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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • 鋼の使い魔-46

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

鋼の使い魔-46

最終更新:2009年06月17日 16:10

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 トリステイン貴族の中でも指折りの軍人の家系であるグラモン家は、サロンの一部では恋多き一族、俗に言えば、色恋の問題やエピソードに事欠かない家だと思われているが、そんな噂が立つようになったのは精々、ここ3、4代の話である。
 むしろ、グラモン家中興の祖にして、今も堅牢にそびえるトリスタニアの“王軍の砦”に名前を残す『土公』とも『艦斬り』とも呼ばれた当主は、生涯ただ一人ソフィア夫人を愛し、他の女性にはまるで振り向かなかったという。
 しかし、ここにグラモン家に伝わる一つの寓話がある。その当主は旧縁の友人を終生邸宅に住まわせており、その友人こそ、美と雅を愛し、数多の女性を擒にしていたことから、後代の子孫たちはその友人の影響を受けて色恋に花咲くようになった、等。
 『グラモンの友人』に関する秘話は、貴族の子女達に伝わる小話に頻出する人物だ。物腰は貴族ながら、詩歌と馬術、そして何より手ずから料理を作ることを嗜んだ食通として伝えられている。
 閑話休題。詰まる所、グラモン家の尻の軽さは後天的である反面、内面には高潔なものを秘めているのであったが、一門の末席を預かるギーシュ・ド・グラモンは、そのような背景によってある種の危機を迎えているのであったものの、本人に果たして自覚があるのか怪しいものであった。


 徐々に空の青に夕日が混じっていく頃。ギーシュは怪しい足取りでモンモランシーの部屋へと向かっていた。脱力しているようで、どこか焦っているようにも見えるギーシュの後から、曲がり角に隠れながらルイズとシエスタが後をつけていた。
「どうやら本当にミス・モンモランシの所へ行くみたいですね……」
「そうね。……ねぇ、本当に覗き見するの?正直気が進まないんだけど」
「何言ってるんですか!ここまで来たのですから最後まで見て行きましょう!」
 未だ迷いを残すルイズとは違って、既にシエスタはどこかおかしなテンションまで自分を持って行っているらしく、上気した頬に視線はすっかり興奮で舞い上がっていた。
「さぁ、行きましょう!」
 ギーシュの背中が角に消えるのを追う様に、シエスタが歩き出した。その足音は魔法が掛かっているかのように音がしない。
 シエスタを追うか自分だけ引き返すか。迫られたルイズは、猛る牛のように激しくアニマを波打たせているシエスタを追いかけるのであった。



 『シエスタ滑落事件』



 タバサを追いかけていたキュルケはタバサの部屋の前に立った。今度は開錠【アンロック】を使わず、ノックした。
「私よ。入っていい?」
 暫くして、「入って」と返ってきて、キュルケはドアを開けた。鍵は掛かっていなかったようだ。
 しかし、ドアを開けた瞬間、部屋の奥から氷室を覗いたような湿った冷気が流れ出し、キュルケの肌をぞわりと撫でた。
「っ?!寒いっ!」
 まったくの不意打ちを受けたキュルケは粟立つ肌を抱いて竦んでしまった。吐き出す息も白く、この部屋だけ冬になってしまったようだった。冷気の原因はすぐに分かった。部屋の中心でタバサが杖を握っていたのだ。
「タバサ~、何してるのよ。この部屋とっても寒いわよ」
 振り返ったタバサが握る杖先は、冷気と水気を佩び、硝子細工のような氷の刃が生まれていた。
 タバサがギュスターヴに師事して修めた剣術と魔法の技術を掛け合わせて考え付いた氷河剣【アイス・ソード】なる魔法だった。刀身になる氷を通して、剣として使いながら魔法の力も使うことが出来る。
「氷河剣の改良。新しい剣を買うまで、これで凌ぐ」
 曰く、本質が氷である以上、長時間の使用に不安があったタバサは、剣の精製時の温度をより低くしようと考えていたのだという。
「より冷たく、より多くの水気で作れば、強度と耐久度が上がるはず」
「ふぅん。そ、それは分かったけど……窓開けていい?」
 キュルケは夏服で体が震えてしょうがないというのに、ほぼ同じ格好のタバサは、普段の無表情を差し引いてもまるで平気な様子だった。
 堪らずキュルケは部屋の窓を開けた。開けるとすぐに初夏を迎えた温い空気が、吹き付けるように部屋に入ってきた。
「ふぅ。暖かいわ~」
 安堵の声が漏れるキュルケを見て、タバサは氷河剣を解除した。
「用は何?」
 冷気の中から一気に陽の中に戻った事で、タバサの薄い肌にもうっすらと汗が浮いていた。
「タバサ。貴方何日か時間取れる?」
 タバサは少しの間を置いて首を縦に振った。
「そう。じゃ、アルバイト付のバカンスに行きましょう」
 艶っぽく笑ってキュルケは答えた。



 キュルケがタバサの部屋へと入った、丁度その時。一人を追う二人はタバサの部屋の脇を通って身を隠した。
 シエスタとルイズが廊下の角に隠れて見守る中で、ギーシュはモンモランシーの部屋の前に立ち、正確に三回ノックした。ドアが開かれ、ギーシュは中へと入っていくのが見える。
「入っちゃったわよ。どうするのよ」
「これを使います」
 と言ってシエスタが懐から取り出したのは木で出来ているらしい筒だった。筒の口の片方がカップのように広がっている。
「これを壁に当てれば…」
 シエスタが広がった口をモンモランシーの部屋に向けて当て、反対側に耳を当てた。
「あ。何か話してます」
「き、聞かせて!」
 ルイズも同じようにしてモンモランシーの部屋からの音に集中するのだった。



「ラグドリアン湖?」
「ええ。あそこには水の精霊がいるのよ。『水精霊の涙』は高値で取引されるのよ」
 キュルケが得意そうにギュスターヴに話していた。

 夕日の出始めた頃、コルベールのところから引き上げてきたギュスターヴはタバサを訪ねていた。剣について言えば、タバサは弟子筋になるし、できれば良い剣を使わせてやりたいと思ってのことだった。
 会いに行くと、タバサは部屋でキュルケと一緒にいて、何冊かの冊子を広げながら、何かを用意している様子だった。
 何をしているのかと聞いたところ、先ほどの言葉が返ってきたのである。
「ここから南東、ガリアとの国境に面しているのがラグドリアン湖よ」
 ここね、と地図らしき冊子のページを指してキュルケが言った。
「真夏には避暑を過しにいろんなところから貴族がやってくる場所ね。水精霊は特に湖の奥深くに居ると聞いてるけど、私とタバサが一緒なら『水精霊の涙』も手に入れられるはず。それを売ればタバサの剣を買うくらいのお金はすぐできるわ」
 まくし立てるキュルケは実に嬉しそうだった。友人に助力できるのが嬉しいのかもしれないし、単に楽しい思いつきに遊んでいるのかもしれない。
 一方、提案されたタバサは普段と変わらぬ無表情で、テーブルに広げられた冊子に描かれるラグドリアン湖畔の挿絵を見つめていた。
「いつ行くんだ?」
「そうねぇ、休暇申請が通ればすぐに出るつもりだけど」
 トリステイン魔法学院は全寮制を取っているものの、生徒も教師も貴族であるためか休暇休学に関する審査がかなり緩い。急な事情で実家に戻らねばならないとなれば休暇も通るし、在学中に家の当主になるようであれば休学を申請し、領地の整理をしてから戻ってきたという例もざらにある。ただし中にはそのまま領地に掛かりきりになり、休学が退学に変わってしまう者もいる。
「『家族を見舞うため長期外出』ってことにしてあるわ。ま、一週間くらいで帰ってこれるから、確認の手紙が実家に届いたりはしないでしょ」
「そうか……。ついて行ってやりたいが、ルイズを残していくわけにも行かないしな……」
 そう言ったギュスターヴだが、内心では景勝地らしきラグドリアン湖がどのようなものか興味に駆られていた。果たしてどのような場所なのだろうか……。
「……そういえば、ルイズはどうしたの?」
 キュルケの言葉にギュスターヴははっとして頭を掻いて誤魔化し気味に答える。
「帰ってきたシエスタに任せたきりだったな……。探してくるか」
 シエスタと一緒ならば問題なかろうが、あまり放っておくのも後で面倒くさい。すっかり忘れていたギュスターヴは、タバサの部屋を後にしようとした。
 と、その時。階上から不自然な物音が聞こえてきた。激しく足を鳴らし、暴れ回っているような音である。キュルケは天井を見上げて眉をひそめた。
「……何か騒々しいわね。上って誰だったかしら?」
「モンモランシー」
「あー……」
 一人苦い表情を作ってキュルケはため息をつき、そして開けられた窓から軽く身を投げ出した。空かさず浮遊【レビテイション】で浮き上がったキュルケが窓の向こう側からタバサとギュスターヴを覗き込んだ。
「ちょっと文句言ってくるわ」
 そう言ってキュルケが階上、モンモランシーの部屋窓の前に移動する。外からは暗幕のように濃い色のカーテンが掛かっていて、中の様子がまるで窺えない。
「もしー?ノックしてもしもーし?」
 窓を叩くも中からは何の返事も返ってこなかった。
「居留守使ってないで出てきなさいよー……ん?」
 返事の代わりのように、誰かがモンモランシーの部屋の中から逆に窓を叩いていた。その勢いは助けを求めるような性急さを伴っていて、流石のキュルケも言いようのない不安を感じてしまった。
 と、宙に漂いながら困っていると、激しく叩かれる窓が軋みを上げ始めた。強打の度に枠を止める釘が飛び、耳に耐えない音を立てて窓枠自体が徐々に外側へせり出してくる。
「うわ、なんだか凄い不気味……」
 かなり怖くなってきたキュルケは出直そうとタバサの部屋に戻ろうと視線を下へ向けた。すると。

「っ?!っきゃああああああああっ!!?」
 高度を落してタバサの部屋の窓枠に足をかけようとしていたキュルケの頭上から、けたたましい破壊音とともに悲鳴を上げるシエスタが落ちてくるではないか。
「ッ?!」
 完全に不意を突かれたキュルケは落下するシエスタに激突し、揉みあうように地面に落ちてしまった。

 部屋に居た二人の内、タバサは最も早く反応した。窓から飛び降りると同時に口笛を吹き、使い魔シルフィードを呼びつける。幼生の風竜は厩舎から矢のように飛んでタバサを背で受け止めると、空かさず旋回して地面に迫るシエスタとキュルケを掬い上げ、腹を地面に擦り付けんばかりの急上昇をして自らの主人の部屋の前まで飛んだ。
 ほんの一瞬遅れて、旋風のように飛ぶシルフィードの後方で、地面に落下した窓枠砕け散ったのがタバサの耳に聞こえた。



 完全にのびていたキュルケとシエスタを、ギュスターヴはタバサと一緒に部屋に運び入れた。
 キュルケはすぐに気を取り戻したが、シエスタは暫くの間気を失ったままだった。
「あーびっくりした……。なんだっていうのかしら?」
 浮遊で飛ぶのに少し懲りたのか、冷や汗を垂らすキュルケが恐る恐る窓から乗り出し、地面に落ちた窓枠と窓枠のなくなったモンモランシーの部屋を見比べた。
 部屋を占領された形のタバサはというと、眼の覚めないシエスタの様子を観察していた。
「どうした?」
 ギュスターヴが聞くと、タバサは言った。
「彼女の身体に何か匂いが染み付いている」
「匂い……?」
 なるほど、ギュスターヴもシエスタに寄ってみると、彼女の着るメイド服からは仄かに甘い、鼻の奥を突くような匂いが嗅ぎ取れた。
「これは……酒か?」
 それも学院の食事で出されるワインとは違う。長く嗅ぎ続ければそれだけで酔ってしまいそうな不思議な匂いだった。
「こっちからもするわよ。モンモランシーの部屋からみたいね」
 窓側のキュルケも続いた。
「それにしても何故モンモランシーの部屋にシエスタが?ルイズはどこに行ったんだ?」
 分からない事ばかりで困っていると、ようやくシエスタがぼんやりと目を覚まし始めて身を起こした。
「あ……ここは……」
「気がついた?」
 傍にいたタバサをぼうっと見ていたシエスタが、はっとして飛び上がった。
「み、ミス・タバサ?!こ、ここはどこですか?!」
 慌てて正体を無くすシエスタを宥めて、ギュスターヴが話した。
「落ち着けシエスタ。ここはタバサの部屋。君は上の階の、モンモランシーの部屋の窓から外に落ちた。タバサがそれを救って、ここに運び込んだ。わかるな?」
「ついでに言うとその時私にぶつかって一緒に地面に落ちそうになったわね」
「は、はぁ……それは、ご迷惑をおかけしました……」
 申し訳なさそうにシエスタは三人に頭を下げる。
「ま、私は気にしないけどね。ちょっと怖かったけど」
「う。本当に申し訳ございません……」
「……で、何で貴女、モンモランシーの部屋から出てきたの?ギュスに聞くとルイズを一緒にいたんじゃなかったの?」
「あ!そうでした!ミス・モンモランシの部屋で、ミス・ヴァリエールと、その、な、なんて言ったら良いのか……」
 顔を赤くしたり青くしたりしながら、シエスタはまた落ち着き無く悶え始めた。
 それを見てギュスターヴは、自分の用事をまず済ませることとした。
「あー……シエスタ。ルイズは上に居るのか?」
「え、あ……はい。居ます」
「よし、じゃあ拾ってくる。シエスタはここで待っていてくれ。いいかな、タバサ」
 部屋主は首を縦に降った。
「あ、私ついていくわ」
 タバサの部屋を出ようとするギュスターヴを追って、キュルケも部屋を出て行く。
 タバサとシエスタの二人だけになった部屋で、タバサはシエスタに詰め寄った。
「何があったの?」
「そ、その……」
「ゆっくりでいい。最初から順番に」
 静かな風情ながら、決して圧力的ではないタバサは、シエスタが口を開くのを待った。
「……始めは、ミスタ・グラモンがミス・モンモランシからお手紙を受け取るところを見たところから始まりまして……」


 階上のモンモランシーの部屋と思われる前に立ったギュスターヴは、ドアに手をかけたのだが、鍵が掛かっているらしくまるで歯が立たなかった。
「ギュス。任せて」
 追いついたキュルケが杖を抜いて開錠を使うと、ドアの隙間からシエスタの服からしたものと同じ匂い、そしてそれよりも濃い匂いが漏れ出すのがわかった。
「開けるぞ……」
 意を決して、ギュスターヴはドアを開けた。そこにはなんとも不可思議な状況が待っていた。


「ミス・ヴァリエールと一緒に、ミス・モンモランシのお部屋に聞き耳を立てていて、中からその、いろんな音が聞こえてきました」
「どんな音?」
「そ、その……ねちゃ、とか、ぴちゃ、とか、あとベッドの軋む音とか、うめき声とか、その、いろいろ……」
「そう」


 部屋は意外と小奇麗に纏まってはいたが、余り少女らしい雰囲気がしない、と、ギュスターヴは思った。いくつかの窓はシエスタが破ったものを除いて暗色のカーテンが光一つ漏らさぬように掛けられ、ワインレッドのシーツが敷かれたベッドには、半裸で気絶しているギーシュと、同じく半裸だが煤けきったモンモランシーが半身を起こして硬直していた。


「そのうち、ミス・モンモランシが何かお飲み物をお出しになられて、ミスタ・グラモンとそれを飲み始めたんです。すると、二人とも……」
「二人とも?」
「す、すごく……は、は、激しく……」
「激しく?」
「い、言えません!」
「言って」
「い、いろんな音を……させてました……ぐちょ、とか、うなり声とか……その後……」
「その後?」
「ミス・モンモランシは、お二人で飲んだものがもう残り少なくなってきたから、また作らなきゃいけないって言って」
「何を飲んでいたか分かる?」
「何の事か分からなかったんですけど……【白銀色の蜂蜜酒】って言っていて……」


 部屋には一組のテーブルセットが置かれていて、燭台には蝋燭が灯されていた。その傍で空瓶を握ったルイズが倒れていた。
「ルイズ!」
 駆け寄ったギュスターヴがルイズを抱き起こした瞬間、ルイズは飛び起きてギュスターヴを突き倒した。
「ッ?!ルイズ?」


「それを聞いたミス・ヴァリエールが『あいつら、なんて物を!』って怒り出して、部屋に突入しようとしたんですけど開かなくて、私に開けなさいって言ったので、手元の道具で開けましたら、案の定ミス・ヴァリエールが部屋に突入されまして、私も後に続きました」
「そう」
「驚いたお二人に色々まくし立ててから、お部屋にあった瓶の中身をぶちまけられて、そうしたら瓶の中身が部屋の中に充満してしまって……」
「それから」
「それからはあんまり……なんとなく、部屋のドアを閉められたことと、硝子の砕ける音と、あと蝋燭の炎がぼわっと燃え上がったのを覚えてます」
「……そう」


 ギュスターヴを突き飛ばし、ルイズは椅子の陰に潜りこんでガタガタと震え上がった。
「どうした?ルイズ」
「こ、来ないで」
 困惑するギュスターヴが近づくと、近づいた分だけルイズが椅子を抱えて下がった。
「ち、近づかないで。そ、それ以上近づくと穴掘って逃げるから」
「穴……?」
 なんだかよく分からないことを言うルイズに、ギュスターヴは平素と変わらないように接しようとすると、ルイズは痙攣したように飛び上がって窓から飛び降りた。
「ルイズ?!」
「私なんかは穴掘って埋まってるのがお似合いよぉぉぉぉぉ!!」

 開けられたままの窓を何かの影がよぎった、とタバサが思った次の瞬間、地面を何かが猛烈に穿つ削撃音と衝撃によって女子寮全体が縦に揺れた。
「な、なんですか?!」
 驚くシエスタを置いて、タバサが窓から外を見た。なぜだろう。丁度モンモランシーの部屋から落ちた窓枠の傍に、人一人が立って入れそうな位の穴が出来上がっていた。

 果たしてこれは一体なんなのだろうか?キュルケは頭をかき、タバサは黙然とした。シエスタが竦みあがっていて、ギーシュとモンモランシーはぶっ倒れている。
 穴に潜って震えるルイズを階上から確認したギュスターヴからは、深い深いため息が漏れてしまうのだった。
「なんだっていうんだよ……これは」



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