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  • SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐31

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐31

最終更新:2011年08月14日 05:25

匿名ユーザー

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  • SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger


 背中に杖を突きつけられたまま、別の騎士によって先導されたスコール達はやがて広い部屋へと誘われた。正面の数段高くなっているところに玉座らしき物があるということは、ここはいわゆる謁見の間という奴なのだろう。
 そしてその玉座には教皇エイジス32世が座り、その隣には
「何故だ」
 形式張った挨拶も何もかもをすっ飛ばしてスコール・レオンハートが問いかける。
「何故あんたが生きている」
 僅かに
「知らないの?魔女は、その力を別の誰かに継承するまで死ぬことは出来ない。その魔女の力自体が枷となってね」
 教皇の隣に立ったアルティミシアが、少し意外そうな顔で講釈を述べる。
(それは知っている……だが、アルティミシアの魔女の力は『あの時』……)
 イデアへと継承された筈なのだ。
「力を継承するまで、か……」
 そんなのを相手にして大丈夫なのか、と言外に込めるアニエスが相棒を見やる。
(わからないが……)
 少なくとも、このまま放っておいていい訳はない。
「さぁ、来なさいSeeD達。今度こそ、私はお前達を下し全てを手に入れる」
「いいや、あんたの相手は俺一人だ」
「正気?折角の助力を断るなんて」
「あんたとの決着は、他の誰にも譲らない。俺が、俺だけが、あんたを倒す」
 ガチリ、と檄鉄を引き上げ、両手でしっかりとライオンハートを握る。
「どういうことだ、アルティミシア。お前だけで三人を屠れるのだろう」
 些か語気を強めながら、教皇が問う。
「……ええ、勿論。ただ、彼はそう思ってはいないみたいだけれど」
 些かうんざりしたようにそう返しながら、アルティミシアはスコールを見る。
「まぁ良いでしょう。それならお前の望み通り、一人ずつ屠ってあげるわ」
「待て、アルティミシア!三人まとめて相手をするのだろう!?」
「……私がこのSeeDを片づける間ぐらい、一人で何とかなさい。そんなことも出来ないのが、『虚無』なの?」
「ぐ……!」
 フッと笑われ、教皇は悔しげに唇を噛む。
「アルティミシア、二年越しの決着、ここでつける」
「一つ良いことを教えてあげる。ここは、あなたの居る場所じゃない」
「知っているさ……!」
「ならば――征こう、グリーヴァ!」
 ライオンハートを振りかぶり、斬りかかるスコールに対し、アルティミシアは回復していたグリーヴァにジャンクションすると共に大きく空を飛んで待避し、ステンドグラスをぶち破って中庭へ飛び出す。
「逃がすか……!」
 教皇からヘイスガを、そこいらの聖堂騎士からレビテトをドローしてスコールも後を追う。
「……役に立たぬっ……!リーヴスラシルがっ……!」
「相変わらず、飼い犬の躾が為ってないようだねぇ、教皇猊下?」
 ジョーカーが帽子に手をやりつつ嗤う。
「手駒の使い方、教えてあげようか?」
 ひらひらと、手持ちのカードをそよがせてジョーカーが言う。
「ふん……必要ない」
 さっと教皇が手を挙げたのに連動して、聖堂騎士達がぐるりと周りを取り囲む。
「もとより、アレもまた異教の徒。頼みにはしておらん」
「ふぅん、俺達を排除すれば、次には魔女も、か……そう上手くいくものかね」
 サッと束から五枚を取り出し、ぱっと開く。
「ジョーカー」
「分かってるって。殺しやしないし、意図的に痛めつけたりもしない。ここへは魔女をどうにかする為に来たんであって、教皇庁を壊滅させる為に来たわけじゃない。わかってるさ」
 アニエスがかける声に、正面の教皇を見据えたままそう頷き返す。
 現状、ただでさえハルケギニアの情勢は混乱しているのだ。ここでブリミル教側の指導者である教皇がいなくなれば、擬似魔法を中心とする勢力に飲み込まれて完全に情勢は決してしまうだろう。故に殺しはしない。死に至る傷も負わせない。
「ただ、委員長の戦いに横槍は入れさせないために、全力で足止めに徹する……」
「ふん、足止めだと?馬鹿なことを。これまでお前はただ逃げ回っただけだろう。この私から」
「そりゃそうだ。あんたとやりあうメリットなんて俺には何一つ無いんだぜ。そんな無駄な事しやしない……こっちは意地でも抑えるから」
「ああ、それ以外の有象無象は引き受けるさ」
 ジョーカーに背中を合わせ、剣を鞘のままに持つ。扇形に包囲を固める聖堂騎士団を見据え、正眼に構える。
「ジョーカーや、レオンハートの邪魔をするというのなら、只では済まないと思え」


「弾けろっ!」
「っはは!」
 教皇庁上空。中庭から壁伝いに空中戦へと移行しつつあるスコールとアルティミシアの戦いは、熾烈さを増していた。
「これでどうだっ!」
 略式のブラスティングゾーンを放つが、エネルギーの束が細く、どうにもアルティミシアを捕らえきれない。しかしフルチャージするほどの時間はタイマンでは稼げまい。
「そんなものかしら?あなたの力は」
「…………」
 戦いづらい。
 今のアルティミシアはかつてと同じようにグリーヴァにジャンクションして戦っているのだが、かつての姿と違ってずっと小柄で機敏に動けるスタイルになっており、中空に一瞬止まる騎士の矢とあいまって油断のならない相手と言えた。
「アポカリプス」
 静かに呟くアルティミシアによって架空空間への門が開かれ、惑星の姿がかいま見える。
「そこだっ!」
 門に飲み込まれそうになるのをすんでの所でかわし、ライオンハートを振りかぶって一気に距離を詰める。
「沈めっ……!」
「ふんっ!」
 叩き付けるライオンハートにアルティミシアのブラスターエッジから打ち出されたカーディナルが打ち込まれ、僅かに緩んだ速度とずれた軌道をかいくぐってアルティミシアは剣戟をかわす。
「逃れられぬ苦しみを……!」
 アルティミシアの足下に発生した六芒星中心の魔法陣が音もなく近づいてくるのを紙一重でかわす事によって暴発させ、接近をかける。
「深き絶望を!」
「がっ!?」
 が、続けて放たれた魔力弾をもろに受け、衝撃で墜落する。
「射抜け!」
 更に追い打ちで魔力の刃を次々に打ち込み続け、落着していた屋根を貫通してスコールはなお落ちていく。
 天井から落ちてきたスコールは、アニエスと対峙していた聖堂騎士の何名かを瓦礫と共に押し倒しながら落着した。
「レオンハート!」
「委員長!?」
「ちっ!」
 舌打ち一つ。ダメージは結構もらったが、まだ動けると判断し、すぐに立ち上がり天井の穴を、そこからゆっくりと下りてくるアルティミシアを睨み上げこちらから逆に跳躍して斬りかかる。
「そこだっ!」
「ふっ」
 小さくアルティミシアが笑った次の瞬間、スコールの視界から魔女は消え失せ、代わりに四方八方から襲いくる魔法の刃が見えた。
「!」
 咄嗟に全てを切り払ってのけ、魔力の爆発の中でスコールの目は再びアルティミシアを捉える。
(魔女のストップか……!危うく串刺しだ)
「楽に死ねたものを……」
「俺は死なない……!」
 再び床に着地して、ライオンハートの切っ先を向けた。


「ふっ……」
 鞘に入ったまま、布きれで固定されて抜けないようになっている剣を一振りしてアニエスは短くため息をつく。
 そして振り返った先では、いくらか傷を受けているジョーカーと教皇とが睨み合いを続けていた。
「存外苦戦しているようだな、ジョーカー」
「いやなに、すっかり忘れててね『加速』の事を。ま、それでも負けないくらいは出来るけど」
 ジョゼフの圧倒的な強さは、虚無の魔法は確かに重要なファクターではあるがジャンクションシステムによる恩恵も決して無視できない。
「教皇さん、いい加減ここらで手を引けば?いっとくけど、俺一人に勝てないようならあの魔女も倒せないよ?」
「何を馬鹿な……あの者には既に私の、使い魔のルーンが刻まれている」
「おいおい、まさか忘れた訳じゃないよね。そもそもあの魔女を呼べたのは、何でだったかな?」
 トントン、と自分の胸を叩きながらジョーカーは問う。緑のパーカーは目の前の教皇に先日ぼろぼろにされてしまっているので、今上半身を包むのは適当に古着屋で見立ててきた木綿のYシャツだ。
「俺がちょっとした小細工であんたの支配を完全に脱したんだ。あの魔女が大人しくあんたの支配に従っているかねぇ」
 まぁ、どっちにしろ、と呟く。
「委員長が倒すけどね、あの魔女さんは」


「いきなさい、グリーヴァ!」
「G.F.召喚、エデン!」
 顕現するは二つの神秘。
 一人の男が理想とした獣と、まだまだ幼い、しかし強大な力。
「その程度の力では……!」
「エターナルブレス!いけぇっ!」
 召喚獣として実体化した二柱。物質空間からもはや隔絶した、異空間においての力のぶつかり合い。
「無駄よ。言ったでしょう、この子はあなたの……」
「そちらこそ、何を言っても無駄だ!」
 一喝で、返す。
「俺はこの世界で、本物のライオンを知った。あれはただの獣だ!
 肉食で、食物連鎖の頂点に君臨していても、それはただ一つの命であるにすぎない!
 もちろんそれは尊ぶべき命だが、何も特別なものじゃない。当たり前の、どこにでもある、命だ!
 俺が勝手に理想を押し付けて、何物にも負けないものにしてしまったが……そんなことはない!
 どれだけ強靭な獣も、飢えには勝てない。老いには勝てない!
 グリーヴァ!もういい!お前がそうして無理をして、だれにも負けないものである必要なんて、無いんだ!」
「いきなり何を……!」
「誰にも頼らないで居ることなんて出来ない。一人で出来ることなんてたかが知れてる!
 だから、ほかの誰かと、仲間と一緒に人は動く!
 グリーヴァ!俺はもうお前に頼らない。俺は本当の意味で一人で立つ!
 人間として、人と人の作る社会に!」
 そんなスコールの叫びと共に、ゆっくりとグリーヴァは目を閉じてゆく。
「グリーヴァ!?アナタ……!」
「眠れ、グリーヴァ……」
 そっと填めている指輪の表面をスコールは撫でる。
「あ、あああああ!」
 競り合う力が消えて、エデンのエターナルブレスがアルティミシアに襲いかかる。途中までがグリーヴァと競っていたため、残り香程度の衝撃だが、それでも十分だ。
「決める……!」
 自身の正面に吹き飛ばされるアルティミシアを見据えて、スコールはライオンハートを構える。
 弾装も新しいマガジンに変えて、体勢を立て直す暇を与えず懐へ飛び込む。
 八回の斬激によって傷だらけになっているアルティミシアは、抵抗も出来ぬままにライオンハートの切り上げで宙を舞う。
「エンド・オブ・ハート……!」
 追撃し、さらに立て続けに14回切りつけ、後は落ちるに任せた。
「任務完了だ」
 床に降り立ち、トントン、とライオンハートの背で肩を叩くスコールの背後に、虫の息となったアルティミシアが落着した。
「リーヴ……スラシルが……」
 絶句している教皇を見て軽く肩をすくませた後、ジョーカーは言う。
「あんたの頼みの使い魔も倒された。今後は俺たちに余計なちょっかいは出さないで欲しいね。俺たちはただ、元居た世界に帰りたいだけだし、アニエスに至っては敬虔なブリミル教徒だ。あんたたちが目の敵にする必要は無いだろう?」
「……ならば、とっととこの地から離れろ!どこの国家にも属さずに居ながら、あらゆる国を凌駕する力を持つ貴様たちの存在は、我々にとって脅威にしかならぬ!」
「そうしたいのは、山々だがな……」
 渋い顔でスコールは返す。オダインの言っていた二年のタイムリミットまで、長ければあと7ヶ月は掛かるだろう。
「未だに帰る目処が立っていない」
「それじゃあ、もう帰ろうか」
 そんな声が辺りに響く、直後。
「……すぅぅぅぅぅ、はぁぁぁ……」
 ゆっくりとため息をつきつつ、ふわりと浮き上がったアルティミシアの体が直立して床に降り立つ。長い髪は漆黒に染まって結い上げられていたのが解かれ、広がった翼は純白だ。
「まさか……リノア、か?」
 構えかけたライオンハートを下ろし、スコールが呟く。
「なに?」
 怪訝な顔をするのはアニエスだ。先程まで戦っていたのはアルティミシアと呼ばれる魔女だったはずで、それが何故、スコールの恋人であるリノアなのか。
「スコール……やっと、会えた!」
 穏やかな微笑みを浮かべ、『リノア』が駆け寄りスコールがそっと抱き留めた。
「アルティミシアに、入って?」
「そう。いつだかのお返しになる、のかな」
 抱きしめ合ったまま、二人はそんな言葉を交わす。
「ホントは、エルオーネさんに二、三日前から繋げてもらってたんだけど、私の力が足りなくて、表層意識にまでは出てこられてなかったの。こうして出てこられたのは、スコールのおかげ」
「リーヴスラシルよ!まだ動けるのならば、この者達を……!」
 魔女の無事を見て取ってエイジス32世は声を上げる。
「あ、教皇さん。悪いんだけど、私は今この体を借りてるだけの別人なので、使い魔じゃないんです」
 と、ドレスの開いている胸元を指差しながら言うリノア=アルティミシア。
 言葉通り、リーヴスラシルのルーンは消失していった。
「なに……!?」
「あ、でも御心配なく。スコールたちを連れて帰るのが私の目的ですから」
 アルティミシアの顔のまま、屈託無い笑顔を浮かべても見せる。
「それから、教皇さんが心配してた風石の暴走ですけど、擬似魔法マニュアルのドローのおかげで、ハルケギニアのあたりの風石は殆ど力を失ってるから気にしなくても大丈夫ですよ」
 そこまで一気に言って、スコールの肩に手を置きつつアニエスの手を握る。そのアニエスの肩にジョーカーの手が置かれたのを見て、即座に術を発動させ、
「テレポ」
 四人の男女の姿がその場から消え去った。


「風石の暴走とは何のことだ」
 リノアの力によって、教皇庁から脱出したあと、ラグナロクのブリッジでスコールは尋ねる。
「この世界のフネの動力の風石は、もちろん知ってるよね。ハルケギニアでは地中深くとかにもそうして風石が作られる層が眠ってるんだけど、この風石が取り出されないままに放置されてると、そのうちハルケギニアそのものが浮いちゃうらしいの」
「それは……アルビオンのように、か?」
 少し驚いたようにアニエスが尋ねる。
「そうです。それで、これはアルビオンのほうで先に問題になると思うんだけど、風石の力が放出されきってしまうと……」
「まさか、落ちるのか!?」
「そう、らしいですよ。私――と私が入ってるアルティミシアも、直接にアルビオンを見たわけじゃないから断言は出来ませんけど、少なくとも教皇さんはそう考えてたみたい」
 だから、とリノアは続ける。
「後でアニエスさんにはサイファーやマチルダさんにこのことを教えておいてあげて欲しいんです。
 詳しい時期までは判らないけど、そういうことが起こりうるって判ってれば、国全体に擬似魔法のレビテトを用意させるとかで、最低限の人的被害は抑えられると思いますから」
「ああ……言われなくてもそうさせてもらう……しかし、アルビオンがなぁ……」
 ううむ、と軽く唸る。
「それじゃあ、そろそろ帰ろっか」
「あ、帰れるの」
 リノアの言葉に、ちょっと驚いたようにジョーカーが呟く。
「……もう少し嬉しそうにしたらどうだ。お前も、レオンハートも」
 表情が変わっただけのスコールへと視線を向けつつアニエスは呆れた声を出す。
「いやいや、これでも嬉しいし、驚いてるんだけど、余裕ある態度が俺のスタンスだし、委員長は感情を発露させる事の方がそれこそ少ないからね」
「悪かったな」
 むっつりした顔でそっぽを向くスコールに、勝手にセリフをあてるのはリノアだ。
 一瞬驚いた顔で、また尚憮然とした顔になり、視線を逸らし直すスコールをクスクスと笑うのを見ていて、なんだかこの二人の関係というものになんだか納得がいく気がするアニエスだった。
「帰り方なんだけど、時間圧縮でこの世界のこの時代と私たちの世界の私たちの時代とを一瞬だけ繋ぐの。世界と私たち自身との因果関係で、余程この世界に残りたいって思わない限り私たちは元の世界に帰れるわ」
 微笑みは浮かべたままで、帰還方法を説明する。
「だから、サイファーがこっちに残れるかもサイファー次第、かな。あいつのティファちゃんへの想い次第」
「サイファーにもそれを伝えた方が良いか……」
「んー、それはどうかなぁ」
 少し考えるように頬に指をあてるリノア。メイクは落としているとはいえ、アルティミシアの顔で恋人の仕草をやられる事に違和感を覚える。
「あいつがこっちに残りたいのも判るけど、風神や雷神が会いたがってるのもホントだよ。
 だから、出来れば言わないで欲しいな。あいつが帰ってくる可能性を残すために。
 それで帰ってくればあいつの想いもそこまでで、未練があったって事だし」
「風神や雷神が恨まれないか?」
「それを覚悟しても、会いたいんだよ。二人は」
 その言葉を受けて、スコールは頷く。
「そう、か」
「んじゃ、そろそろお願いしましょっか、魔女さん」
 ジョーカーのその言葉に、リノア=アルティミシアはちら、と戸惑った視線をアニエスに向ける。
「えっと……何も挨拶とか、しなくてもいいの?」
 リノアの言葉に、フッとアニエスは笑みを浮かべる。
「良いも悪いも……解っていたことだ。こいつは只の通りすがり。行きずりの仲でしかない」
「ふぅ、アニーも解ってるね。ちょっとドライすぎるけど」
「なんだ?泣いて引き留めて欲しかったのか?」
 ニンマリ笑いながらのアニエスの言葉に、いいや、とジョーカーは首を振る。
「例え強がりでもそうしてる方がずっとアニーらしい」
「なら、良いじゃないか」
「ああ、良いね」
 微笑みあう二人。
「……うん、わかった。それじゃ、始めるわ」
 目を閉じて、リノア=アルティミシアが時間圧縮の詠唱を始める。
「世話になったな、アニエス」
 二年弱の間、共に戦いぬいた男が礼を口にする。
「なに、お互い様だ。お互いに助け合って、それで良いじゃないか。この別れでチャラにしよう」
 少し寂しげな笑みをここで初めて浮かべつつ、アニエスが言った。
「ジョーカーも、な」
「うん……あ、でもさ。さっきの話だと……」
 なにかに気づいたジョーカーがアニエスに振り返る。
「俺、下手に未練とかあったらこの世界に居座っちまうかもな」
「あ……」
 軽く目を見開いて、アニエスは軽く息を呑む。
「それは、大変だな。じゃあ、未練を断たせようか」
 素早い動作のそれを、目をつぶっていたリノアは見なかったし、スコールも咄嗟に目を逸らした。
「え?」
「サヨナラの、挨拶だ」
 唇同士をゆっくり離して、アニエスは言って、次の瞬間世界はマーブル模様の混沌と化した。


「…………」
 ゆっくりと目を開けて、アニエスは少し驚いた。
 どこかの海岸沿い。自分の眼前にあるのは、深紅の装甲を持つ人の造った巨竜、ラグナロクだ。
「そうか、お前は残ってくれたのか」
 その装甲に軽く手を乗せてから、艇内に入る。
 分かっていたこととはいえ、誰も居ない内部に、軽くため息をつく。
「『お前の父親』は、本当にドライな奴だな」
 軽く下腹部を撫でてから、そう言ってみせるが、別段恨みは無い。
 彼は行きずりの人間。口に出したとおりそんなことは分かってたし、だからこそ二人の愛の証が欲しいとも思った。そしてそれを自分ひとりで育てる決心も、当然あった。
「まぁ、少し彼女が羨ましいかな」
 一人、異世界に飛ばされてもなお再会を果たすために操を貫き通した男の、恋人。
 女としては、心底に羨ましい。
「尤も、あいつにそれを期待するのは無理か」
 ため息一つで、未練は振り切ってみせる。
 ブリッジから夕焼け空を見あげ、眩しさに目を細める。
「……お前達と会えて楽しかった。さようならレオンハート、さようなら……×××」
 そっと口から出る愛しい男の本名の呟きは、彼女と彼女の子供以外、誰の耳にも入らなかった。

END


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