あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ゼロのガンパレード 16」で検索した結果
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ゼロのガンパレード
「ガンパレードマーチ」のブータが召喚される話 ゼロのガンパレード 1 ゼロのガンパレード 2 ゼロのガンパレード 3 ゼロのガンパレード 4 ゼロのガンパレード 5 ゼロのガンパレード 6 ゼロのガンパレード 7 ゼロのガンパレード 8フーケのガンパレード 1 ゼロのガンパレード 9 ゼロのガンパレード 10 ゼロのガンパレード 11フーケのガンパレード 2 ゼロのガンパレード 12 ゼロのガンパレード 13 ゼロのガンパレード 14フーケのガンパレード 3 ゼロのガンパレード 15 ゼロのガンパレード 16 ゼロのガンパレード 17 ゼロのガンパレード 18フーケのガンパレード 4 ゼロのガンパレード 19 ゼロのガンパレード 20 ゼロのガンパレード 21 ゼロのガンパレード 22 ゼロのガンパレード 23 ゼロのガンパレード 24 ゼロのガンパレード 25 ゼロのガンパレード ... -
ゼロのガンパレード 16
その日は、端的に言って良い天気だった。 日差しは暖かく、風は心地よい。 かつては錬兵場だったという中庭に寝転がり、 ギーシュは実に楽しそうに頬をほころばせた。 風の魔法で切り裂かれた肌は痛み、吹き飛ばされた際に打ち付けた腰からは未だに鈍痛が響いて来るが、 それら全てを帳消しにしてなお余るほどの爽快感が彼を包んでいた。 「……なに笑ってんのよ」 声とともに、逆さまになったルイズの顔が視界に入った。 昨日と同じ乗馬服姿なのを見てほっと息をつく。 この爽快な気分を、婦女子の下履きを覗いたなどという下世話な喜びで汚したくはない。 最もブータに跨るようになって以来、ルイズがスカートのような服を着たのは舞踏会の時だけなのだが。 「なにと言われてもね、ルイズ。それは楽しいからに決まっているじゃないか」 「楽しいって、ワルドに負けたのに? あんたそんな趣味だっけ?... -
ゼロの超律-05
前ページゼロの超律 シエスタの案内で一応の身だしなみを整えたマグナは、再びルイズの部屋の前にやってきていた。 マグナは女性の寝室に入ることに抵抗を覚えつつも、自らの手をドアノブに伸ばす。 ガチャリと音をたてて、ドアはあっさりと開いた。 (無用心だなあ) そろそろ反省したかもとカギを開けてみたら、当の使い魔が野宿を決め込んでいた時にルイズが抱いた感情を差し引いても、それはもっともな意見だった。 恐る恐る部屋に足を踏み入れると、学生寮とか宿舎と言った響きとはかけ離れた空間が出現する。マグナは改めて広いなあ、と感想を抱いた。 十年近くを過ごした見習い召喚師の宿舎は、相部屋で二段ベッドと机が一つと言う狭いものだったのでなおさらだ。 その広い部屋の一角、部屋の相応しい大きさを備えたベッドの上に、ルイズはいた。とても上品とは言えない寝相である。 ... -
THE GUN OF ZERO-04
前ページ次ページTHE GUN OF ZERO その日最初の授業は、進級した生徒達の使い魔お披露目的な意味もあった。 故に、担当である土のトライアングルメイジ、シュヴルーズの授業最初の言葉もそれを意識したものとなっていた。 「皆さん、春の使い魔召喚の儀は無事滞りなく終えたようですね」 様々な使い魔が居る中で、やはり一人、人間の使い魔がメイジの側の床に座っているのは一際目を引いていた。しかも体育座りで。 「ミス・ヴァリエールは……その、随分特殊な使い魔を召喚なさったようで」 まぁ特殊といえば特殊だなと心中ひとりごちるクォヴレー。 「ルイズ!サモン・サーヴァントが出来なかったからって、そこいらで歩いてた平民を連れてくるなよ!」 やけに丸まっちぃ体つきをした男子生徒が、囃し立てるようにルイズに言った。 「ち、違うわ!ちゃんと呼んだら、コイツ... -
不敗の使い魔 02
「月が二つある、やはりここは地球ではないのか」 東方不敗は空を見上げて、そう結論付けた。 ここに来てから感じていた違和感の説明がついた。 地球ではないならここはどこだと思った。 東方不敗はこれまで数十年の人生で培った知識を総動員して考えた。 未来世紀において人類が宇宙に進出してずいぶんたつが火星などの 他の惑星をテラフォーミングして住んでいるという話は聞いたことがない。 仮のそうだとしてもここの文明はA.D1000年代のヨーロッパレベルである。 それに東方不敗が知っている星の位置とここの星の位置は違いすぎる。 少なくともここは太陽系ではない。 外宇宙の星系の可能性もあるが何故ネオホンコンからここに来たのか がわからない。 地球と酷使した環境で人類が発達した惑星という可能性もある。 SFにおける多次元宇宙論、いわゆる平行世界の可能性も十分あ... -
機械仕掛けの使い魔-第16話
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 第16話 学院の本塔付近に、教員、学院生、使用人全員が集まっている。誰もがおろし立ての正装を纏い、直立不動のまま開け放たれた正門の向こうを見ていた。 事前に予定などがあったワケではなく、突然の出来事であったが、それでも全員がこのように完璧に準備を整えられたのには理由がある。 そう、今日はトリステイン王国切っての主賓が訪問する日なのだ。そんな機会に粗相があっては一大事と、その日の授業は全て取りやめになり、主賓を迎える為の準備が整えられた、というワケである。 そんな様子を眼下に見下ろしているのは、コルベールから呼び出しを受けたクロである。本来ならば全員が本塔前に集まらねばならないのだが、コルベールはオールド・オスマンから直々に「ガンダールヴの調査を優先しなさい」との命を受けており、 またクロは... -
使い魔カタストロフ!!
【メイジと使い魔が織り成す大河メルヒェンファンタジー ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの聖戦 虚無の担い手・伝説の使い魔】 暗黒の時代――虚無の担い手がついに誕生し世界は戦乱の渦へと呑み込まれた……。 だが! そんなある日、混沌の闇の中より新たな光を求め、一人のメイジが立ち上がったのだ!! ――という英雄物語を夢見たりしていたルイズが、いよいよサモン・サーヴァントしちゃいます。 使い魔カタストロフ!! (実は↑がホントのタイトルです) 第1話 これがルイズの使い魔だ! 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! 五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし"使い魔"を召喚せよ!」 幾度かの失敗のあと、ルイズは今度... -
使い魔は黄金の剣
なるほど、確かにこの世で最も神聖で美しいといえるだろう。 とても強力そうという印象もある。 私のイメージとは違ったが、「この世で最も神聖で美しい、強力な使い魔」という条件には叶っている。 だけど……だけど! なんで私が召喚した使い魔がただの『剣』なのよ~~~~~!? 「おい、ルイズが剣を召喚したぞ!」 「召喚? どうせ街で買ったのを埋めてただけじゃないのか」 「ははは、なるほど。そういう事か」 あいつら~~……! よし顔は覚えた。 あとで爆破ね。 まあ、いくら私でも前もってこんな剣を前もって手に入れるなんて無理だけど。 先ほども言ったが、私が唱えた呪文のイメージに、この剣はピッタリと当てはまるのだ。 柄に埋め込まれた幾つもの美しい宝石、巨大な刀身、細やかな細工。 そして何よりも、なんとこの剣、全体が黄金色に輝いているのだ。 黄金で作られた大剣。 ... -
さよなら使い魔、こんにちわ
あれから、もう二週間が経つことになる。 わたしの使い魔が――――ゴーレムに踏み潰されて死んでから。 ☆ 学院生活二年目に入ってしばらくが経過した、よく晴れたある日のこと。 「あんた誰?」 春の使い魔召喚儀式で呪文を唱えたルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール (つまりそれはわたしのことだ。16歳の魔法学院2年生。身長はかなり小柄、体格はかなり細身、顔はかなり可愛い……と自分で言ってみる。愛称は特に決まってないけど、『ゼロ』とかいう超ありがたくない二つ名が広まっているようだ) は、平民の女の子を召喚した。 トリステイン魔法学院のものとは違った制服を着ている。 身長は平均ぐらい、髪型は耳にかかる程度のショートカットで、スレンダーな肢体。 わたしほどでは無いけどかなり整った顔立ちの、ちょっと吊り... -
るろうに使い魔-01
前ページ次ページるろうに使い魔 時は幕末―――――。 黒船来航から端を発した一つの時代。明治維新が訪れるまでの十五年間。 尊王、佐幕、攘夷、開国―――様々な理想野望が渦巻く最中。 徳川幕府と維新志士――剣を持つものは二つに別れて戦いを繰り広げた。 その幕末の動乱期、その渦中であり激戦区となった土地、京都にて、『人斬り抜刀斎』と呼ばれる志士がいた。 修羅さながらに人を斬り、その血刀を以って新時代『明治』を切り拓いたその男は、動乱の終結と共に人々の前から姿を消し去り、時の流れと共に『最強』という名の伝説と化していった。 そして時代が進み、今や刀や侍は過去のものへとなっていった明治の東京にて、その男は人知れず姿を現した。新しい『信念』と『刀』を携えて。 数々の出会いと死闘に身を投じながらも、男はその信念を持って剣を振るい、明治の時代... -
ゼロのチェリーな使い魔-20
前ページ次ページゼロのチェリーな使い魔 「結局逃がしちゃったわね」 キュルケは激闘が終焉を迎えると力が抜けてへなへなと座り込んでしまった。 フリオニールは労わるように『ケアル』の魔法を重ねがけしてキュルケの傷の手当てをする。 キュルケは全身からじわじわと活力が湧いてきてゴーレムの打撃による骨折と打撲が完治 したのを感じると 「やっぱりダーリンってステキね」 フリオニールに抱きついてお礼を述べた。豊満な胸がフリオニールの左腕に当たり先程の 電撃による痺れも吹っ飛んでしまった。 「お礼を言われる程のことじゃないさ。俺達戦友じゃないか」 フリオニールは格好をつけているが鼻の下は伸びている。 「スケベ」 タバサに突っ込まれるが、慌てて話題を変えようと 「ところでこの傭兵達はどうする?」 仲間に引火した炎を鎮火した後、半ば放心状態でメイジの戦闘を観戦していた... -
悪魔も泣き出す使い魔-mission02
前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔 ~使い魔の勤め~ 主人から下される指令をこなせ 早朝、朝食の給仕の準備に向かうシエスタは、学院の廊下で洗濯篭を抱えた男に呼び止められる。 「おい、ちょっと聞きたいんだけどな」 「は、はい!何でしょう?」 ガタイの良い大男に話しかけられ、シエスタはドキっとした。 「コインランドリーはどこだ?」 「え?コイン!?えーえっと・・・」 「チッ、分かってるよ。コイツを洗いたいんだけどな」 ダンテはシエスタに自分の持つ洗濯物を差し出す。 「まあそうでしたら・・・。もしかして貴方は、ミス・ヴァリエールの使い魔でいらっしゃいますか?」 一瞬、誰の事だか分からなかったダンテ。 ルイズの長ったらしいフルネームは一度聞かされたが、最初から憶える... -
鷲と虚無-09
前ページ次ページ鷲と虚無 ルイズは昨日早くに床についたせいだろうか、いつもより早く目が覚めた。 寝ぼけ眼をこすりながらむっくりと上半身を起こしたルイズは、一瞬なんで私の部屋に鎧や盾が置いてあるのかしらと疑問に思ったが、すぐに昨日の事を思い出した。 あの三人が召喚されて、紆余曲折の末なんとか使い魔に出来たのだ。そして部屋には誰もいない事に気付く。 三人がいったいどこに行ったのか疑問に思ったルイズは、まさか三人が逃げ出したのでは?と恐れたが、それは無い筈だとすぐに否定した。 ウォレヌスが言っていた通り逃げ出したって行く所なんて奴らには無いのだから。昨日が丸っきり夢でもない限り必ず戻ってくる。ルイズは自分にそう言い聞かせた。 (でもだとしたらどこにいるのかしら……主人の許可を得ずに勝手に出歩くなんてふざけてるわ) そしてルイズは改めて三人をキチンと躾な... -
へっぽこ冒険者と虚無の魔法使い 第1話
第1話「使い魔は猛女」 トリステイン魔法学院に、今日も今日とて爆音が響き渡る。 「今度こそ、来なさい!」 桃色の髪の少女が一心不乱に呪文を唱え、手にした小さな杖を振る。爆発、轟音。 二年生に進級した際行われる、使い魔召喚の儀式。彼女はそれを失敗し続けていた。 「ゼロのルイズがまた1ゾロを振ったぞ!」 「魔法を失敗するたびに10点貰ってたらゼロのルイズは今頃10レベルだぜ!」 「1ゾロとか10レベルって何だよ?」 ルイズと呼ばれた桃色の髪の少女と似たような格好をした少年少女たちが、彼女を嘲笑する。 だがそれもごく一部、数人程度のことだ。それ以外の少年少女は白けた雰囲気を出していた。 「あー、ミス・ヴァリエール。もうすぐ日が暮れる、一先ず切り上げ明日にしてはどうだろう? 何も今日呼び出さなければ駄目、というわけでもないのだから」 一人だけ年齢も着ているものも違う、教... -
巨人の使い魔-01
前ページ巨人の使い魔 第1話・伝説の始まり トリステイン魔法学院の女子寮、 とっくに日は落ちていてあたりは真っ暗だが その一室にだけ明かりがついていた。 その部屋の主は翌日に行われる使い魔召喚の儀式が 気が気でなく、いつまでたっても寝付けないために 寝るのをあきらめていた。 「はあ、もし留年しちゃったらどうしよう。」 重い溜息をつくのはルイズ・フランソワ―ズ・ ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 彼女の二つ名はゼロ、胸は大平原だが二つ名はそのせいではない。 魔法の才能がゼロだからだ。 彼女は生れてこのかた16年間一度も魔法が成功したことがない。 だが明日行われる使い魔召喚の儀式で成功しなければ留年となる。 魔法が使える貴族に生まれたからには絶対何か魔法が使えるはず、 そう信じてきた。出来そうな魔法はいままでほ... -
ルイズ・キングダム!!-7
前ページルイズ・キングダム!! 新鮮な野菜にたっぷりのマヨネーズをかけて、人間1人を黒コゲにできる強火で一気に焼き上げた香りはたまらない。 戦っている最中からグウグウと食欲を訴えていたお腹も、もう堪らなくなっている。 「ううっ……この薔薇よりも美しいボクのボディラインが……マリコルヌよりも太く……」 「うるさい」 隣で独り苦悩ゴッコに浸っている丸いギーシュに、思わず悪態をついてしまった。 焦るべきではない。ワタシは食事をしたいだけなのだ。 空腹でイライラするのは、私の流儀では無い。 目の前では忙しく走り回る小鬼達。 木を削って作った大き目の皿に、焼き野菜を盛り付けて分配している。 ……しかし野菜だけというのは寂しい気もする。 贅沢を言う気はないが、やはりバランスというのは大事では無いだろうか? と、一匹の小鬼が荷物を開いた。 中からは次々と... -
いぬかみっな使い魔-03
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第3話(実質第2話) 草原に、啓太の断末魔にも似た絶叫が響いた。 「いっっっでえぇぇぇぇ~~~!!!! 将来が不安になるほどいでえええ!!!」 啓太はアレ対処に立ってぴょんぴょん跳ね、ようとしてすっころんだ。 ずり下がったズボンに足を取られたのだ。あわててズボンとパンツを たくしあげてフルチン状態を直しながら立ち上がった。 あらためてぴょんぴょんとびはねながら絶句した。周囲の状況に、である。 啓太は、今の一般的若者程度には常識的な知識があった。霊能者として 厳しい修行を積み、ようこの縮地や赤道斎の転移アイテムになじんでもいた。 よって、この瞬間にはすでに、多くの事を察していた。 「ゼロのルイズがサモンサーヴァントに成功した?」 「露出狂を呼んだのか!」「よっぽどたま... -
デモゼロ-06
前ページ次ページデモゼロ ゼロのルイズ改め、馬鹿力のルイズ 気まぐれに出かけた街で、サビた剣を購入した インテリジェンス・ソードの癖に錆びているそいつの名前はデルフリンガー 錆びてる癖に態度がでかい なんと言うか、生意気? 本当なら、貴族たるルイズ、こんな剣なんていらない ……けれど 何故だろう、デルフリンガーを持っていると、体が軽く感じるのは ……何故、だろう 剣なんて、持った事もないのに この柄が、やけに手に馴染むのは 「オールド・オスマン!!」 大発見をしてしまったコルベール 大急ぎで、ノックもそこそこに学院長室の扉を開けた そこで、彼が見た光景は 「死ね!氏ねじゃなくて死ね!!糞じじぃーーーーーっ!!」 「っぎゃーーー!?死ぬ!本当に死んでしまう!ロン... -
GTA:LCS-0 1
「アメリカ最悪の都市」・「Great place to leave(脱出するのに最適な場所)」等と呼ばれている リバティーシティだが、俺らのような人種には実に過ごしやすい。日本か何処かでのことわざでは、 「住めば都」そのもので、特にポートランドはママのレストランもあり、中国人ギャングのトライアドと ナワバリ争いをしている事を目を瞑れば気に入ってはいる。だからとある『大物著名人』を消して リバティーシティをずらかり、ほとぼり醒まして早く戻る事を望んでいる。 Grand Theft Auto Liberty City Stories 0 トニー・シプリアーニがルイズに召喚されました。 リバティーシティを離れたものの、逃亡先でも人間には生活はある。例え食事の用意をする為だけの外出で あっても、何時襲われても対処出来るようにピストルにウージー、ショッ... -
ゼロのメイジと赤の女王‐05
前ページ次ページゼロのメイジと赤の女王 身支度を済ませて部屋を出ると、丁度隣の部屋から出てきた少女とかちあった。途端、ぴりりとルイズの周囲の空気が張り詰める。苦い表情は朝っぱらから嫌なやつに会ってしまったと云わんばかりだ。 その反応にか少女は陽子とは少しばかり色合いの違う赤い髪を掻きあげてにっこりする。身長はルイズより大分高く、女らしい曲線を描く身体はまるで大人と子供だ。褐色の肌が朝日にぴかりと光っていた。 おはよう、ルイズ。おはよう、キュルケ。対照的な少女たちは対照的な表情で挨拶を交わした。ところで、キュルケと呼ばれた赤毛の少女はにやにやと笑いながらルイズの後ろに控えている陽子を指す。 「あなたの使い魔って、それ?」 「・・・そうよ」 苦虫を噛み潰したような顔で肯定するルイズに、キュルケはあからさまに馬鹿にした表情で笑い出した。 「あっはっは... -
ゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~-16
前ページ次ページゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~ ソイツは地中を泳いでいた。 気づけばそこにいて、気づけばそこを泳いでいて。土を噛み砕き、土を吐き出し、身体を くねらせ蠢かせ、泳ぎ続ける。 何の目的も与えられず、ただ産み落とされただけのソイツは自分の上で無遠慮に騒ぐ音に 人で言う「不快」に近いものを感じていた。 いっそ喰ってしまおうかとソイツなりの思考で考えたが、この騒がしい音は生まれたばかりの 身にはひどく堪えることを理解していた。 だからソイツは地中を泳いでそこから離れようとした。 ――だが、ソイツは見つけてしまった ソイツにとって居心地の良さそうな『殻』、ソレがいることに気づいてしまった。 そのままでも充分に過ごす事は出来るが、その中にいれば今よりもっと気持ち良く過ごせる。 騒がしい音も気にならない、腹が減った時にソレを使って捕食も... -
THE GUN OF ZERO-12
前ページ次ページTHE GUN OF ZERO 幼い頃、ルイズにはよく行く『秘密の場所』場所があった。 魔法に失敗して、周りの視線が耐えられなくなって、よく庭の池、ボートの上で泣いていた。 「泣いているのかい?ルイズ」 そこへ、声をかけられる。 「子爵様、いらしてたの?」 近くの領地を相続したばかりの、まだ少年といって差し支えない人物がいた。 恥ずかしい。ルイズはあわてて涙をぬぐって体裁を整えようとする。 どうにか感情を落ち着かせたところで、顔を上げ 「さぁ!己の運命を受け入れろ!」 そこに、見たこともない堕天使がいた。 ――誰!? 「断る!」 後ろからの聞き覚えのある声に、16才のルイズが振り返る。自分の使い魔が操るゴーレムがそこにいた。 ――クォヴレー!? 周囲の風景は既に変幻し、故郷の庭ではなく、ど... -
薔薇乙女も使い魔 22
back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next ~対アルビオン戦争 一日前、早朝 ―――アルビオン軍事施設、ロサイス 朝日に照らされた空軍工廠。 送電線のような鉄塔型桟橋には、ずらりと軍艦が並んでいる。どれも今すぐにでも出航 可能な状態にされている。どの戦艦も、せわしなく出入りする人々、運び込まれる荷物、 整列する貴族と傭兵達で一杯だ。特に旗艦『レキシントン』号の威容は、それを見る人々 全てを圧倒している。 そしてそれ以上に、警備する人間・使い魔の数も桁違いだ。文字通りにアリが入り込む 隙間もない。軍港の内も、外も周囲数リーグに渡って、『どうしてここまで』と頭を捻り たくなるほどの警備をひいている。港に出入りする人も荷物も、これでもかと言うほどし つこく調べられていた。 警備の邪魔になる木々は全て切られ、民家は潰され、野原は灰にされ、港は荒れ... -
ゼロの魔王伝-16b
前ページ次ページゼロの魔王伝 ゼロの魔王伝――16b コルベールが苦笑するように呟くが、オスマンは手のかかる子供の悪戯を見抜いている好々爺のように、どこか笑いを含んでいた。 そして、そのタイミングを見計らっていたかのように、ロングビルが宝物庫に姿を見せた。 若草色の髪をストレートに伸ばし、涼やかな目元に金色の瞳の輝きが美しい、妙齢の美女である。オスマンの秘書として実に有能な働きぶりを見せているあたり、美貌と才能を兼ね備えた人物と言える。 廊下で待っている筈のDとは鉢合わせしなかったらしい。頬が真っ赤に染まっているとか、目の焦点が合っておらずどこか虚ろに視線を彷徨わせていないのが証拠だ。 どこにいっていたのか、ロングビルにコルベールが興奮した様子で話しかけた。 「ミス・ロングビル、どこに行っていたんですか! 大変ですぞ! 事件ですぞ!」 ... -
いぬかみっな使い魔-16
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第16話(実質15話) 4月30日朝。 ラ・ロシェールから1羽の鷹が舞い上がった。伝令として珍しくも無い その光景は、だがしかしその使い魔を放ったメイジが密偵として逮捕され、 警戒していたヒポグリフ隊メイジの迎撃であえなく捕まった。 直ちに宿が調べられ、暗号表を没収され、拷問にかけられて連絡先などを 吐かせられる。偽物の定時報告書がアルビオンのレコンキスタめがけて送られた。 一方そのころ、啓太は頭を抱えていた。 「ルイズ。なんでお前がここに居るんだ!?」「きょろきょろきゅ~~~?」 「だって、姫様が居て欲しいっていうんだもの。私姫様の女官なのよ?」 「いや、だから、約束破ったら俺が公爵に殺されるの! わかってくれよ!」 「え~~、でも、やっぱり私貴族だし? 領地もらっちゃったし?」 ... -
ゼロの独立愚連隊-08
前ページ次ページゼロの独立愚連隊 コルベールとの食事が突然の―――男性にとっての―――惨劇によって中断してしまった後、サモンジは予定通り学院のあちこちを回りっていたのだが……… 「やれやれ、やっぱり困ったことになってるなぁ」 そうぼきながら日の落ちかけた中庭へとぼとぼと歩いて行く。とりあえず食事や休憩時間に生徒達の間をうろうろして噂話に耳を傾けていたのだが………ルイズの名前が会話に全く上がらなかったのだ。 大半の生徒達はルイズに家柄―――実家の、そしていずれ手にする権力―――という点では大きく劣っている。しかしルイズは全く魔法が使えない『ゼロ』だった、それが家柄への嫉妬や劣等感を解消して余りある物となっていた………それが、今までのルイズの周りの環境。 しかし、それが破壊の杖奪還とフーケ討伐によってルイズがメイジとしての実績を上げ、さらに教室での暴行の際に... -
虚無の使い魔と煉獄の虚神-4-前
ガリアとトリステインの国境付近に位置するとある都市。 その中の娼館や賭場などがひしめくいかがわしい一角で、一人の男が酒を飲んでいる。 いや、飲んでいるとは言えないだろう。 口元まで完全に隠す白い仮面を付けた男は、注文したブランデーを机に放置したまま手を出す様子も無い。 どの道奇妙な仮面を外さねば、琥珀色の命の水を口に入れる事はかなうまい。 濃紺のツバ広の羽付き帽子に、同色のマント姿がランプに照らされる。 腰には長い杖と長剣を手挟んだメイジと思しき男は沈黙したまま、 不思議なデザインの指輪を付けた人差し指で神経質そうにテーブルをコツコツと叩いていた。 誰かを待っている様子である。 それから4半時ほどして、男の前に女が現われた。 異装の女だった。 絹糸で織られた緋色の布地に複雑な絵柄が刺繍された、ボタンを一切使用していない服。 袖は膝に届く... -
ゼロの黒魔道士-63
前ページ次ページゼロの黒魔道士 その光景は、正直に言って夢みたいなものだったんだ。 ……綺麗な夢じゃなくて、とびっきりの悪夢みたいな…… 「そ、空がっ!?」 真っ黒だった空全体が、グネグネと動く光の流れで覆われている。 まるで、生きているみたいに、それが瞬いたり蠢いたりしている。 その光が、ときどきボク達を見ているような、手を伸ばしてくるような…… そんな寒気がして、窓から体を慌てて離した。 「何これ……」 「ビビ君――『霧』を覚えているかい?」 クジャが、聞く。 覚えているか? ……忘れられるわけがない。 「……魂の残り滓でしょ?」 ガイアに混乱をもたらした、『霧』。 モンスターを凶暴化させた、『霧』。 ボクの体を作っている……『霧』。 忘れられるわけがないんだ。 「そう。そしてこれは、『霧』を生み出す一歩手前、まだ煮込ま... -
KNIGHT-ZERO ep03
前ページ次ページKNIGHT-ZERO エッチな犯罪、許しません! 「魔界天使ジブリール」より 学院の中庭に椅子やテーブルを並べたオープンカフェのようなテラスを、KITTが静かに進んでいた ルイズが召喚したこの奇怪な使い魔は、他の召喚獣同様に学内の大部分で行動の自由を与えられていて KITTはこの新しい居場所に精通するため、生徒の邪魔にならぬよう慎重に学院内の各所を回っていた その召喚儀式以来、彼女が人目憚らず行動を共にするこの奇怪な使い魔の存在を多くの生徒は知っていたが 生徒達はKITTを普通の召喚魔より劣等な正体不明のゲテモノとして、一様に「見て見ぬふり」をした 訝しげな生徒達を縫ってゆっくりと進むKITTは、進路監視スキャナーが障害物を感知したため停止した 小さなガラス瓶、周囲を常... -
“微熱”の使い魔-01
前ページ次ページ“微熱”の使い魔 「あなた、だあれ?」 「はい?」 いきなりの言葉に、エリーは間抜けな声を上げてしまった。 エルフィール・トラウム。 通称エリー。 年齢16歳。6月18日生まれ。ふたご座。 故郷はロブソン村。 昨年の九月から、ザールブルグのアカデミーで学んでいる錬金術士の卵。 なのであるが。 ――ええと、これ、どうなってるのかな??? 今ひとつ、身に起こっている状況が理解できない。 昨日8月1日、アカデミーのコンテストを終え、一息ついたばかりだった。 すぐに結果を見に行こうかとも思ったが、散らかりっぱなしになった部屋をちょっと掃除しようと思い直し、まず、大事な参考書をまとめて、 (本棚に、整理しようと思ったんだよね……) 初等から高等までの... -
虚無と十七属性-02
前ページ次ページ虚無と十七属性 「~~~~ッ!」 胸板にじんじんと伝わる痛みで、俺は目を覚ました。 「! 目が覚めましたか!」 身体を起こさないで視線だけを声の主の方向けると、そこには、見覚えのあるようなないような、髪の毛の薄い男性が、 鈍器になりそうな分厚い本を開いていた。 「ここは、何処だ……」痛みの中で、なんとか声を絞り出した。 「トリステイン魔法学院です。毎年行われる、春の使い魔召喚の儀式であなたが呼ばれたのです。 いやはや、あなたがコントラクト・サーヴァントであそこまで苦痛を強いさせてしまうとは、本当に申し訳ありません」 何のことだか、さっぱり分からない。 「……」 「ああ、何が起きたか分からない、といった顔をなさっていますね。詳細を説明しますと、あなたは、桃色髪のこの学院の生徒に 使い魔として召喚され、そしてその契約である接吻を終えた後... -
凄絶な使い魔‐03
前ページ次ページ凄絶な使い魔 第三話「ルイズの試練」 元親はやや怪訝な顔をして、左手に握る蝙蝠髑髏を見た。 彼の操る三味線はただの楽器にあらず、奏でる音は衝撃となり敵を討つ、また、その衝撃を不可視の音の球にかえて、 宙を漂わせ、衝撃を解放させる事もできる。 いま、この部屋に解き放ったものがその音の球だが、明らかに大量発生したソレに元親自身が戸惑いを覚えたのだった。 違う、今までとまるで違う、手のひらに吸いつくような楽器との一体感を元親は感じていた。 「な、なに……、この丸いの……、貴方、魔法を使ったの!」 部屋を覆い尽くさんばかりに吐き出された音の玉を、目で追うルイズに、元親の方も驚いた顔をする。 「ほう…、お前も見えるか、音の球が…上等……、だがそっちの二人には見えてないようだがな」 ルイズは振り返って、オスマ... -
ゼロの魔王伝-16
前ページ次ページゼロの魔王伝 ゼロの魔王伝――16a 夜露がまだ草花を濡らす中、彼方の地平線を地から天へと逆しまに貫く針のような陽光が、徐々に太く、数を増して、やがて黄金の球体が姿を見せた。 清澄な朝の空気に、ゆっくりとぬくもりを帯びさせてゆく朝陽を浴びて、どこか冷たい印象を受けるトリステイン魔法学院の石造りの校舎も、金色に染まってゆく。 夜の帳と共に終わった昨日から、朝陽と共に始まりを告げる今日へと、時は移ろった。 雪を敷き詰めたような錯覚を受ける真白いシーツの上に、薄いネグリジェを纏って悩ましげに体をくねって寝返りを打つ少女の寝姿があった。 シーツが形作る凹凸の陰影に匂わす程度に艶めかしく体のラインが浮かび上がる。 お世辞にも起伏に富んだとは言えないが流麗と賛辞する事が出来る肉体の山脈のラインは、指や唇で触れるよりもまず先に、蕾の中の花の美しさ... -
デュープリズムゼロ-13
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第十三話『二人の姫殿下』 ルイズは夢を見ていた。まだ小さい頃、トリステイン魔法学院に行く前の時の事だった。 「ルイズ、ルイズ、どこに行ったの?まだお説教は終わっていませんよ!」 ルイズは自分の実家である、ラ・ヴァリエールの屋敷の中庭を逃げ回っていた。 騒いでいるのは母、追ってくるのは召使である。 理由は簡単で、デキのいい姉達と魔法の成績を比べられ、物覚えが悪いと叱られていた最中逃げ出したからだ。 幸い、中庭には迷宮のような埋め込みの陰が多々ある。その中の一つに隠れてやり過ごそうとしたのだが…… 「ルイズお嬢様は難儀だねえ…」 「まったくだ。上の二人のお嬢様はあんなに魔法がおできになるっていうのに……」 召使の会話を聞いて、ルイズは奥歯を噛み締める。それがどうしても悲しくて、悔しくて、落ちこぼれの自分... -
ゼロガー
ゼロガー (吉永さん家のガーゴイルからガーゴイル) ゼロガー1-15 ゼロガー16-26 ゼロガーその27 「敢えて言おう!イザベラお姉様は人として軸がブレているのだわ!!」 「やかましい」 シルフィード(人間体)の美しい顔面にイザベラの跳び回し蹴りが決まる 「大体お前は何をしている?」 姿の見えない使い魔を探してみれば他の使い魔連中にイザベラお姉さまをよろしくなんて 言いながらキャンデー配ったりしている 「もちろん使い魔として本当は友達が欲しくてたまらないのについツンな態度を取ってし まうシャイなお姉様のフォローを……」 「ヤ・メ・ロ」 イザベラの正中線四連蹴り炸裂 こ う か は ば つ ぐ ん だ 「お遊戯的なコトなら外でやってくんない?」 ウチは寄席じゃないんだよねーとアンニュイなポーズでのたまうのはミス・ロングヴィル ... -
THE GUN OF ZERO-21a
前ページ次ページTHE GUN OF ZERO 姉 授業の終わった午後。 最近ルイズは学院内のテラスでクォヴレーにお茶を入れさせ、優雅にティータイムをするのが日課だ。ツェルプストーもこのごろクォヴレーを諦めたのか周りにいないし、実に心安らぐ時間だ。 ただ、今日だけは事情が違った。 王党派の盛り返しで、徐々に薄くなっていたアンリエッタのゲルマニア皇帝との縁談話は、今回の事態を受けて完全に立ち消えとなっていた。それは良い。しかし、ウェールズ皇太子は…… 「クォヴレー、本当に王党派とレコン・キスタを襲撃した奴の居場所は分からないの?」 「残念だが不明だ。奴はおそらく半年以上前からこの大地に潜伏していると思われるが、俺は昨日まで奴も誰かに召喚されている可能性を考えはしても、何ら証拠は見つけられなかった」 「もう!なのに昨日はスキヤキだかなんだ... -
ゼロギアス-01
「宇宙の(ry」 何十回の失敗の末、一際大きな爆発が起き、砂埃が派手に舞った。 そして時間と共に視界が晴れ…『それ』が姿を見せた。 『それ』は、体のいたる箇所から煙を上げ…立ったまま、眠るかのように微動だにしなかった。 「…プッ…プハハハ!!『ゼロのルイズ』が人間を召喚しやがった!!」 「いや、あのなり、亜人かもしれねーぞ!ひゃははは!」 「やっと成功したと思ったらこれかよ!」 後ろから聞こえる嘲笑に耐えられず、ルイズは顔を真っ赤にして振り返る。 「コルベール先生!…ミスタ・コルベール…?」 無駄とは知りつつも、コルベールに最召喚の許可を… そう思い振り向いたルイズが見たのは、緊張した顔で杖を構えるコルベールの姿だった。 「…ミス・ヴァリエール…早く、そこを離れなさい…」 呻くようにそう言ったコルベールの額には…玉の様な汗が... -
ゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~-17
前ページ次ページゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~ 走れ、ただ今は走れ。そう足に命じて路地を駆け抜けて行く。 何処を走っているかわからない。息切れがして苦しい。足がもつれてこけそうになる。 何かに引っ掛けてブラウスが破れる。スカートがこけて泥だらけになる。 だけど、止まれない。止まってはいけない。 ――GIIIIII’AAAAAAAAHHHHH! 今まで聞いてきたどんな獣の声ともつかない、魂まで凍りつかせるおぞましい咆哮が背を撫ぜた。 冷や水をかけられたような悪寒が走り抜け、全身が総毛立つ。 振向いたら最後、その声から逃れるすべはない。脅迫めいた思考がルイズの足を動かす。 眼の前の建物が後ろに流れて行き、背後ですぐさま崩れる音がする。 アレが、建物を壊しながらやってきているのだ。自分を狙って追いかけているのだ。 そうだと限... -
伝説を呼ぶ使い魔-04
前ページ次ページ伝説を呼ぶ使い魔 ルイズは、部屋をめちゃくちゃにした罰として、魔法の使用を禁じられ部屋の掃除をやらされた。 「あんたも掃除手伝いなさいよ。」 「えーめんどくさーい。キナくさーい。」 「主人の不始末は使い魔の不始末、使い魔の不始末は主人の不始末よ。手伝いなさい。」 恐ろしく不満そうな顔で適当に箒に手を伸ばす。 「早くしなさいよ。お昼までに終わらせなくちゃ、ご飯たべれなくなっちゃうんだから。」 「ほーい…。」 しかし面倒くさいものは面倒くさい。 「おでかけですかー。レレレーのレー。必殺!埃隠れー! オナガザルのしっぽ~。!そーれローリングローリング~。」 「真面目にやらんかい!」 掃除がもう終わるというころ。 「・・・あんたも私の事、ゼロって馬鹿にしてるんでしょ」 「お?」 しんのすけが声をかけられて... -
GTA:LCS-0 9
――朝。俺はこいつら貴族よりも早く食事を済ませると、ルイズの汚れた洋服の洗濯をしてやる事にした。俺に色気のない下着と 言われた影響もあり、男の俺では理解できないが……と言うよりは穿きづらいだろうと率直に感じるフリルのショーツが数多く 出て来る。いやいやいやいや……逆に子供っぽいんだよ。まぁ、本人は本人なりに努力しているのだろうが。 「……しかし、目立っているな……」 洗濯が終わり授業に付き合うと、昨日のように後ろの席ではなく《意図的》に真ん中の席に座る。これは恐らく昨日の一連の騒動が 原因で、全員俺を見張っているのだろう。加えて教室を見渡してみると優男の姿はない。 「なぁルイズ、あの優男いねぇな」 「ギーシュ?……魔法で治療したけど、心が挫けて今日は休みよ」 ああ、なるほど。こいつらメイジだったな……だが、心の傷までは治せねぇか。 「今まで《属性》... -
鷲と虚無-22
前ページ鷲と虚無 時間が時間なのでさすがにみんなもう部屋からは出てるだろうと判断し、才人は厨房へ向かった。 だが到着して解ったのだが、考えていた以上に長くオスマンの部屋にいたのか三人はもう朝食を終わらせた後だという。 才人は急いで朝食をすますと今度は教室へ向かった。 なんとか授業が始まる直前に到着し、ルイズ達の席に座ったがそこで言葉を交わす暇も無く授業が始まった。 相変わらず内容は殆ど理解できないので、適当に聞き流してボーッとしている内にクラスは終わっていた。 後はルイズと別れて昼食を食べに行くわけだが、そこでプッロがルイズを呼び止め、意外な事を言い出した。 「おいお嬢ちゃん」 「なに?」 「今日の昼は俺達と食わないか?」 突然の提案にルイズは面食らう。 そうなったのは才人も一緒だ。 プッロが一体どう言うつもりなのか想像できない。 「……どうした... -
炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!
「炎神戦隊ゴーオンジャー」からヨゴシュタイン・ケガレシア・キタネイダス召喚 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-01 GP-01「三悪ツカイマ」 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-02 GP-02「最初ノイッポ」 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-03 GP-03「確率ゼロパー」 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-04 GP-04「決闘ストーム」 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-05 GP-05「買物ホリデー」 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-06 GP-06「魔剣バンキ!?」 炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BA... -
ゼロガー16-26
ゼロガーその16 ゴトンッ! 付け根から切断されたデュラハンの右腕が音を立てて落下する 母親を助け出すためガリア国内にある旧オルレアン邸を強襲したタバサを待っていたのは 黒いフードと黒マントで全身を覆い白銀の輝きを放つ細身の剣を手にした暗殺者だった 「ルルルッ!」 左手の銃身から毎分六百発の速度で発射される.303口径弾 五発に一発の割合で装填された曳光弾がパルスレーザーのようなオレンジ色の光の棒と なって黒衣の剣士に向かって伸びる タンッ! 床を蹴った暗殺者は空中で体を入れ替え天井を蹴って壁へ飛ぶとやたらキモい動きで壁を 這い反対側の壁へ飛ぶ その姿は例えるなら面影糸を巣と張る蜘蛛 「ナナヤ?」 「ルル、ソレNGワード」 意味不明な会話を交わしながらも幼い見た目ながら幾多の死線を潜り抜けてきた少女は 集中力を途切れさせる... -
虚無と十七属性-01
前ページ次ページ虚無と十七属性 ここはどこだ。周りの人だかりは何だ。そして目の前で、棒を持ち、マントを着たピンクの女は誰だ。 14歳くらいに見えるピンクの少女は、仰向けに倒れている俺を、まるで牛乳を拭いた雑巾を見るような目で見て、 「アンタ誰?」と訊いてきた。 虚無と十七属性 第一節「魔王」 第一話 髪を揺らし、草木を波打たせる風の穏やかな音は、桃色の髪の毛を靡かせる今の少女の対義にあたる存在のようだった。 少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・フラン・ド・ラ・ヴァリエールは不機嫌だった。 彼女はヴァリエール公爵家の三女として生まれたにも関わらず、今まで魔法一つ成功できた事が一度もない。二年に進級 する為に絶対不可欠の存在である、使い魔召喚の儀式だけはなんとしても成功させなければならなかったが、幾度も失敗を繰り返した。 そして、今... -
THE GUN OF ZERO-19
前ページ次ページTHE GUN OF ZERO ガリア王国、王女イザベラ。 彼女は激しい気性で知られていて、それ故にあまり下からの人気はなかった。 が、元より激しい気性の彼女は、今さらに不機嫌のただ中にあった。 ここ一年、父王ジョゼフと話していない。 元より親しい親子関係にはほど遠いではある。だからどちらかというと話さない事よりも、その話せない『原因』が、彼女を苛立たせていた。 父の呼んだ使い魔、『ミョズニトニルン』。 常に頭全体を覆う仮面を付けている男で、4年ほど前に呼び出されたらしい。 その後ジョゼフとともに何かしているようだったが、詳しいことは何も判らずじまいで、そして一年前より、ジョゼフとは食事時に顔を合わせてもまともに話もしなくなった。 側に置いていた愛妾、モリエールも同時期に宮殿から追い出されている。 現状は不明だが、ジョゼフ... -
瀟洒な使い魔‐05
前ページ次ページ瀟洒な使い魔 「――――――」 咲夜が目を覚ますと、そこは見慣れた自分の部屋の天井だった。 身体を見れば各所に包帯が巻かれており、あの後誰かがここまで運び治療を施したのだろうと判断する。 身体を動かそうとすると各所がずきりと痛む。まだ完全に治りきってはいないようだ。 痛みはあるが、骨折は綺麗に治っているようだ。まだ無理に動かせるほどではないが。 首をめぐらせて横を見ると、黒髪のメイド……シエスタが濡れタオルを絞っていた。 自分はどれほど寝ていたのだろうか。状況を確認するため、とりあえず声をかけてみる事にする。 「シエスタ、ちょっと良いかしら?」 「あ、サクヤさん! 目が覚めたんですね!」 「ええ、今しがたね。この治療はあなたが?」 するとシエスタは首を横に振り、自分はただ身の回りのお世話をし... -
ゼロの花嫁-16 A
前ページ次ページゼロの花嫁 ゼロの花嫁16話「帰郷」 シエスタはきょとんとした顔でルイズの話を聞いていた。 「はぁ、実家にですか」 「そうよ、貴女も偶には実家に顔を出して両親を安心させてあげなさい」 ルイズ達が実家に帰るに伴い、ルイズはシエスタも自分の実家に戻ってはどうかと持ちかけたのだ。 「仲が悪いとかなら、無理には勧めないけど」 シエスタはぶんぶんと首を横に振る。 「いえいえ、そんな事はありませんが……そうですね、私も実家には随分と顔を出してませんから」 モット伯の一件以来、ルイズは随分とシエスタに目をかけていた。 シエスタの身柄は学院からモット伯へ移動し、そこからルイズが強奪してきたのだが、その罪が不問になったという事で現在はルイズ達の共有財産のような扱いになっている。 学長に話を通し、従来と同じ立場で働けるように取り計らってもらったのだが... -
ルイズさんとハヤテくんと-1
暖かい。ハヤテはまず思った。 寒い冬で夜だった筈なのに、身にぶつかる風は温暖で、背中の地面は草の暖かみで快適ささえ感じる。 そうか……死んだのか。ここは天国なんだ。そう思うと気分が楽になった。 どうせ生きていても、家も物も無く、あるのは借金だけ。 生きていても未練も無いし――― 「いやぁ、息子の生命保険でいっぱいお金が入ったよ」 「これでまたギャンブルが出来るわね」 ―――未練あるなぁ! 怒りは人の秘められた力を発揮するという。 ハヤテは朦朧とした体と意識を無理やり叩き起こし、生き返ってあのアホ両親を一発殴るまでは死ねないと、力の入らない足で立ち上がろうと決意した。 ここはトリステイン魔法学院。今行われているのは、進級試験である使い魔の召喚であった。 試験課題として、各人一匹以上の使い魔を召喚、ならびに契約する事が求められていたが、今の挑... -
そは愛の種子の御子
メタ・ファルスの頂点にして神の居城ソル・マルタにおいて、インフェルは自分たちを打ち破り、遂にメタファリカを紡ぎ始めた当代の御子達を見守っていた。 一度は自分の精神にIPDの少女達の意識が流れ込んでくることに対する本能的恐怖から心を閉ざした二代目の澪の御子クローシェ。 だが、自分の叱咤を得ることでIPD達の意識を受け入れ、再び始まったクローシェによるメタファリカの歌声を耳にし、彼女は満足そうに笑みを浮かべる。 「やるじゃない、設計者を超えるなんて・・・・。」 俯いて穏やかに目を閉じる。そう、こうなることは解っていた。だからこそ、今度こそは穏やかに終われる。 何より、この終焉はかつての彼女自身と最愛の白馬の王女様ネネシャのなによりの望みであるメタファリカの成功の証でもあったのだから。 「インフェルちゃん!!」 今にも泣き出しそうな表情... -
白き使い魔への子守唄 第21話 うたわれるもの
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ フライを使って宙を舞いながら、別の魔法を唱える。 それは熟練のスクウェアメイジでさえ困難な、突出した技術だった。 その技術を、雪風のタバサは使っている。 第21話 うたわれるもの 風竜とフライの飛行速度の差は歴然だったが、戦闘経験の差は圧倒的だった。 シルフィードはなかなかタバサに近づけず、魔法を避け回るばかり。 ルイズもクスカミの腕輪で雷を落とすが、飛行するシルフィードの背中ゆえ狙いが定まらず、 フライで小回りの利くタバサに当てるのは至難の業だった。 それに、クスカミの腕輪の威力ではタバサを殺しかねない。それは、嫌だった。 何とか戦闘能力を奪わねばならない。 「シルフィード、あんたのご主人様を止めるために、協力してもらうわよ。 いい? まず私が... - @wiki全体から「ゼロのガンパレード 16」で調べる