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  • とある魔術の使い魔と主-55

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

とある魔術の使い魔と主-55

最終更新:2009年10月11日 16:05

匿名ユーザー

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  • とある魔術の使い魔と主


「とは言っても……、どうすればいいのかな?」
 次の日、早速インデックスは吸血鬼捜しに力を入れようとしたのだが、ものの二秒でぴたりと足が止まった。
 よくよく考えてみれば、どこをどう捜せばいいかすらわからない。吸血鬼、と呼ばれてもその容姿は人間と全く変わらないからだ。
 うーん……、と何かいいアイディアがないかどうか必死に唸る。しかし、そういった事に関してあまり経験がないため、やはりというべきか閃きは出ない様子。
 村長の扉の前で唸るシスター、というのは珍しい。横切る人全員に一回は目をつけられる。
 そんな事に気付かず、ただひたすら考えるインデックスは、
「浮かばないんだよ……」
 急激にテンションが下がり、深いため息を吐く。諦めきれないせいか、ばつの悪そうな表情を浮かべた。
 こればっかりかはどうしようもない。それこそ、土御門がいたら何かいい策が思いつくであろうが、あいにく彼は自室で勉強中だ。
「なにかないかなー……」
 部屋に戻って「成果ゼロでしたー、テヘッ」なんて言えるわけがない。昨日あれだけ豪語したのだから、手掛かりの一つぐらいは持ってかえるべきだ。
 神頼みとはこの事なのだろうか、インデックスは静かなこの村の景色を呆然と眺める。
 何かトラブルでも起きないかなー、とあまりこの村にとってよろしくない考えを浮かべた時だった。
「おらぁ! 早く出てきやがれ!」
 荒げた声が聞こえてきた。
 突然の出来事に、インデックスの肩がビクッと震え上がる。
 自分が願った瞬間に起こるとは、なんてタイミングのいい事だろう。
 しかしそのはず。この村は吸血鬼に襲われているのだから、もう少し緊張感があってもおかしくない。
 が、だとしても少し様子がおかしい。吸血鬼騒ぎはあったとしても、これではただの喧嘩であるような感触を覚える。
 他に行く宛もないし、インデックスはとてとてと叫び声があがる中心地へ、足を進めていった。

 そこはとある民家であった。
 特に他の民家とそう変わりはない。ただ、あえて挙げるとするならば、そこにいる人数の多さと、他の集落より離れてぽつんと建っている点だ。
 どうやらここの人達が集団で声を荒げているようだ。
「出てこない言うなら中に入るぞ!」
 その中で、リーダー格であろう男がさらに一歩前へでた。もう数歩歩けば玄関へとたどり着く。

 なにかあったのだろうかと、好奇心旺盛な瞳でやや離れた場所からインデックスは眺めた。
 すると、
「急になんだ!?」
 扉が乱暴に開かれ、のしっ、とがたいのいい男が現れた。家の前で怒鳴り続けられたのだ。明らか不機嫌そうな表情を浮かべている。
 が、数では勝っている余裕からなのか、そんな事など気にせずにリーダー格の男は怒鳴る。
「早く吸血鬼をこっちに出せって言うんだアレキサンドル!」
 それはこの民家の住人にとって予想外の言葉であった。アレキサンドルと呼ばれた男は目を丸くし、「は?」と口から出そうな勢いで開いている。
「とぼけてんじゃねえ! てめえのババアのことだよ!」
「おいおい何を言ってるんだ? 一体何を根拠にしてるんだよ!?」
「テメエのババアは寝たきりとか言ってるがよ! ホントは昼に外へ出れない吸血鬼なんじゃねえのかよ!」
「待ってくれ! なんで吸血鬼扱いされなきゃいけないんだよ!」
「うるせえ! とにかく事の真相をたしかめっからあがらして貰うぜ!」
 ちょっと、やめてくれ! と相手の勢いに押し潰されそうなのか、あまり大きく出れない。
 幸い玄関は狭い。両腕をひろげなくても、男一人で十分壁になる。
 しかし、だからといってそれが妨げになるとは限らない。
 十何人もの人間が迫りくるのは正直怖い。普通ならばすぐに道を譲るであろう。
 実際、アレキサンドルも一歩ばかし後ずさった。
 たとえ自分にどれだけの力があろうとも数字という名の武器には敵わない。
 が、だとしても引けない時はある。
 自分の後ろには病気で寝込んでいる母親がいる。そんな彼女を吸血鬼呼ばわりして黙ってままなどできるわけがない。
 アレキサンドルは意を決してキッと睨み、鼓膜を破らん勢いで怒鳴りあげた。
「ふざけんな! 勝手になに吸血鬼呼ばわりしてんだよおい!!」
「なんで疑っているのかな?」
「当たり前だろ! お前らが一番あやしいから……ってあぁん?」
 勝手に割り込まれたせいか、こめかみに血管を浮かべたリーダー格の男はそちらへと睨みつける。
 周りの人間もそれに合わさるかのように、一斉にインデックスの方を向いた。
 自分より一回りも二回りも大きいそれに睨め続けられているが、インデックスはキョトンとした態度を崩さない。
「だからなんで二人を疑うのかな?」
 間違った解き方をしている子供に、あえて疑問を投げかけるような親の口調で再び述べる。

 リーダー格の男が目的地である玄関から離れ、インデックスへと近寄る。
 相手はシスター。下手な真似はできないため、優しい口調で口を開いた。
「嬢ちゃん。あそこには婆ちゃんがいてな。病気で寝込んでいる言うんだ。だけどそれは嘘で、ホントは昼間は外にでれない吸血鬼なんだよ」
 おい! だから吸血鬼じゃないぞ! と否定する男に耳を傾けようとはしない。ただ、この目の前にいるインデックスに納得させようとするだけだ。
「だからそれがおかしいんだよ」
 が、インデックスはさらに否定する。
 それにたいしての反応は頭に疑問詞を浮かべるだけで、全く理解していない様子。
 そんな態度にはぁ、と出来の悪い子供を見るようにため息を吐きながら、インデックスは解答(せつめい)を始めた。
「いい? 本当にここの家のおばあさんが吸血鬼だったらこんなバレバレのようなことするわけないじゃん」
 インデックスは続ける。
「吸血鬼って姑息なんだよね? 女の子しか襲わないし、見張っても眠らされたりして。だったら『ここに吸血鬼がいますよー』って自分からは言わないと思うよ」
 周りの人間は驚き、近くにいる人に話しかけてざわめき始めた。たしかにインデックスの言い分には一理ある。
「で、でもな嬢ちゃん。そう俺達を思わせる作戦かもしれないだろ?」
「確かにそれは否定できないね」
 でも、とインデックスはさらに口を開く。
「だからってこんなリスクの高い作戦を取るわけないよ。むしろそんなことするならもっと安全な位置を探すはず」
 それこそ、あなたたちの中に紛れることだってね。と結論まで説明したインデックス。
 途端、騒然とし始めた。わかりやすい解説であったため、やや興奮気味た彼らでもたやすく納得できた。

 つまり、この中にもしかしたら犯人がいるのかもしれない、と。

 ザワッ、と全員が息を飲み込み視線を合わせる。確かに自分のお隣りさんだからといって吸血鬼じゃないと否定できるはずはない。
 疑心暗鬼、誰が犯人かわからず、自分しか信じることしかできない状況をインデックスはわずかな時間で形成させてしまった。
 が、予想通りの展開を迎えたのか、そんな悩める子羊を宥めるようにインデックスは笑う。
「ね。部外者の私が言っただけでこんなにも混乱しちゃうんだよ? こうなったら吸血鬼の思うつぼだよ?」
「だ……だったら俺たちはどうすればいいんだ?」

「もっとも安全な位置。絶対自分は怪しまれないという確信、もしくはそれに近い場所に位置する場所に吸血鬼はいると思うけど……。てか極論あなたたちじゃ倒せないでしょ?」
 リーダーの男はもう大きく出れなかった。もともと力で物事を推し進めるタイプ。相手がシスターという事もあり、本来の力は発揮できないからである。
「だから私ともとはるに任せて。なんとかしてあげるんだから」
「一体なんの騒ぎじゃ!?」
 事の状況をとある村民から聞いてきたのか、ようやく村長が血相を変えて現れた。
 普段は聞くことがない村長の怒号。その言葉にざわついていた男たちは一斉に声を出すのをやめた。
 ふぅ、と一回ため息を吐いた村長は周りを見渡す。
 そこでようやく気付く。この場には相応しくない存在がいることを。
「これはこれはシスター様。見苦しいところを見せてしまって申し訳ありません……」
 深々とお辞儀をされたのに驚き、インデックスは慌てて手を左右に振る。
「ううん。気にしなくていいんだよ。村民がみすみす殺されるのを黙って見過ごすほうがどうかと思うしね」
 ただ、とインデックスは一つ付け加える。
「たとえこの村の中に吸血鬼がいたとしても、一人だけを疑うのはよくないかな」
 そう言ってアレキサンドルの方を向いた。彼を安心させようと、朗らかな笑みをインデックスは浮かべる。
 それに気付いたアレキサンドルもまた少しだけ笑みをこぼした。
 こうなってしまったらもうどうしようもない。いくら人数が勝っていても、自分たちが悪であるのは明確だ。
 しかし、
「すまん。それでも婆さんを調べさせてくれ」
 なっ……と呆れるアレキサンドルに加え、目を見開く村長。
「まだ疑って――」
「わかってる。さっきみたいなことは悪かったとは思う。ただ、一応それなりの理由があったんだ」
「それはなんなの?」
 かわいらしく小首を傾げるインデックスに、男は自分の首をちょんちょんと指した。
「知ってると思うが、吸血鬼は自分の部下として一体だけ人間をグールにすることができるんだ。もちろん外見は人間となんら変わりはないが、だけど吸血鬼に血を吸われるから噛まれた後ができるんだ」
「それは本当であるのか?」
 村長が代表して尋ねる。皆の視線が一斉に集まり、アレキサンドルはやや困った表情を浮かべたが、観念した様子で首を見せるように顔を上げた。

 そこには、確かに二つの小さな傷があった。よく観察しなければ気付かない程度の物であったが。
「だがこれは吸血鬼の物じゃねえ。山ビルに噛まれた奴だよ……。というか、他の奴らもそういった傷はもっているだろ?」
 アレキサンドルの指摘はもっともだった。確かにこの場にいる中で一人や二人同じような傷を持っている男達もいる。
 つまり、傷があるからといってグールだと判断するのは難しい。
(これも吸血鬼の作戦なのかな?)
 だとしたらその用心深さには目を見張るものがある。魔術を使って眠らせることはできるのだから、一晩でこの村を全滅にさせることだって可能なはず。
 ならばここまで自分が吸血鬼だとばれて欲しくないのだろうか? と、不意に考えていたインデックスがぽつりと口を開いた。
「なら私が会ってみるよ」
 その声は決して大きくなかったが、周りの視線を貰うには十分過ぎる内容だ。
「嬢ちゃん一人で行くのかい?」
「うん、こんなたくさんの人が押しかけちゃったら迷惑でしょ?」
 そりゃそうだが、と躊躇う村民。いくらなんでもこんなか弱い(見た目)シスターを、僅かながらも吸血鬼である可能性を秘めている人物に一人で会わせるのは心が痛む。
「シスター様、そのようなことまでしなくても大丈夫でありますぞ?」
 こういった場面で代表となる村長が優しく静止させようとする。しかし、その程度で意見を変えるインデックスではない。
「ううん。一人で行った方がお婆さんも気が楽になるからね。それに仮に襲われてもなんとかなるもんだよ」
 ニコッと微笑みを浮かべられ、周りの男達は言葉が出ない。
 その笑みは太陽のように眩しいものだが、だからこそ一人で行かせるのは躊躇われる。
 と、そこへ
「じゃあ俺も行かしてもらう」
「レオン!?」
 そう言い、手を挙げたレオンと呼ばれた青年がインデックスに近寄る。
「確かに大勢で行くのは失礼だ。かといってシスター様一人で行かせるのも認められない。これでいいだろうか?」
 レオンの提案にしばらく悩むインデックスであったが、その首を縦に振った。

「お婆さん、こんにちわ」
「こりゃシスター様ではないか……。こんな村にはるばるおいでなさったとは」
 事実、アレキサンドルのお婆さんはインデックスに対して非常に好感触であった。
 安全ピン、という少し変わった要素も加わっているが基本は修道服。この世界にもシスターという概念が存在していたことがインデックス達にとって予想外の嬉しさだ。
 突然の来訪者にお婆さんは目を丸くして、ベッドに預けていた上半身を起き上がらせた。
「いたたたた……」
「あわわ、大丈夫かな?」
「すまんねえ、歳をとると体もがたついてしまってねえ……」
 ゆったりとした言い方に微笑みを付け加えるお婆さん。どうやらインデックスに余計な心配を与えたくないようだ。
 この部屋には四人がいる。インデックス、お婆さん、アレキサンドル、そしてレオン。
 そのレオンは壁に寄り掛かり、二人の会話を注意深く観察している。二人の会話に参加する気配はない。
 いざという時は自分しか頼りになれない。そう体が表現しているかのように足が一定のリズムを刻んでいる。
 一方のアレキサンドルは、慌ててお婆さんに近寄るとその痛がる腰を摩る。
「まったく……婆ちゃんも無理しなくていいんだよ?」
「ほっほっ、せっかく私たちの家にシスター様がいらっしゃってくれたのだ。のんきに寝転んでいるわけにはいかないだろ?」
 そういって、お婆さん未だに笑みを絶やさない。いや、絶やすそぶりさえも見せない。
 第一印象から判断するならどう考えても彼女は普通の人間だ。
 姑息な吸血鬼が役を演じている可能性は否定できないが、そうあって欲しくないという願望さえも抱いてしまう。
 実際、レオンとインデックスはその感情を抱いていた。
 むしろレオンに関して言うならば、それは驚きの方が大きかった。
 アレキサンドルのお婆さんはいつも家に引きこもっていたため、「魔女」とか「吸血鬼」とかあまりよくないイメージが噂として伝わっていた。
 しかしどうだろう。目の前にいる老婆はそのような類いなのであろうか?
 違う。レオンはそう断言できた。
 自分が普段より落ち着いた状態でいたため、第三者の立場として物事を考えることができたからだ。
 そして、
「あのねお婆さん」
「なんだい?」
「今吸血鬼が襲われているの知ってる?」
 重要な部分に突入した。
 インデックスの質問に、お婆さんは少しだけ哀しそうな表情を浮かべる。

「ええ……私たちがきてすぐのことだからね。ホント残念だわ」
「じゃあ一つだけ質問していいかな?」
「なんだい?」

「お婆さんは吸血鬼?」

 無邪気な子供が大人に尋ねるような感じであった。この空間の時間が止まったような感覚が襲う。
 そして、お婆さんがインデックスから一度だけ視線外したのをレオンは見逃さなかった。
「違うよシスターさま。始祖ブリミルに誓ってでもそれはないよ」
「うん、ありがと。んじゃわたしは行くね」
 そういい立ち上がると、「それじゃあね」と別れの言葉を貰った。
 トテトテと部屋から出ていくインデックスを、レオンは慌てて後を追いかけた。
「いいのか? あんたが質問をした時僅かばかし視線をずらしたじゃないか」
「うん。あれが人間の証拠だよ」
 インデックスはレオンの方へと振り返る。
「どんなに予想された質問でも、それがマイナスのイメージになるものだったら一瞬ばかしためらわれるの。逆に吸血鬼だったらそれをばれないようにするからね」
 言われてみれば、とレオンは思う。
 実際自分も同じような質問をされたとなると、そう疑われるような行為をしたかどうか過去を振り返るはず。
 それはたとえどんなに潔白だと自負したとしても変わらない。
「だ、だが。それこそ吸血鬼の罠なのかもしれんぞ」
「その可能性は低いかな」
 インデックスは一呼吸入れてから、続ける。
「相手は完璧主義者のように感じられるからね。絶対に疑われるようなことはしないと思うな」
 人間じゃないからこそ、人間の小さな仕草まではわからない。
 レオンだってある程度は納得している。しかし、たったそれだけで今という今まで疑いが晴れるというわけにはいかない。
「……あまり納得していない様子だね?」
 心を見透かされて目を丸くするレオンだが、「顔に出ちゃってるよ」とインデックスは優しく微笑む。
「まぁ気持ちはわからないこともないけど、人を信じるということはとても大事だよ?」
 それを最後にインデックスは再び玄関へと歩いていく。
「彼女は人を疑ったことがないのか……」
 ある意味理想的とも呼べる人間だ。危険な所に自分達を巻き込ませずに、そして自分が信じることに微塵の疑いもかけない。
 が、同時に危険でもある。裏切られるという体験をした時に、もっとも深く心に傷を負うであろう存在。

 まだ純粋な子供だから、という理由もあるかもしれない。いつか自分達のような人間になるのかもしれない。
 だが、

 レオンは彼女にだけはそうなってほしくないな、と思った。


「と、今日はこんな感じだったんだよ」
 時刻は夕方。腹を空かせたインデックスは土御門を呼んで夕食をとった。
 シスター様、ということもあるので、昨日と同じように村の女性がわざわざ作ってきたようだ。
 インデックスはスープを一口飲んで、
「とうまのご飯よりウマーなんだよ!」
 どこぞの学生少年が落ち込むような感想を述べた。が、腹ぺこシスターの手はその程度では止まらない。今度はサラダに手を加える。
 ムラサキヨモギ。この村の名物でありとてつもなく苦い味がするのだが、それに比例してとてつもなく健康にいい。
 が、インデックスは味の方など全く気にしない。
 彼女の舌はたとえどれだけ苦くても、辛くても、酸っぱくても、おいしい物はおいしいと判断するようだ。
 ぱくぱくとその口が止まらないインデックスを見て、土御門は自分に盛られたムラサキヨモギ草のサラダをスッ、とインデックスにへと寄せる。
 そんなことなど露と知らず、インデックスは土御門のサラダにも手を加えた。
「これ凄い美味しいんだよ! おかわりしちゃってもいいかな?」
 隣で立っている女性に空の皿を渡すと、「えぇ」という返事が返ってくる。
 そこまで見て、土御門は席から立ち上がった。
「ふぉうひたの、もほひゃる?」
 ムラサキヨモギ草をほうばっている途中であったため、とてもだらし無い言葉になる。
 が、土御門は気にする事なく、
「悪い。少し用事があるんだ」
 という言葉を残し、すたすたと去って行った。
 ほえ? と首を傾げるが、別にこの村から出ていくわけではない。階段を登っていくのでどうやらまだ勉強をしたいようだ。
 気にしても仕方がないので、再び尽きることのない夕食を満喫しようとサラダに手を延ばす。
 瞬間、
「お姉ちゃん」
 声をかけられた。
 そちらを向くと、エルザであった。昨日の一件でインデックスに対して悪いイメージを持たせたがが、今はそんなそぶりも見られない。
 インデックスは口に溜め込んだムラサキヨモギ草をゴクンと飲み込むと、それを開く。
「どうしたのかな?」
「あのね。来てほしいところがあるの」
 エルザはこれでもかという笑みを浮かべた。

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