触ってみると、自分には金属製の首輪が付いていることが解かった。
…解からないことだらけだ。
なんでこんな所に連れてこられているのか。
なんでこんな物が首に巻きついているのか。
一体誰が、何のためにこんなことを…?
突然、ホールの一角が光に照らされ、壇上に立つ一人の男の姿を照らし出した。
黒いスーツを着ており、「目と人指し指だけを出した左手を組み合わせたようなマーク」が
描かれた白い覆面を被った男。
「怪しい」を絵にかいたみたいな格好だ。 気味が悪い。
「……やぁ、みんな。目は覚めたかい?」
暢気な声で男がこちらに向かって話しかけてきた。
変声機でも使っているのだろうか、その声は妙に低く、そして、くぐもっていた。
「僕の名前は“ともだち”。・・・知らない人がほとんどじゃないかな。」
「ともだち」だって? 妙な名前だ。 僕はあんな奴と友達になった覚えは無い。
…もしかすると、何処かの宗教団体の教祖なのかもしれない。
「…君たちをここに連れてきたのはちょっとした理由があるんだ。」
理由? …何なのだろうか?
「君たちには―――
最後の一人になるまで
殺し合いをしてもらうよ。」
……へ?
「殺し合い」だって?
そんな馬鹿な。 冗談だろ?
「言っておくけど、冗談じゃないからね。」
……「僕」に答えるかのように、「ともだち」は言った。
■
「それじゃあ、ルールの説明を始めるよ。」
そう言うと、ともだちは殺し合いのルールを淡々と話し始めた。
そう、淡々と。 連れてこられた人間に詫びる気など全くないようだった。
連れてこられた人々のほとんどは、唖然とした表情で「ともだち」を見ている。
ルールを聞いているようには到底思えなかった。
・
・
・
「…これでルールの説明を終わるよ。 質問のある人はいるかい?」
説明を一通り終えた「ともだち」は、俺達に向かってそう言ってきた。
「俺」は、迷わずに右手を挙げる。
「えぇと、じゃあ、そこの君。」
ともだちは俺の方を指差す。 すると、口に張り付いていたテープは空気中に溶けていくように消えていった。
(一体、何を材料にすればこんな物が作れるのか。)
…発言の邪魔をする物が消えたのを確認すると、俺は立ち上がり、こう言った。
「…なんで俺達が殺し合いなんてしなきゃいけないんだ?」
これが一番聞きたかった事だ。俺達をこの「殺人ゲーム」に参加させた目的を
聞かなくてはならない。
「どうしてって……そんなのに理由があるのかい?
でも……、強いて言うなら自己満足かな。
神様の暇つぶしってやつだよ。」
………はぁ?
どうゆう事だよ。 それ。
「自己満足」?「神様の暇つぶし」?
そんな滅茶苦茶な理由で俺達に殺し合いをさせるのか?
―――プツン。
頭の中で、何かが切れる音がした。
「なんだよ‥‥それ‥‥っ!」
「?」
「…ふざけんじゃねぇよ!! なんでお前の身勝手で殺し合いなんかしなくちゃならないんだ!?
こんな滅茶苦茶な話があるかよ!!」
許せねぇ…!。
何かしら事情があるならまだしも、理由も無いのに殺し合いをしろ、だと…!?
ふざけるのも大概にしろ!
「第一、人殺しは犯罪だろうが!! そんな事もわかんねーのか!?
このゲス野郎!!」
我を忘れ、ひたすら罵声を浴びせ続ける。
「ともだち」に対する怒りだけが俺をつき動かす…!
「俺はこんなふざけたゲームになんか乗らない! 断固拒否だ!
いや、むしろこんなクソゲーム、俺が―――」
「もう、いいよ。解かった。」
「…!!」
罵声が「ともだち」の言葉によって遮られる。
彼は白けきった・・・いやむしろ、怒った様子でこっちを見ていた。
(顔が覆面に隠れているから本当は様子なんて分からないんだが、
なんとなく、そんな気がしたのだ。)
「……残念だよ。 そんな反抗的な態度をとるなんて。」
そう言いながら、「ともだち」はポケットに手を突っ込み、小さなリモコンを取り出す。
そして、リモコンの先を俺の首輪に向ける。
…何をするつもりなんだ?
「君には失望させられたよ。 君とは―――」
「“絶交”だ。」
「ともだち」が、リモコンのスイッチを押した。
□
ピ………ピ………ピ………
…? 何の音だろう?
「僕」は、辺りを見回して音の発信源を探る。
「なんだよこれ! どうなってやがる!」
さっきまで「ともだち」に罵声をあびせていた男が、怯えた声を発していた。
…耳を澄まして聞いてみると、電子音はその男から流れている事が解かった。
「ああ、そういえば首輪について言い忘れていたね」
「ともだち」は、思い出したように話し始める。
「首輪には、君達が変な事をしないようにいろいろ仕掛けが施してあるんだ。」
ピ……ピ……ピ……ピ……
段々と電子音の間隔が短くなっている。
音の間隔が無くなった時、「何か」が起こるのは説明しなくても理解できる。
だが、その「何か」とは何なのだろうか。
「例えば、君みたいに反抗的な態度をとる人に対しては…」
ピ…ピ…ピ…ピ…ピ…ピ…
「なんなんだよこれ!! どうなっちまうんだよ!! 早く言ってくれよぉ!!」
男は、今にも泣きそうな声で「ともだち」に問い詰める。
さっきまでの威勢の良さは微塵も感じられない。
…それに対して、「ともだち」は落ち着いた様子でこう言った。
「爆発する仕組みになってるんだ。」
“爆発する”
“首に付けられた首輪が爆発する”
ちょっと待ってくれ。 それってつまり――。
「じゃあそれって…お、俺は……。」
「うん。 死んじゃうだろうね。 確実に。」
死ぬ。
その言葉が頭の中で反響し続ける。
…なんて危険な物を装備されてしまったんだ!
「嫌だ…そんなの………助けてくれよ……なぁ!!」
男は「ともだち」に必死に懇願するが、
「それは無理な話だね。 僕と君はもう“友達”じゃないんだから。」
「そ、そんなぁ……!!」
…あっさり拒否されてしまった。
当然と言えば、当然なのかもしれないが。
ピ‥ピ‥ピ‥ピ‥ピ‥ピ‥ピ‥ピ‥ピ
電子音の間隔は段々と短くなってきている。
このままでは僕まで危ない。
咄嗟に僕は男から離れる。
「あぁ…嫌だ………嫌だぁぁぁぁぁl!!!
嫌だ!! 死にたく無い!!」
男があちらこちらを走り回り始めた。 まるで、助けを求めるように。
だが、ホールにいる全員が、彼から離れようと必死になっている。
彼を救おうとする人間などいなかった。 いる筈が無い。
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
電子音の間隔がいよいよゼロになる。
――爆発する!!
「あぁああぁあぁあああああぁああぁあああぁあぁぁああ!!!!
嫌だぁぁぁぁああぁぁぁぁあぁあああぁあっぁぁああぁぁぁ!!!!
死にたく無いよおぉぉぉおぉおぉぉおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!!」
ピィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
ドンッ!
・
・
・
「…解かったかい? 逆らうと、こうなっちゃうからね。」
「ともだち」は倒れている男の死体を見下ろしながらそう言った。
死体には首から上が無くなっており、その代わり、その場所には真っ赤な水溜りが出来ている。
………。
人が、死んだ。
死体は見た事は何度かあったが、人が死体になる瞬間を見るのは初めてだ。
人の命は、あんな簡単に消えてしまう物なのか。
「無理に外したり、禁止エリアに入っても爆発しちゃうから。気を付けてね。
…禁止エリアについては次の放送の時に説明するからね。」
なんてこった。
どうやら「ともだち」は本気らしい。 本気で僕達に殺し合いをさせようとしている。
畜生!夢なら覚めてくれ!
「それと、もう1つ。
優勝した人には、願いを1つだけ叶える権利をあげるよ。
どんな願いでもかなえてあげるよ。
金が欲しければを一生遊んでも足りない位のお金をあげるし
死んだ人を生き返らせて欲しいなら、その人を蘇らせてあげる。」
!!
願いを叶える…。
にわかにも信じがたい話だ。
でも、もしそれが本当だとするのなら―――
「……そろそろ時間だね。
それじゃあ、始めようか。」
「ともだち」がそう言った次の瞬間。
突然、四方八方から真っ白なガスが噴出された。
目の前が真っ白な煙に包まれる。
あまりにも突然だったので、僕はそのガスを鼻から大量に吸い込んでしまった。
――強烈な眠気が僕に襲い掛かってくる。
(催眠ガス……!)
気づいた時にはもう遅かった。
僕の意識は、急激に遠のいていく。
(くそっ……夢で…あって…く……れ………。)
―――そう願いながら、僕の意識は、深い、深い闇の中へと落ちていった。
【崖鉄平@安価カオスロワラジオ 死亡】
◆
…いやぁ、最高の
スタートだったよ。
「見せしめ」の恐怖にゆがむ表情なんて最高だったね…。
これから始まる、恐怖の殺戮ゲーム「バトルロワイアル」。
そこで参加者達はどんな「表情」をしてくれるんだろうか…。
楽しみだなぁ…! 心が躍るよぉ…!
…さてと! もうすぐ午前0時! 始まりの時間だ!
精一杯戦って「俺」を満足させてくれ!!
賽は、投げられた―――!!
【午前0時 ゲーム開始】
【残り66名】
| GAME START |
矢島透 |
|
| GAME START |
崖鉄平 |
GAME OVER |
| GAME START |
ともだち |
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最終更新:2010年05月01日 11:37