あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「とりすていん大王-04」で検索した結果
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とりすていん大王
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とりすていん大王-04
前ページ次ページとりすていん大王 狙ってるポジションは刺身のツマもしくは飾りの菊の花 とりすていん大王 四回目 「さぁ、ギーシュ君準備はいいかな?」 両手を大きく広げて不動の構えを取るお父さん、ここに来てギーシュ君も覚悟が決まったみたいです 「・・・解りました、僕もグラモン家の男です」 覚悟を決めたギーシュ君、心なしか横顔が凛々しく見えます 騒ぎを聞きつけてやってきた野次馬の中から黄色い声援も飛んでくる程です 「ですが、僕と貴方では力の差がありすぎます・・・そこでグラモン家、必殺の戦法を使わせてもらいます!!」 「いいだろう、何でも使うといい」 緊迫した中、グラモン家必殺の戦法を拝まんと皆が息を呑んで見守ってました 「グラモン家の男たちに代々伝わる必殺の戦法・・・・それは・・・」 ひゅうおおと冷たい風がヴェストリの広場に吹き渡ります 皆... -
とりすていん大王-02
前ページ次ページとりすていん大王 とりすていん大王 二回目 「ん・・・ふかふか・・・・くー」 召喚の儀式から一日たった朝、ルイズ(一応この物語の主人公)は低血圧で未だに寝てました 「すごく・・・・ふかふ・・・か?」 ルイズの血が段々と頭にめぐってくると一つの疑問が浮かびます (あれ?私の布団ってここまでふかふかだっけ?) チッ、チッ、チッ、ガバッ!! ルイズが勢いをつけて飛び起きると、枕があるべき場所には 「やぁ、ルイズちゃん良く眠れたようだね」 お父さんが横たわっていました 「え・・・・きゃあああああ!?」 「はははは、昔はよくモンモランシーも私のお腹枕でぐっすり眠っていたものだよ」 なんとかルイズは持ち直し、流石に級友のお父さんには手伝えなどとは言えず、 なんやかんやと着替えや、何やら準備も自分で終わらせ、朝食に食堂に行こうとした時... -
とりすていん大王-06
前ページ次ページとりすていん大王 時間ですね 始まりますよ とりすていん大王 6回目 「まぁ、ラグドリアン湖の精霊が出てこないんですよ」 「ほぉ、それは難儀な話じゃのぉ」 宮廷からの勅使 モット伯はオールド・オスマン、コルベール先生、そしてお父さんを交えてラグドリアン湖の異常事態を報告してきました 「と、言う訳で私たちルイズと愉快な下僕共はラグドリアン湖の水位上昇を止めるべくやってきたお父さんの手伝いにきたのよ」 「「「下僕じゃねーーよ!!」」」 ゲシッ・・・・・・・・ジャポーーン さて、モット伯からの依頼でお父さんはラグドリアン湖にやってきました 勿論いつものメンバーも一緒です 「さて、これから水の精霊を呼び出すわけだが・・・」 お父さんいつになく真剣な顔をしています その理由は・・・・・ 「水の精霊は気難しい性格だから貴方達、失... -
とりすていん大王-05
前ページ次ページとりすていん大王 マンガ雑誌で言う所の2P~4P程度のおまけマンガみたいなものです とりすていん大王 五回目 「おとうさん、街に行きませんか?」 ルイズのこの提案でお父さんと愉快な女生徒一同はトリステインの城下町にお買い物にいく事になりました メンバーはいつものルイズ、キュルケ、モンモランシー、ケティ、そしてお父さん、 人数が多いので馬車を借りて出発しました 「あら?キュルケ、タバサはどうしたの?」 「なんか、バイトだって」 その頃、ガリアでは・・・・・・・・・・・・・・ 「おおっとーーなんとコレでもう15皿目!!一体どこに入っていってるんだぁ!?」 ガリアで一番大きいと評判の酒場主催の大食い大会は異様な熱気に包まれていました もの凄い勢いで料理を食べまくる茶色な長髪に日焼メイクの小柄な女の子、 そしてその女の子の... -
とりすていん大王-09
前ページ次ページとりすていん大王 色々とありつつ始まります とりすていん大王 9回目 「特急、ラ・ロシーェル発、アルビオン行き~、ラ・ロシーェル発、アルビオン行き~ご乗船ありがとうございます」 お父さん一行はラ・ロシーェルの桟橋でアルビオン行きの船に乗りました 「やはり飛空船は駅弁だね」 「そうね、ワルド様、あとお茶ですわ」 「駅弁サイコー」 「まぁ タバサったら(ぽっ)」 「ツェルプストー自重しなさい お父様お茶どうぞ」 「ははは(ずずず)」 なんだかんだと一行が呑気にご飯を食べている間に船はアルビオンに到着しました そして・・・ 色々すっとばして舞台はアルビオン城の礼拝堂、お父さん一行はいきなりピンチに見舞われたのです 「ふふふ、そうだ僕はレコン・キスタだ!!」 「ワルド様!!」 「ルイズ、僕と共に行こう」 「ワルド... -
とりすていん大王-03
前ページ次ページとりすていん大王 さぁ、時間だ・・・・バカを始めよう とりすていん大王 三回目 ビシャアーーーン!!ビシャアアン!! のっけからもの凄い轟音を鳴らしているのはルイズ(たぶん主人公)の使い魔代理、(モンモランシーの)お父さんです ではなんでお父さんがこんなに怒っているのか時間を巻き戻してみましょう 数時間前 お昼ごはんをルイズやモンモランシー達と食べていたお父さん、喉が渇いたのでメイドさんにお水を貰おうと席を立ちました メイドさんはみんな忙しそうにデザートを配ってました お父さんはその中でちょうど配り終わりそうなメイドさんを見つけて声をかけます 「ヘロー」 「へ、へろう?」 しゅぴっと右手を上げて気さくに挨拶してくるお父さんにメイドさんもおそるそる右手を上げて返事をしました 「始めまして、この学校に通っているモンモラ... -
とりすていん大王-エピローグ
前ページとりすていん大王 とりすていん大王 エピローグ ルイズがお父さんとの奇妙な生活を経験してから数年の月日がたちました 今ではみんながそれぞれ様々な事をしています 「それでは、今日の授業はここまで」 「「「はい、ツェルプストー先生」」」 キュルケは魔法学院に残って教師になりました 生徒(特に男子)に人気です 「テファ、ちょっと子供達の様子を見てくるわ」 「はい、お姉さん、私もサイトの迎えにでますから」 フーケこと、マチルダさんはその後ウェストウッドに戻ってテファやサイトと孤児院を経営しています 「暇・・・」 「「「シャルロット女王様、ばんざーい」」」 タバサはイザベラ王女から正式にガリア国の王権を譲渡されて王座につきました そのイザベラ王女は退位した後に、ハルケギニア最大のアイドル事務所を運営し、成功を収めました そしてジ... -
とりすていん大王-01
前ページ次ページとりすていん大王 とりすていん大王 一回目 ドカーーン ドカーーン 今日はトリステイン魔法学院の2年進級の大切な使い魔召喚の日、みんなが思い思いの使い魔を呼び出す中、 この物語の(一応)主人公 ルイズは魔法を爆発させるばかりで成功しません ドカーーン ドカーーン そして何十回目かの失敗の後、ついに!! 「見ろ、煙の向こうに何かいる!!」 「ついに召喚されたのか?」 「あ、あれは・・・」 それはオレンジの体毛に包まれたふよふよと宙に浮かぶ座布団のよーな猫のよーな何かでした 「「「「なんだ?あれ?」」」」 誰もが見た事も無い物体に首をかしげる中、一人だけ目を見開いて驚愕の表情でその召喚された何かを見つめる女の子がいました 名前をタバサといいます 「あ・・・あれは・・・・」 ぷるぷるとその可愛らしい指先を謎の物体に... -
とりすていん大王-12
前ページ次ページとりすていん大王 時間です 始めます とりすていん大王 12回目 「では、頼みましたよ ルイズ」 今回のお話はルイズがアンリエッタ姫から市井の調査を命令された事から始まります 最初ルイズはお父さんと一緒に街の調査に行く予定でした しかしすでにトリステイン中の話題をかっさらったお父さんです 目立ってしまうため隠密行動は出来ません そこでお父さんは別行動でルイズ一人で調査に出かける事にしました 「さて・・・手始めにどこに行こうかしら?」 そう言いながらルイズがむかった先は酒場です ルイズは考えました、多少なりとも調査費としてアンリエッタ姫からお金は貰っていてもそこまで多くありません 情報が多く飛び交う場所と言えば人が集まる場所、始めはカジノでお金を増やそうかと思いましたが お父さんが怖い顔で 「ルイズは学生なのにカジ... -
とりすていん大王-08
前ページ次ページとりすていん大王 トリステイン大王 8回目 「ぼんくらじゃねーーー!!」 ええと、いきなりのことで驚かれてるでしょうが、今回はトリステイン王宮からお話が始まります 冒頭で大声を張り上げていたのはトリステインのお姫様 アンリエッタ姫です どうやらお姫様という職業は酷くストレスが溜まるようで 「ああん!!誰が好き好んで狒々爺の花嫁になるかぁ!!」 自分の部屋のベットの上でガクガクと頭を振りながら不満をぶちまけているアンリエッタ姫 これでも姫なんです 「ちくしょぉ!!都合のいい貴族どもがぁ!!ひがみしか言えねえ平民がぁ!!」 手当たり次第に部屋の物を破壊していくアンリエッタ姫 ですから姫なんですよ 「がぁああああ!!むかつく!!レコン・キスタ!!無能言う奴ら!!」 ベットの上でガ... -
とりすていん大王-07
前ページ次ページとりすていん大王 赤くて丸いものにつられて始まるよ トリステイン大王 7回目 トリステイン魔法学院からかーなーり遠くのある険しい雪山の山奥の崖 「サイトォ!!」 「ギーシュゥ!!」 「「ファイトォーいっぷああつう!!」」 ギーシュ君の修行風景でした さてさて、今回はとある眠れぬ夜、散歩をしていたルイズが宝物庫のある塔の下で不審人物を見かけた所から始まります 次の日・・・・・・学院は大騒ぎでした なんと今をときめく大怪盗『土くれのフーケ』が宝物庫に侵入、秘蔵の宝物を二つも盗んでいったのです 「むぅ・・・まさか『破壊の大地』と『破壊の塔』を盗まれるとは・・・」 オールド・オスマンがその顔にさらにしわを増やし、その他の教師陣は責任をなすりつけあうばかり 「しかし・・・・のぉ」 オールド・オスマンは一人思案します 一見... -
とりすていん大王-13
前ページ次ページとりすていん大王 時間ですね 始まります 今までありがとうございました とりすていん大王 13回目 「あなたは誰?」 タバサの詰問はいい加減な答えは許さないと暗に言っていました たまらずキュルケがみんなの代わりに答えます 「な・何言っているのよ?この人はモンモ「違う!!」って?」 鋭く、強く、タバサは否定しました そして静かに語り始めました 「思えば、最初っから変だった・・・何故私は初対面の人を見て級友の父と判断したのか」 その言葉に一同の心臓がどくりと鳴ります 「それだけじゃない 何故、彼の魔法は杖無しでも疑われない?」 一同の顔が一斉にお父さんに向きます お父さんはただ黙ってぷかぷかと浮いているだけです 「そしてこれが決定的・・・」 タバサがゆっくりとお父さんを見て次にモンモランシーを見ました びくりとモンモラン... -
とりすていん大王-10
前ページ次ページとりすていん大王 箸にも棒にもひっかかる気は無い 始まるです とりすていん大王 10回目 前回、お父さんとモンモランシーの治療で一命を取り留めたウェールズ王子でしたが迫り来るレコン・キスタの軍勢に風前の灯です 「パリー、覚悟を決めるぞ」 「殿下、地獄の果てまでお供させて頂きますぞ」 王子は四方八方から迫る矢を暴風で叩き落し、並み居る敵をつむじ風で切り裂き、無数の魔法を風の壁で跳ね返します パリーも王子に負けんとその身を翻し、レコン・キスタの兵士に斬りかかります 「パリー・・・生きているか?」 「・・・・・・残念ながら」 闘いが始まってから数刻、すでに王子とパリーの体と精神力は限界に達していました じわじわと二人を兵士達が包囲します 「これまでか・・・」 王子が呟き、空を見上げると同時に一人の兵士が無言で剣を振り上げまし... -
とりすていん大王-11
前ページ次ページとりすていん大王 時間が来ました 始まりますよ とりすていん大王 11回目 「「「アルビオンばんざーい ウェールズ王ばんざーい」」」 お父さん、ギーシュ、サイトの三人の大活躍でレコン・キスタは敗れ去りました 巨大お父さんの頭突きでレコン・キスタ首領 クロムウェルは気絶し、ワルドは命からがら逃げ出しました クロムウェルが気絶した事でアンドバリの指輪で操られていた人々は正気に戻り、王党派が逆転したのです 激しい戦いが終わって数日後、いまだ復旧作業中のアルビオン城ですが王の間ではウェールズ王子の戴冠式が行われていました 「諸君!!私、ウェールズ・テューダーは今日、ここに正式にアルビオンの王となる」 新しくアルビオンの王となったウェールズ王の挨拶が続きます 「あの苦しいレコン・キスタとの戦いで我々は三人の勇者に出会い救われた」... -
お絵描き掲示板/お絵かき掲示板ログ/84
とりすていん大王支援!ぶっるうううわあああああ!!! -- : (2008-09-06 12 08 48) ……コレだけか? -- Mr.KY (2008-09-06 12 30 42) ……え? -- 名無しさん (2008-09-06 12 39 53) 死ぬような事を……死ぬような事をぉぉぉ!! -- 名無しさん (2008-09-06 12 58 37) 犯罪だー!逮捕するー! -- 名無しさん (2008-09-06 14 54 03) ここから上を切り取って!!(ゴゴゴゴゴ -- 名無しさん (2008-09-06 15 49 34) ちよパパが新聞受けから覗いてるのかと思ったww -- 名無しさん (2008-09-06 18 50 58) ちくしょおおおおおおおおおおおお!!! -- ちよ父 (2008-09-06 19 57 ... -
長編(完結)
長編(完結) 長編作品のうち、完結した作品のリストアップです。 ※話数順 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 話数 ゼロの黒魔道士 ファイナルファンタジー9 ビビ 全81+9+9話 ゼロのロリカード HELLSING アーカード(少女形態) 全64話+α ゼロの魔獣 魔獣戦線 天外真理阿 全38話 ゼロのアトリエ ヴィオラートのアトリエ ヴィオラート 全35話 薔薇乙女も使い魔 Rozen Maiden 桜田ジュンと真紅 全31話+α SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger ファイナルファンタジーⅧ スコール・レオンハート 全31話+α ゼロな提督 銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリー 全31話 気さくな王女 鬼作 鬼作がパクった自転車+少女 全26話 ゴーストステップ・ゼロ トーキョーN◎VA D ヒュー・スペンサー 全25話 鮮... -
長編(五十音順)-01
あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ラスト・レイヴン×ゼロ ARMORED CORE LAST RAVEN ジナイーダ 2009-10-11 15 58 32 (Sun) [秩序]の守護者 ARMORED CORE MASTER OF ARENA ハスラー・ワン 2011-04-16 16 38 23 (Sat) サーヴァント・ARMS ARMS 高槻涼、神宮隼人、巴武士 2010-10-10 12 25 51 (Sun) 三つの『二つ名』 一つのゼロ ARMS クリフ、ヴォルフ、キュクロプス 2011-11-13 18 50 55 (Sun) ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~ 相棒 杉下右京 2010-03-16 00 13 10 (Tue) アウターゾーンZERO アウターゾーン ? 2011-09-06 21 03 16 (Tue) ア... -
虚無の王-02
前ページ次ページ虚無の王 「空?」 「そ。雲さんぎょーさん居る、でっかい空や」 「格好つけた名前ね。まあ、見た目通り、フワフワ軽薄そうな所はいかにも――――」 ルイズは言葉を切った。ニコニコと笑みを浮かべていた空の顔から、急に表情が抜け落ちたからだ。 「なんや、あれ」 空の指さす先では、生徒達が飛行魔法を使い、一足先に教室を目指していた。 「ルイズ!お前は歩いて来いよ!」 「あいつ、フライはおろか、レビテーションさえまともに使えないんだぜ」 口々に悪態をつきながら、去って行く生徒達。 「飛んでるわ」 どこか、憮然とした口調だった。 「そりゃあ、メイジだもの」 「気に入らんわあ」 「何が?」 「あいつら飛んでる癖に、ちっとも気持ち良さそうやあらへん」 「飛べるのなんて、当たり前だからでしょ」 ... -
虚無の王
「エア・ギア」より前“風の王” 武内空 を召喚。 第一部 虚無の王-01 虚無の王-02 虚無の王-03 虚無の王-04 虚無の王-05 虚無の王-06 虚無の王-07 虚無の王-08 虚無の王-09 虚無の王-10 虚無の王-11 虚無の王-12-1/2 虚無の王-13-1/2 虚無の王-14 虚無の王-15 虚無の王-16 虚無の王-17-1/2 虚無の王-18-1/2 虚無の王-19-1/2 虚無の王-20-1/2 虚無の王-21-1/2 虚無の王-22-1/2 虚無の王-23 虚無の王-24 虚無の王-25-1/2 第二部 虚無の王-26 虚無の王-27 虚無の王-28 虚無の王-29 虚無の王-30 -
ゼロと魔王
魔界戦記ディスガイア(ファミ通文庫基準)より、ラハールを召喚 ゼロと魔王-01 ゼロと魔王-02 ゼロと魔王-03 ゼロと魔王-04 ゼロと魔王-05 ゼロと魔王-06 ゼロと魔王-07 ゼロと魔王-08 ゼロと魔王-09 ゼロと魔王-10 ゼロと魔王-11 ゼロと魔王-12 -
消えそうな命、二つ-01
前ページ次ページ消えそうな命、二つ いきなりで済まないが、本当のことだ。 体を覆いつくすだけじゃ飽き足りないほどの閃光が、 オレがこの世で最後に見た光景だった。 わかっていた。 前に人造人間との戦いで、隻腕になってしまったオレ。 一人でもオレでは及ばないヤツらは、その実二人もいる。 二対一だ。 オレの周りには、もう誰もいない。 ナメック星でフリーザと相対したときは、クリリンさん、べジータさん、後から助けに来てくれたピッコロさん。 そして……危ない時に必ず駆けつけてくれる、父さんがいた。 しかし、今、オレの周りには誰もいない。頼れる人は皆死んでしまった。 目の前の殺戮兵器に、殺されてしまった。 オレがここで死ぬことも、たぶん頭では理解していた。 だが、それでも、滅んでいく地球に目を背ける事を、心が許さなかった。 トランクスは残した... -
長編(話数順)-02
長編(ページ数順05~14P) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(話数順01~04P)へ 長編(話数順15P~)へ 10~14P 05~09P 10~14P 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 超魔王(?)使い魔 魔界戦記ディスガイア ラハール 2007-07-21 17 35 48 (Sat) ゼロの皇帝 ロマンシング サ・ガ2 最終皇帝 2009-10-03 22 10 54 (Sat) 0G 影技-シャドウスキル G・カイン・ファランクス 2009-10-03 21 26 29 (Sat) 使い魔の夢 仮面ライダー555 乾巧 2007-08-30 01 45 09 (Thu) 竜が堕ちゆく先は ドラッグ オン ドラグーン アンヘル 2007-08-29 23 27 27 (Wed) 使い魔の... -
虚無の王-05
前ページ次ページ虚無の王 “空”は風が積み重なって出来ている。空気の密度差、気流の隙間。その境界面に力が作用する時、風はいとも容易く、その流れを変える。 “翼の道〈ウイング・ロード〉”の走り手は、常人が決して気付く事の無い、僅かな兆しを頼りに風の流れを読み、面で捉え、“空”を掴む。 本塔の食堂へ向かう道中だ。空に向かって、小石が飛んだ。 マントを羽織った少年が二人、下卑た笑みを交わしている。一人の手には、短い杖。性悪の餓鬼はどんな階級にでも居る者だ。やれやれ――――空は手を翳して、風を操作する。“空”は柔らかい壁へと形を変え、小石を受け止める。 悲鳴は数秒遅れて聞こえて来た。声を上げたのは、“レビテーション”で小石を飛ばした当人では無かった。 「何?ねえ、何か有った?」 「なーんも、あらへん」 体調を崩したのだろうか。生徒が一人倒れている。まあ、既に何人... -
るいずととら-2
>>back >>next 「るいず、オメエ、まだ怒ってんのかよ」 「しししらない!うう、屈辱だわ……まさか学園中で……ははははしたない……」 その日の夜。部屋でルイズは机にその頭を打ち付けていた。果てしない羞恥心に、顔から火がでそうだった。 今なら火属性の魔法が使えるかもしれないわ、などと絶望的にルイズは思う。 ことの原因は、中庭から飛んだときに、あっさり気絶したルイズの足をつかんで、とらが学園を歩き回ったことにある。 おかげで、意識のないルイズはスカートの中を盛大に見せた状態で、学園めぐりをすることになったのだ。 だが、とらに向かって鞭を振るう勇気は、ルイズにはなかった。 (おまけに、あたしを引きずるとらに驚いて魔法を使おうとした先生が、三人もぶっ飛ばされたってどういうこと!?治療費全部わたしもちなの?) こうしてあっと... -
虚無の王-04
前ページ次ページ虚無の王 「丁度、外国行ってた弟が帰って来た所やったんや。ゴッツイ土産持ってなあ。で、手出した途端や。いきなり、目の前に鏡現れよって。うっかり触れたらビリっと来て、気失ってもうて――――」 「気付いたら、あそこに倒れてた、と」 夜食のパンを片手に、ルイズは言った。疑っている、と言うより、胡散臭い物を見る目だ。 トリステイン魔法学院女子寮。ルイズの部屋は、12畳程の広々とした物だった。豪奢と端正とが程良く調和した調度品の数々は、一目に高価な物ばかりだ。 「やれやれ。ルイズは疑い深くていかんわ」 「だって、別の世界とか、別の星とか、とても信じられないもの」 「コッパゲはすぐ信じてくれたで」 「ミスタ・コルベールはそう言うのが好きなんでしょ」 「始祖ぶりみるかて、異世界から来た、て話やん」 「あんた、自分が始祖ブリミルと同じ存在とで... -
ゼロと魔王-04
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第4話 決闘! 前編 ラハールが目を覚ますと、すでに朝であった。 ベットにはルイズが昨日の格好のまま寝ているあたり、ルイズもずっと寝ていたらしい。 「少しだけのつもりが・・・まあいい」 そう言うと、窓を開けそこからマフラーを使って飛んでみた。 「一応飛ぶことはできるのか、まあそこまでスピードは出ないみたいだが・・・飛べるだけマシか、マフラーからの力の供給もほとんどないしな」 ラハールは人間と悪魔のハーフであるため自分の羽を持っていない、そのためマフラーをいつも身に着けている。 ちなみにこのマフラー、防御としても使える上に身に着けている者に一定の力を供給してくれるすぐれものである。 もっとも、すぐに主であるラハールに戻ろうとするため、他人が装着することは基本無理であるが・・・ちなみに元は普通... -
異世界BASARA-02
前ページ次ページ異世界BASARA 「そ、そんな馬鹿な…何だあれは…」 この世界に来て、男はどれだけ走ったのだろうか。辺りは既に夜になっていた。 場所もトリステインからかなり離れ、今は空のよく見える草原にいる。 そして空を見上げ、男は我が目を疑った。 月…それだけなら自分のいた国でも見られる。しかしそれが2つも並んで輝いているとなると話は別だ。 自分のいた甲斐には月が2つもない。 いや、甲斐だけでなく最北端から最南端の九州まで行っても月が2つも見える場所などないだろう。 それはここが日本ではない事を、自分の知らない世界である事を裏付けるのに充分だった。 「で、ではここは…ここは何処なのだ…」 「やっと追いついた!!」 呆然と立ち尽くしていると、背後から声が聞こえた。振り返ると息を切らした少女が立っている。 「…お主は…確かさっ... -
ゼロの視線-01
前ページ次ページゼロの視線 第一話 開幕 「よおおおおっしゃあ!」 毎度おなじみ世界の危機・・・・・・・もとい春の使い魔召喚の儀。 魔法成功率ゼロ、故に異名を「ゼロのルイズ」と呼ばれし少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの 気合は拳を持って天を衝かんがごとくであった。 まさに「わが生涯に一片の悔い無し」な感じである。 「いや・・・・・その・・・・・・・・・いいのかね?ミス・ヴァリエール」 「何がです?」 コッパゲの問いに、拳を突き上げた姿勢のまま答える「ゼロのルイズ」 「彼は、確かに見た事も無い服装ではあるが杖も持たずマントも羽織っていない。 ぶっちゃけただの平民にしか見えないのだが」 そう、われらがルイズは、こともあろうに魔獣聖獣幻獣でもない、ただの獣ですらない 黒髪の平民を呼んでしまったのだ。 「ふっ... -
ゼロと波動-01
前ページ次ページゼロと波動 「へ・・・平民??」 爆発と共に現れた使い魔は、人間だった。 元は白かったであろう、上着と呼べるかどうか怪しい布を身体に巻きつけ、丈夫そうな黒い紐を使って腰の辺りで縛りとめている。 腕を通すために開けられた穴もズボンも、裾は破れてボロボロだ。 そして頭には赤いハチマキ。 「はは!ゼロのルイズが平民を召喚したぞ!」 「しかも物乞いのオッサンだよ!」 「流石はゼロ!」 周りから漏れる失笑、揶揄。 確かにボロ布を纏った姿は物乞いにしか見えない。 「ミスタ・コルベール!!やり直しを!召喚のやり直しをさせてください!!」 桃色がかったブロンドの髪の少女――ルイズ・フランソワーズは目に涙を浮かべながら頭が多少寂しい責任者らしき男に訴えた。 「ミス・ヴァリエール、残念ですがそれはできま... -
使い魔は鉄拳王-04
前ページ次ページ使い魔は鉄拳王 鉄拳4 突然だがある話を聞いてもらおう。 親が子供に何かをすれば子供は大人になった時に高確率で同じ事を行う。 例えば虐待を受けた子供は大人になると自分の子供にまた虐待を繰り返す事がある。なら親子で殺し合いが続くとどうなるか… ルイズは夢を見ていた、そう悪夢を・・・ 「あれ、ここは、どこかしら?」 そこは自分の家だった。 「なんで私、家に居るのかしら?」 ルイズは自分の身体を見ると。 「そ、そんな!胸が無い!!?」 しかし胸元から無い。その事にルイズは気付き少しへこんだ。 落ち着きを取り戻し現状を確認したら、今のルイズは5歳の頃である。 「なんで私5歳なのかしら?」 するとルイズの最も恐れている声が聞こえた。 それはトリステイン最強の、ハルケギニア全土を見渡してもたぶん最強の風のメイジ、ルイズの母カリーヌで... -
風林火山-01
前ページ次ページ風林火山 「勝った・・・」 その視線の先には、真田の御旗。 「勝った・・・!」 その眼に映るのは、武田の勝利。 「御屋形様・・・」 その頭の中に浮かぶのは、信玄の姿。 「我らが・・・勝ちにござりまする!」 その心に満ちるのは、歓喜。 「勝鬨を、おあげなされ・・・!」 その後ろには、若い侍。 「武田が軍師山本勘助!その首、頂戴仕る!」 若い侍が刀を振り上げるや否や、勘助の体が光に包まれる。 侍が驚き、動きが止まった数瞬の後。 「・・・・・」 そこに、勘助の姿は消えていた。 ―――――トリステイン魔法学院にて、春の使い魔召喚の儀式がおこなわれている。 そこでは、小さな薄桃色の髪が特徴的な、少女が呪文を詠... -
ゼロと魔王-08
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第8話 聖剣杯 第一回戦 「さ〜〜あ!やって参りましたよ聖剣杯第一回戦!!実況はコルベール!」 「解説は学院長であるわしがやるぞ」 なぜかノリノリなコルベールとオールドオスマンが実況解説をしている中で、対戦者同士が睨み合っていた。 「まさか、初戦の相手があなたとはね・・・ツェルプストー!!」 そう言って今にも噛みつきそうなルイズ。 それとは対照的に、余裕そうな態度を崩した様子もなくキュルケは言う。 「初戦があなたとはね・・・これは楽勝なんじゃないかしら?」 「なんですって!?」 「だって、あなた魔法使えないでしょう?」 「ラハール!!あんた絶対に・・・・あんたなんか顔色悪いわよ?」 「初戦の相手はあれか・・・?」 「そうよ!だから絶対に勝たないといけないのよ!」 「オレ様はこの戦... -
虚無義士伝
「あなたもしつこいわねえ… あんなに何回も断ったのに飽きもせずに押しかけてくるなんて。 ……いいわ、話してあげる。 こんな雨の日にお客をただ追い返すなんてヴァリエールの名が廃るもの。 でも面白い話なんて期待しないでね。 お茶はストレートでいいわね? お菓子は勿論、クックベリーパイよ。 今メイドに持ってこさせるわ。 それにしても今日はよく降るわね……」 「…驚いたわ。 そりゃそうでしょ、召喚したのが人間で、 それも血まみれでボロボロになって倒れていたんですもの。 最初は私の魔法の爆発で殺しちゃったんじゃないかって… 駆け寄ったコルベール先生が、まだ息がある!って言ってね、 急いで医務室に運んで… 結局爆発の傷ではなかったけど、手は尽くしたわ。 だって召喚したばかりの使い魔に死なれちゃ、目覚めが悪いじゃない?」 ... -
虚無の王-01
前ページ次ページ虚無の王 「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ!神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!私は心より求め、訴えるわ!わが導きに、応えなさい!」 例によって、例の如く呪文が唱えられた時、一同は息を飲んだ。それは、例によって、例の如く巻き起こった爆発が原因では無い。 爆心地に一人の男が伏せている。突き倒された車椅子の車輪が、カラカラと虚しい音を立てる。 「ひ!し、死んでるぅっ!」 「ゼロのルイズが、通りすがりの怪我人を吹き飛ばした!」 「……とうとう死人が出たか!」 「殺っちまいやがった!……ゼロのルイズ!」 豊満なウェストの少年マリコルヌを筆頭に、次々と悲鳴が上がる。貴族とは言え、若い彼等は死体にも、刃傷沙汰にも馴れていない。 「人聞きの悪い事を言わないで!」 ルイズは真っ赤になって抗弁した... -
ゼロと魔王-06
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第6話 聖剣杯 ラハールとギーシュの決闘の後、普通に授業が始まったのだが。 その授業の最中にルイズが錬金を失敗して教室をめちゃくちゃにしたので、今はラハールとルイズとギーシュとで片付けをしていた。 「普通錬金でこんなことになるものかね」 「なったんだから仕方ないでしょう」 「だからってオレ様までなぜこんな事をせねばならんのだ・・・」 ものすごく嫌そうなラハールだったが、しぶしぶと言った感じで片付けている。 ちなみにギーシュは普通に教室から出ようとしたところを、ラハールに捕まって一緒に片付けさせられている。 「まったく、朝は決闘で負け、今度は教室の後片付けか・・・」 「負けたのはあんたが悪いんでしょうが」 「グッ!痛い所を・・・」 「なんでもいいから手を動かせ、そろそろ腹が減ったぞ」 ... -
虚無の王-03
前ページ次ページ虚無の王 トリステインに所謂ハートビル法の様な法令は無い。当然、トリステイン学院の諸建築も、車椅子を考慮した設計にはなっていない。段差は決して多くは無いものの、その度にコルベールは難儀する羽目になった。 実の所、空の車椅子はエア・トレックと同等の動きが出来る。 エア・トレックとは、出力4kwの超小型モーターと、サスペンションを仕込んだ、インラインスケートの発展型だ。平均的なライダーは80㎞/hで疾駆し、そのトルクを利して壁を駆け登り、民家の屋根まで一躍する。 場所を選ばず走り抜けるライダー達を、人々は暴風族〈ストームライダー〉と呼び、忌み嫌う。中には珍跳団と呼ぶ者も居るが、こちらの呼称は、あまり広まっていない。 「この階段。ちときついけど、大丈夫か?」 「ええ。大丈夫です。お気になさらずに」 空は健常者の介助を必要... -
虚無の王-09
前ページ次ページ虚無の王 この日、図書館でタバサを発見した空は、以前と同じ様にして文字の読み書きを学んでいた。 魔法学院での生活には、三日で馴染んだ。順応能力の高さも有るが、馴染まなければならない理由も有った。 送還の魔法は存在しない――――オスマンの語った言葉は、少なくともこの学院内においては事実だ。 そして、職員や出入りの業者に話を聞く限り、彼等の文明がハルケギニアと言う極めて狭い地域に限定されているのも、また事実だった。 文化の形式は中世欧州に近似するが、発展の度合いは大幅に上。空はそう当たりを付ける。 何より水が豊富で、比較的衛生状態が高水準にあるのが有り難い。この分なら、異世界から来た身でも、つまらない疫病に悩まされずに済みそうだ。 一方、この世界全体で考えた場合、恐らく、ハルケギニアは極めて後進的な地域なのではないか、と言う気... -
ゼロと魔王-09
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第9話 聖剣杯 決勝 一回戦を勝利したラハール達は、そのまま勝ち続け、残すところ決勝戦だけであった。 そもそもが、トライアングルメイジであったキュルケに勝てるのだから、ドットとラインのメイジには負ける事はまずないだろう。 「さすがだねラハール、この僕に勝っただけはあるね」 「あぁ?一回戦でボロ負けした奴が何を言っておるのだ?それにお前弱いだろうが」 「待て!大体一回戦の相手がタバサって言うのは無理があるんだ!僕はドットで、相手はトライアングルメイジだぞ!?勝てるわけないだろう!?」 「お前言ってて悲しくならんか?大体トライアングルだとかドットとはなんだ?」 ラハールはルイズに連れられて、授業などを受けていたのだが、始めこそこの世界の魔法に興味を示しが、自分が使えないと分かると完全に授業中に... -
ゼロと魔王-03
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第3話 魔王との決め事 ラハールはルイズの部屋でいろいろと説明を受けていたが、コルベールがラハールを呼び出し学院長室の前まで連れてこられた。 始めはルイズも付いて来ようとしていたが、コルベールに止められたため部屋に戻っている 「・・・この中にいる奴がここで一番偉い奴か?」 「ええ、何百年生きているのかわからないご老人ですがね」 「ほ~う・・・」 普通数百年生きていると言われれば、もうちょっと驚くのだろうが、悪魔でありラハール自身が1000歳オーバーなので、『人間にしては長生きだな』程度にしか感じていない。 「まあ、廊下で話すよりまず先に中に入りますか。オールド・オスマン入りますがよろしいか?」 すると扉の向こうから承諾の声が聞こえたので、コルベールとラハールは扉を開け中に入... -
ゼロと魔王-07
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第7話 聖剣杯 前日 なんだかんだで時が流れて聖剣杯一日前、今日はアンリエッタが来ると言う事で生徒のほとんどが門の前で待機していた。 「おいギーシュ、なんだこの集まりは?」 「ん?ああ、もうそろそろアンリエッタ王女殿下が来るからね、生徒で出迎えという訳さ」 (そういえば、オレ様はどこかへ行って出迎えられたことがあったか?) 「そして、その後に開会式だよ」 「開会式ねぇ~・・・聖剣杯ねぇ~・・・」 ラハールに無理やり聖剣杯に出させられることになったルイズがやる気のない感じで言っている。 「随分やる気がないな君は・・・」 「あたり前でしょ、私は本来出る気がなかったんだから」 「あきらめるしかないだろう、ラハールに逆らうのは面倒だしな・・・・」 この短期間にラハールがどのような人物か把握し... -
ゼロと魔王-01
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第1話 召喚された魔王 そこはどんな海よりも深く、どんな闇よりも暗い場所にあるという。 闇に魅入られた禍々しい者どもが集う暗黒世界――――― 彼の地がどこにあるのか。 それは定かではない。 しかし、誰もがその存在を信じ、畏れていた。 それが魔界。 天界、そして、人間界と共に3界を構成する闇の世界。 長い間そう信じられてきた。 もっともこれは、魔界で起きる事件ではなく、とある魔王が、ゼロと呼ばれる少女に召喚されるお話である。 ラハールは、雲の中を飛んでいた。 というのも、誰かに仕事をさぼって抜け出ていたことを知られるのは都合が悪いからだ。 「いくら今魔王城にエトナやフロン、そしてシャスとサクラがおらんとは言え誰かに見られて、抜け出ていたことがエトナにバレたら、何を言われるか... -
虚無の王-08
前ページ次ページ虚無の王 自分は特別な存在である―――― それを自覚したのは、レビテーションの魔法を初めて成功させた時の事だった。 三人の兄達は口を揃えて、自分を誉めた。 自分達でも、その年では出来なかった。 お前には才能が有る。 少年は有頂天になった。憶え立ての魔法で、罪の無い悪戯を繰り返し、邸の召使い――――取り分け若いメイド達を狼狽させた。 だが、そんな事よりも、少年はもっと楽しい遊びを知っていた。もっと心を躍らせてくれる事を知っていた。 “飛ぶ”事だ。邸の尖塔から飛び降り、そのまま、空の散歩としゃれ込むのだ。 フライの魔法さえ知らない少年は、夢中になった。父の領地を上空から見下ろしていると、この世の全てを手に入れた様な、何とも言えない気分に浸る事が出来た。 或る日、いつもの様に... -
異世界BASARA-61
前ページ次ページ異世界BASARA 火竜に跨ったアルビオンの竜騎士達は、村の家々に火を付けて回った。 元々、メイジに対抗する事なんて出来ない平民達。しかも相手はかの有名なアルビオンの竜騎士隊である。 タルブの村人は、ただ悲鳴を上げて逃げ惑うしかなかった。 容易い仕事だと、竜に乗る騎士の1人が思い、次の家に火を付けようと高度を下げた。 「必殺!!!!」 突然であった。 頭上からの声に騎士は顔を上げた時、彼は既に得物を眼下の敵に振り下ろしていた。 「無敵斬りいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」 振り下ろされた刀は、恐るべき切れ味で騎士と、火竜の体を一度に真っ二つにした。 容易い仕事と余裕を決め込んでいた騎士の1人は、その生涯をここで閉じてしまった。 「わしがいる限り!この村を目茶苦茶にする事は許... -
虚無の王-06
前ページ次ページ虚無の王 トリステイン魔法学院の図書館を訪れた空が最初にした事は、頭上を見上げる事だった。天井が高い。無闇に高い。大聖堂だって、ここまでは高くは無いだろう。なにより驚くべきは、立ち並ぶ本棚だ。ざっと見た所、高さは30m余。 これは最早、凄いと言うより馬鹿げている。 学院の図書館は当然、メイジの為に在る。平民が立ち入る場所では無い。司書は空を見咎めたが、結局、何も言わなかった。約束通り、コルベールは話を通しておいてくれたらしい。 取り敢えず、閲覧席を探す。 オスマンやコルベールとの約束――――自分が元の世界に戻れる様、協力する――――を、空は当てにしていない。 ルイズの使い魔を自分に押し付けた時点で、オスマンにとって、この面倒な問題は解決済みだろう。コルベールにしても、唯一話が合う相手との別れを、積極的に望むとは考え難い。 ... -
ゼロと魔王-05
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第5話 決闘! 後編 「諸君!決闘だ!!」 ヴェストリの広場でギーシュが観客に高々と宣言する。 「前置きはいい!とっとと掛かってこい!!」 ラハールは心底気に入らないという風にギーシュに言い放つ。 なぜこのような事になったのか・・・事の発端はこうである。 ラハールは食堂で飯を食った後、あてもなく学院内を適当に散策していた。 だが、どうやら男子寮の方へ来てしまったようだ。 「・・・ここに用はないな」 そう言い歩き出そうとしたところである。 金髪のいかにも軽そうな男がラハールを呼びかけてきた。 「そこの君!待ちたまえ」 「・・・」 無言で相手を見た後、こんな奴に関わらん方が身のためと思い、無視して歩き出した。 「待てと言っているのがわからないのかね... -
虚無の王-07
前ページ次ページ虚無の王 “風”と“火”の塔の間に、ヴェストリの広場が在る。西向きの中庭で、日中も殆ど日が差さない。悪巫山戯には最適の場所だ。 「決闘だ!」 「決闘だ!」 「ギーシュ・ド・グラモンとゼロのルイズの使い魔が決闘だ!」 その噂は瞬く間に広まった。 学院の生徒は皆、貴族の子弟達だ。どだい、若い彼等が、節度と信仰と学問だけで満足出来る筈も無い。退屈な寮生活の、一服の清涼剤。珍しい見せ物を見逃してはならじ、と、挙ってヴェストリの広場を目指す。 生徒達は口々に囁き合う。成り立ちそうも無い賭けに、残酷なショーを期待する声、ヘタレのギーシュが、負けないまでも、無様な勝負を見せるのでは、と言う意地の悪い憶測。皆、一様に酷薄な笑みを浮かべている。美しい庭園が、廊下が、道徳の下水道に変わる。 そんな生徒達の列に、キュルケとタバサが居る... -
ゼロと魔王-02
前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第2話 ルイズは、目の前にいる自称魔王と名乗る人物、いや悪魔が怖かった。 当然だろう、力の差というものを教えられると、人間不安になり怖くなるものだ。 それに加え、相手は10メイル程の火球をいつでもはなてる状態で、こっちは何も打つ手がない状態だ。 これで怖くないという奴は、あきらかに頭のネジが数本抜けているだろう。 だが、自分の召喚した使い魔に恐れている自分を許せず、どうなっても抵抗しようと思った。 足が震え、怖くて仕方ない。 せめて何か言おうと思い、言葉を口に出した。 「あ、あんた!やめなさいよ!あんたは私の使い魔なんだから、私の言うこと聞きなさいよ!」 ああ、自分は何を言っているのだろう。 相手は悪魔だ、自分の使い魔でもあるが、相手が言う事を聞くはずが無い。 だから、相手の左... -
ゼロの視線-07
前ページゼロの視線 第七話 ずずっ 弦之介はとても困っていた。 今日がるいずどのの休日というのは良い。 買い物に出て、でるふりんがなる剣を入手できたのは僥倖といえよう。 ある程度は知識も増えたものの、自分にこのはるけぎにあなる地の常識が乏しいのは分かる。 敵地というわけでもないが異国でその地の常識を知らないというのは致命的だし怪しまれるもとである。 しかし、他人に教えるのが最も難しいのが「常識」なのだ。 「知ってる」ことが前提なためついつい省略してしまうし「分かるのが当たり前」なので説明するのも難しい。 しかも今の主は忍耐とか寛容といったものの容量が著しく乏しい。 彼女の術をかわすのは容易いものではないし無意味に関係を悪化させる必要もなかろう。 まあそんなわけで他愛無い知識を尋問する相手としてはでるふりんが殿は格好の存在といえよう。 ... -
使い魔は鉄拳王-06
前ページ使い魔は鉄拳王 鉄拳6 教室へ着くとルイズは席につき、平八は教室の一番後ろの壁に腕を組み寄りかかる。 周りの生徒と言い合っているルイズを見た後、軽く周囲を眺めた。 周りには様々な使い魔がいる、蛇に今朝みたサラマンダー、あれはドラゴンか? 窓の外に青くて大きいドラゴンが飛んでいる。前に見たドラゴンより大きいが温和な生物のようだ。 ここに居る使い魔はおとなしい。使い魔の契約をすると、凶暴な生物もおとなしくなるのか?ならばこれをオーガに利用出きるかもしれん。 だが、わしは魔法など使えんしこれは保留だな。 次に生徒達をみてみると、今朝、話しかけて来た女に、あれは…ずいぶんと小さい女だなルイズより小さいがこの学校は実力主義なのかもしれんな。 教壇に中年の女が現れた、おそらく教師なのだろう、一旦教室が静かになる 「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功の... - @wiki全体から「とりすていん大王-04」で調べる