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ゼロの使い魔外伝‐災いのタバサ‐2 - (2009/11/29 (日) 19:21:20) の編集履歴(バックアップ)
虚無の曜日、トリステイン魔法学院に帰ってきたタバサは自分の部屋で本を読んでいる。
あの後、発狂寸前のイザベラがタバサに与えられた任務の内容はオーク鬼の大群の討伐であったが、タバサは何もせずに学院に戻っていた。
今頃、タバサの指示に従いギャオス達がオーク鬼達を一匹も残さず骨ごと食い尽くしているだろう。
あの後、発狂寸前のイザベラがタバサに与えられた任務の内容はオーク鬼の大群の討伐であったが、タバサは何もせずに学院に戻っていた。
今頃、タバサの指示に従いギャオス達がオーク鬼達を一匹も残さず骨ごと食い尽くしているだろう。
ギャオスが召喚されてからも、世界の流れに特に変化はなかった。
タバサに与えられる任務の数が激減したり、
平民と二股の決闘を見物していたギャオス達が真似をして学院が半壊したり、
ハルケギニア中の吸血鬼達がどこかへ逃げ出したり、
コルベール先生が実験のためと卵を勝手に持ち出し超音波メスの雨を浴びたり、
ガリアのリュティス魔法学院が謎の巨大鳥の襲撃に会い壊滅したり、
ギャオス達の食べっぷりにマルトーが歓迎したり、
近くの森から生物が消えたり、
他の生徒の使い魔達が失踪する事件が相次いだり、
オスマン氏のセクハラが過激になったり、
ギャオスの群れの総数が200匹を超えたりというようなことはあったが、タバサの日常には変化がなかったため特には問題はない。
タバサに与えられる任務の数が激減したり、
平民と二股の決闘を見物していたギャオス達が真似をして学院が半壊したり、
ハルケギニア中の吸血鬼達がどこかへ逃げ出したり、
コルベール先生が実験のためと卵を勝手に持ち出し超音波メスの雨を浴びたり、
ガリアのリュティス魔法学院が謎の巨大鳥の襲撃に会い壊滅したり、
ギャオス達の食べっぷりにマルトーが歓迎したり、
近くの森から生物が消えたり、
他の生徒の使い魔達が失踪する事件が相次いだり、
オスマン氏のセクハラが過激になったり、
ギャオスの群れの総数が200匹を超えたりというようなことはあったが、タバサの日常には変化がなかったため特には問題はない。
サイレントによって周囲で暴れてるギャオスの幼体達の鳴き声を意識から消し、タバサは読書を楽しんでいる。
タバサにとって、この時間は至福のときである。
タバサにとって、この時間は至福のときである。
―― 始祖ブリミルが、お前の名は何かとお尋ねになると、それは答えた。我が名は ――
次のページへ進もうとすると、部屋の扉がゆっくりと開かれた。
タバサは侵入者に気付いたが本から目を離さない。
見知らぬ人物が入ってきたら超音波メスで帰ってもらうように指示しているからだ。
しかし、入ってきたのはキュルケであったため、超音波メスは放たれない。
その様子に気づき、タバサはしかたなくサイレントを解く。
タバサは侵入者に気付いたが本から目を離さない。
見知らぬ人物が入ってきたら超音波メスで帰ってもらうように指示しているからだ。
しかし、入ってきたのはキュルケであったため、超音波メスは放たれない。
その様子に気づき、タバサはしかたなくサイレントを解く。
「タバサ。今から出かけるから早く支度してちょうだい」
キュルケは小声で話しながらタバサの手から本を取り上げる。
あまり大声で騒ぐと幼体達が暴れだすからだ。
あまり大声で騒ぐと幼体達が暴れだすからだ。
「虚無の曜日」
タバサは短くぼそっとした声で自分の都合を友人に述べ、それで十分であると言わんばかりにキュルケから本を取り返そうと手を伸ばす。
だがキュルケは高く本を掲げる。
背の高いキュルケがそうするだけで、タバサは本に手が届かなくなる。
だがキュルケは高く本を掲げる。
背の高いキュルケがそうするだけで、タバサは本に手が届かなくなる。
「わかってるわ。あなたにとって虚無の曜日がどんな曜日だか、あたしは痛いほどよく知ってるわよ」
その理由は、実際に一度超音波メスを受けているからなのだが。
「でも、今はね、そんなこと言ってられないの。恋なのよ、恋」
タバサは首を振った。
どうしてそれで自分が行かねばならぬのか、理由がわからない。
どうしてそれで自分が行かねばならぬのか、理由がわからない。
「そうね。あなたは説明しないと動かないのよね。
ああもう!あたしね、恋したの!でね?その人が今日、あのにっくいヴァリエールと出かけたの!あたしはそれを追って、二人がどこに行くのか突き止めなくちゃいけないの!わかった?」
ああもう!あたしね、恋したの!でね?その人が今日、あのにっくいヴァリエールと出かけたの!あたしはそれを追って、二人がどこに行くのか突き止めなくちゃいけないの!わかった?」
タバサは首を横に振る。
まだ理由がよくわからない。
理由がわからない以上受けるわけにはいかない。
それは失礼というものである。
まだ理由がよくわからない。
理由がわからない以上受けるわけにはいかない。
それは失礼というものである。
「出かけたのよ!馬に乗って!あなたの使い魔軍団なら追いつけるのよ!助けて!」
そう叫んでキュルケはタバサに泣きつき、ついでに幼体達も騒ぎだした。
ようやくタバサは頷く。
ギャオス達じゃないと追いつけないなら仕方がない。
ようやくタバサは頷く。
ギャオス達じゃないと追いつけないなら仕方がない。
「ありがとう!じゃ、追いかけてくれるのね!」
タバサは再び頷く。
キュルケは大切な友人である。
友人が自分にしか解決できない頼みを持ち込むならばしかたがない。
面倒だが受けよう。
タバサは窓を開け、口笛を吹く。
それ聞き、すぐに学院のあらゆる場所からギャオス達が飛んでくる。
友人が自分にしか解決できない頼みを持ち込むならばしかたがない。
面倒だが受けよう。
タバサは窓を開け、口笛を吹く。
それ聞き、すぐに学院のあらゆる場所からギャオス達が飛んでくる。
「……いつ見ても、あなたの使い魔軍団は凄いわね」
ギャオス達に囲まれ姿が見えなくなったタバサを眺めつつキュルケが呟く。
ふと、疑問に思ったことがある。
ふと、疑問に思ったことがある。
「そういえば、こいつらに名前あるの?」
その疑問にタバサはすぐに答える。
「この子はシルフィード」
タバサが目の前のギャオスに視線を向ける。
「この子はアベル」
そのまま隣のギャオスに視線を向ける。
「あの子はコーウェン」
さらに他のギャオスに視線を向ける。
「その子はポルタン、そっちの子はツクヨミ、その下の子はピアデゲム、あの三匹はアマテラスとパルパレーパとスティンガー、その隣の子はジェイデッカー、向こうの子はメガトロン、そこの群れは右からヒルメ、ピサソール、マイトガイン、ゴルドラン、ゾヌーダ、タケハヤ」
「よ、よく見分けがつくわね……」
「よ、よく見分けがつくわね……」
そんな二人を乗せ、シルフィードと呼ばれたギャオスは飛び上がった。
「馬二頭と人間二人、絶対に食べちゃだめ」
タバサは「絶対に」を強調しつつ目的を伝える。
ギャオス達はタバサに了解の意を伝えると、その翼を羽ばたかせ、巨大な群れ全員で目的の二人、ルイズと才人を探し始めた。
ギャオス達はタバサに了解の意を伝えると、その翼を羽ばたかせ、巨大な群れ全員で目的の二人、ルイズと才人を探し始めた。
その後、トリステイン城下は大パニックに陥るのだが、町にいる間『イーヴァルディの勇者王』を読んでいたタバサには関係のない話である。