あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「これでまた一緒になれる。」で検索した結果
-
これでまた一緒になれる。
―――――――ラグドリアン湖。 トリステインとガリアの国境沿いにある広大な湖である。 数年前までは水の精霊達が暮らす場所として名が知れていたが今では別の名で呼ばれている。 『悲劇の起こった場所』『姫君の墓場』――――という名で呼ばれている。 なぜそう呼ばれるようになったのか…それを知るには時をさかのぼる必要がある。 事の始まりはもう何十年も前になる。 トリステイン王国の女王、アンリエッタが愛しの王子であったウェールズの死体とともに入水自殺をした。 これはトリステインのみならず各国に衝撃を与え、以後トリステインは手が早いガリアの一部となったのである。 そしていろいろな事が終わり、一人のガリア軍の正規兵が故アンリエッタの部屋であることに気づいた。 「ベッドを置いている側の壁から変な臭いがする。」 その報告は結局取沙汰にならなかったが多数の兵士が壁越しに変な臭いを嗅ぎ... -
小ネタ-03
...ピラミッド・シング これでまた一緒になれる。 サイレントヒル2 白の香油 書『失われた記憶』 黒曜石の酒杯 書『赤の祭祀』 ケダモノー! サウスパーク エリック・カートマン 樹氷の王~虚無の魔女~ 前編/中編/後編 Sound Horizon (「[457p] 樹氷の君 ~凍てついた魔女~」、「樹氷の花」、「樹氷の君」) 樹氷の王 ルイズと彼女と運命の糸 サガ2秘宝伝説GOD エスパーガール アセルス或いは魅惑の君 サガ・フロンティア 妖魔エンド後のアセルス サガフロ的 サガ・フロンティア ゲンさん ゼロの君 サガ・フロンティア 裏・解体新書 時の君 魁!!ゼロマティ高校 魁!!クロマティ高校 神山 使い魔は不良高校生 魁!!クロマティ高校 メカ沢新一 外伝 使い魔は不良高校生? 魁!!クロマティ高校 竹之内豊、他 ゼロのルイズ 3×3EYES 獣魔『哭踊(クーヨン)』 単なる酒場の... -
ゼロと一緒にランランルー♪
そのルイズが呼び出した道化師は、すべての理を粉々にした。 真っ白なメイク、大きく塗られた唇、そして真っ赤なアフロ。 黄色と赤と白の三色で彩られた服。 明らかに大きすぎる真っ赤な靴。 平民を呼んだ、道化師を呼んだ、さすがゼロのルイズ、とからかわれるルイズ。 一人部屋で泣きそうになるルイズを、その道化師は一生懸命笑わせようとしていた。 彼の芸を見て笑顔を浮かべるルイズ。 その笑顔に満足したのか、道化師も笑みを浮かべる。 しかしそれでも朝食に出ればからかわれ、授業で失敗すれば馬鹿にされる。 彼女を喜ばせようと必至に芸をする道化師、それに笑顔を浮かべるルイズ。 気がつけばルイズは己の使い魔の前でしか笑わないようになっていた。 ルイズのおかしさに回りが気づいたころ、彼らの処置はもう手遅れになっていた。 ... -
これでいいのだ
ルイズは平民の男を召喚した その男は「ピストル」を持っていた その異世界の「ピストル」は亜音速の弾丸をほぼ無尽蔵に撃つことが出来た そして…その男は、己の信じる正義を貫く鋼のような意思と強い眼差しを持っていた 「逮捕だ逮捕だ逮捕だ~~~~~!!!!!」 ルイズは目玉のおまわりさんを召喚した なお、この話においてガリア王族ジョゼフは、並行世界で起きるような弟殺しや悪政に手を染めることはない 彼は自らが召喚した異世界の使い魔が発した言葉に救われた 「これでいいのだ!」 運命の輪はつながり、ルイズ達の元に、ロマリアの神官が白竜アズーロに跨り現れる …頬にはミョズルニトンである事を示すグルグルが刻まれていた… そして四つの4、虚無の使い魔が揃う時が来る 「あ?キミはバカ田... -
とある魔術の使い魔と主-49
前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 アンリエッタはもうわからなかった。 何が正しいのか、何が間違いなのか。 自分が今やっている事は一体なんなのであろうか? 己の国の魔法学院にいる生徒や、自分にとってかけがえのない親友にその使い魔。 彼らに杖を向けて、魔法を放つまで欲しい未来とは果たしてどれだけのものだろうか。 もちろん、ウェールズと一緒になれる。自分がいつも抱いていた夢。これ以上の幸福は存在しないとも思う。 はずだった。 『あんたがどうしようがよ、それに誰かが傷ついたり! 悲しんだら幸せでもなんでもねえんだよッ!!』 少年の言葉が何度も何度も頭の中で繰り返される。 もしかしたら本当の幸福は別にあるのかもしれない。 自分が愛しているウェールズと、一緒に暮らすよりも大事なものがあるのかもしれない。 ... -
豆粒ほどの小さな使い魔-12
前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ シエスタと話すようになってから、ルイズの気持ちに余裕ができてきたと思う。よく笑ってくれるようになった。 怒ってるのより、その方がずっといい。 それにシエスタが厨房でよくルイズのことを話してくれるおかげか、働いてる人たちも、ルイズのことそんなに馬鹿にしなくなった。 ただ、私のことはあまり言わないでってお願いしたけど。 今日も、お日様が昇る前の、朝一番の花の蜜を集めてきて、額に一滴塗ってあげるおまじない。これをしてあげるのは、ルイズとシエスタだけ。 いい夢が見られますように。そして、気持ちよく目が覚めますように。 買い物にも行ったし、ここにも随分慣れて来た。左手の使い魔のるーんは、少しも薄くなったりしない。変わらずにここにある。 教科書とは違う文字。 違う国の文字なのかな。 ルイズに聞いてみようと... -
鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐20
前ページ次ページ鮮血の使い魔 時は進み、言葉がまばたきの眠りから覚めて、また眠り、また目覚めた時、 日はとうに沈み空は黒く星がまたたき、 ルイズもティファニアもフーケもウェールズも子供達も夕食を終えて、 宵の静かな時間をすごす中、ようやく桂言葉は目覚める。 「おはよう」 隣から。 ぼんやりとしながらも言葉は「おはようございます」と返して、顔を向けた。 ルイズが、鞄を膝に乗せて椅子に座っている。ちょっと怒っているような表情で。 「コトノハ。ご主人様に何か、言う事があるんじゃない?」 「鞄を……誠君を……」 「それ以外に、あるはずでしょ?」 何を言えばいいのか。 しばし目を閉じ、考える。少しずつ頭がはっきりしてきた。 「レコン・キスタはおしまいです。総司令のクロムウェルを殺してきました」 「……そう、それは朗報ね。でも自分に関... -
Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia-39
前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 盛大な宴から一夜明けた、『虚無の曜日』のうららかな午後。 ディーキンは昨夜は『魅惑の妖精』亭での演奏が終わった後、ルイズらや熱狂した観客たちと一緒に明け方近くまで宴を続けて……。 流石にみんな眠くてたまらなそうだったので、スカロンに頼んで空いている部屋を一部屋借りて、そこで全員一緒に、ぐっすりと眠った。 ディーキン以外は全員女性だが、ディーキンは子どもっぽいし何よりも亜人であるので同室でも特に問題にはされなかった。 まあルイズは、学生の身で夜更かししてしまった事や、部屋が汚くて狭いこと、平民やキュルケと一緒に寝ることなどにぶつぶつ文句を言ってはいたが。 何分、あまり強く不平を言ってまたディーキンに意見されるのも嫌だったし、何よりも眠気には勝てないものである... -
虚無と狂信者-18
前ページ次ページ虚無と狂信者 「ふーん、あんたもアンデルセンに置いてかれちゃったのね」 「あ、ああ」 ルイズは唇に指を当て何事か考えていたが、ふと笑顔になる。 「そ、そう。あ、あんたみたいな平民が傍にいても嬉しくなんてないけど。しょうがないわね! あなたを私の召使にしてあげるわ!」 「召使?いやだよ」 才人に速攻で拒否され、ルイズはムッとする。 「何言ってんの?あなたアンデルセンの助手でしょ?アンデルセンは私のもの。よってあなたは私のものなの」 「いや、その理屈はおかしい」 などと限りなく不毛な言い争いをした後、才人はあきらめた。 「まあ、神父がいない間はお前を世話してやるよ」 どうもあの神父はこの少女に恩義みたいなものを感じているようだから、 彼に命を救って貰った恩がある手前できる限りのことはしようという気になった。 「... -
ゼロのノブレス・オブリージュ-6
ペンを動かし、署名をする。それを確認した王宮の勅使、ジュール・ド・モット伯は満足げに頷いた。 「ふ……学院のご理解とご協力に感謝します」 「王宮の勅命に理解も協力もないでな」 「では」 慇懃無礼に一礼して、出口に向かう。王宮がバックについているということをかさにきた、傲慢な態度だった。 扉を開けたモット伯は、外で控えていたミス・ロングビルに好色な視線を向けた。 「今度食事でもどうです。ミス・ロングビル?」 ミス・ロングビルは慌てて胸元を両手で覆い直し、完璧な来客用スマイルを浮かべた。 「それは光栄ですわ、モット伯。素敵なブレスレットですわね」 モット伯が左腕につけた黄色い腕輪に気付いたミス・ロングビルは完全な社交辞令でそれをほめた。甲の部分に黒い円形の くぼみが開いている。 「分かりますか。さすが、お目が高い。これは以前手に入れた... -
ギーシュの吸血-1
「も、モンモランシー……?」 ギーシュは、呆然と自分と破滅の間に立ちふさがったその少女を見やった。 イザベラが振り下ろした一振りの刃。それを、わが身でもって受け止めた少女の姿を。 モンモランシーは背中でもってイザベラの剣を受け止めていたから、傷口そのものは見えなかったが…… それでも、ギーシュには分かってしまった。 彼女が、既に助からないほどの傷を負っていることが。 「あ……う……」 「何を、ボーっとしてるのよ」 ゆっくりと。 呼吸に合わせてあふれ出す血の迸りを感じながら、モンモランシーは口を開いた。 貴族の癖に。 あんなバケモノ(アーカード)の従者の癖に。 この期に及んでまだ腰を抜かし続けるギーシュがいらだたしかったし、同時に愛おしかった。 彼女は、アーカードの世界に居た傭兵のように、ギーシュに多くを語ろうとはしなか... -
お散歩ルイズ
数十回目の失敗をした私はクラスメイトにまた馬鹿にされた。 何で私の魔法は失敗なの? 何で私の魔法が成功しないの? 何で私は使い魔が呼び出せないの? もうサモン・サーバントは唱え飽きた。 それでも、私は成功を祈って唱える。 たとえ周りから馬鹿にされても、たとえ何千、何万と失敗したとしても。 クラスメイトが付き合ってられないと一人、また一人と帰っていく。 そして、半分ほど居なくなった。 でも、私は諦めない。 本当に私が魔法が使えないとしても。 だって私は……貴族だから。 そして、唱えた魔法。 いつもより大きな爆発とともに、辺りに砂煙が広がる。 その中心に見える影。 ついに私は……。 影に駆け寄り、使い魔の姿を確認する。 なんでもいい。 猫、犬、鳥、もう贅沢は言わない。 たとえそれが見るに耐えないものだったとしても。 使い魔は鉄の色をして... -
白き使い魔への子守唄 第10話 招かれるもの
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 築かれた屍山血河に、仮面の男は立っていた。 降る雨の冷たさに、熱き衝動が冷めていくのを心地よいと感じながら。 「ハクオロ様」 鉄扇を握る獣耳の娘が、疲れた声で問いかけてくる。 「この戦、我々に勝ち目は……」 仮面の男は感情の無い声で答える。 「無い。もはや我が方の敗北は必至。 ギリヤギナの長とエヴェンクルガのもののふ、此度は彼奴等の勝利だ。 さすがは契約者といったところか……」 「……貴方様は我々の力になりながらも、なぜ契約をなさろうとしなかったのですか? 我々を、己が眷属になさろうとしなかった訳は」 「……さて、なぜだろうな」 契約者となった者に打ち込まれる楔。 願いの代償。 それらのものを、もしかしたら。 鉄扇を持つ彼女は、彼の沈黙の中に優しさを垣間見た気がした。 「ところ... -
Ruina 虚無の物語-01
前ページ次ページRuina 虚無の物語 誰かに呼ばれた気がして、町はずれの森を歩いた。 仲間達が何事かと聞いてくるが、答えずに歩き続けた。 鬱蒼と茂り薄暗い森の中を行く。 しばらく歩いた先に、光る鏡を見つけた。 ――胸騒ぎがした。 この鏡は自分を招いている……。 ゼロの使い魔×Ruina 廃都の物語 「Ruina 虚無の物語」 しばし時は遡る。 ホルムはネス公国の西の辺境にある村だ。 大河を用いた交易の中継地点となっている事だけが取り柄だった小さな村である。 一部が過去形となっている理由は、この村のすぐ近くで遺跡群が発見され、 色々とあった挙句、探索者と呼ばれる輩が集まるようになったからだ。 もっとも、怪異の原因はフィーという名の少女とその仲間たちが討ち果たしている。 ホルムの村の片隅にある庵にて薬草を調合している途... -
蒼炎の使い魔-09
前ページ次ページ蒼炎の使い魔 夜 厨房を出たときはすっかり日も沈んでいた。 カイトは上機嫌で廊下を進んでいる。 もちろん主人の部屋に戻るためだ。 彼はご飯を食べただけですっかり厨房が好きになっていた。 シエスタも笑顔で、「また来てくださいね」と言ってくれた。 餌付けに近い行為だったが。 廊下を進み部屋に近づいたときにふとあるものを見つけた。 以前見たサラマンダーだ。 相変わらずこちらを見て震えている。 サラマンダー、フレイムはとあるクエストを受けている。 依頼者『主人』 クエスト名『ある人物をつれて来い』 対象レベル『(本人にとって)∞』 報酬『無し』 ※ちなみに拒否権も無し。 強制されていた。 また主人が病気にかかったらしい。 そしてターゲットも彼(?)にとっては最悪の相手で... -
ゼロの悪魔召喚師-06
ゼロの悪魔召喚師 第六話 <ルイズ> 「に、逃げたわねっ!!あの馬鹿使い魔!!」 朝起きたらあの使い魔がいなかった。 あれだけ従順だったのは、この時の為か! こうしてはいられない、すぐに探し出して捕まえなければ。 このままだと、キュルケに何を言われるか…いや、それどころか学院を退学させられるかも… マズイ、実にマズイ… 実家に帰ったときにどうなるか……母と姉の顔が思い浮かぶ…… 「必ず捕まえる!命が危ない!」 こぶしを振り上げて決意を掲げる…ってこんなことしてる場合じゃない。 私はネグリジェをベットへ脱ぎ捨てると、テーブルの上にあった制服にこれ以上ないという速さで着替えていく。 アイツはこの場所に来て二日目…どこへ行こうというのかしら? 「流星は甘わね…町の場所もわからないのにこの私から逃げられるわけがない!!」 その時枕元に置いておいた乗... -
ゼロの黒魔道士-58
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「うぅ……」 ダメだ。体が、動きそうにない。 アンリエッタ姫は、なんとか助けられたけど、ボクはわき腹をやられた。 ボクの体を貫いたのは……杖、なのかなぁ? エルフ戦で減った体力を回復できてなかったのは痛い。 反撃するだけの力も出ない。 蛍がチラチラ瞬いている。 「相棒!相棒ぉぉぉ!?」 デルフの叫ぶ声が、遠い。 「ウェールズ……ウェールズ……」 お姫様の声は、それよりもさらに遠い。 なんだか、景色も急に遠くなってきた…… 声が、出ない。息が、出ない。 ダメだ。言わなきゃいけないのに…… 「一緒に来てもらうよ……無理やりにでも、ね」 このウェールズ王子は…… 偽者、だってことを……!! ゼロの黒魔道士 ~第五十八幕~ 暗闇×沈黙×混乱 ピコン ATE ~彼女達の背中には... -
鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐07
前ページ次ページ鮮血の使い魔 泥まみれになったおかげか、ルイズは泥のように眠った。 夜中に言葉と一緒にお風呂に入って泥を落とし身体を温め、 それから着替えて部屋に戻るとすぐベッドの上に倒れるようにして意識を手放した。 朝になって気がついたら、ちゃんと布団の中に入っていて、 けれど右手だけは布団から出ていて言葉が握っていた。 床に腰を下ろし、ベッドに寄りかかりながら、ルイズの手を。 そして、ベッドの端っこに頭を乗せて穏やかな寝顔を見せている。 続いてルイズは誠を探した。ちゃんと泥の中から掘り返して、言葉に渡したはず。 浴場から帰った時、言葉はちゃんと誠を持っていた。だから部屋の中にあるはず。 言葉の隣に鞄、空いているそこから黒い頭髪が見えた。中にちゃんと居るみたい。 (何でマコトの首があるって解って安心してんのよ、私) ルイズは嬉しそうに己が身... -
鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐12
前ページ次ページ鮮血の使い魔 風の国アルビオンにある寂れた教会。 人気は無く、薄暗くて寒い、しかしそこがアンリエッタから知らされた場所。 ルイズ達はこの教会に行くよう指示されていた。 恐らく王党派と連絡を取れる場所なのだろうと推測しながらも、 同行するワルドはいつでも杖を抜けるよう警戒し、 言葉もまた鞄を開けっぱなしにしいつでもチェーンソーを取り出せるようにしている。 そんな三人が部屋の真ん中まで来ると、柱の影から甲冑を着たメイジが現れた。 四方を囲んで四人。全員が杖を三人に向けてくる。 言葉は双眸を細めると、頭の中でメイジ達を皆殺すシミュレートを開始する。 ガンダールヴのパワーとスピードなら、あんな甲冑など問題にならない。 「私はルイズ・フランソワーズ! トリステイン王国、アンリエッタ姫殿下の使者でございます。 ウェールズ皇太子... -
サーヴァント・ARMS-01
前ページ次ページサーヴァント・ARMS 「「何よ、これ?」」 「・・・・・・・・・」 トリステイン魔法学院―― その学院の生徒である3人の少女達が、使い魔召喚の儀式を成功させた時の最初の反応がこれである。 なお怪訝そうな声で仲良く同じ台詞を口にした2人の少女の間柄は、 先祖代々からの仇敵だったりするが、その辺りは割愛。 魔法が使えず『ゼロ』と揶揄されるピンク色の髪の少女が召喚したのは、 奇妙な格好(元の場所ではごくごく一般的な学生服なのだが)の気絶した、平民らしき黒髪の少年。 彼女1人なら、まだ周囲は納得したかもしれない。 しかし、他の2人の少女はトライアングルクラスの実力者でありながら、 それぞれ容姿は違っても同じような服装をした平民らしき少年を召喚してしまったのだから話は変わってくる。 3人中... -
虚無と狂信者-22
前ページ次ページ虚無と狂信者 ジュリオは昨晩の屋敷の庭に竜を降り立たせた。 キュルケはヒラリと飛び降り、屋敷に向かう。 ジュリオはやれやれと首を振り、後を追おうとする。 「ここで待ってて。すぐに退避できるように準備していて」 キュルケは一人で行くことに逡巡しないでもなかったが、竜に乗っていない竜騎士を 連れていくよりは一人の方が効率的と考え、代わりに退路を確保することを優先させた。 「わかった。気をつけるんだよ」 ジュリオもそれに反論することなく、彼女を見送った。 キュルケは慎重に屋敷を探索する。 そこでふと違和感に気づく。 「埃が積もっているわね」 生活感がまるでみられない。ならばあの男はこの屋敷の住人という訳ではなさそうだ。 聞き込みをしておけば、この屋敷を使っていた人間はとうにいないことを知っただろう。 ... -
まじかるメイジ エンジェルタビィ傑作選
「今だっ! タバ・・・じゃなかった、タビィ! トドメを刺せっ!」 フーケのゴーレムから次々と繰り出される攻撃をデルフリンガーで捌きながら、サイトは後方に居る タビィに合図を送ります。 「任せて」 タビィはバトンを構えて、必殺技の詠唱を始めました。 「必殺! パ○リックイリュージョンアタック!」 模擬戦で鍛えられたスペシャルな何かがゴレームに2000回ヒットします。 頭と両腕を破壊されたゴーレムはその場で仰向けに倒れ込みました。 「とぉぉっても、コォォ○サワァァァァ!」 フーケは必殺技の衝撃で意味不明な叫びを上げながら、遠いお空の彼方へと消えて行きました。 「天罰」 「やったな、タビィ」 「うん」 今日は午後の授業はお休みです。使い魔との親睦を深める為の自由時間に充てられているからです。... -
ゼロの花嫁-04
前ページ次ページゼロの花嫁 決闘騒ぎから三日後、既に傷は完治していたルイズだったが、何故か彼女は自室にて全身を恐怖に震わせていた。 この事件に関して、学園側が最終的に下した判断は、両者痛み分けであった。 事情聴取の結果、貴族としてあるまじき行為に及んだのは三年生側だったと分ったのだが、だからルイズ達が悪く無いという事でもない。 三年生側にも重傷者二名を出しているのだ。決闘だから仕方ない、なぞと学園教師が考えるはずもない。 参加者全員、十日間の謹慎と奉仕活動に加え、実家に事細かに事件の詳細を報告するという事になった。 そして、実際に禁止されていた決闘を行ったルイズとキュルケ、そしてギーシュと二人の三年生には更に厳しい罰が下される。 この五人は同様の罰則に加え、家族ないし代理者の呼び出しとなったのだ。 これは、学園の処置としても異例の事である。 学... -
Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia-67
前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia タバサがディーキンらを連れてオルレアンの屋敷へ戻ってから、2日目の晩のこと。 屋敷の最奥、オルレアン公夫人の部屋では、最後の仕込みが行われていた。 「じゃあ、申し訳ないけどあんたはいつもベッドの上に居て、おかしくなったままのフリをしててね。 それと何かあったら、すぐにディーキンに連絡を入れて。わかった?」 「はい、心得ておりますわ」 先刻やっと完成した《似姿(シミュレイクラム)》のオルレアン公夫人が、ディーキンの指示に従順に頷く。 ディーキンはウンウンと頷くと、続けてもう一体のシミュレイクラムにも指示を伝えた。 「それから、あんたはこの人の世話をするフリを続けて。屋敷の掃除とかも、これまでどおりにちゃんとしてね」 「はい、しかと心... -
黄金の使い魔-06.5
前ページ次ページ黄金の使い魔 虚無の曜日 ヴェストリの広場 一人黙々と訓練に勤しむ男性生徒がいる 彼の名はギーシュ・ド・グラモン トリステイン魔法学院の2年生である 自分は特別な存在では無い――― そう気付いたのはいつだっただろう グラモン家4男に生まれ、3人の優秀な兄の背中を見て育ってきた いつか僕も兄さんみたいに!そう思っていた 現実は甘くはなかった 僕は優秀でもなんでもなかった 兄さん達はどんどん手の届かない所へ行ってしまう 同級生達がどんどんラインになっていく 僕はもがいた 必死に訓練した 必死に勉強した 必死に必死にもがいた あがいた その結果ワルキューレを同時に7体出せるようになった でも兄さん達はもっと遠くへ行ってしまった 諦めたくない でも追いつけるのだろうか このまま必死にもがい... -
ゼロの軌跡-09
前ページ次ページゼロの軌跡 第九話 公爵令嬢のクエスト 「ひどい目にあったわ…」 「それはレンの台詞のはずよ、ルイズ」 「レンは楽しんでたじゃないの…」 ルイズの実家、ヴァリエール公爵家に二人が到着したのは朝方のこと。 愛娘が帰ってきたと喜んだのも束の間、まだ学院の休暇に入っていないことを思い出した一家は何があったかと慌ててルイズを出迎える。そこで彼らが見たものは、末娘と謎の少女と鉄のゴーレムだった。 「ただ今帰りました、お父様、お母様、お姉様。彼女は…私の親友のレン。このゴーレムは<パテル=マテル>」 一体何から聞けばいいのだろうと思い悩んだが、客人に礼を失することがあってはいけない。とりあえず朝食の席に同伴し事情を聞くことにしたのだが、開口一番ルイズの一言に食卓の一家は凍りついた。 「魔法学院を退学して領地経営の勉強... -
異世界BASARA-39
前ページ次ページ異世界BASARA 「ごめんなさいルイズ・フランソワーズ、こんな夜更けに来てしまって……」 ルイズのベッドに腰掛けたアンリエッタはルイズと、未だに簀巻きにされている幸村に言った。 「お気になさらないで下さい。でも……何故1人で学院に?」 アンリエッタはいつもの明るい笑顔でなく、寂しそうに溜め息を吐いて言った。 「……結婚するのよわたくし……」 「……おめでとうござ……」 「けけけ結婚!?結婚とは破廉恥いぃぃぃぃっ!!!」 「あんたはちょっと黙ってなさいっっ!!」 叫ぶ幸村にルイズの拳が炸裂する。 幸村は再びボインボインと転げ回った。 「ハァッ……ハァッ……!……も、申し訳ありません姫様、本当に無礼な使い魔でして……」 「い、いえ、良いのですよ……おかげで、少し緊張が解れました」 アンリエッタは一度... -
ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア-11
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 11、死霊術師と姫と王 父上に言われたの。今のお前は優秀とは言えないが、 このクスリを飲めば、とっても優秀になれるんだって。 本当にそうだった。飲んだら眠くなって、 気が付いたら、とっても凄い魔法がたくさん使えるようになったの! とても速く空が飛べるし、飛びながら魔法が使えるし、 それに炎も、氷も、風系統の「ライトニング・クラウド」まで使えちゃう! それ意外にも、変わった呪文をたくさん教わったわ! しかも先住魔法らしいから全部杖がいらないの!ゴーレムも創りたかったけどね。 全部父上が呼んだマニマルコから教えてもらったの。嬉しいなぁ。 これでもう誰も私を馬鹿にしない。これで誰も私を嘲ったりしない。 これでもう誰も私を能なしと言わない。これで誰も私に逆らわない。 これで... -
Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia-68
前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 「はあ……」 ある日の夕方、トリステイン魔法学院の自室で、ルイズは溜息を吐いていた。 ルイズの『使い魔』であるディーキンが、彼女の知らぬ間にタバサと一緒に出かけてから、もう3日以上も経っている。 無断で勝手な行動をとったことについては、何かと事情もあり、ディーキンにも考えあってのことだと、不承不承認めてはいる。 そもそも彼は自分の正式な使い魔ではないのだから、という思いもあった。 時間についても、異国であるガリアへ赴き、そこでタバサと一緒に何らかの任務を引き受ける以上は相応にかかるだろうと理解している。 まず3日や4日はかかって当然だし、仕事の内容いかんによっては、一週間以上かかったとしてもおかしくはない。 とはいえルイズは、一刻も早くディ... -
ゼロの使い魔は魔法使い(童貞)-04
前ページゼロの使い魔は魔法使い(童貞) 「………なるほど。」 学院長であるオールド・オスマンはルイズ達から話を聞くと大きく頷いた。 「とうとう奴の言っておった者が復活したか………これは厄介じゃのう。」 「オールド・オスマン! そんな悠長なことを言ってないで早くフーケを…」 「残念だがお主ら相手でも勝てんじゃろう。たとえどれだけ数があろうとも。」 「そんな………」オスマンはルイズの声を退けた。そしてルイズ達の顔を見渡し、こう続けた。 「じゃが、対抗する方法がひとつだけある。それはおぬしの力を復活させることじゃ。」 「…………えっ?」 オスマンが杖を向けた相手はすでに魔法が使えなくなったド変態である使い魔のエイジであった。 翌日、ルイズ達とオスマンは宝物庫の中にいた。 はじめてみたそれは見たところガラクタばかりで、ルイズには価値がわかりかねるものばかりで... -
ゼロのルイズと魔物の勇者-09
前ページゼロのルイズと魔物の勇者 この世界に来てから何度も見上げた空は、いつもとは違った雰囲気を漂わせていた。 山の空だからだろうか、星がいつもより多く、強く輝いているような気がする。 そして、二つの月は見事に重なり合い、一つの青白く輝く月へと変わっている。 いつも通りのスライムの形状を保ち続けられない。 ため息が出るたびに、体が溶けるように平べったくなっていく。 何故ルイズは自分のことを庇ったのだろう。 答えは簡単だ。あれ以上やってもスラおに勝ち目がないと思ったからだ。 婚約者の実力を把握していないはずはない。 丁度、二桁になるであろう数のため息をついたとき、窓にルイズが映っているのに気がついた。 「どうしたんだよ?」 なるべく沈んだ気持ちを見せないように、普段通りのおどけた声で言う。 「ごめん・・・決闘の邪魔しちゃって・・・」 ルイズは決してスラ... -
Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia-30
前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 「それじゃ、ええと……、ミスタ・エンセリック。 あなたは私の使ってる爆発は魔法の失敗じゃなくて、その温存魔力特技とかいうものだっていうの?」 ここはトリステイン魔法学院、ルイズの私室。 部屋の主であるルイズは、王都からの帰りにディーキンが「自分より魔法に詳しい人物」として紹介した知性を持つ剣、エンセリックと話し込んでいた。 なおルイズが敬称をつけているのは、彼がただのインテリジェンスソードではなく、魔剣に魂を囚われた元魔術師だと紹介されたからである。 「エンセリックで結構ですよ、御嬢さん。 あくまでも、あのコボルド君から聞いた話と授業中に拝見した情報とを元にした仮説ですがね。 実際に確かめてみなくては何とも言えませんね」 「ふうん、ヴァリ... -
ゼロの超インチキな使い魔
ルイズが召喚したのはよく分からない薄い箱だった。両手で掴むとしっくり来る程度のサイズで、ツルツルしているのにガラスのような硬度は無い不思議な感触。 コルベールが言うには天地が吹っ飛ぶほどの魔力が込められているらしく、呆然として契約してしまった後でオスマンまで一緒になって調べていた。 まあとにかく凄い使い魔だということで、相変わらず魔法は使えずともゼロだのなんだのとは言われなくなったのだが、学校のメイジ全員をかき集めても使い方が判らないというのだけが問題だ。 研究だ何だと理由をつけて取り上げられてしまっていたが、召喚の儀式から2回の虚無の曜日を挟み、今さっき渋い顔をしたコルベールが部屋に持ってきてくれた。 「ミス・ヴァリエール。ともかく凄い使い魔なのだから、大切にしなさい……」 と言っていたが、ならいきなり取り上げる事は無いんじゃないかなと思うルイズである。ともかくまず... -
狼と虚無のメイジ-03
前ページ次ページ狼と虚無のメイジ そのトリステイン魔法学院学生寮。 一室から「くしゅん」と可愛らしいくしゃみが聞こえた。 「うう、この姿は嫌いではないが、いかんせん寒い。毛が少なすぎる」 「マント羽織っただけじゃ当たり前じゃないの!あ~、しょうがないわね!」 頭を抱えながら、ルイズはクローゼットを漁る。下着の他、プラウスやスカートを手に取ると、ホロに向かって押し付けた。 よくよく見ればルイズのものと同じ、魔法学院の制服だ。おそらく予備のものだろう。 「とりあえず、これ着てて。勘違いしないでよね。心配してる訳じゃなくて、使い魔に風邪なんか引かれたら主人の沽券に関わるのよ」 「ふふ。そういうことにしておくかの」 「んなっ!?」 顔をまた赤くするルイズを横目に、ホロはぱぱっと着替えを終えた。 「うむ、さすが貴族と言う程のことはある。... -
ラスボスだった使い魔-48a
前ページ次ページラスボスだった使い魔 トリステイン女王アンリエッタは王宮の執務室で静かに目を閉じ、膝をついて始祖ブリミルの聖像へと祈りを捧げていた。 服装は黒いドレスに、黒いベール。 つい7~8ヶ月前までの彼女しか知らぬ人間がいきなりこの姿を見せられたら、『これが本当にあの王女と同じ人間なのか』と自分の目を疑うだろう。 今のアンリエッタの様子から王女時代のあの花のような可憐さを連想することは、それほどに難しかった。 「―――――」 そうしてアンリエッタが無言で祈っていると、執務室の扉が叩かれる。 「陛下。私です」 枢機卿マザリーニの声だった。 ある意味で今、最も聞きたくない声ではあるが、居留守を使ったり追い返したりするわけにもいかない。 アンリエッタは杖をとり『アンロック』の呪文を唱えようとして……それもまた失礼に当たるのではないかと思い直... -
超1級歴史資料~ルイズの日記~ 8
前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~ ああ!モグラさま!! ギーシュのモグラにつけた翻訳機が必要なくなった。 つまりはギーシュのモグラがしゃべれるようになったのだ。 これでもうネタに走った若本声を聞く必要はない。残念だ。 ソレはいいのだが・・・ 「私の名前はヴェルダンデ17歳です。よろしくお願いしますね」 またネタに走った。まるで永遠の17歳のような美しい声だ。でもモグラ。声優ネタ自重。 グランパが言うには、他の使い魔たちもしゃべれるようにする予定であるそうだ。 しゃべれるようになるではなく、するの辺り確信的である。 知類権は保障されなければならない、とかブツブツ言っていた。 知類権ってなに? ある日のニューカッスル城 メイドのシエスタから久々に通信が入った。 画面の向こうのメ... -
白き使い魔への子守唄 第11話 永遠の約束
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ ここはどこだろう。 トリステイン魔法学院じゃないみたいだけど、そうだ、私はタルブの村に来たはず。 ……タルブの村ってこんな景色だったっけ? 昨日散歩したはずなんだけど。 何だか建物の雰囲気が違う。屋根が藁でできてるなんて、変なの。 でも、何でだろう。懐かしい。 あ、誰か来た。小さな女の子。胸に白い猫を抱いている。 「おと~さん!」 え? 女の子が駆け寄ってきて、獣の耳と尻尾が生えているのが解った。 獣の耳と尻尾、オールド・オスマンの恩人がそういう種の亜人だ。 そういえば着ている服もハクオロに似てる。前にもこんな夢を見たけど……。 この女の子は誰だろう? 「アルルゥ」 私は低い男の声で女の子の名前を呼び、大きな手のひらで女の子の黒い髪を撫でた。 「ムックルの面倒はちゃんと見ているようだな。... -
ゼロの斬鉄剣-08.5
前ページゼロの斬鉄剣 ゼロの斬鉄剣 閑話休題2 -使い魔たちと五ェ門の一日― (時間軸はフーケ後からアルビオン潜入までのいずれか) ある朝のこと 五ェ門がいつもどおり朝起きて洗濯へむかう時のこと 「おはようございます、ゴエモンさん!」 声をかけるシエスタ 「うム、おはようシエスタ。」 ここ最近いつもシエスタと毎朝交わしている挨拶である。 「シエスタもずいぶん早起きだな。」 などと言われているが、シエスタは最近五ェ門の起床時間にあわせて起きているのは もはやメイドたちの間では公然の秘密であった。 「はい、これもお仕事ですから。」 笑顔で返すシエスタを毎朝見るのも五ェ門のひそかな楽しみでもあった。 「きゅーい!」 バサバサと空からシルフィードがやってくる 「おう、お主もはやいな。」 「(きゅい!早起きはきもちいいのね!)」 突然の... -
Missing zero 魔法使いと魔女の物語-01
前ページ次ページMissing zero 魔法使いと魔女の物語 トリステイン魔法学園の七不思議 ――あるいは数ある怪談からの七つの抜粋―― その一 寮 寮のとある一室に女の子の幽霊がでる。その部屋に住む人は、今も幽霊を見るらしい。その部屋で生徒が自殺したと聞いたことがある。 その二 トイレ この学園のトイレの鏡は位置が高すぎる。これは低い位置につけると、窓ガラスの反射で合わせ鏡になるからだ。 そして、これは重要な事。絶対に、合わせ鏡の世界を覗いてはいけない。 その三 宝物庫 夜の宝物庫に近づいてはいけない。宝物の中には呪われた品があり、夜な夜なうめき声をあげるらしい。その声を聞いて狂わなかった人はいない。 その四 食堂 シチューの“具”を気にしてはならない。 その五 教室 ... -
使い魔さま
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし使い魔を召喚せよ!」 ルイズが呪文を唱え召喚したのは……。何というか、変な生き物だった。 二頭身で巫女服を着た猫耳の女の子? そんな姿の生き物である。 「あんた誰? っていうか、何?」 「誰と言われましても、猫神さまですとしか言いようがないわけですが」 「猫……神……? 神様? あんたが?」 「いえいえ、そう呼ばれているだけで、別に神様ってわけじゃないんですけどね」 何なのよそれは? と頭を捻って考えていると、監督責任者の教師コルベールが声をかけてきた。 「ミス・ヴァリエール。きみは一人で何をブツブツ言っているのかね?」 「一人で? ってミスタ・コルベール。これが目に入らないって言うんですか!」 ... -
まじかる☆るいずん
数十回の召喚儀式の末、一本の棒が地面に突き刺さっている。 そのほか、トランクケースが一つ。 召喚したものが無機物で、絶望もした。 だけど、その絶望は契約したその棒によって砕かれた。 夜、部屋にてトランクを開ける。 トランクの中に、手紙と見たこと無い衣装が入っていた。 見たことも無い文字だったが、ルーンの効果なのか内容がなんだかほんわかした声で再生される。 「 異世界のまじかる☆候補へ ほんらいだったら私がいくべきだったんだけど、 明日から魔法の国(温泉)にいくから召喚に答えられません。 ごめんね~。 代わりに、清く正しい心の持ち主のみ使える、 『まじかる☆すてっき』と『まじかる☆すーつ』をわたしておくね。 変身の手順は二枚目に書いてあるからね。 あなたならきっと、立派な魔法少女になれるよ。 ... -
ブレイブストーリー/ゼロ 12
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ――ムスタディオが学院から消えて、二週間が経っていた。 されどそれで何が変わるというわけではない。 使い魔が一匹消えたところで大した騒ぎにはならない。 食事は三食取る。 授業は毎日みっちりある。 夜になれば男の子達が代わる代わるキュルケの部屋にやってくる。 それでもキュルケの頭の隅に、常に居座る罪悪感があった。 それは、ムスタディオとの和解をさせるためにルイズを追い詰めたのは自分であり。 同時に、ムスタディオが消えてしまったことでその機会が失われ、傷ついたルイズが再起不能になってしまったことから生じるものだった。 ルイズが部屋から出てこなくなって、一週間が経っていた。 ムスタディオが消えてからの一週間、ルイズは女の子として気の毒なほど恥も外聞もなく探し回った。 ... -
Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia-13
前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 意を決して教壇へと一歩一歩向かってゆくルイズと、それを指を咥えて見守る生徒たち。 縋るような必死の眼差しを向けてくるキュルケと、無表情に本を広げながらもちらちらとこちらを見ている蒼い髪の少女。 あと、状況をまるで理解していないシュヴルーズ教師。 それらを意識しつつ、ディーキンは手早く考えを整理していく。 ここでボスがヒーローらしくジャジャーンと登場して「待ってました!」とばかりに大活躍すれば実に面白い物語が書けそうなのだが……。 (……ウーン、けど、流石に期待はできそうにないね……) これといった理由もなく彼がここにやって来るというのは、流石に無理がありすぎるだろう。 彼はほんの一日友人の姿が見えないだけで異世界まで探しにやって来るような、度を越... -
とある魔術の使い魔と主-48
前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 学園都市では雨が降っていた。 「あぅぅ……。やっぱり繋がらないのですよー」 とある学校の教員室で、身長百三五センチの小学生体型の女の子が、ため息を吐きながら受話器を戻した。 月詠小萌。事情を知らない人にとっては嘘だろうと思ってしまうが、なんと教師であるうえに上条当麻の担任であるのだ。 その、上条当麻がいない。 確かに、小萌先生も彼の性格と体質を理解している。それでも、無断欠勤をした事は一度もなかった。 少し不安になって、彼の自宅と携帯電話に何回か連絡を入れたが音沙汰なし。 それがますます小萌先生を不安に陥れさせた。 当麻の家には白いシスターちゃんが居座っている。多少機械音痴なのだが、電話に出るという行為ぐらいは知っているはず。 しかし、繋がらない。 それは、... -
いぬかみっな使い魔-08
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第8話(実質7話) 召喚二日目の夜、ルイズの部屋あらため啓太の部屋にて。 「啓太様! もう夜遅いです、早く寝ましょう!」 「しくしく」 ともはねが、グンゼの熊さんパンツ一丁の(一部の人には)悩ましい格好で ベッドに誘う。ツインテールにしていた髪留めも取ったので、 背中に長い髪が流れており、一部が乳○のような微妙なところを隠している。 (すいません、規制はいりましたので髪はツインテールじゃないのです) 時々ちらりと乳○が見えたりもするのであるがするぺたに興味の無い 啓太はまったく気に留めない。 「ああ、もうちょっと待っててくれ、これを書いてからな。」 「しくしく」 啓太は、昨夜に続き気づいたこと、これから確かめるべきこと、 人の名前と人評等をノートに書いていた。何が役に立つのかわからない。... -
ユリアゼロ式-TYPE5
前ページ次ページユリアゼロ式 ユリアゼロ式TYPE-5「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの憂鬱Ⅴ」 ユリアは走っていた。泣きながら走っていた。 『ユリア100式マニュアル ダッチワイフであるユリア100式は100メートルを23.5秒で走れるのだ!』 後ろから誰かが追ってくる気配は感じなかった。もう自分の事を探していないのかもしれない。 行く当てなどなくいつのまにか誰もいない広い草原のど真ん中にいた。 「はぁ………これからどうしよう。」 地面に座り込んだユリアはどうすればいいのかまったくわからなかった。そこに――― 「あれ? ユリアさんですか?」 夜の散歩をしていたシエスタが現れた。 数分後にシエスタは水筒とコップを持って戻ってきた。 冷水をコップに入れてユリアに渡した。ユリアはそれを両手に持って一口飲むと黙っていたユリ... -
気さくな王女-23
前ページ / 気さくな王女 / 次ページ 「さあどうするの。選択肢は二つしかないからさっさと決めなさい。わたしと友達になるか、ここで人生を終えるか」 「……」 シャルロットの眉間から親指一本分離したくらいの場所に疑問符が浮かび上がった。ように見えたけど気のせいだった。 その不可解な物を見る顔つきを変えることなく自分の額に左手をあて、さらに右手をわたしの額に向かって伸ばし……。 「ちがう! 熱があるわけじゃない!」 小首をかしげてわたしを見ている。意図と主旨をこれっぽっちも理解してはいない。 体が栄養不足なのは知っていたけど、頭まで養分が枯渇していたとはね。噛み砕いて教えてやる必要がある。 「まずね。ここにお前がいるでしょ。それでわたしが」 シャルロットの体が大きく跳ねた。わたしはババアがおもりになってくれたおかげでそれほどでもなかったけどやっぱ... -
お前の使い魔-09
前ページ次ページお前の使い魔 街へ出かけた日から、一週間後の虚無の曜日、わたしとダネットは朝から図書館に来ていた。 どうにかダネットの住んでいた場所のヒントだけでも知りたかったのだが、結局は徒労で終わり、ダネットは若干沈んだ顔になっていた。 「ダネット、まだ本は沢山あるわ。だから……」 『元気を出して。』言葉には出さなかったけれど、それを察してくれたのか、ダネットは表情を明るする。 「そうですね。まだまだ時間は沢山あるはずです。」 わたしは、そんなダネットの期待に答えなくちゃいけないと心の中で思う。 気分を変える為か、ダネットはわたしに質問してきた。 「そうだ。お前の術は、狙った場所を撃つことはできますか?」 ダネットの考えが読めないまま、取り合えず返事をする。 「試したことはない... -
虚無の鍛聖-03
前ページ虚無の鍛聖 虚無の鍛聖 第3夜 決闘の昼のその前に (クリュウ) 起きたら、やっぱり月が2つ。シュガレットはまだ寝ていて起こそうかどうしようか迷った挙句、やめた。 リィンバウムにいた時寝る前で、こっちに来たら昼間で、頭がごちゃごちゃしてワケが分からないままに寝たけれどどれだけ寝たのかよく分からない。 (――――寝不足じゃないだけいいのかな。何もされて無いし荷物も無事だし。なんとかなるかな……まだみんな寝てるし、でもちょっとお腹減ったなぁ…) こっちの世界はどんな食習慣か分からない。調味料も何があるか分からない。分からない以上は安全な物を食べるしかないんだけど……何を食べればいいのか。 そこらの動物捕まえて食べるにも毒とかあるかもしれない。多分無いけど在ったら怖い。 決闘前にお腹壊しました、なんてどう見ても聞いても言い訳だよね。駄目だ駄... -
ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア-12
前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 12.王家の乙女 舞踏会から一週間が過ぎた。 平凡な日常が続く。マーティンにとってはありがたい休暇である。 そして、この地についての調べ物の日々でもある。 何故ハルケギニアとタムリエルの魔法が全く互換性が無いのか、 ここはニルンのどこら辺なのか。等が主にそうだが、 デルフリンガーについても調べたいし、 自分を養っているルイズの魔法が何の系統なのか、 おそらく『虚無』ではないかと当たりはつけてあるが、 しかし、証拠も確証もない。 そんなわけで、学院の図書館塔で、 マーティンはずっとこれらの情報を漁っているが、 未だ有益な情報は見つかっていない。 魔法の互換性については、根本から違う為と思われる。 天にあると言われるエセリウスの概念が、この世界にはな... - @wiki全体から「これでまた一緒になれる。」で調べる