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使い魔くん千年王国tree test
... 第一部 『使い魔くん千年王国』 第一章 召喚 『使い魔くん千年王国』 第二章 復活 『使い魔くん千年王国』 第三章 異世界 『使い魔くん千年王国』 第四章 契約 『使い魔くん千年王国』 第五章 朝の風景 『使い魔くん千年王国』 第六章 格差社会 『使い魔くん千年王国』 第七章 授業 『使い魔くん千年王国』 第八章 色男 『使い魔くん千年王国』 第九章 決闘(前編) 『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編) 『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢 『使い魔くん千年王国』 第十一章 メシア 『使い魔くん千年王国』 第十二章 買物 『使い魔くん千年王国』 第十三章 怪盗フーケ(前編) 『使い魔くん千年王国』 第十四章 怪盗フーケ(中編) 『使い魔くん千年王国』 第十五章 怪盗フーケ(後編) 『使い魔くん千年王国』 第十六章 『... -
使い魔くん千年王国
... ■ 『使い魔くん千年王国』第一部1~10章 ├ 『使い魔くん千年王国』 第一章 召喚 ├ 『使い魔くん千年王国』 第二章 復活 ├ 『使い魔くん千年王国』 第三章 異世界 ... -
『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 松下はぽーんとワルキューレに蹴り飛ばされ、観衆の中へ落ちた。 「マツシタ! な、なんてことを」 うろたえたルイズが駆け寄ろうとするが、興奮した観衆が邪魔で近づけない。 「もう! どきなさいよッ!!」 (油断した……まだ術策はいくつか用意してあるが、 ギーシュと六体もの武装したワルキューレを一人で一掃するにはやはり力不足だ。 ぼくの作った『電気お守り』があれば、奴らの『霊波』を攪乱・遮断できるのだがな…。 となれば、ギーシュの『杖』を狙うか…) ダメージはたいしたことない。しかし作戦は練り直す必要がある。 ふと這いつくばっている地べたを見ると、ハツカネズミが上を向いて、 女子生徒のスカートの中を覗いている。 オールド・オスマンの使い魔『モートソグニル』だ。 ... -
テスト空間
砂場 選択肢 投票 アイテム1 (278) アイテム2 (38) という風に (39) カンマで区切って (50) ね (56) 画廊用ページテスト 水兵服 鬼哭街/Zero 使い魔のカービィ サテライト60 しえすた imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ルイズさんのアイコン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 使い魔くん千年王国tree test 表の... -
リンク切れっぽいページ
管理人様、変なページの作成すいません。 リンク切れっぽいページの一覧です つかいま1/2 第一話 使い魔が来た ご主人様は承認せず! 後編 作品ページ名 ゼロの使い魔-02 リンクするページ名 ゼロの使い魔-03a ... -
『使い魔くん千年王国』 第十五章 怪盗フーケ(後編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《主なる神は『土の塵』で人を造り、『命の息』を吹き入れられた。そこで人は生きたものとなった》 (旧約聖書『創世記』より) 《あなたの目は、私の『まだできあがらない体(ゴーレム)』を見られた》 (旧約聖書『詩篇』第139篇より) 「『占い杖』? な、何よ、あんた知っているの?(ぐすっ)」 ルイズは、ミス・ロングビルの目の前での惨死に蒼白・涙目になっている。 松下やタバサはわりと冷静だ。腹の中では何を考えているのか。 「ああ、ぼくの故郷…『東方』の自然魔法で作られたものだ。トリステインにもあったとはな。 だが戦闘向きではない。あまり今は役立ちそうにないな」 「じゃあ、どんな効果があるの? 見た目は凄そうよ」 「うむ……危ない!! 逃げろ!!」 身の... -
『使い魔くん千年王国』 第十三章 怪盗フーケ(前編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 召喚から約3週間目。 マツシタは相変わらずだ。「信者が30人前後で頭打ちだ」などと嘆いているが、 普通なら『異端審問』が怖くて『東方』の宗教などにはまらないだろう。 「『始祖ブリミル』の教義とやらも研究せねば」とか言って図書館に篭っている。 タバサに文字を教えてもらっているらしいが、やけに覚えるのが早い。 ギーシュとモンモランシーは、マツシタが買ってきた秘薬を与えて回復させた。 性格はあまり変わらなかったが、二人ともマツシタに恐怖と恩を刷り込まれたので、 従順な『使徒』となることだろう。あはははは…はぁ。 「何かが頭の中で、もそもそ動いている気がする」なんて二人が言ってたけど、 何を入れたのかしらあいつ。 あとは、『波濤』のモット伯が邸宅を『イノシシとカラスの大群』... -
『使い魔くん千年王国』 第十四章 怪盗フーケ(中編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 案内役のミス・ロングビルが手綱を引く学院の馬車に揺られ、 ルイズ、キュルケ、タバサ、松下の一行は『土くれのフーケ』のアジトらしき廃屋を目指す。 「『近く』と言っても、片道馬車で半日もかかるとはな。悠長なことだ」 「山道……シルフィードに乗っていけばすぐ…だけど、目立つ」 「準備もあったし、着く頃には夕方ね。 貴族の邸宅へ『お仕事』に出るフーケと鉢合わせしなけりゃいいけど」 「その時こそ、フーケをその場で取り押さえるの!」 「ああーはいはい、できればね。『土のトライアングル』よ、相手は」 「しかし、貴族以外にもメイジはいるのか?」 「もとは貴族でも、勢力争いで追放されたり没落したりして金とコネがなくなって、 平民に身を落とす奴らもいるの。でもプライド高いから正業に... -
ゼロ・HiME
ゼロHiME~嬌嫣の使い魔~ PCゲーム 「舞-HiME 運命系統樹 修羅」の藤乃静留 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話(前編)/(後編) 第八話(前編)/(後編) 第九話(前編)/(中編)/(後編) 第十話 幕間その1 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話 第十八話 第十九話(前編)/(後編) 第二十話 幕間その2 第二十一話 第二十二話 -
ウルトラマンゼロの使い魔
「ウルトラマンゼロ」シリーズより「ウルトラマンゼロ」を召喚(変身者は才人) プロローグ 第一話「ハルケギニアゼロ作戦第一号」 第二話「これがウルトラの歴史だ!」 第三話「姿なき脅威」 第四話「盗まれたウルトラゼロアイ」 第五話「魔法学院の青い石(前編)」 第六話「魔法学院の青い石(後編)」 第七話「王女の来訪」 第八話「陰謀襲来」 第九話「泥まみれ少年ひとり」 第十話「火山怪鳥ゼロに迫る!」 第十一話「ゼロ暗殺計画」 第十二話「ウルトラマンゼロ朝焼けに死す」 第十三話「ミラーナイト参上!」 幕間「ウルティメイトフォースゼロの旅立ち」 第十四話「ひきょうもの!シエスタは泣いた(前編)」 第十五話「ひきょうもの!シエスタは泣いた(後編)」 第十六話「SOSタルブ村」 第十七話「タルブ村の宝物」 第十八話「空飛ぶジャンボット」 第十九話... -
ゼロの夢幻竜
ポケットモンスターよりラティアスを召喚 ゼロの夢幻竜-01 第一話「 」 ゼロの夢幻竜-02 第二話「意思の継がり」 ゼロの夢幻竜-03 第三話「使い魔の飛翔」 ゼロの夢幻竜-04 第四話「異世界の奇譚」 ゼロの夢幻竜-05 第五話「偽りの姿」 ゼロの夢幻竜-06 第六話「親愛の握手」 ゼロの夢幻竜-07 第七話「ゼロの所以」 ゼロの夢幻竜-08 第八話「矜持の発揮場」 ゼロの夢幻竜-09 第九話「実力の深層」 ゼロの夢幻竜-10 第十話「伝説の再来」 ゼロの夢幻竜-11 第十一話「深海の宝珠」 ゼロの夢幻竜-12 第十二話「虚無の曜日」 ゼロの夢幻竜-13 第十三話「使い手の剣」 ゼロの夢幻竜-14 第十四話「紅の誘い」 ゼロの夢幻竜-15 第十五話「盗賊の狙い」 ゼロの夢幻竜-16 第十六話「漆黒の森へ」 ゼロの夢幻竜-17 第... -
使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第二章 霧の中のタバサ(前編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 始祖ブリミル降臨暦6242年、初夏の第五月ウルの月。 ガリア王国の三千メイル上空を、今日もタバサとシルフィードが飛んで行く。 先月はひどい目に遭った。イザベラが召喚したキタローとかいう妖魔の子供が、幽霊を操って私を脅かしたのだ。 あのでこっぱち娘、いつの日かあの広い額に落書きして辱めてやる。 結局あの日はあれだけで済んだが、今度は何を企んでいるのやら。まともな仕事なら、まだいいが。 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第二章 霧の中のタバサ(前編) 「きゅいきゅい! お姉さま、私そろそろおなか空いたーのねー!」 「私は空いていない。パーティー会場でたっぷり食べて来た」 タバサは、昨夜催された『フリッグの舞踏会』を抜け出してきた。急な呼び出しはいつものことだが、... -
暗の使い魔
戦国BASARAシリーズより黒田官兵衛を召喚 第一章 召喚。不運の軍師、異世界へのいざない 暗の使い魔 プロローグ 暗の使い魔 第一話『異世界』 暗の使い魔 第二話『魔法学院外の決闘』 暗の使い魔 第三話『トリステイン魔法学院』 暗の使い魔 第四話『ゼロのルイズ』 暗の使い魔 第五話『ヴェストリ広場の戦い』 暗の使い魔 第六話『微熱のキュルケ』 暗の使い魔 第七話『魔剣とゴーレム』 暗の使い魔 第八話『ルイズの誇り』 暗の使い魔 第九話『メイド奪還戦』 暗の使い魔 第十話『モット伯邸の戦い』 暗の使い魔 第十一話『盗賊追討戦』 暗の使い魔 第十二話『動き出す物語』 第二章 繚乱!乱世より吹き荒れる風 暗の使い魔 第十三話『異国の男』 暗の使い魔 第十四話『アンリエッタ現る』 暗の使い魔 第十五話『ワルド』 暗の使い魔 第十六話『青銅新鋭戦』... -
大使い魔17
「大鉄人17」より17(ワンセブン) 大使い魔17-01 第一話「今度の神の笛、機械仕掛けにつき」 大使い魔17-02 第二話「最終兵器! 汝(なれ)の名はグラビトン!」 大使い魔17-03 第三話「トリスタニア・買い物狂想曲(カプリッチオ)」 大使い魔17-04 第四話「魔銃争奪? シュヴァリエ? 月下のダンス!」 大使い魔17-04.5 幕間「プリンセッセ・ハート」 大使い魔17-05 第五話「白い国へ行こう」 大使い魔17-06 第六話「陰謀幻想曲」 大使い魔17-07 第七話「港町の夜に」 大使い魔17-08 第八話「運命の再会! ウェールズとティファニア」 大使い魔17-09 第九話「地上最哀の兄弟ゲンカ、勃発」 大使い魔17-10 第十話「ロンリー人造人間キカイダー」 大使い魔17-11 第十一話「邪国への花嫁王女」 大使い魔17-12 第十二話「救世主、ワンセブン」 大... -
虚無と狼の牙-10
前ページ次ページ虚無と狼の牙 虚無と狼の牙 第十話 トリステイン魔法学園の門の前で二人の男がにらみ合っていた。 一人はハルケギニアでは珍しいくらいの長身で、羽根付き帽子をかぶった男で、整った口ひげが彼の精悍な印象を強めている。 そして、にらみ合う男のほうも彼に負けず劣らずの長身で、黒い服を身にまとい、その傍らには巨大な十字架があった。 羽根帽子の男のほうが、彼をなだめるように笑って言った。 「そんな怖い顔をしないでくれよ。僕は敵じゃない。女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ。 姫殿下より、キミ達に同行することを命じられてね。そこで僕が指名されたってワケさ」 そしてワルドは「弱ったなぁ」と呟きながら、苦笑いを浮かべて両手を広げた。 「う、ウルフウッド、相手が悪いよ」 ワルドの正体を聞いて、ギーシュが青ざめた顔になった。 「魔法衛... -
つかいま1/2
『らんま1/2』から、早乙女らんま(乱馬)を召喚 (水と湯による性転換可能。便宜上、男を乱馬、女をらんまと表記) つかいま1/2 第一話 使い魔が来た つかいま1/2 第ニ話 ルイズの秘密 つかいま1/2 第三話 男なんか大嫌い つかいま1/2 第四話 断じて認めん つかいま1/2 第五話 決闘! 乱馬対ギーシュ つかいま1/2 第六話 土くれのフーケ つかいま1/2 第七話 土くれを捜せ つかいま1/2 第八話 魔剣デルフリンガー つかいま1/2 第九話 ルイズと姫様 つかいま1/2 第十話 格闘! 舞踏会 つかいま1/2 第十一話 シエスタの危機 つかいま1/2 第十二話 人魚の肉 つかいま1/2 第十三話 港町ラ・ロシェール -
ゲーッ!熊の爪の使い魔-12
前ページ次ページゲーッ!熊の爪の使い魔 第十二話 三重殺 フーケの襲撃を受けた後の学園、その学長室の中ではもうフーケは去ったというのに喧々囂々の有様を示していた。 教師たちの責任のなすりつけ合い、 その場にいた当事者として呼ばれていたルイズは 同じ貴族として彼らの行いを苦い思いで見つめていた。 情けなくて口を挟む気にもなれなかったが、そのうちに話は思いもしない方向へ進んでいった。 なんと責任を学園に来ていたアンリエッタ王女に負わせようというのだ。 もちろんそんなことをはっきりと口にする者はいないが王女がいた時に起きた事件であるからとかで、 言外に彼女の立場が悪くなるようなことを示唆するような流れになってきたのだ。 たまらずルイズは声を上げようとしたが、 「いいかげんにしなさい!今回の件は我々学園にいたもの全ての責任、 このようなことを話すのではなく... -
暗の使い魔‐17
前ページ次ページ暗の使い魔 ギーシュとの決闘を終え朝食を取った後の時間、官兵衛はぶらりと気ままな時を過ごしていた。 練兵場の隅っこに座り込んで、抜き身のデルフと向き合う。 時間は昼ごろになろうか、練兵場には日が差しており、石の地面を熱々に照らしていた。 そんな熱を嫌ってか、官兵衛は日陰を選んで座っている。 日差し自体は嫌いではない、むしろ秀吉に穴倉送りにされてからは望んで止まないものだ。 しかしそれでも、長年洞窟に篭っていた性か、官兵衛は暗がりを好んだのだ。 「ハァ……貴族ってのは面倒極まりないな、デルフ」 「そうだねえ」 乱雑に置かれた樽をどけ、鉄球に座り込みながら官兵衛はぼやいた。デルフが気の無い返事をする。 そんな相槌を気にする訳でもなく、官兵衛は続ける。 「ちょいと誇りが傷つきゃあ、躍起になってそれを取り戻そうとする。決闘だの何だの言ってな。 こ... -
るろうに使い魔-15
前ページ次ページるろうに使い魔 ラ・ロシェールでの一夜が明け、朝日が昇る前の頃、剣心は目が覚めた。 昔からの習慣なのか、どうにもベットは寝付けない。向かい側のギーシュは、まだ熟睡中だった。 明日まで足止めされるとはいえ、起きてしまった以上はしょうがない。とりあえず、あまり音を立てないように、剣心は普段の着物に着替え始めた。 そんな折、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。こんな早朝に誰かと思い、ドアを開けると、そこには爽やかな顔をしたワルドがいた。 「おはよう。使い魔くん」 「どうもおはようでござる。拙者に何か?」 ただ挨拶をしに来たわけでは無いだろう。何か用でもあるのだろうか。 すると、ワルドは変わらぬ笑顔でこう言った。 「君は、伝説の使い魔『ガンダールヴ』だそうだね?」 「―――おろ?」 剣心は不思議そうな表情でワルドを見た。そのことを... -
虚無と十七属性-11
前ページ虚無と十七属性 「俺っちの価値も分からずに、ガラクタ箱に放り込みやがって!」 「うるっせぇ、デル公は黙ってろ!」 日の光が差さない薄暗い店内のガラクタ入れの中にから、信じがたい事に、声が聞こえた。この中にあるものは当然ながら武器だけだ。武器屋に武器が置いてあるのは当たり前である。 だが、その剣の中の一振りが喋ったのは、果たして、この世界の常識なのだろうか。 半ば驚きながらも、柄をカタカタと動かして喋る錆だらけのそれを、ガラクタの中に発見した。片刃だけのそれは、錆びていなければ日本刀に見えなくもない。 「……ん、おめーさんは……。あれ、確か……あれ…………いっ…………!」 「……い?」剣が突然言いよどんだので、一体何があるのか、一文字ながら聞いたつもりだ。 手に持つと、その剣の情報が頭に流れ込んでくる。デルフリンガー、どうやら魔法を吸収する能力のあ... -
使い魔の達人-12
前ページ次ページ使い魔の達人 「オレは……」 魔法学院、学院長室。広く静かな室内で、オスマンから発せられた、カズキは人間か、という問い。 オスマンが過去に出会った男は、‘ホムンクルス’…人食いの怪物だった。 そして、その男と同じ‘錬金の戦士’を名乗った自分もまた、そうなのではないか?オスマンの疑念は、もっともである。 言いよどむカズキに、オスマンは続ける。 「我らの英雄を疑うのは、気が進まぬし、申し訳ないと思う。私には、君も彼と同様、人食いの化物とは到底思えん。 しかし、それでも……、彼のような例もあるのでは、な」 オスマンには、‘錬金術’のことは、ルイズ以上に話してしまっている。 ならば、あのことも話すべきなのかも知れない。 カズキは、意を決して口を開いた。 「すんません、オスマンさん。オレたち、嘘をつきました」 「ふむ…オレたち、とは?」... -
疾走する魔術師のパラベラム-11
前ページ次ページ疾走する魔術師のパラベラム 第十章デルフリンガー 0 ガンダールヴ/ [Gandalfr]――勇猛果敢な神の盾と伝えられる始祖ブリミルの使い魔。詠唱の時間、主人を守るために特化したとされる。あらゆる武器を扱ったと謳われ、左手に大剣を、右手に長槍を掴み戦ったという。 魔法/[Magic]――メイジが扱う技術。四つの系統があり、それぞれの得意分野が異なる。杖が無いと使えない。火、風、水、土の四系統から成り立つ。 1 結局、シエスタはルイズが個人的に雇った使用人として、これまで通り学院にいることになった。 住む場所も今までと同じように学院のメイドたちの宿舎に住んでいる。一応、学院の建物なので借りている形になっているので、食堂での手伝いなどほかの学院のメイドの仕事を行うことで手を打ってもらった。 つまり... -
ゼロの夢幻竜-14
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜 第十四話「紅の誘い」 キュルケはタバサの使い魔が懸命に急いでいる事は分かっていた。 タバサはそれに加えて、その理由がルイズの使い魔ことラティアスに対しての、並々ならぬ対抗心からである事も見抜いていた。 それ故に自分達があと少しで街に着きそうだといったその時に、ルイズを乗せたラティアスとすれ違った時は言葉も無かった。 その次の瞬間、タバサの使い魔は背中に人を二人乗せているのも忘れたかのように、急転進して後を追い始める。 「こいつぁおでれーた!娘っ子が変身できるのもおでれーたが、こんな速さで飛べるのもおでれーたぜ!」 ルイズに抱かれているデルフは素直にラティアスの持つ力に驚嘆した。 風竜と競争するなら、例え数百リーグ差をつけていたってあっという間に追い抜いてしまうだろう。 いや、それ以... -
使い魔の達人-14
前ページ使い魔の達人 ルイズの部屋を突然訪れてきた黒ずくめの少女。 その正体は何を隠そう、その日学院にやってきて、熱烈な歓迎を受けたばかりの、アンリエッタ王女その人だった。 アンリエッタは、膝をついたルイズを見て、感極まった表情を浮かべてルイズを抱きしめた。 「ああ、ルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ!」 「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所へ、お越しになられるなんて……」 抱きつかれながら、ルイズはかしこまった声で言った。 「ああ!ルイズ!ルイズ・フランソワーズ!そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい! あなたとわたくしはおともだち!おともだちじゃないの!」 「もったいないお言葉でございます。姫殿下」 態度を和らげるよう促すアンリエッタにしかし、ルイズは堅い口調のまま返す。 そんな二人の様子を、カズキはぼけっと眺めていた。 ... -
狂蛇の使い魔-14
前ページ次ページ狂蛇の使い魔 第十四話 いきなり目の前に現れた、浅倉、タバサ、ギーシュの三人。 アンリエッタは突然の出来事に目を丸くし、不安げな顔でルイズに状況の説明を求めた。 要求に応じたルイズが三人をそれぞれ紹介していくと、しだいにアンリエッタの緊張が解け、元のにこやかな表情に戻っていった。 そして、ギーシュがアンリエッタに協力の意を示すと、彼女は改めて事情を説明し、彼やタバサにも任務を依頼。 二人とも快く引き受けたのだった 乗り気でないルイズだったが、三人が進んで引き受けたのと、何より親友であるアンリエッタたっての願いである。 結局、姫様の為なら、と渋々受諾したのだった。 一方、浅倉はその一部始終を見ると、床で大の字になったまま、ルイズに向かって「俺も連れていけ」と声をかけた。 暇潰しの相手がいなくな... -
ゲーッ!熊の爪の使い魔-10
前ページ次ページゲーッ!熊の爪の使い魔 第十話 ウォーズマンのいる日常 さて、ギーシュとの決闘やルイズたちとの話を経てウォーズマンには新たな日常がやってきていた。 ウォーズマンの朝は早い。 日も昇る前から起き出すと、学園の敷地の一角に用意してもらったスペース (もともと使われておらず空いていたため使わせてもらっている)でトレーニングを始める。 いらなくなったぼろきれを巻きつけた棒に向かいタックルを繰り返し、 同じくいらなくなったボロ屑などをもらってきてそれをつめて作ったサンドバックに拳を打ち込み、 ダンベルを持ち上げ筋力トレーニングを繰り返す。 もちろん器具を用いないストレッチや腕立て伏せといった練習も欠かさない。 そして日が出てくると、ルイズのものに加えシエスタの洗濯物も持って行ってやり、一緒に洗濯をする。 ウォーズマンが正体を... -
ゼロのバイオリン弾き
「諸君!決闘だ!」 ヴェストリ広場に大勢の見物人が集まる中、その中心でギーシュ・ド・グラモンは薔薇を口にくわえながら宣言した。 そこへピンク色の髪をした一人の少女が、人垣をかき分けてギーシュの前に出てくる。 「ギーシュ!やめて!決闘は禁止されているはずよ!」 その少女、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールは懇願するように叫ぶ。 しかしギーシュはそれを気にした様子もない。 「禁止されているのは貴族同士の決闘だ。平民との決闘は禁止されていない。 それにしても君の使い魔はどこにいるんだね?」 すぐに来るよう言ったはずだが姿が見あたらない。と言いつつあたりをキョロキョロと見渡す。 食堂を出ていったのを見かけたルイズも不思議に思い、その姿を探す。 そこへ周りからヤジが飛ぶ。 「逃げ出したんじゃないのか?」 「随分腰抜けだな!... -
ゼロの軌跡-17
前ページ次ページゼロの軌跡 ゼロの軌跡 第十七話 タルブ村の死闘 後編 村の各所で鬨の声が上がる中、レンは空戦力を組織して村の広場に陣取っていた。 既に<パテル=マテル>にグリフォンや風竜を相手取って大空中戦を仕掛けられるほどの余力は残っていない。打ち落とすための弾丸の一発もなく、立ち回るための速度も出ない。 そのために空を飛べる使い魔を持つ生徒たちを掻き集めたのだが、そもそも飛行可能な使い魔の絶対数が少ない上に、タバサほどの力を持つ者は極稀。 生徒達の多くはドットやラインであり、使い魔を持ってまだ日が浅い生徒が大半を占める。 相手にする部隊の性質上、待ち伏せや挟撃を恃みにするわけにはいかない。 故に、最も苦戦する部隊になることは疑いようもなかった。 「必ず二人一組で行動しなさい。それが出来ない場合は全力で逃げ回... -
るろうに使い魔-12
前ページ次ページるろうに使い魔 「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおな~~~り~~!」 その声と共に、門が開かれて歓声が巻き起こった。 敷かれた絨毯の上を、優雅に歩きながらアンリエッタはその声に応える。手を振って返せば、ただでさえ大きな歓声が、より大きく響きわたった。 すごい人気だな……と思う剣心は、ふと隣のルイズを見た。 相変わらず、気の抜けた顔でボーっと、王女を見つめるように立っていた。 と、ふと剣心の先に、アンリエッタの側を護衛する一人の男に目が行った。 見事な羽帽子と、逞しい顔つきの壮年の貴族。鷲の頭と獅子の体を合わせた、見たこともない野獣に跨り、隣を付いていく。 (ルイズ殿が見ているのは、あの男か―――) 結局、姫が学院に招き入れられる、その始終まで、ルイズは惚けた表情のままだった。 第十二話 『密約... -
ゼロと電流-11
前ページ次ページゼロと電流 「第十一話」 港町ラ・ロシェール。 アルビオンとトリステインを結ぶ港である。街そのものの規模は小さいが、そこはアルビオンとの往来の要衝ということもあり、人の出入りは非常に盛んで、住人の十倍以上の人間が常にたむろしている。 治安を預かる者にとっては頭の痛いことだろうが、商売をする者にとってはこれほど嬉しい街もないだろう。ただし平和ならば、という注釈がつくが。 今の港町は、アルビオンの争乱を反映してか物騒な雰囲気の男たち……傭兵をはじめとする流れ者、脛に傷持つ者……であふれかえっている状態だ。 そのため、街の者にとっても多少の妙な風体はすでに見慣れていると言っていいだろう。『桟橋』の切符売りもその例外ではない。 だとしても、その夜やってきた男はその中でも飛び抜けて奇妙だった。 「アルビオン行きの船はいつ出る?」 「... -
鷲と虚無-13
前ページ次ページ鷲と虚無 才人は二つの理由で怒っている。まずは自分へ対する怒り。才人はルイズが自分を拒絶したのを自分のせいだと考えていた。 つまり、ルイズがどの様に感じるかなんて特に考えもせず、軽い気持ちで無責任に励ましかえって傷つけてしまったと言う自分への怒りだ。 もう一つはギーシュに対する怒り。言いがかりをつけられた事はもちろんだが、ギーシュの“薔薇とはその美しさを皆に平等に与えなければいけない”と言う言葉に一番の怒りを感じていた。 それだけでも殴りたくなる位に気障な台詞な上に、更にギーシュはそれを実行していない。 もしそうしていたのなら、ルイズがあんな風に一人でいるのを放置したり、ルイズがバカにされるのを放っておく筈などない。つまりあんな言葉なんて単なる飾り。 だから、才人はあの時カッとなってしまった。才人の人生の中でも、あれだけ人を目の前でバカにした事は無か... -
ゼロと電流-12
前ページ次ページゼロと電流 「第十二話」 気がつくと夜明け前。 横にはギーシュ。前にはタバサとキュルケ。そのさらに前にはシルフィード。そして後ろにいるのは姫殿下と学院長。肩に乗っているのはロビン。 いつの間に? いや、意識はしっかりあったし休憩もしっかり取った。別に意識を失っていたわけでも自我を失っていたわけでもない。 それにしても、どうしてこんなことに。 モンモランシーはじっくり考える。 「ルイズが行方不明!?」 「部屋にいるんじゃなかったんですか」 学院長の説明に、最初に声を上げたのはキュルケである。 次いで、ギーシュ。 タバサは無言のままで、モンモランシーの場合は声にならない驚き。 「何処へ行ったんですか? まさか、実家に帰ったとか」 「行き先の想像はついておる。おそらくは……アルビオン」 「ああ、アル... -
疾走する魔術師のパラベラム-13
前ページ次ページ疾走する魔術師のパラベラム 第十二章 誇りにかけて 0 スティーラー/[stealer]――泥棒。盗賊。 1 一人のメイジがトリステイン魔法学院の壁を調べていた。そのメイジの二つ名は『土くれ』、クラスは土のトライアングル。人呼んでフーケ、 盗賊『土くれのフーケ』。 フーケはその手口と狙う獲物から、貴族から恐れられていた。 曰く『貴族からしか盗まない』。 曰く『平民を傷つけない』。 曰く『その手口とは錬金で鍵や壁を土くれに変える』。 曰く『強固な警備は巨大なゴーレムで正面突破する』。 噂が噂を呼び、いつの間にやらトリステインでは神出鬼没の大盗賊、土くれのフーケが人々の口の間を様々な憶測と共に闊歩する。 それは例えば。 『フーケは若い貴族の息子で高慢な父に反感を覚え、貴族相手に盗みを行ってい... -
鷲と虚無-12
前ページ次ページ鷲と虚無 才人は内心ひどく狼狽していた。なにせ、女の子に目の前で泣かれると言う事自体が始めてなのだ。 だが、対照的にウォレヌスとはプッロは落ち着いている。 「いったいありゃなんだったんでしょうね?」 「見ての通りだろうな……あの娘はそうとうな癇癪持ちだって事だ」 両方とも大して気に留めていないようだ。そんな二人を見ながら、才人は迷った。 果たして彼女を追いかけるべきかどうか。 「どうしましょう?あいつを追いかけた方がいいと思います?」 プッロは肩をすくめて見せる。 「やめといた方がいいぞ?あんな状態の奴に何を言っても逆ギレされるだけだ。放っとけ」 二人の冷たい態度には少し不快感を感じるが、確かに今はそっとしておいた方がいいかも知れない。 「じゃあこれからどうします?あいつはいなくなっちゃったし、このゴミを片付けますか?」 「別にいい... -
ゼロの黒魔道士-16
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「ルイズおね~ちゃ~ん?……やっぱりダメかぁ……デルフ、いつものやるよ」 帽子をきゅっとかぶりなおす デルフはルイズおねえちゃんの傍に立て掛ける 「あーちきしょー!娘っ子、頼むからそろそろ自分で起きてくれよぉぉ!!」 朝日がちょっとずつ高くなる 今日もいい天気になりそうだなぁ 「まばゆき光彩を刃となして 地を引き裂かん! サンダー!」 ビシャァァァァンッ 「キャァァッ!?」 「あ、起きた!ルイズおねぇちゃん、おはよう!」 「――ビビ~!?もうちょっと大人しい起こし方にしなさいよ!毎度毎度、流石に心臓に悪いわ!」 「そーだぞー!いくら吸い取れるっつったてしびれるもんはしびれんだからなー!!」 ここ最近の日課、ルイズおねえちゃんをサンダー(の音)で起こすこと 「……ん~、ルイズおねえちゃんが声かけて起きて... -
ウルトラマンゼロの使い魔-015
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十五話「ひきょうもの!シエスタは泣いた(後編)」 冷凍怪人ブラック星人 雪女怪獣スノーゴン ねこ舌星人グロスト 登場 「ま、また宇宙人! しかも今度は、貴族の屋敷の中に潜り込んでるなんて!」 執事風の老人から正体を現したブラック星人に、ルイズたちは驚愕を禁じえなかった。 まさかトリステインの貴族社会の中に、既に侵略者が潜り込んでいたとは。 『ちぃッ! よもや、こんなことで正体がバレてしまうとは!』 毒づくブラック星人に、ウルトラゼロアイの銃口を突きつけたままの才人が、反対の手で 通信端末からブラック星人のデータを引き出してから詰問する。 「お前もザラブ星人の言ってた、宇宙人連合って奴の一員か!? 貴族のお屋敷に入り込んで、何が狙いだ!」... -
るろうに使い魔-14
前ページ次ページるろうに使い魔 港町ラ・ロシェール。 アルビオンの玄関と呼ばれるこの場所は、トリステインから馬で二日は要すると言われており、その為剣心達は馬で走らせっぱなしだった。 しかし、幻獣グリフォンに乗るワルドは、それを気にする様子もなく先へ先へと突き進む。 隣にいるルイズは、気が気でないように後ろを向いては、心配そうに剣心達の見た。 ギーシュは、既にへばった様子を見せていたが、剣心は相変わらず何でもなさそうにルイズに目を合わせる。 しかし、馬とグリフォンではその差が埋められるはずも無く、どんどんとその姿は小さくなっていった。 「ねえ、ちょっとペースが速くない?」 「へばったなら、置いていけばいい」 そんな様子を見かねたルイズだったが、ワルドの答えは淡々としたものだった。確かに急を要する任務なのはそうだが、だからといって仲間や自分の使い魔... -
男達の使い魔 第十二話
食材が並んでいる。卵、胡椒、塩、油などに混ざって、わざわざ遥か遠くから仕入れてきたという米まである。 料理人達が息を呑んでたたずんでいる中、雷電が声をかける。 「マルトー殿!準備ができましたぞ!」 「おう!」 一声吼えてからマルトーがゆっくりと動き出した。 さすがの雷電でさえ緊張を隠せない中、マルトーのみがいつも通りに調理場に立つ。 マルトーの前にあるのは、わずかばかりの食材と調味料のみ。 そして大きく気勢を上げる火炎と、これもまた大きな鍋。 たったこれだけの準備で一体何を作るつもりなのであろうか。 料理人たちの凄まじいばかりの気合が解せない。 雷電がサポートのため、マルトーの横に立った。 そう、いよいよハルケギニアにおいて料理大帝と詠われたマルトーの技が見られるのだ。 しかも今回は、雷電から聞いた料理をマルトーなりに解釈した新技だとい... -
狂蛇の使い魔-16
前ページ次ページ狂蛇の使い魔 第十六話 明くる日。 朝食を済ませたルイズは、「見てもらいたいものがある」とワルドに呼び出され、宿にある中庭へとやって来ていた。 宿の裏にあるその場所は、かつて軍の訓練場として利用されてきたという。 さすがに大人数の軍隊全員が収まるほど広くはないが、小規模の訓練であれば充分通用するだけの大きさはあった。 今では宿の物置にでもされているのか、あちこちに木箱や樽が置かれている。 ルイズが宿からの階段を降りると、中庭の中央にワルドが立っているのが見えた。 早足で彼のもとへと駆け寄る。 「やあ、ルイズ。いきなり呼び出してすまなかったね」 ルイズに気づいたワルドが、彼女に向けてにっこりと微笑みかける。 「ワルド様、見てもらいたいものというのは……?」 「ああ、実は彼から決... -
使い魔の達人-10a
前ページ次ページ使い魔の達人 森の中の開けた場所に、ポツンと建った炭焼き小屋。その近くにルイズとカズキ。 そして、少し離れた場所に、巨大な土ゴーレムが二人を見下ろすように立っていた。 「で、出た……!」 昨夜見たときよりも、よりくっきりとその姿が視界に飛び込んできた。身の丈は三十メイルほど。巨大な土人形だ。 どうやら周辺の土を使って作ったらしい。後方数メイルから、地面がごっそりと削られたようになっている。 すると、ゴーレムがのっそりと動き出した。腰を低く構えては、腕を振り上げる。 「きゃぁああああああ!!」 ルイズの悲鳴が響いた。次いで、ゴーレムはその腕を斜めに振り下ろす。拳の先は…! 「みんな、伏せろ!」 カズキが怒鳴った。ゴーレムの腕は、小屋の屋根を大きな音を発てて吹き飛ばしてしまった。 「……ゴーレム!」 キュルケの声が聞こえた。小屋... -
ウルトラマンゼロの使い魔-011
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十一話「ゼロ暗殺計画」 凶悪宇宙人ザラブ星人 登場 道中バードンの襲撃を受けた『イーグル』号だが、ウルトラマンゼロに助けられたことで犠牲は出なかった。 そして遂に空飛ぶアルビオン大陸までたどり着くと、大陸の抜け穴を通ってニューカッスルの秘密の港に到着した。 とうとう目的の場所へ到達したルイズたちなのだが、彼女らは大量の硫黄を入手したことによるウェールズと 家臣の会話を耳に挟んで衝撃を受けた。 「これだけの硫黄があれば、王家の誇りと名誉を、叛徒どもに示しつつ、敗北することができるだろう」 「栄光ある敗北ですな! この老骨、武者震いがいたしますぞ」 何と、ウェールズたち王軍は敗死するために戦うつもりなのだった。戦力の差は百倍以上。 万に一つも勝... -
ゼロの夢幻竜-18
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第十八話「深海の宝珠(後編)」 「凄い……!元の世界では噂しか聞いた事無かったけど、『こころのしずく』ってこんなに凄いんだ!」 改めて『こころのしずく』の力に驚嘆するラティアス。 しかし自分の体に起こった変化はそれだけではない。 自分の左手にあるルーンが眩しく輝いていた。 そして体も何故か軽く感じられた。 この軽さなら元の世界にいた同種生物の一つ、ハネッコといい勝負だろう。 全速力で飛べといわれたら今までの速度の倍近い速さで飛べそうだ。 ラティアスは小さく呟きながら先ず様子見とばかりに、割合小さい体と凄まじい速さを利用してゴーレムの周囲を飛んでみる。 その様子はさながら大きな獅子の体を駆け回る鼠といったところだろうか。 流石にゴーレム、もといフーケは我慢ならなくなったのか、ゴーレムの巨体をいかん... -
るろうに使い魔-16
前ページ次ページるろうに使い魔 その晩、ラ・ロシェール最後の見納めということで、ギーシュ達は酒場で大盛り上がりをしていた。明日はいよいよアルビオン。そこに乗り込む前祝いというわけだ。 キュルケやギーシュは、美味しそうにその店一番の美酒を堪能しており、タバサはこれまた豪勢な料理と格闘中。 剣心は、デルフの未だに続くボヤきを聞きながら、そんな様子を眺めていた。 「なあ相棒…俺は寂しいんだよ…艱難辛苦…手に取る奴ばっかが口だけ達者な馬鹿ばかりでよ…やっと相棒と巡り合えたかと思いきや…そいつはコブつきと来たもんだ…」 酒を飲んでるわけではないのに、誰よりも酔っ払った様子で、デルフは言った。 ギーシュやキュルケも、そんなデルフの話を。面白そうに聞いていた。 「へ~え、あんたも苦労してんのねぇ」 「何ということだ! 君も一緒に乾杯しようじゃないか!」 そうし... -
Mr.0の使い魔 第十九話
女子寮を出たルイズとアンリエッタは、人気のない中庭で一旦歩みを 止めた。クロコダイルが行き先に選択できる場所は、学院内でも無数に あるのだ。 「ねぇ、ルイズ。最初はどこを探すの?」 「そうですね……」 もう一度頭巾をかぶり直したアンリエッタの問いかけに、ルイズは目 を閉じて考える。 部屋を出たクロコダイルが行きそうな場所といえば——。 (ミス・ロングビルの部屋……じゃないわよね) 真っ先に思いついたのは、最近仲の良いロングビルの部屋。 しかし、ルイズはそれを否定した。あそこは教員寮である。外出禁止 が命じられている今、教師に見つかればたとえクロコダイルでも強制的 に部屋に戻されるだろう。強制とまではいかずとも、遠回しに「帰れ」 と言われる筈だ。それがわかっていて、あえてロングビルの所を訪れる 可能性は低い。 何より、捜しに行... -
暗の使い魔‐15
前ページ次ページ暗の使い魔 翌朝。朝もやの中、ルイズと官兵衛そしてギーシュは、馬の背に荷物と鞍をくくりつけていた。 その片手間に、これからの旅路について話し合う。 ちなみに官兵衛の乗る馬は、二人の馬に比べて一回りほど大きく立派なものが用意されていた。 官兵衛の引き摺る鉄球は、並みの男では持ち上げる事すら敵わない。 そんな鉄球をくくりつけられた官兵衛が騎乗するとなると、馬も通常のものでは満足に長距離を走る事は出来なかった。 「お願いがあるんだが……」 準備の途中、ギーシュが困ったように二人に言葉を投げかけた。どうした、と官兵衛が振り返る。 「僕の使い魔を連れて行きたいんだ」 「お前さんの使い魔?」 官兵衛が怪訝な顔で答えた。 「連れて行きたいなら行きゃあいい。どこにいるんだ?」 官兵衛があたりを見回す。しかしそれらしい影はどこにも見当たらない。 ギーシュ... -
ウルトラマンゼロの使い魔-014
前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十四話「ひきょうもの!シエスタは泣いた(前編)」 冷凍怪人ブラック星人 登場 トリステイン王女アンリエッタから、帝政ゲルマニアとの同盟に破局をもたらす手紙を アルビオンのウェールズ皇太子より回収する任務を受けて旅立ったルイズと才人たち。 しかし護衛につけられたグリフォン隊隊長ワルドは、『レコン・キスタ』の回し者だった。 ウェールズの命を狙うワルドは才人が一度は阻止したのだったが、宇宙人連合の横槍により、 結局ウェールズの命はワルドに奪われてしまった。そのため、任務は達成したが、 ルイズと才人の心には重い雲がのしかかった……。 「……よっと。これでいいか?」 『ああ、ありがとな。これでミラーナイトといつでも話が出来る』 旅を終えて魔... -
虚無と狼の牙-18
前ページ次ページ虚無と狼の牙 虚無と狼の牙 第十八話 ワルドはゆっくりと空を旋回しながら、眼下のウルフウッドとコルベールをにらみつけ、右手の杖を大きく掲げた。 「貴様らが二人になったところで、だからそれがどうしたというのだ!」 確実にウルフウッドを殺せたはずの戦況で、彼を助けるためにこの戦いに乱有してきた闖入者。 苛立ちを隠しきれない声でワルドは叫んだ。 再び風の魔法を放つ。竜巻が再び沈没しようとしているレキシントン号の窓ガラスを破った。 「確かに、君はなかなかに優秀な炎のメイジのようだ。それは認めよう。だが――」 ワルドがゆっくりと右腕を下ろした。船内に消えた竜巻が再びその姿を現す。 「矢は燃やせても、果たしてこれは燃やせるかな?」 コルベールはゆっくりと体を沈めるようにして、身構えた。目の前の竜巻の中で舞っているもの――それは剣。 「... -
瀟洒な使い魔‐11
前ページ瀟洒な使い魔 最近のトリステイン魔法学院の朝は、三日に一度は一つの音が目覚まし時計となる。 どん、とも、どかん、とも、ちゅどん、とも、聞くものによって多様に表現される音が轟くのだ。 つまるところ爆音である。 その日の朝も、魔法学院の眠りを吹き飛ばす爆音が響き、ある部屋の窓枠が吹っ飛んだ。 トリステイン王家の庶子を祖とする公爵家の令嬢、ルイズの部屋だ。 吹き飛ぶ窓枠と窓ガラスに混じり、頭と腰に黒い翼を有した女の亜人が落ちてくる。小悪魔である。 彼女はくるりと空中で一回転すると、そのまま軽く羽ばたいて落下の勢いを殺して着地。 同時に軽く腕を上げると風が巻き起こり、落ちてくるガラス等を受け止め、一箇所にまとめて降ろす。 新体操の演技を終えた時のように小悪魔が余韻に浸っていると、横から声がかけられた。 「小悪魔、今日は何をやらかしたのよ」 ... -
ゼロの夢幻竜-17
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第十七話「深海の宝珠(前編)」 一本道を進み続ける屋根無しの馬車。 御者と案内役を買って出たミス・ロングビルを始めとするフーケ捜索隊の姿がそこにあった。 使い魔のラティアスは馬車の速度に合わせつつ5メイルほど上の空を飛んでいる。 その一行の中でキュルケは、ルイズに対して一抹の違和感を持っていた。 こうも静かな状況で自分の次に何かを言おうとするのは彼女ぐらいなものだ。 ところが今は側にいて本を読みふけっているタバサと同じくらい何も喋らなかった。 時々、使い魔の事やナシになった授業の事について話題をふるのだが、返って来るのは愛想の無い言葉ばかりで会話が全くと言っていいほど続かない。 たまに視線をラティアスの方に向けて、何かを聞き取っているように頷いたり目配せをしているがそれが何を意味しているのかが分からない。 何をやっているの... -
男達の使い魔 第十六話
「皆さん!ここがわたしの故郷のタルブ村です。」 シエスタが満面の笑みを浮かべて情景を眺めていた。 金色に光り輝く農村の風景は、それはそれは美しかった。 「へえー。凄いじゃないの!」 お気に入りの飛燕の近くによったキュルケもまんざらではなさそうだ。 「これが邪鬼先輩の守った景色ですか。」 飛燕が塾生達を代表するかのように発言する。 塾生達は、みな一様に目を細めてその風景を眺めていた。 「そうだ!おじいさまの墓参りの前に一度家に寄っていきませんか?歓迎しますよ。」 シエスタが振り返って皆を見つめる。 誰も異存の声など上がろうはずがなかった。 「かあー!こりゃうまいのう。」 一号生達の中でも極めつけの酒好きである、松尾が率先して村の名物のワインを飲む。 「行儀良くしなさい!ここはシエスタの家よ。」 そ... - @wiki全体から「『使い魔くん千年王国』 第十章 決闘(後編)」で調べる