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マジシャン ザ ルイズ 解説 - (2007/09/03 (月) 12:10:34) のソース
【作中の用語について】 ・汎用用語 ※プレインズウォーカー 色々な世界を渡る、神様みたいな人達。召喚能力はその次元移動術の延長。 不老、でも死ぬ。結構一杯いる、でも才能がある人しかなれない。 世界を守ったり壊したり観察したり研究に没頭したりと好き放題に大忙しな方々。 ※ナインタイタンズ ウルザを筆頭とした九人の優れたプレインズウォーカーの同盟軍。 第二章(9)で語られたような悲劇の運命を辿るものが多数。 最後まで生きていたのはたった二人しかいない。 ※パワーストーン 強大な魔力を秘めた石。原動機から封印までと使い方は意外に幅広く、文字通り万能の動力。 原発みたいな物。スラン文明ではこれに接しすぎた人間が被爆症状?を起こしていた。 ※灰色熊 プレインズウォーカーが使役する生物の1つで、灰色の癖に緑。 安くてそれなりに強いが、能力を全く持たない。文字通りゼロの使い魔。 人が登れる位の樹をへし折れるクマーなのに人間の騎士に斬り殺される事もしばしば。 何の能力も持たない為に初心者への説明に使いやすく、よく殺される不遇な奴。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=Grizzly%20Bears ※メタスラン ウルザがファイレクシアの軍勢と戦う為に生み出した青い肌に白い髪を持つ人造人間。 戦って死ぬ為だけの存在を作り出したことで、多くのものから批難を浴びた。 ウルザの悪行の一つ。 ※パーミッション 打ち消しばかりを行って、相手の呪文を成功させない嫌らしい戦法。 相手が息切れをしたところですかさず攻撃する。 パーミッションとは「許可」の意味で、 相手の呪文が成功するかどうかを自分が決める事から名付けられた。 第五話でのウルザの戦い方はコレ。 この戦い方をするデッキと戦うと大抵のプレイヤーはやる気がなくなる。 同キャラ同士となるともうやってられない。 と説明だけ聞くと最強だと思われるかもしれないが、 呪文にもマナにも限界があるので手当たり次第打ち消すと手詰まりになりかねない弱点がある。 その上最近は打ち消されないとか打ち消す暇を与えない等の能力を持つ呪文の出現や、 打ち消し呪文とそれを支えるドローの質が下がった等の事情も有り、割と斜陽のデッキタイプである。 ・呪文解説 ※対抗呪文・禁止・Force of Will・巻き直し・マナ露出・放逐 全てドミナリア世界で使用される打消し呪文。 打ち消し呪文というのは、相手の呪文その物を無かった事にしてしまう呪文。 それぞれ名前が違うのは、微妙に効果が違うから。でも基本的に作中ではキニシナイ。 この手の呪文を使うには、原則として青いマナを必要とする。 ※マスティコア アーティファクトクリーチャーと呼ばれる機械で出来た生物。 頻繁に餌を要求する大食いだが、その能力は折り紙付き。 魔力さえあれば、無限再生も連続攻撃もお手の物。でも再生出来無い呪文と異次元に送られる呪文は天敵。 但し、10話で出たのはウルザがハルケギニアに来てからせこせこ作ってたマスティコアを元にしたオリジナル。 急造品ゆえ、性能も原型には及ばないらしい。 元々のマスティコアは下のような姿。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx??set=Urza's%20Destiny&name=Masticore&ver=1 ※梅澤の十手 第11話で登場したアーティファクト、その中でも装備品と呼ばれるモノ。 魔力を用いてクリーチャーに装備させる事で初めて力を発揮する、 これを始めとした装備品は言わばエンチャントの特性を持ったアーティファクトと言えるだろう。 その力や由来については本編参照の事。 異常な程強い上に色と選ばない為に多くの人が使っていた。梅澤さんの愛用品なのに……。 クリーチャーの『無明の予見者』でもあるので、ウルザはこれを装備出来る。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=Umezawa's%20Jitte ※解呪 アーティファクトやエンチャントを壊す呪文。 言い方を変えればルイズのディスペルと同じ。でも、打ち消し呪文が混じってるルイズverの方が高性能かもしれない。 その便利さから、デッキに2~3枚積んで置いて損はなかった。 ※ウルザの激怒 第二章(2)でウルザが使ったインスタント呪文で、比較的威力が高い呪文。 魔力を注ぎ込む事で更にパワーアップし、 プレインズウォーカーであろうと重傷に追い込む威力とそれを軽減する事が出来ないという特性を得る。 コレが有った頃はパーミッション(打ち消しを多用する遅めのデッキ)はこの脅威に怯えていた。 もっとも、パーミッションがコレを採用している事もあったが。 本編において使われたのは手加減された“プチ激怒”だと言うが、 MTGにおいて防御力が1~2がせいぜいのウィザードは手加減されても焼き殺される気がしないでもない。 ※羽ばたき飛行機械 第二章(4)で登場したウルザが製作したアーティファクト・クリーチャー。 攻撃能力は全くないが飛行能力を持つ。 また、何の魔力も必要無しに召喚できる稀有なクリーチャーでもある。 その軽さと飛行能力をかわれて『親和』と呼ばれるデッキに入っていた事もある。 『親和』は多数のアーティファクトとアーティファクト・クリーチャーで畳み掛けるデッキであり、 羽ばたき飛行機械は召喚のしやすさと飛行能力を持っている事からそのコンセプトに適合したのである。 実は、このアーティファクトはウルザが見習い時代にスラン文明の遺産を修復した物と言われている。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=Ornithopter http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?id=1016 ※ウェザーライト ドミナリアでウルザが進めていたファイレクシア攻撃計画の要。 レガシーと呼ばれるウルザの収集又は製作した幾つかのアーティファクトの1つ。 空飛ぶ船で異次元を行き来する能力を持つ。因みに、ハルケギニアのフネと同じく飛ぶ。 MTG世界では「ウェザーライトの冒険」と呼ばれている一連のストーリーの、常に中核にある船。 艦長のシッセイを始めとして、乗組員のほぼ全員が何らかの使命と因縁,過去を持ち、次々と非業の死を遂げていった。 その苦難の航海は「ウェザーライト」~「アポカリプス」までの足掛け5年に渡るカードセットと共に語られて来た。 本来は他の全てのレガシーと組み合せる事で、恐るべき力を力を発揮する1つのシステムを成す。 このシステムをコントロールする為の人材こそが、ウルザが生み出したキャパシェン一族である。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=skyship%20weatherlight ※火想者ニヴ=ミゼット 第三章に登場した青と赤のマナを持つ伝説のドラゴン(青と赤は主なドラゴンの色である。ハルケギニアにおける風竜と火竜を連想して頂きたい)。 ドミニアの内包する世界の一つ、ラヴニカを支配する10のギルドの一つであり、知識の過激な追求を行なう“イゼット団”の首領である。 人間を遥かに越える知識を持つ為か暇を持て余し、1万年以上前から様々な実験を行ってきており、彼にとってはギルドの運営でさえもその一環でしかない。 反面、自らのギルド“イゼット団”、鏡張りの内装を持つイゼット団の本拠地“ニヴィックス”、他のアーティファクトをコピーする“ミジウム鋼”など、 自分の名前を付けた被造物や自己の姿を刻んだ印鑑(ギルドメンバーの証)をデザインするなど極めて自己顕示欲が強い存在でもある。 なお、初台詞は彼なりの自己紹介。 カッコ内を90度回転、1=Ⅰ=Iと置き換えると上手く「私はニヴ=ミゼット」になる。 「ギルドパクト」というカードセットでカード化されている。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx??set=Guildpact&name=Niv-Mizzet,_the_Firemind&ver=1 ・能力解説 ※飛行 その名の通り空を飛ぶ能力で、通常は同じく空を飛べる者でなければ対処出来無い。 本来ならばこの能力は稀有な為に非常に強力だったのだが、 ゼロ魔の世界だとメイジは空を飛べる者が殆どである為に余り意味は無いかもしれない。 青に属するクリーチャーが非常に多く持ち、白に属するクリーチャーもそれなりに持っている。 逆に緑と赤に属する者は殆ど持っていない(赤のドラゴンは数少ない例外である)のだが、 代わりにこの2色に属するクリーチャーはコストパフォーマンスが極めて高い。 また、緑の場合は更に飛行に対抗する為に上空まで到達する攻撃能力を持つ者が多くいる。 ※フェイジング 世界の裏側に潜行して姿を消す能力。 これをもつそこそこ良い出来の使い魔は任意に潜行できる為殺しにくい。 モグラ叩きで叩こうとしたモグラが穴に引っ込むようなものである。 ・地名 ※ドミニア MTG世界の舞台となる多元宇宙世界。 独自の世界を持つ複数の次元の集合体。 ドミナリア/Dominaria、ミラディン/Mirrodin、神河/Kamigawa、ラバイア/Rabiah、ウルグローサ/Ulgrotha、ラース/Rath、ファイレクシア/Phyrexia、ラヴニカ/Ravnica等の数多くの世界を内包している。 物語の中ではハルケギニアもまた、ドミニアの世界の一つだとウルザの口から語られている。 ※ドミナリア ドミニアの中心にある地球によく似た世界。 惑星の形をとり、広大な海にさまざまな大陸が存在している。 他の次元への門が多数存在しており、正にドミニアの中心にあると言える次元世界。 ウルザはこのドミナリアをファイレクシアから守ろうと戦いを続けていた。 ※ファイレクシア 機械生命体が住む、暗黒の次元の世界。煮え滾る油と汚泥が満ち溢れていると言う。 この世界の住人は他世界(ドミナリア)を侵略すべく陰謀を廻らせている。 ウルザは何度かファイレクシアへの攻撃計画を進めているが、失敗している。 支配者は元はウルザと同じドミニアの住人であったヨーグモス。 ウルザの弟(ミシュラ)にちょっかいを出したばかりに、4000年以上もウルザにストーカーされている。 尚、ウルザさんが召喚されなければ決死の反撃によって多大な被害を負うはずであった。 基本的に、この世界の生物は黒に分類される。 ※セラの聖域 悪を嫌い、平穏を愛する慈悲深いプレインズウォーカーセラが作った、天使達が住まう清らかなる次元世界だった。 ファイレクシアの戦いに敗れたウルザが傷を癒す為に立ち寄った。 ウルザが立ち寄った為に、邪悪なファイレクシアに発見されてしまい、致命的な汚染を受けてしまう。 主であったセラは次元が不安定となることを知り、この世界を去った。 セラが去った後は天使達の長、大天使レイディアントがこれを恐怖政治で支配しようとした。 ウルザは崩壊する次元の魔力をパワーストーンに封じる決意をするが、それに対してレイディアントは徹底抗戦の構えを見せる。 ウルザは次元航行船ウェザーライトにセラの民を避難させるが、レイディアントとその信奉者達は最後まで残った。 ウルザはせつない気持ちになりながらも、彼女達ごとこの次元をパワーストーンに封じ込めた。 (後にこのパワーストーンが、ウェザーライト号の動力源となる) この事件こそが、ウルザが世界を一つ滅ぼしたといわれる、ウルザの悪行の一つである。 ※アルゴス ドミナリアにかつて存在していた緑豊かな小大陸だった。 エルフやケンタウルス、ピクシー、そして多種多様なツリーフォークが住む自然の王国で、森の化身ティタニア/Titania?に守護されていた。 しかし、そこに存在した豊富な森林・鉱物資源の存在が仇となり、ウルザ・ミシュラの兄弟戦争の際には両陣営がなだれ込み、資源の争奪戦の場になってしまう。 アルゴスの民は一丸となってこれに対抗するが、AR46年ウルザはサイリクスの魔力を開放してミシュラや両陣営、そしてアルゴスの民ごとアルゴスを大陸ごと吹き飛ばした。 この事件こそ、ウルザが大陸一つを吹き飛ばしたといわれる、ウルザの悪行の一つである。 ちなみに、この後4,000年後にウルザがドミナリアを侵略してくるファイレクシアの軍勢に立ち向かう為に、他の森の住人達に助力を求めたところ、このときのことを持ち出され、石を持って追い返されている。 ※トレイリア ドミナリアにあるジャムーラ大陸の西に存在する絶海の孤島だった。 常に深い霧で覆われており、激しい潮流や周辺に生息する海蛇によって、海上から近づくのは非常に危険。 その上研究者達の調べでは周囲の時空間は大きく歪んでいると言われる。 水夫たちの間の神話によると、過去には莫大な富を蓄えた島であったのだが、あるとき起きた途方も無い大災害の結果、滅びの霧に覆われて永遠に失われたと言われている。 トレイリアを訪れようとした水夫もいるが、その結果帰ってこなかったもの、記憶を失って帰ってきたもの、数時間消えた後何十歳も年を取って帰ってきたもの、様々な物語が生まれてしまった。 一種の御伽噺の国。 と、言われているが、実際にはウルザが作ったアカデミーのなれの果ての姿。 AR3285年に開校されたトレイリア学院は、世界各地から優秀な少年少女を集め、来るべきファイレクシア/Phyrexiaの侵略に備えるスタッフとして育てようというウルザの目論見で作られたものである。 この学院が作られたのが絶海の孤島トレイリアであった。 しかし、ファイレクシアを撃退したスラン文明にヒントを得ようとして、ウルザが行った時間逆行実験が失敗。 大爆発を起こし、学園は吹き飛び生徒や教師の大半が死亡、島周辺の時空間を混乱させるという結果を招く。 この事件こそ、ウルザがアカデミーを吹き飛ばし時空間を混乱させたといわれる、ウルザの悪行の一つである。 ※スラン ドミナリアの古代文明。 ウルザは長くこの古代文明の遺産についての研究を行っている。 またファイレクシアの支配者ヨーグモスは元スラン文明の人間であった。 スラン文明自体はヨーグモスの打ち上げた“虚月”によってマナを奪われ,崩壊した。 すなわちドミナリアにはハルケギニア同様、二つの月が存在するのである。 ※塔・魔力炉・鉱山 かつてウルザが人間だった頃に活用していた三位一体のプラント。 鉱山で掘り出したものを魔力炉で精製して塔に流し込んでいた。 単体ではこれといった特徴が無いが、三つが同時に稼動すると強大な魔力を作り出す。 ウルザとコルベールが3章で火の塔を改造していたのは、多分このオマージュ。 ・人名 ※ミシュラ ウルザの弟。 かつては仲の良い兄弟であった二人だが、見習い時代に発見した二つのパワーストーンの魅力に取り付かれ、袂を分かった。ウルザがヨーティアを掌握していった一方、ミシュラはその対立国であるファラジを手中に収めた。 そして、ヨーティアとファラジを巻き込んだ壮絶な兄弟戦争が巻き起こる。 兄弟戦争の終末、ウルザが「アルゴスの森」でミシュラと対峙したときには、既にミシュラはファイレクシアに改造され機械の内骨格を持つ化け物となってしまっていた。 このことを目の当たりにしたウルザは、怒りと悲しみで強大な魔力の爆発を起こし、森ごとミシュラを吹き飛ばした。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx??set=Time%20Spiral&name=Mishra,_Artificer_Prodigy&ver=1 ※ジョイラ ウルザの生徒の一人。 アーティファクト使いでアーティファクトの開発者としても非常に優秀な女性である。 長きに渡りウルザの助手のような存在でもあり続けた。 若返りの泉と呼ばれる場所で溺れてしまった為、外見は若いながらも年齢は四桁。 ウルザを優秀な人物だと思っているが、その復讐心についていけないところがあるとも思っている。 ウルザがファイレクシアと決戦を行なっている頃は、 友である魔導師のテフェリーと共に故郷のシヴごとフェイジングによって姿を消していた。 「未来予知」と呼ばれるカードセットでクリーチャーとして収録されている。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=Jhoira%20of%20the%20Ghitu ※バリン ウルザの親友的存在で、ある非常に強力な秘術の継承者。 全てを破壊し尽くす威力を持つそれを秘匿する為、元々のバリナロと言う名を変えて姿を隠していた。 四桁にわたる長い時間、ウルザのファイレクシア攻撃計画の後押しをした。 トレイリアのアカデミーという、ウルザが優秀な人材を育成しようとして作った学校の校長でもあった。 ウルザの協力者ではあるが、彼の復讐への執着や非人道的な行い等に心を痛め、心配していた。 ファイレクシアとの戦争の最中、戦力として期待されていた為に最愛の娘の死をウルザに秘匿される。 後にその事実を知って怒り狂い、 娘と妻の墓を守る為にファイレクシアの軍勢を含めた形ある全ての物を自身ごと呪文で『抹消』した。 「ウルザズサーガ」と呼ばれるカードセットにクリーチャーとして収録されている。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=barrin,%20Master%20Wizard ※グレイシャン プレインズウォーカー。元古代スラン文明の技術者。 強大な力を秘めるパワーストーンの製作を行うことが出来た数少ない人。 ウルザの両目に収まっているパワーストーンに魂を引き裂かれて封印されている。 ウルザに常に苦痛のうめきを浴びせかけている。 ある意味ウルザを狂気に追いやった原因の一つ。 ※ジェラード ウルザの遺伝子実験によって生み出された、キャパシェンという一族の一人。 MTG世界で「ウェザーライトの冒険」といわれている一連のお話の主人公。 ファイレクシアの闘技場においてはウルザを倒して首を切り取る。 本来ならウルザの首と共にファイレクシアに痛撃を与えて死ぬはずだったが、本作における結末についてはまだ詳しく語られていない。 http://ww2.wizards.com/gatherer/CardDetails.aspx?name=gerrard%20capashen ※ヨーグモス 荒廃の王とも、暗黒卿とも呼ばれる、ファイレクシア次元の支配者。 元は古代スラン文明の人間であったが、現在は異形の怪物に成り果てている。 魔法の発達した古代スラン文明で、病気の原因を「魔法的」なものではなく「科学的」なものであると捉え、物理的手術などで治療を行っていた。 しかし、これは当時異端であり、流刑に処されている。 その5年後、魔法的な治癒が不可能なパワーストーンで、時のアーティファクト使いグレイシャンが刺されるという事件が起こり、これの物理治療の為に呼び戻される。 その治療研究にあたって、ヨーグモスは強大な権力を有していくが、これに反発する四つの都市がスラン同盟を名乗り対抗する。 この頃、ヨーグモスは統治者を失った人工の次元をプレインズウォーカーダヴェッドの協力で手に入れる。 彼はこの次元に、パワーストーンに長く接し続けたことで発症する「ファイシス症」の患者を運びいれ、治療という名目で改造を施す。 そうして出来上がった異形の軍団を率いて、スラン同盟との戦いを始める。 これは後に「スラン=ファイレクシア戦争」と呼ばれるものである。 この戦いに勝利したヨーグモスであったが、土壇場に愛人の裏切りに合い、ファイレクシアとドミナリアを繋ぐ門を封印されてしまう。 そして人間である為、プレインズウォーカーのように自由に次元を渡れないヨーグモスは数千年に渡ってファイレクシアに封じ込められることとなる。 なお、この封印を解いたのがウルザとミシュラである。 本作においても、彼らしき人物の姿が見え隠れするのだが……。 【ウルザの魔法について】 ゼロ魔の世界では『効果』から魔法を分類しているのに対し、 ウルザを始めとしたプレインズウォーカーの使う魔法は『必要な魔力』で分類される。 魔力(マナ)には緑,赤,黒,青,白の5色があり、 各色の魔法にはそれぞれ自然,火や熱,闇,水や風および幻,光に関係した物が多く含まれている。 複数の色が混じった魔法もあり、その場合はマルチカラーと呼ばれる。 例えば『ダイの大冒険』のフレイザードさんの様なヤツは赤と青の混合魔法だったりするのである。 複数のマナの確保は大変である為、その分だけ同レベルの魔法よりも効果は強烈である。 尚、アーティファクトは色に関係無く呼び出せる。呼び出せるが、使用料として必要だったり。 土地からマナを引き出すので、大地主程凄い魔法が使える。 使えるマナは土地によって制限される為、当然ながら地方毎に色の特徴が出る。言うなればお国柄。 例えば多くの火山がある大陸であるシヴでは赤に属する生物や呪文が発達している。 マナは爆発しやすく、一定期間放置すると爆発を起こす。とっても便利な危険物。 緑は赤と白,赤は緑と黒,黒は赤と青,青は黒と白,白と青と緑は比較的相性が良く、 逆に大抵の場合は上で挙げた以外の色同士の魔法の組み合わせは余り相性が良くない。 前者の様な色を友好色,後者の様な色を対抗色と言う。 対抗色である場合、使用する事こそ厳しいものの友好色より効果が強い場合が多い。 ※クリーチャー 召喚魔法で呼び出したナマモノ。 普通は呼び出すのに必要なマナが多い程力が強いが、 例外として召喚者にデメリットを齎す能力を持つ場合等は安くて強い。 獣から人間、ゴーレム、幽霊、精霊、天使に悪魔など種類は極めて豊富。 飛行能力や先手を取って攻撃出来る能力,再生能力等と能力もバリエーションに富む。 色によって性能や能力には差があり、 緑は他の色よりも肉体的に強い者やマナを生み出せる者が殆どで, 赤は攻撃や破壊に特化した者や低コストで大量に呼び出せる者が多く, 黒は他者や自身の生命力を生贄にする等の禍々しい能力を持っている者が主で, 青は空や海に適応した能力を得た者や幻や時間や知識を利用する魔術師が属しており, 白は天使や天馬等の神聖な者や修道士や聖騎士等の様な何かを信仰している者が主力となっている。 基本的に決まったタイミングにしか召喚出来無い。 ※エンチャント プレインズウォーカーが使用する呪文の1系統で対象物や場に特殊能力を付与する。 ゼロの使い魔で言えば『固定化』や『ガンダールヴのルーン』がこれに似ている。 そう考えるなら、 前者の場合は常に能力を発揮する『常在能力型能力』, 後者の場合は何かの条件をトリガーとする『誘発型能力』を付与する物と言える。 また、任意で使える『起動型能力』を付与するタイプもある。 解呪の呪文で良く破壊されたりする為、おそらく虚無とも相性が悪い。 まあ、ルイズの解呪がウルザ達の物と別物であれば関係無いけど。 ※インスタント・ソーサリー プレインズウォーカーが使う瞬間的な効果を持つ魔法。 インスタントはいつでも任意に使えるお手軽な魔法。 ソーサリーは決められたタイミングでしか使えない儀式魔法。 でも、その分ソーサリーの方が比較的効果は強い。 昔はインタラプトと呼ばれるインタラプトでしか対抗出来無い物もあったが、現在はインスタントに統合されている。 ※アーティファクト 様々な能力を持った魔法の道具の総称。 カードの色から茶色とか銀色とか呼ばれたりする。 巻物を納める棚とか時空間を自在に渡る帆船,無機物を生物の様に動かせる銀のゴーレム等がある。 エンチャントと同じくやっぱり解呪で破壊される……だから何この相性の悪さ。 ウルザ以降の時代では『ダークスティール』と呼ばれる金の光を纏った黒い鋼が使用された物もある。 これで作られたアーティファクトは打撃でも呪文でも砕けない為に、 排除するのに異次元送り,衰弱死,生贄にさせる等と言った搦め手を使うしかない。