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神と神 ◆J5IZ9694XQ



薄い紫の髪色の少女、新条アカネは酷く不機嫌であった。
この殺し合いの場に連れてこられた事についてである。
主催者たるアレクシス・ケリヴと彼女は協力関係にある。
盟友と言ってもいい。
新条アカネはツツジ台の神である。しかしそれは彼女個人の力でそうなったのではなく、アレクシスの協力があったからこそだ。
アカネが作った怪獣の粘土模型をアレクシスが「インスタンス・アブリアクション」する事で実際に怪獣に変え、あの街に出現させていたのである。
怪獣と一口にいっても、アレクシスが産みだした怪獣の用途は様々だ。
街を作る怪獣。人を作る怪獣。街を壊す怪獣。街を直す怪獣。人々の記憶を書き換える怪獣…ツツジ台は怪獣によって成り立っている街と言える。
怪獣を作るのを実行したのはアレクシスだが、その指示を出したのはアカネである。
彼女が何故ツツジ台を作ったのか、いや、そもそもツツジ台の基盤となっている異世界―コンピューターワールド―に如何にしてやってきたのか、更に言えば恐らくコンピューターワールドへと手引きをしたであろうアレクシスと如何にして出会ったのかは不明だ。
しかして、アカネとアレクシスが共犯関係にあるという事は間違いないであろう。

(また勝手な事してぇ…)

だからこそアカネは不機嫌なのであった。
こんなイベントを開くなどという通達はアレクシスからは一切されていない。
彼女もまた、気が付いたらこの場にいた参加者の一人にされていたのだ。
一体アレクシスはどういうつもりなのか?
アカネと現在敵対関係にある少年―グリッドマンだとアカネは知っている―響裕太が抱いていたのと同様の疑問を、アカネ自身もまた抱えていたのである。

とはいえ、アカネに黙って勝手な行動をとったのはこれが初めてではない。
ついこの間もアンチ―アカネがグリッドマンを倒すために造った怪獣に変身する少年―が宿敵グリッドマンが現れない事に痺れを切らし、あの巨人を呼び寄せる為に怪獣を作る事にアレクシスは力添えをしていた。
アカネに黙って、である。
無論アレクシスとしてもアンチに頼まれた手前断れないという事情はあったのかもしれない。
だが、アカネにとっては不愉快な事であった。
怪獣を作るのは自分の役割である。その領分を他者に侵される事は我慢ならない。
だからアンチを処分するようにアレクシスに命じた。
ともかくアカネにとってアレクシスに勝手をされるのは嫌なのだ。その矢先にこれである。
この殺し合いの目的について考えを巡らせてみたが、アレクシスも暇つぶしをしてみたかったのかな?というところに行きつく。
だとすれば自分に伝えて欲しかった。告知無しに突然巻き込むのは失礼ではないか。

(まあいっか。私には関係ない話だし)

先にも述べた通り、新条アカネはツツジ台の神である。
即ちツツジ台…もっと言えば、コンピューターワールドの住人ではない。
あの街に住まう人々は怪獣によって作られたレプリコンポイドという贋造物であり、アカネとは違う。
それはこの殺し合いの場においても同じ事だろうとアカネは確信している。
会場はコンピューターワールドに新たにアレクシスが設けたものであるだろうし、参加者達も自分を除いて皆レプリコンポイドなのだろうと考えていた。
つまるところ本当の生命を持った者達はいない。
故に、ここで何人死のうがアカネの知った事ではないのだ。
否、ここでという表現は正しくはない。
ツツジ台にいた時から彼女はそこの住人達を生命だとみなさず、怪獣を使って平気で踏み躙っていったのだから。
開催の場で首から上を爆破されたゴスロリ少女に対しては少しグロいなと引いてしまったが、それだけだ。
派手なパフォーマンスとしか彼女は受け取らなかった。

そして神たる自分は死ぬ事など無い。
コンピューターワールドにおいて彼女は睡眠をとる必要もないし、鉄塔から落っこちても平気だ。
それもこの殺し合いの場においても変わらない事であろう。
生物が生きるために呼吸を必要とするのと同じでそれが道理だ。
つまり、自分は殺し合いとは関係の無い部外者だ。
レプリコンポイド達だけで勝手に殺しあえばいい。

「さっさと連絡よこさないかな~アレクシス~」

…新条アカネは誤解をしている。
レプリコンポイドは偽物の生命などではない。
産まれが作られた物であっても、彼らもまた自分の意志で考えて生きる一つの生命なのだ。
そしてこの場にいるのはツツジ台の住人達だけではない。
様々な世界から集められた…彼女が定義するところの「本物の生命」達がいる。
そしてその誤解は他者にのみ向けられるものではない。彼女自身もそうだ。
この殺し合いの場においては新条アカネも物を喰わねば腹も減るし、時間が経てば眠くもなるし、大量の血が流れれば死ぬ。
彼女はこの殺し合いに無関係でいられる立場では無い。






つまり、新条アカネはもう神ではないのだ。

◆

「ポコペンポコペンダーレガツツイタポコペン…」

地図ではG-2、高層マンションPENTAGONの前で奇怪な緑色の怪人が意味不明の呪文を唱えていた。
怪人は何度かそれを繰り返していたが、なんの変化も起きない事が分かると唱えるのをやめた。

「駄目か…」

怪人の名はピッコロ大魔王。かつて世界を震撼させた魔族である。
たった今唱えていた呪文は自分の手足となって動く魔族を生み出すためのものであった。
しかし、やはりというべきかこの能力は主催者によって制限がかけられてしまっているらしい。
当然といえば当然だろう。首輪の無い手駒を増やされるような事になればこの殺し合いのルールが破綻してしまう。
そこに考えのないような馬鹿な主催ではなかったということだろう。

「これは少しマズいかもしれんな…」

ピッコロ大魔王は現状を楽観視はしていなかった。
七つ揃えると願いを叶える事が出来る球、ドラゴンボールを集め若返って全盛期の力を取り戻そうとしていた矢先に彼はこの殺し合いの場に召集された。
あのアレクシス・ケリヴなる怪人は一体どうやって自分を拉致しこの首輪を嵌めたのか、まるで知覚できていない。
恐らく首輪が爆発すれば自分も死ぬのであろう。
自身の実力には自身を置くピッコロ大魔王であったが、それは認めざるを得なかった。
この首輪に備えられた爆弾というのもただの爆弾ではないのだろう。
ピッコロ大魔王すら苦も無く捕えるほどの主催者だ。あの開催の場で殺された少女に再生能力があったというのも嘘ではなく、如何なる参加者でも死に至らしめる特別製のものを使っていると考えられる。
悔しいが、主催者と自分とは完全に上下関係にある。
ならば自分はどう動くべきか?

「やはり、優勝するしかないか」

アレクシスは優勝すれば願いを一つ叶えると言っていた。
それが事実なら願ったり叶ったりだ。ドラゴンボールを使わずとも奴に若返りの願いを叶えてもらえばいい。
自分の力を持ってすれば優勝など容易い事であろう。
他者を殺すことになどなんの躊躇もない。



…だが引っかかりはある。
果たして他の参加者を全滅させ優勝し、若返りの願いを叶えて世界征服を達成したところでそれは安寧なものと言えるだろうか?
自身を完全に上回るアレクシスが世界に存在する以上、いつまた自分の立場が脅かされないとは限らない。
何しろこちらの意思など完全に無視して生殺与奪の権を握るような奴だ。
全盛期の力を取り戻した自分なら負ける気はしないが、アレクシスが願いを馬鹿正直に叶えるとは思えなかった。
何とかしてあのアレクシスは排除したい。それがピッコロの望みである。
とは言ったものの、現状その手段はない。
消極的かつ屈辱的な判断ではあるが今は主催者のルールに則り、優勝を目指すしかないだろう。
元の世界に解放されてからアレクシス対策について考えざるを得まい。
若ささえ取り戻せれば手の打ちようはあるのだが…。

そう考えて思考を打ち切ったピッコロは他の参加者を求めて動き出すことにした。

「!?…飛ぶことも出来なくなっているか!」

飛行能力も制限されているようだ。
苛立ちながらもピッコロは自らの脚で歩き出した。

◇

「えっ、響君連れてこられてるの!?それと内海君と六花と…アンチ?…殺せてないんじゃんアレクシス…」

早速他の参加者は見つかった。
その薄紫色の髪の少女はこちらの存在に気付かず呑気に名簿を眺めているようだ。
記念すべき一人目の犠牲者にしてやろう。そう思いピッコロは腕を振り上げた。
…が、少女の脇に置かれた「何か」がピッコロの目に入り、彼はその動きを止めることとなる。

「!?オ、オイ小娘!なんだそれは!?」
「ふぇっ!?な、何!?あなた誰?」

少女の言葉を無視してピッコロは地に置かれたその「球」に駆け寄る。
オレンジ色の艶やかな表面のその球を、ピッコロ大魔王が見紛う筈が無かった。

「ド…ドラゴンボールではないか!」

そう、七つ揃えればどんな願いも一つだけ叶えられるという不思議な球。
ピッコロ大魔王がまさに今求めてやまないものが一つそこにはあったのだ。

「娘!これを一体どこで手に入れた!?」
「ど、どこって、このデイバックの中に入ってたけど…」
「な…なんだとぉ!?」

ピッコロはその返事を聞いて慌てて自身のデイバックの中も確認した。
自分には支給品など必要ないと判断し、今の今まで開くことが無かったのだ。

「あ…あった!」

幸運な事に、自分のデイバックの中にもドラゴンボールは一つ入っていた。
これは如何な事だと混乱したが、事実としてドラゴンボールはここにある。
つまり、支給品として扱われていたのだという事をピッコロは受け入れざるを得なかった。
見れば、丁寧に説明書まで同封してある。そこにはこう書かれていた。
『他のドラゴンボールとあわせて七つ揃えれば一つだけ願いを叶えられます。ただし、主催者の抹殺や他参加者の全滅、死者の蘇生など殺し合いそのものを破綻させてしまうような願いは叶えられなくなっています』

つまりはこういう事だろう。
主催者はこの殺し合いのギミックとして、ドラゴンボールすら取り入れたという事だ。

「ふ…ふははははは!何という幸運だ!」

ピッコロは笑いが止まらなかった。
彼の叶えたい願いは無論若返って全盛期の力を取り戻すことだ。
それは殺し合いを破綻させる願いに当てはまるだろうか?
否、当てはまらない。ピッコロは若返ればどんな相手にも負ける事は無いと確信しているが、そうなったとしてそれはあくまでとてつもなく強い参加者が出来上がるというだけの事である。
若返ったピッコロ大魔王に他参加者が誰一人として敵わず全滅する事になったとしても、それはこの殺し合いのルールの枠組みに入っている。
更に幸運なのは、ドラゴンボールが支給品として扱われている事である。
即ち、ドラゴンボールは七つともこの会場内にあり、他の参加者達にも支給されているという事だ。
この殺し合いの中でドラゴンボールを集める事は、世界中に飛び散ったドラゴンボールを集める事より遥かに容易であろう。
会場の広さは限られており、ドラゴンボールも無造作に設置されているわけではなく人の手にあるのだから。
他参加者を殺害し、支給品をぶんどっていけばいいというシンプルな話となったわけだ。

「ねえ、無視しないでよー。あなたアレクシスの作った怪獣でしょ?」
「…何?」
「アレクシスが迎えによこしたんでしょ?わざわざ宇宙人タイプの怪獣作っちゃって」

ドラゴンボールを見つけた衝撃から気にも止めていなかったが、目の前の少女は自分に声をかけてきていたようだ。
カイジュウ?どういう事だ?こいつは何か誤解をしているのか?
アレクシス・ケリヴを知っている?そもそも見た所なんの力もない一般人に見えるが、何故この殺し合いに放り込まれても平然としていられる?

(…少し探りを入れてみるか)

目の前のこの少女には何かがある。ピッコロ大魔王の直感がそう告げていた。
力に訴えるよりも、ひとまずは話をあわせた方が情報を得られそうだ。

「ああ!すまないな!私も作られたばかりで真っさらな状態なのでな、君が誰だか分からなかったのだ」
「ハァ~?アレクシス、私に黙って作るからこんな事になるんだよ…また失敗作じゃん…」
「悪いが君の事について詳しく聞かせてくれんか?」
「えぇ…面倒くさい…しょうがないなぁ~」

そこでピッコロは新条アカネに関する情報を知った。
彼女がツツジ台の神である事、アレクシスと繋がりがある事、怪獣を作って街を破壊し、グリッドマンなる超人と敵対している事…そうした事が伝えられる事になった。

(にわかには信じられん話だ…しかし、自分が主催者と繋がりがあるなどという嘘をつく必要があるか?)

ピッコロは新条アカネという少女に興味を惹かれていた。
そういえばアレクシスは開催の時に自分を既に知っている者もいる、と言っていた。
確信は出来ないが、この少女がでたらめを言っている可能性は低いとピッコロは考える。
嘘だとしたら、そのような嘘を即座に思いついてスラスラと言えるのはサイコパスだろう。
本当だとすればこの少女やグリッドマンなる超人、更にはアレクシス・ケリヴは別世界の住人という事になる。
そう考えると如何な参加者でも死に至らしめるこの首輪の存在も納得がいく。
ピッコロ大魔王すら知りえない未知の技術が「ツツジ台」にはあったという事だ。
無論、ピッコロは自分がツツジ台で産まれた仮初の生命などではない、という事も確信していたが。

(利用価値はあるのかもしれん)

ピッコロは情報を聞き出したら殺すつもりであったが、やめた。
もしかするとこの新条アカネなる少女は主催者アレクシスを打倒する上でキーになりうるのでは…そう思ったからだ。

「申し訳ないが今暫くは君もこのゲームに付き合ってもらわねばならん。その付き添いとして私が来たというわけだ。ただ、君に関する情報が抜け落ちていたのはアレクシスの落ち度だな」
「ふーん…そもそもこのゲームってなんで開かれたの?アレクシスから聞いてない?」
「それも伝えられてはおらん。アレクシスもゆくゆく手を抜く奴という事だ」

その答えが癇に障ったのか、アカネは未開封のデイバックをピッコロ目掛けて投げつけた。
少女の腕力で投げられたものなど、ピッコロ大魔王にとっては止まっているに等しい。
苦も無くキャッチしたピッコロはアカネに対して苛立ちを覚えたが、しかしこのデイバックの中身も気になった。
よもや更にもう一つのドラゴンボールが…?そんな期待も少しある。
中から出てきたのは、大型のストップウォッチのようなものであった。

「ほぉ…」

付属の説明書を読み、ピッコロは声を漏らした。
この支給品の名はドラゴンレーダー。ドラゴンボールの位置を探ることができる探知機だという。
試しにスイッチを入れてみれば、まさしく現在位置に二つドラゴンボールがあるという事が示されている。
それだけではない。縮尺を広げていくと、この会場内に更に五つのドラゴンボールが存在することも表されていた。

(余程私は幸運のようだ)

ほくそ笑むピッコロを知ってか知らずか、アカネは地に置かれたドラゴンボールも彼の方へと転がした。

「それもあげるね」

ピッコロはますます上機嫌になった。
いいだろう。アレクシスを打倒するまでは生かしておいてやる。
それがピッコロ大魔王が新条アカネに対して下した決断であった。

◆

薄い紫の髪色の少女、新条アカネはやはり不機嫌であった。
やっとアレクシスの使いが来たと思ったら、情報をロクに伝えられていないという。
これではアンチ同様の出来損ないだ。
とはいえ、アンチと違って従順ではあるようだからそこは許すが。
願いを叶えるという球に興味を持っているようだが、恐らくはアレクシスがゲーム進行の為に付与した設定なのであろう。
ドラゴンボールなる球を参加者が集めるのを妨害するお邪魔キャラといったところであろうか。
アカネ自身はドラゴンボールの事など信じていない。
優勝報酬にしてもそうだが、アレクシスに叶えられる望みならいつでも叶えられる事だろう。
いつものツツジ台でディスプレイに表示された彼に頼めばいいだけの話だ。
とにかく自分はこの殺し合いとは無関係、というのがあくまでも新条アカネのスタンスであった。
…よもや、ドラゴンボールが別の世界から持ってこられた、正真正銘の願いを叶えられるアイテムだとは思っても見なかったのだ。

一方で、ピッコロ大魔王本人に関しては少し興味を引くところはある。
名前を聞いた瞬間、アカネはフルートの派生楽器ではなく、ウルトラマンタロウに登場したわんぱく宇宙人の方を連想した。
ピノキオのような愛嬌のある見た目でありながら地球人の醜さに絶望して街を破壊した星人だ。
そのピッコロに「大魔王」の肩書きを付ける…アカネはこれまたウルトラマン超闘士激伝に登場したメフィラス大魔王を連想せずにはいられなかった。
彼は知性的なメフィラス星人のキャラを逆手に取った闘争を求める武闘派のキャラクターであったが、ピッコロ大魔王なるこの怪獣もそうしたギャップを狙って名付けられたのでは…。

(ないね、ないない)

それはすぐに考え過ぎだろうとアカネは考え直した。
大体あのピッコロとはまるで似ても似つかない姿をしているではないか。
言うなれば「彗星怪獣ドラコ」と「三つ首怪獣ファイヤードラコ」、或いは「兄怪獣ガロン」と「円盤生物ブラックガロン」のようにたまたま名前が被っただけだろう。

(そういえば宇宙人は作ったこと、なかったな)

ウルトラシリーズの定義でいけば「宇宙人」も「怪獣」の枠組みに入っている。
バルタン星人だってメトロン星人だってウルトラ怪獣図鑑には載っているのだ。
そして、ピッコロ大魔王は誰がどう見たって宇宙人である。
人に非ざる外見をしながら、人と言語で意思疎通が図れる存在は宇宙人だとしかアカネには思えなかった。
そうした枠組みの「怪獣」を作った経験はアカネにはない。
アカネは確かに人間の姿を持つ怪獣としてアンチを作った。それは一緒に食事を取れる相手が欲しかったからなのかは彼女にしか分からない話であるが。
だがアンチは「宇宙人」ではない。「怪獣」だ。
人間の姿を持つ怪獣というのも珍しくはない。スノーゴンやコオクスやアンタレスやアルゴンのように、人間の姿から変身する怪獣だってウルトラシリーズにはいる。
そうしたもののつもりでアカネはアンチを作っていた。
だからアレクシスと自分とでは少し考えが違うのかもしれない。
アカネにも分からない殺し合いの開催の理由…それが分からないのも考えが違うなら当然ではあるかもしれないが、やはりその事もアカネを不機嫌にさせる要因ではある。

ただ、アレクシス以外の「宇宙人」との接触…その事に些かばかりの興奮を覚えているというところはある。
もしかするとこの未知の宇宙人は退屈から救いに来た存在になり得るかもしれない。
グリッドマンたる響裕太に向ける関心に近いものを、アカネはピッコロ大魔相手王に少し抱いていた。

(それにしても…ザラブ星人かヒマラみたいな声してるね)

新条アカネは気付いていない。
ピッコロ大魔王はアレクシスに作られた彼女の為の存在などではなく、正真正銘の悪逆非道の魔族だという事に。
まさしくウルトラマンと人間との信頼関係を壊そうとしたその凶悪宇宙人のように、アカネを騙しているという事に。
その参加者と関わった以上、もう殺し合いと無関係でいる事などできないという事に。


【G-2/PENTAGON 深夜】
【ピッコロ大魔王@ドラゴンボール】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0~2、二星球@ドラゴンボール、五星球@ドラゴンボール、ドラゴンレーダー@ドラゴンボール
[思考・行動]
基本方針:ドラゴンボールを集めて若返り、最終的にはアレクシスを打倒する。
1:ドラゴンボールを持っている参加者を探し、殺害してドラゴンボールを奪う。
2:障害になる者も殺す。
3:新条アカネは利用価値がありそうなので今は殺さない。
※神龍を呼び出し若返る前からの参戦です。

【新条アカネ@SSSS.GRIDMAN】
[状態]:健康、アレクシスへの苛立ち
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0~1
[思考・行動]
基本方針:殺し合いが終わるまで適当に過ごす。
1:裕太、アンチの動向が少し気になる。
※第7話終了直後からの参戦です。
※この会場をコンピューターワールド、自分以外の参加者をレプリコンポイドだと認識しています。
※ピッコロ大魔王をアレクシスの作った怪獣だと認識しています。

【二星球@ドラゴンボール】
【五星球@ドラゴンボール】
七つ揃えれば願いが叶うドラゴンボール。
ただし本ロワでは、主催者の抹殺や他参加者の全滅、死者の蘇生など殺し合いそのものを破綻させてしまうような願いは叶えられないという制限がかけられています。

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最終更新:2019年05月25日 00:36