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ゼロの英雄
...ロの英雄-後日談 ゼロの英雄外伝-イザベラ様の大冒険-前編 ゼロの英雄外伝-イザベラ様の大冒険-後編 アンサイクロペディア的な元ネタ解説 ※ドラゴンズウィル ラノベ作家榊一郎氏のデビュー作。 妹のお尻に恍惚とした顔で頬ずりする英雄が出てきたり 微笑を浮かべたまま歴戦の兵士の首を折ることが出来るメイドさんが出てきたりする作品。 激しくメタファンタジー、勇者ですか? 魔王ですか? でもそんなのかんけーねぇ! やっぱ時代はメイドだよ! アニキ! ※スピノザ ドラゴンズウィルの主役、どう見てもドラゴンです本当にありがとうございました。 旧知の仲の雌とサカった後(ひょっとするサカってる最中に)他の女の下へと一直線。 本人は知らないが一児の父であり、続編で彼の息子が件の女の甥と大冒険を繰り広げたり広げなかったり。 趣味は農... -
ゼロの英雄外伝-イザベラ様の大冒険-前編
前ページ次ページゼロの英雄 ゼロの英雄外伝 イザベラ様の大冒険 プロローグ まず初めに断っておこう。 この物語はすべて蛇足から出来ていると言う事を。 イザベラの朝は早い。 と言ってもイザベラが従妹のように寝起きがいいと言う訳ではない。放っておくとどこぞの侯爵家令嬢のようにいつまでも寝台のなかでぐずぐずとしている。 では何故イザベラの朝が早いのかと言えば、それはひとえにガリアの王宮に現れた一人の少年のせいであった。 神の左手、勇者の再来、アルビオンの奇跡。 このような世界に呼び出され、成り行きで世界を救ってしまって一人の青年――そう、我らが平賀才人である。 これまで我が侭放題に育てられてきた王女様は、自分のことをまるで妹のように扱ってくる平民の少年が気になって仕方がないのであった。 それも無理はないのだ。 彼... -
ゼロの英雄外伝-イザベラ様の大冒険-後編
前ページゼロの英雄 イザベラの手記 3 わたしを助けた女はエチカと言うらしい。 日に焼けた長い金髪をリボンで束ね、いかにも旅人って衣装、闊達な笑顔が絶えないその顔はわたしの目から見てもそれなりに整っていると言えるだろう。 ――気に食わない。 ガリアの女王を前にまるで小さな子供を見るような視線を送ってくることも、サイトが持っているのと同じ刃の引いていない剣を持っていることも、颯爽と正義の味方然して余計な茶々を入れてきたことも気に食わない。 「別に助けてくれと言った覚えはないんだがねぇ」 悔し紛れに言ったわたしににょいっと何かが突き出された。 何これ? 「食べないの? せっかく焼いたのに」 よく見ればそれは木の枝に川魚を丸ごと突き刺して焼いたものだった、さっきから何かごそごそやっていると思ったらこんなことしてたのかい。 「食べるわけない... -
『全イザベラ様入場』
『全イザベラ様入場』 臨獣拳は生きていた!! 更なる研鑽を積み真のメイジ殺しがハルケギニアに蘇った!! マッシブ肉体派王女!! 凶鳥だァ――――!!! 伊頭家の鬼畜道はすでに私が完成している!! カレー大好き! 気さくな使い魔だァ――――!!! 薬の効果によるデレの破壊力ならNo.1!! グレン様大好き! 煉獄の虚神だァッ!!! しっとりとした雰囲気ならツンが消えたイザベラ様が物を言う!! 八郎とのハートフル昔話! 姫と龍!!! 真の憎悪を知らしめたい!! ガリアの女王 マジシャンザルイズだァ!!! 痛々しくも可愛らしいが完璧ジョゼフに食われているぞ!! 魔法少女イザベラちゃん ゼロの看板に偽り有り!!! カステルモール大好き!! 男前度最高!! ゼロのガンパレードだ!!! シルフィに愛のアイアンクロー!! ... -
ゼロの英雄-1
前ページ次ページゼロの英雄 それは無情なまでに蒼く晴れ渡った、春の日の午後のことだった。 吸い込まれそうな青空の下で行われているのは、春の使い魔召喚儀式。 言うまでもなくメイジのこれからの人生を大きく左右する重大なイベントのただなかで、 私はもう何度目になるか分からないサモン・サーヴァントの呪文を唱えていた。 「我が呼びかけに応えし、使い魔を召喚せよ!」 ぼかん また爆発した。 何度やっても、これだ。 どれだけ頑張っても、どれだけ努力しても、帰ってくるのは人を馬鹿にしたような爆発だけ。 お前はコモンマジックすら使えない落ち零れだと、突きつける無慈悲な宣告だけだった。 周りのギャラリーが囃し立てるなか、『ゼロ』でしかない自分に悔しさで一杯になる。 それでもくじけてなんてやらないんだから! 「召喚せよ!」 ... -
ゼロの英雄-2
前ページ次ページゼロの英雄 ルイズの手記-2 ×月△日 シルフィから私たちの特訓を聞いてタバサがやる気になったらしい、使い魔品評会は私とスピノザ組とタバサとシルフィード組のガチンコバトルの様相を呈した。 兎に角、タバサは風竜の得意分野であるスピードを何処まで極める方向に行ったらしい。 風の魔法を利用した鋭い刃物のような飛翔、燕のような動きで超高空から地面スレスレへと一気に落下し校舎に当たるぎりぎりで壁に沿って再び上空へ。 異常とも言えるアクロバット飛行は私には出来ない。 けど私にだって意地がある、スピノザの背に乗って宙に舞う。 その速度はタバサとシルフィード組よりもずっと穏やかだ、あんな凄いものを魅せられた後ではきっと退屈に映るだろう。 「見てなさいよ」 私は獰猛に笑った。 「うん、みんなにとっておきの魔法見せてあげ... -
ゼロの英雄-5
前ページ次ページゼロの英雄 ルイズの手記-5 スピノザの胸のルーンが光ったかと思うと、全ての戦争が終わった。 凄いじゃないのスピノザって駆け寄ろうとしたら、いきなりスピノザが苦しみだした。 大丈夫? そう聞こうと思ったのに…… 今、スピノザは化け物になって暴れている。 あれほど戦いたくない、人を殺したくないと言ったスピノザが邪悪の化身のようになって人を殺して回っている。 私にはそれが、我慢ならない。 何故ならそれはスピノザの胸に刻まれたルーンのせいだろうから 私のせいだろうから…… たとえもう二度と魔法が使えなくなっても構わない。 一生 ゼロ のルイズでいい。 スピノザを助けようと、私は決意する。 一人で行こうと思ったら背後から肩を叩かれた。 「ちょっと待ちなさいよ、こんな面白そうなことわたしに黙って行くつもり... -
ゼロの英雄-4
前ページ次ページゼロの英雄 ルイズの手記-4 □月○日 「うそだ、うそだ、嘘だっ!」 目の前には凄惨な光景が広がっていた。 敵を見失い互いに殺し合う王党派の軍隊と、浮き足だったところへ飛び込み暴れ回る真紅の竜。 「アタラクシアよね……あれ」 衝撃を受けたように呟くスピノザに質問を返す、壊れた人形のようにコクンと頷くスピノザ。 あまりにも痛ましくて見ていられない。 「やっぱあたい(の使い魔)ってば最強ね!」 こんな時に何言ってるのか、デコ娘自重しろ。 サイトはサイトで「や、やめろ。出てくるな、俺は殺したくない……」とか呟きながら自分の左手を押さえている。 邪気眼を気取りたい年頃らしい。ところでサイトの持ってる剣の宝石が光っているのはなんで? ともかく今は目の前の地獄をなんとかする方が先決だ、わたしは エクスプロージョン ... -
ピノキオの大冒険
「人造人間キカイダー」からキカイダーを召喚 ピノキオの大冒険-01 ピノキオの大冒険-02 ピノキオの大冒険-03 ピノキオの大冒険-04 -
ルイズの大冒険
「DRAGON QUEST―ダイの大冒険―」のダイ ルイズの大冒険-1 ルイズの大冒険-2 -
イザベラ管理人-01
前ページ次ページイザベラ管理人 a prologue side:イザベラ その日、ハルケギニア最大の国ガリアの王女イザベラはとても不機嫌であった。 眺めの良いテラスで、宮廷料理人が作った豪華で美味な昼食を食べていても、砂を噛んでいるような心地しかしない。 それほどにイザベラがイラついているのには当然理由があった。 あの鼻持ちならないガーゴイル娘タバサが使い魔召喚の儀式で見事な風竜を召喚したというのだ。 (なんでいつもあいつばかり…!) 同じ王族の血筋であるはずなのに自分は無能王ジョゼフの血を継いだせいか未だドット、タバサは天才であった王弟シャルルの子に相応しく既にトライアングル。 いったいあいつと自分のどこが違うというのか…タバサはあらゆる面でイザベラの劣等感を刺激する存在であった。 最低の気分で食事を終えたイザベラが食後のワインを飲んでいると、庭を狼をつれた... -
イザベラ管理人-02
前ページ次ページイザベラ管理人 第2話:最初の試練・前編 大国ガリアの権威を象徴する壮麗なる王宮ヴェルサルテイル。 その中にある、王女イザベラが暮らす小宮殿プチ・トロワの朝は早い。 といってもイザベラの朝が早いわけでは断じてない。使用人たちに限っての話である。 基本的に日の出とともに起きだして、雑用をこなすのだ。 その日もプチ・トロワの日常は変わらないはずであったが…昨日から紛れ込んだ異分子たちもまた同じ時間に目を覚ましていた。 もちろん、さざなみ寮の自動飯作りマシーン兼雑用マシーンこと槙原耕介と、彼を主と仰ぐ剣霊・御架月の主従である。 耕介は上体を起こすとともにぐっと伸びをして体の調子を簡単に確認する。 「くぅーよく寝たな…えっと、今何時だ…。」 特に問題もない、次は時間を確認して風呂の追い炊きを…そこまで思考したところで耕介はやっと今の状況を思い出... -
イザベラ管理人-03
前ページ次ページイザベラ管理人 第3話:最初の試練・中編 「コースケ!あたしの声が聞こえなかったのかい!」 混沌とした場を切り裂いたのは、イザベラの再度の怒声であった。 「あ、イザベラ、やっと起きたのか。おはよう、寝すぎると頭痛くなるぞ?君、大丈夫か?」 耕介はイザベラに挨拶だけすると、すぐに自身が抱えるタバサに向き直って呼びかける。 「こ…この平民風情が…!!」 イザベラの怒りは一気にレッドゾーンへと達したが、それに気づいた者はいなかった。 「この子、どうしたんでしょう。ちょっと癒してみますね。」 御架月の手が燐光に包まれ、タバサにかざされる。 「うーん、ダメですね…外傷じゃなくて、精神的なもので気を失ってるみたいです。」 しばらく続けていた御架月だったが、特に変化が無いことに落胆しながら私見を述べる。 「そうかぁ…イザベラ、この子のこと知らない... -
イザベラ管理人-07
前ページ次ページイザベラ管理人 第7話:何故信じるのか・前編 エギンハイム村での一件が片付き、耕介たちは村人や翼人たちに惜しまれながらもプチ・トロワへ戻るべく空へと飛び立った。 ほぼ最高の形で事件を解決…だが、シルフィードは憤懣やるかたないといった様子であった。 だが、それも仕方がないところだ。何故なら彼女は全員を乗せて飛んでいる。 イザベラとカステルモールが飲みすぎによる二日酔いで完全にダウンしてしまっているのだ。 そして、タバサは乗竜術など修めてはいないし、耕介が竜など扱えるはずもない。 結果、シルフィードが全員を乗せ、イザベラたちが乗ってきた竜を先導することになった、というわけだ。 加えて、ダウンしている二人は完全に意識を失っているわけではないので、シルフィードは喋ることもできない。 「ごめん、シルフィード、もう少しゆっくり揺れないように飛んでやっ... -
ゼロのしもべ外伝-1
ガリアの首都リュティスから500リーグほど南東に下った山間に、サビエラという村がある。 人口三百数十人。特産物も名物もなにもない、どこにでもある田舎の寒村である。 この村に吸血鬼騒ぎが起こったのは、3ヶ月ほど前のことである。12歳になる少女が、森の入り口で死体となって発見された。体中 の血が消えうせ、ミイラか干物のようになっていたのだ。 首筋にあった二つの傷痕から吸血鬼の仕業と判断されたこの事件を解決すべく、ガリア政府は北花壇から1人の騎士を呼んだ。 その名は… 森の中、少女が息を切らして村へと続く道を駆けていた。 「はあ、はあ、はあ」と荒い息が、夕暮れの森に響く 少女は後悔していた。戦力を見誤った。己の中の本能を過小評価しすぎた。 『直感を信じて、逃げていればよかったのだ―――。』 だが今更どうにもならない。 野生にお... -
ゼロの英雄-3
前ページ次ページゼロの英雄 ルイズの手記-3 △月○日 結局アタラクシアって赤竜を追ってアルビオンに行くことになった。 行くついでに姫様に用事を頼まれる、密命を帯びてアルビオンに向かったワルド様がいつまで経っても帰ってこないらしい。 ラ・ロシェーヌで一旦休んでとか思ったけど甘かった、スピノザが全力を出せばアルビオンまでひとっ飛びじゃないの。 キュルケとギーシュも何故か付いてきた、スピノザが頼まれると断れなかったらしい。 アルビオンは戦争の真っ直中、最近押され気味だった貴族派が勢力を盛り返しつつあるらしい。 途中あわやレコン・キスタ間諜かと疑われたけれど、姫様から預かった水のルビーが証を立ててくれた。 ウェールズ様は素晴らしい方だ、戦況は苦しいが最後まで戦い抜くと仰られた毅然とした態度に思わず感動。 ただもし自分たちが戦死した... -
イザベラ管理人-24b
前ページイザベラ管理人 耕介の様子がおかしい。 それは、3人の共通認識であった。 耕介が目覚めてから二日が過ぎている。 《操り》で少しは動いていたとはいえ、一ヶ月もの間寝たきりだった耕介の体は間接が固まってしまっており、未だに満足に歩くことも出来ない状態だ。 だが、歩けるようになるためのリハビリは欠かさないし、さほど長時間でなければお喋りも出来る程度には回復していた。 リハビリの最中や、イザベラやエルザと会話している時も、普段通りだ。 様子がおかしいのは…食事の際であった。 「はぁ?肉はいらない?あんた何バカなこと言ってんだい、ちゃんと食べないと回復するもんもしなくなるだろ!」 「い、いや、そうなん…だけど…悪い、今は勘弁してくれないか…」 何故か肉を食べたがらないのだ。 こんなことはありえないことであった。 耕介の本分は料理人であることもあって、彼は... -
イザベラ管理人-11
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第11話:涙の理由・後編 耕介に詳細な経緯について説明させるイザベラであったが…実はそんなものは必要なかった。 『吸血鬼をつれてきた』『コースケ』この二つの要素だけでもはや答えは出たも同然だったからだ。 実際、耕介の説明は、吸血鬼特定の手段などを別にすればイザベラの想像の範疇に収まるものだった。 タバサも特に口を挟んでこない以上、他に報告事項もないのだろう。 であるならば、イザベラは責務を果たさなければならなかった。 「だからこの子…エルザをここに連れてきたんだ。それと、家を焼かれたお婆さんの当面の生活費の援助を頼みたいんだけど…」 「そうかい。全く、わかってたことだけどとんでもないお人好しだよ、あんたは」 耕介の説明が終わったことを確認し、イザベラは椅子から立ち上がってベッドへと向かった。 イザベ... -
行け!!ガリア王国
「こ・・・これは・・・」 ガリア王国のプチトロワ、この場所の主、イザベラ様が従姉妹のシャルロットの召喚した 使い魔の風竜を妬んで自分も召喚の儀式を行いました 父のガリア王ジョセフさんとカステルモールさんも立会いです そして呼び出されたモノは・・・ ダンボール箱 「箱・・・だな」 流石に予想の斜め上のモノが召喚されて引きつり笑いのジョセフさん 「・・・・・・ぷっ(わ・・・笑っちゃいけないんだよな)」 必死に笑いを我慢するカステルモールさん そしてイザベラ様は、 「・・・・くれ・・・」 「「「は?」」」 「送れぇえええええええ!!」 泣きつつ大絶叫しながら床をごろごろ 「お、送れって・・・家にか?」 あまりの事に怯えつつも聞く父 ジョゼフさん 「ちがーう!! もおどうでもいいよぉー 送ってくれよー」 さらにゴロゴロと床を転がるイザ... -
ゼロの英雄-後日談
前ページ次ページゼロの英雄 朝の光にスピノザは目を覚ました。 のろのろと体を起こし、近くに作った巨大な水桶で顔を洗う。 心地よい水の冷たさ、スピノザはぶるぶると顔を振って水の雫を飛ばした。 朝食代わりに収穫籠に入れていた野菜を適当に口に放り込むと、そのまま鈍った体をほぐすように軽く伸びをした。 体調は良くもなければ悪くないと言ったところ、少なくとも飛ぶのには支障はあるまい。 スピノザはそう判断すると、二本の角ゆっくりと帯電させていく。雷が力場を形作りまるで羽根のようにスピノザの体を持ち上げた。 滑るように、スピノザは空を飛ぶ。 「スピノザさーん」 手を振ってくるメイドに鳴き声を一つ返し、スピノザは学院から少しだけ離れた場所へ着地する。 そこは花園だった。 赤、青、黄色、季節の花が咲き誇る一面の花畑だった。 スピノザはその凶悪な爪を使... -
魔法のプリンセス・イザベラ
使い魔はメイジにとって重要な問題である。 メイジの実力を測るには、その使い魔を見るのがもっとも良いという言葉さえある。 実力者となれば、ドラゴンとかグリフォンという素敵な幻獣を召喚したりする。 逆に、程度の低いメイジはやはり相応の使い魔を召喚することになるのだ。 使い魔は、メイジにとって一生の問題といってもいい。 ガリア王国の姫であるイザベラも、そんな一生の問題となる儀式に挑もうとしていた。 使い魔を召喚するサモン・サーヴァント。 本日、従妹シャルロットがいるトリステイン魔法学院でサモン・サーヴァントが行われるという。 ならば、同日に自分も同じようにやってやろうと、イザベラは考えた。 無論いけすかない従妹への対抗意識からである。 プチ・トロワの中庭で、後ろに多くの侍女を控えさせ、イザベラは呪文を唱える。 そして、杖をふった先に出現したもの。 ... -
イザベラ管理人-10
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第10話:涙の理由・前編 任務を終え、双月が照らす漆黒の星空をプチ・トロワへ向けて飛ぶ最中、シルフィードは心労で鱗が剥げそうな思いだった。 (そろそろいい加減にしてほしいのね…) 正直、このままではプチ・トロワにつくまでに鱗がなくなってしまいそうである。 その心労の原因は…背に乗せている3人であった。 「へぇ~お兄ちゃんって別の世界から呼び出されたんだ。だから変なんだね!」 そう言って朗らかな笑い声をあげるのはエルザだ。 自分の定位置だ、と言わんばかりに胡坐をかいた耕介の膝の上を占拠している。 「変って…別に普通だろ、俺」 エルザのあまりな言葉に反論する耕介だったが…実は先ほどから感じる恐ろしいほどの寒気に顔を引きつらせている。 そして、その寒気の発生源は…耕介から少し後ろで本を開いているタバサである。... -
純情伝説
昔のお話をいたしましょう。 先代のガリア王国の女王陛下であらせられる、イザベラ様がまだ少女の頃、そんな時代のお話でございます。 この時、イザベラ様は大変に困っておいででした。 と、申しますのもガリアはいきなりロマリアと戦争になり、それに乗じて国中で反乱軍が暴れだしていたのでございます。 まったくガリア中がひっくり返るような大騒ぎで、国の半分近くが敵側につくという始末です。 イザベラ様はあわてて父のジョゼフ一世のもとへ行ったのですが、 「気のいらぬのなら国を出て行け」 と、こんな調子でまるでお話になりません。 このままでは国が滅びてしまうかもしれない。 本当に、困って、困って、どうしようもなくなってしまったイザベラ様は、使い魔を召喚されたのです。 始祖の血を引く自分が召喚するのだから、きっとドラゴンかグリフォンのようなすごいものが出てくるに違いない。 ... -
イザベラ管理人-17
前ページ次ページイザベラ管理人 第17話:家族というモノ・中編 「きゅい…眠いのね…」 「シルフィード、無理させて悪いな」 地平線の向こうから日が昇るのが見える。 耕介は一人、シルフィードに乗ってプチ・トロワを目指している。 夜通し飛んでいるシルフィードは眠たげだが、耕介たっての願いということで頑張ってくれている。 後で何か労ってやらねば…そう考える耕介の脳裏に、数時間前のことが蘇る。 『コースケ、なるべく早く戻ってきてくれ…』 そう書かれた手紙の封には、確かにイザベラからの手紙であることを示す花押が押されていた。 手紙には、他に何も書かれていないので、理由を推し量ることはできない。 だが、イザベラがそう書いた気持ちをある程度推測することはできた。 (あのプライドの高いイザベラが、その日のうちに戻ってくれなんて…) イザベラが王族として... -
イザベラ管理人-04
前ページ次ページイザベラ管理人 第4話:最初の試練・後編 耕介は再び霊剣・御架月に霊力を流し込みながら思考を回転させる。 (とりあえず今までは予想の範疇…洸牙で魔法の防御を抜けるのがわかったのが最大の収穫か。) 「耕介様、先ほどくらいの攻撃なら僕はまだまだ大丈夫です!」 今は剣に戻っている御架月が、耕介に報告する。 「多分また魔法にぶつけることになると思う。悪い、無理をさせる。」 「いいえ、そんな!あれだけとは思えませんし、油断せずにいきましょう!」 イザベラのいるあたりから何かが砕ける音が聞こえてくるが…意識を向けることはない。 目の前の相手に集中しなければ、あっさりと敗北するだろう。 (まずは エア・ハンマー で牽制…手数重視…。) 本気になったタバサの対応は早い。 速度と手数を重視して、耕介にプレッシャーを与えて選択肢を限定させる... -
イザベラ管理人-23
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第23話:大切なモノ・中篇 タバサは困惑を抱えながらツェルプストー城の廊下を歩いていた。 廊下の窓から見える庭には、降り止まぬ細雪がちらほらと舞い落ち、もうしばらくもすれば中天へと差し掛かる仲睦まじい双子が下界に降り注がせる光を反射して、幻想的な光景を作り上げている。 だが、タバサはそれらの美景を一瞥さえもせずに目的の部屋へと向かう。当然であろう、そんなものよりも気にかかることがあるからだ。 片時も耕介のそばを離れぬ彼女が何故、こんな場所を歩いているのか? 答えは簡単だ、来客が来たからである。 しかも、その来客はタバサを…いや、”シャルロット”を指名してきた。 加えて、”イザベラの名を出せばわかる”と言ってきたらしい。 確かに、彼女がこの場に現れるのは至極当然と言えよう。 この城には、彼女の使い魔である... -
イザベラ管理人-14
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第14話:貴族というモノ・後編 「け、決闘!?」 オリヴァンがその言葉の意味を理解するまでの数瞬の間に、イザベラが突きつけたフォークは腸詰を突き刺してイザベラの口に運んでいた。 決闘…貴族同士が誇りを賭けて行う闘争である。 ハルケギニアで決闘といえば、魔法戦を指していると思って問題ない。 もちろん誇りを賭けた戦いだ、命のやり取りでもある。 すなわち、イザベラはオリヴァンを死地に送り出そうとしているのだ。 「そ、そんな、王女殿下、僕はドットなんですよ!ラインのあいつらに勝てるわけがない!」 オリヴァンの主張はもっともであろう。勝てないからこそ、彼はこうなっている。 もちろん、そんなことなどイザベラはわかっている。 「安心しな、ちゃんと策はある。要は、戦力の問題さ」 イザベラは楽しくて仕方ないといった笑... -
ゼロの英雄-3a
前ページ次ページゼロの英雄 誰かの手記-1 ?月?日 “楔”の生き残りもわたしとラウラだけになってしまった、ラウラは無事逃げ延びられただろうか? 心配してもその安否を知る手段はない、心配で胸が潰されそうな日々を過ごす中で事件は起こった。 「なんだあれは!?」 「鉄の……鳥?」 鈍色をした鋼の体躯、プロペラを回し空を翔る構造体はこのハルケギニアでは想像すらされない代物。 タルブの村に現れた飛行機を前に、わたしはコクリと唾を飲む。 追っ手だろうか? そう思って身構えるわたしを前に飛行機は黒煙を吐きながら落ちてきた。 “楔”で習った通りの手信号で管制し、草原へと誘導、不時着させる。 あの場所で習った技術で人が救えるなんて、嘘みたいだった。 飛行機から降りてきたのはササキと言う男性で、わたしの来た世界とはまた違う異世... -
イザベラ管理人-13
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第13話:貴族というモノ・前編 イザベラは、一歩を踏み出した日から数日、精力的に活動を始めていた。 まず、朝早く…耕介が起きるのと同程度の時間に起きるようになった。 次に書庫に篭る時間が多くなり、食事もそこに運ばせている。 耕介は一度、本を読みながら食べるのは行儀が良くないと注意したことがあるが、『時間は有限なんだよ!』と一蹴された。 その際、ついでに耕介に字を教えてくれることもある。 努力し始めたイザベラの時間を潰すのは悪いと思い、他の人に教えてもらうと言ったこともあるが… 『別にあんたに字を教える時間くらいいくらでもある!それとも…あたしが教えるんじゃ不満だってのかい?』 『いや、そういうわけじゃないんだけど…まぁそれならこれからもお言葉に甘えることにするよ』 『ああ、それでいいんだよ。それにあんた... -
イザベラ管理人-06
前ページ次ページイザベラ管理人 第6話:翼人と人間・後編 「イ、イザベラ…?」 周りの全ての存在を圧しながらイザベラは部屋に踏み込んできた。 ズンズンと重い足音とともに一直線に耕介へ向かい… 「あの手紙はなんなんだい!!」 耕介とイザベラでは身長が30㎝以上も違うのだが…何故だか耕介はイザベラに見下ろされている気分だった。 「え、何って、そのままだけど…どうしたんだ…?」 全くわかっていない風の耕介にイザベラの怒りは限界を突破し、更なる高みへと上昇していく。具体的に言うと今ならラインクラスになれそうなくらい。 「何が付き合うよ、だ!!あんたが元きょ………」 そこで唐突にイザベラは気づいた。 そう、耕介は何も知らないのだ。 イザベラが何故、耕介に対してあんな態度をとったのか、欠片ほども理解していない。 当然だ、何も話していない... -
イザベラ管理人-18
前ページ次ページイザベラ管理人 第18話:家族というモノ・後編 日が落ちたラグドリアン湖畔の森の一角、焚き火を囲む数人の少年少女がいる。 その中でも最も小柄な少女、タバサは悩んでいた。 が、彼女の鉄面皮は欠片ほども動いていないので、それに気づく者はいない。 キュルケもタバサの方を向いていないので気づくわけもない。 「ば、爆破って…お前ら過激なことするな…」 「あら、発案はあたしじゃないわよ?昨夜まで一緒だった素敵な騎士さんが発案者よ」 耕介と別れて翌日の夜、二人は爆破作業に勤しむためにラグドリアン湖にやってきた。 そこを謎の剣士に襲撃されたのだが…その剣士は惚れ薬の解毒薬の材料を求めてやってきていたサイトだったのだ。 惚れ薬を誤飲したというルイズは、まさしくどろどろふにゃふにゃになっており、確かにサイト達がわざわざこんな場所まで材料を調達にや... -
イザベラ管理人-19
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第19話:炎の色は・前編 ガリア王都の片隅にある薄汚れた場末の酒場。 そこでは、昼日中にも関わらず数人の男女が思い思いに酒を飲み、食事をしている。 やる気のない主、華やかさの欠片もない内装…どう見ても堅気の者たちが集まる場所ではないことがわかる。 華やかなガリアの王都といえど、裏町がなくなるわけではない。むしろ、巨大な都であるからこそ、こういう場所は多い。 そんな酒場で、一人の30がらみの男が酒をちびちびと舐めるように飲んでいた。 彼の名はセレスタン・オリビエ・ド・ラ・コマンジュ…名前からもわかる通りメイジである。 だが、彼はメイジ…すなわち、貴族と呼ぶには薄汚れすぎていた。 長髪を後ろで無造作にまとめており、着衣は薄汚れた革の上着に擦り切れたズボンとブーツ。 彼がメイジであることを示すのは、ベルトに挿... -
ゼロの大魔道士
「DRAGON QUEST―ダイの大冒険―」のポップ ゼロの大魔道士-1 ゼロの大魔道士-2 ゼロの大魔道士-3 ゼロの大魔道士-4 ゼロの大魔道士-5 ゼロの大魔道士-6 ゼロの大魔道士-7 ゼロの大魔道士-8 ゼロの大魔道士-9 -
イザベラ管理人-05
前ページ次ページイザベラ管理人 第5話:翼人と人間・前編 耕介は普段よりも少し遅めに目を覚ました。 霊力を大量に使った後は、大量の食事と睡眠が必要になるからだ。 なんとも燃費の悪いことである。 まずは、御架月の点検と身支度(といってもメイドが善意で持ってきてくれた服に袖を通すだけだが)。 さすがに何日も同じ服を着るのは色んな意味で厳しいので、メイドの心遣いが助かる。 次に、翼人掃討に同行する旨を伝えるためにタバサを探すことにした。 タバサは前庭でシルフィードに餌をやっていた。 「タバサ、シルフィードおはよう。」 タバサは耕介を一瞥してわずかに頷き、シルフィードはきゅい!と一声鳴いた。 タバサの性格をなんとなくつかんできた耕介は用件を手短に言うことにする。 「タバサ、イザベラの試練で俺もヨクジン掃討に同行することになったから、出発する時は俺も連れて... -
ぷぎゅるいず-03
前ページ次ページぷぎゅるいず 「あら、チェコちゃん?今日はフレイムのきぐるみ着てるの?」 「キュルケの使い魔のきぐるみってのが気に食わないけどかわいいわね」 ペッ・・・・・・・・と吐き出される首だけのチェコちゃん、そして今日もフレイム君はコメカミに青筋立てて二足歩行でフェードアウトしていくのでありました 「・・・・・・・・・フレイム?(汗)」 「・・・・・・・・・チェコちゃん?(汗)」 ぷぎゅるいず第三話 ~みんなで評判のお店に行こうとしてるのに「あの店量多いんだぜ」と言う量が味直結の体育会系女先輩の持ち物はたいがいファンシー系~ さて、遥か異世界ハルキゲニアじゃないハルケギニアからこんにちは どんな異世界だろうと国がある以上、休日と言う物が存在します。 そしてこの物語の主人公達が女の子である以上、休みの日と言えばやっぱり町に出ての 「お掃除で... -
イザベラ管理人-15a
前ページ次ページイザベラ管理人 第15話:エルザとお兄ちゃんのドキドキ深夜デート♪ リュティスの中州を挟んで北東側にある地域は、市立劇場を中心に四方に繁華街が広がっている。 その中でも、ベルクート街と呼ばれる通りは高級店が並ぶ貴族や上級市民のための場所であった。 日も落ちた頃、そこを歩くのは食事を終え、眠るまでの間を”文化的に”過ごす目的の貴族たちが多かったが…その中に明らかに浮いている二人組みがいた。 一人は190㌢を越える長身に珍しい黒髪、顔立ちも通りを歩く貴族たちとは単なる個性で片付けるには難しいほどに作りが違う。 身を包むタキシードは一目でわかるほどに上等の材質でできており、彼が富裕層であることを示している。 だが、それらを台無しにするものが二つ、彼にはあった。 一つは、布に包まれた長大な棒を持っていることだ。杖なのかもしれないが、タキシードと... -
イザベラ管理人-12
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第12話:イザベラの第一歩 さて、耕介とイザベラが主従の契りを結んだ場面を見ていた者が二人…いや、三人いた。 「…ちぇ、単なるお兄ちゃんの上司だと思ってたのに…あのおでこ姫の方がタバサお姉ちゃんよりも厄介そう…」 陽光を直接浴びぬよう薄く扉を開いてエルザが覗き見ていたのだ。 本来扉を護るはずのガーゴイルには、廊下に点々と飾られている花瓶から伸びた花の枝が巻きつき、ねじ伏せている。 昨夜、メイドに別室を用意されたエルザだったが、そんなものには目もくれず耕介の寝室に突入し…未だ耕介が戻っていないことを知ったのだ。 御架月も行方を知らぬとのことで、プチ・トロワ中を探し回っていたのだが…あの(エルザ的に)嫌味で態度の悪い上司の部屋にいるのを見つけたのは既に耕介が寝入った後であった。 さすがに起こ... -
ゼロのしもべ
「バビル2世」のバビル2世(山野浩一) 参考リンク:「バビル2世」のストーリーhttp //malon.my.land.to/babel2.htm ゼロのしもべ-元ネタ集(第三部23話まで、外伝も一部含む) ゼロのしもべ 第1部 誕生編~白昼の双月~ ゼロのしもべ1 ゼロのしもべ2 ゼロのしもべ3 ゼロのしもべ4 ゼロのしもべ5 ゼロのしもべ6 ゼロのしもべ7 ゼロのしもべ8 ゼロのしもべ9 ゼロのしもべ10 ゼロのしもべ11 ゼロのしもべ12 ゼロのしもべ13 ゼロのしもべ14 ゼロのしもべ15 ゼロのしもべ16 ゼロのしもべ17 ゼロのしもべ18 ゼロのしもべ19 ゼロのしもべ 第2部 動く大陸編 ゼロのしもべ第2部-1 ゼロのしもべ第2部-2 ゼロのしもべ第2部-3 ゼロのしもべ第2部-4 ゼロのしもべ第2部-... -
イザベラ管理人
「とらいあんぐるハート2」より、 槙原耕介と御架月を召喚 (とらハ1 2アクセサリー集『ラブラブおもちゃ箱』収録ミニシナリオ『五月の雪』後) 第01話:A princess kidnaps a youth 第02話:最初の試練・前編 第03話:最初の試練・中編 第04話:最初の試練・後編 第05話:翼人と人間・前編 第06話:翼人と人間・後編 第07話:何故信じるのか・前編 第08話:何故信じるのか・中編 第09話:何故信じるのか・後編 第10話:涙の理由・前編 第11話:涙の理由・後編 第12話:イザベラの第一歩 第13話:貴族というモノ・前編 第14話:貴族というモノ・後編 第15話:エルザとお兄ちゃんのドキドキ深夜デート♪・前編/後編 第16話:家族というモノ・前編 第17話:家族というモノ・中編 第18... -
魔導書が使い魔
機神咆吼デモンベインのアルアジフを召喚 第一章 魔導書が使い魔-01 魔導書が使い魔-02 魔導書が使い魔-03 魔導書が使い魔-04a/b 魔導書が使い魔-05 魔導書が使い魔-06a/b 魔導書が使い魔-07a/b 第二章 魔導書が使い魔-第二章-01 外伝 魔導書が使い魔-タバサと怪異-01 魔導書が使い魔-タバサと怪異-02 魔導書が使い魔-タバサと怪異-03 魔導書が使い魔-タバサと怪異-04 魔導書が使い魔-イザベラと暗殺者-01 魔導書が使い魔-イザベラと暗殺者-02 魔導書が使い魔-イザベラと暗殺者-03 -
長編(五十音順)-04
た行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 T-0 ターミネーター2 T- 800 2009-01-01 17 21 23 (Thu) 悪魔の虹 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン 冷凍怪獣バルゴン 2010-10-05 18 59 46 (Tue) ルイズ伝・ゼロと竜と世界の話 太公望伝(諸星大二郎) 竜と誰か 2007-10-05 20 51 18 (Fri) THE GUN OF ZERO 第3次スーパーロボット大戦α クォヴレー・ゴードン 2009-05-16 18 58 48 (Sat) 大使い魔17 大鉄人17 17(ワンセブン) 2011-07-06 15 49 15 (Wed) ゼロの平面 大乱闘スマッシュブラザーズDX Mr.ゲーム&ウォッチ 2007-09-02 06 10 01 (Sun) 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 戦う司書シリーズ モッカニアの本 ... -
ゼロの英雄伝説
ありえない。 それを召喚したルイズを含め、その場にいる誰もがそう思った。 ルイズが呼び出したそれは、全長1キロメイルはあろうかと思われる巨大なフネのようなもの。 だがありえない、あり得るはずがない、ありえてはならない。 例えそれがどんな超常的な存在であろうとも、総鉄製のフネなどあってはならないモノだ。 ゼロの英雄伝説 ルイズの呼び出したフネによって外壁と宝物庫の一部が物理的に粉砕されたため、いや、それ以上に、そのフネの中に平民と思わしき重症の人間が発見されたが為に、実習は延期となった。 彼、ヤン・ウェンリーがこのハルケギニアに「召喚」されてから数日が経過した。 自分が年端もいかぬ少女の「使い魔」として異世界に呼ばれた事に混乱し、ヘタをすれば致命傷だった怪我を癒して貰った事に感謝し、なんだか良く判らないルーンと「ガンダールヴ」なる... -
イザベラ管理人-24a
前ページ次ページイザベラ管理人 イザベラ管理人第24話:大切なモノ・後編 ガリア王家を象徴する青色のレンガで作り上げられた、壮麗にして華美なる宮殿グラン・トロワ。 その中の最も奥まった場所に彼の自室は存在する。 彼…すなわち、このグラン・トロワを始めとする王国ガリアそのものの主である無能王ジョゼフは、愛する女神とマジックアイテム越しに会話していた。 「ほほぅ、そうかそうか、トリステイン魔法学院襲撃は失敗したか!人質をとることさえ成功したなら、あの名高い”偉大なる”オールド・オスマンがいても問題はないと考えていたが、それほど甘くはなかったか!」 彼の前には、巨大にして精緻極まるハルケギニアを模した箱庭が設置されていた。 国中の細工師が集まり、1ヶ月もの時間をかけて作り上げられたそれは、まさしく世界の縮図と言えるほどの精巧さを誇っている。 箱庭には、当然の... -
ピノキオの大冒険-01
前ページ次ページピノキオの大冒険 「宇宙の果ての何処かにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに答えなさい!」 少女の高らかで力強い詠唱と共に、サモン・サーヴァントは行われた。 直後、爆発音と共に舞い上がった土煙が広場を覆う。風に煽られ、少女の桃色の髪は荒々しく舞いあがり、黒マントの下の真っ白なブラウスとグレーのブリーツスカートが土埃で汚れる。 しかし、それはいつものこと。少女にとって、そして周りのものたちにとって見慣れた光景、結果は魔法の失敗。しかし、今回はどうやら違うようだ。 舞い上がる土煙を払いながら、少女は爆発地点へと目を向けた。すると、そこに黒い影を見つけた。その光景を少女は歓喜の笑みを浮かべ、周りの者たちは驚愕した。 「やった……」 少女、ルイズは小さく誰にも気づかれないように、拳を... -
ゼロの黒魔道士-67
前ページ次ページゼロの黒魔道士 ワイヤーの上、ルイズおねえちゃんを抱えたまま、滑る。 火花が散る靴の裏が、焼けつくように熱い。 でも、そんなことも気にならない。 ……絶対に許せない。 フォルサテ、待っていろ!! ゼロの黒魔道士 ~第六十七幕~ Dive Into The Heart 「よい……しょっと!」 ワイヤーを伝った先は、バブイルの身体の一部、 尖塔の一番先っぽの部分。 「よーし、行くわよっ!ビビ!」 「うんっ!!」 帽子を、深く、深く被り直す。 ここから、フォルサテのいる場所まで。 決して近くは無い。でも、遠くも無い。 自分のためだけに、みんなの命をもてあそぶ…… フォルサテ、絶対に、許すもんか! 「で、ビビ!どっち行けばいいの?」 「……ぇ」 ……そういえば…… “バブイルの中に... -
いらない王女
こんにちは。 今日、お話するお話は「いらない王女」というお話です。 昔、昔、ハルケギニアという魔法の世界にガリアという国がありました。 そのガリアにはいっつも、怒ってばかりの王女様がいました。 王女様の名前はイザベラ。魔法が苦手なのでみんなからバカにされていました。 しかも、従姉妹のシャルロットが魔法が得意だったこともあり、イザベラはますます怒りぽっくなっていったのでした。 そんなある日、暇だったのでイザベラは使い魔を召還することにしました。 使い魔を召還することを「コンラクト・サーヴァント」と言い、それはとても神聖な儀式で一度、コントラクト・サーヴァントを交わしたメイジと使い魔は、死によってしか離れられぬ、と言われている程なのです。 しかし、イザベラが召還したのはなんと仮面を被った道化師だったのです。 これに怒ったイザベラは召還した道化師に... -
ゼロの使い魔はメイド-06
前ページ次ページゼロの使い魔はメイド 「今日は、あのワイバーンはいないんですね」 シャーリーが先輩メイドであるシエスタにそう訊ねたのは、メイドたちの仕事も一段落ついた昼下がりのことだった。 どちらかというと無口なこの少女が、自分から口を開くのは珍しい。 「そうねえ……。アレはご主人と一緒によくどこかにいっちゃうんだけど」 あまり学院内にいてほしい相手でもないだけに、シエスタの態度は若干いい加減なものでもあった。 一度も吼えられたり、威嚇したりされたことのないシャーリーと違って、他の平民、いや、メイジたちにとっても、巨大なワイバーンは恐怖の対象なのだ。 「モードなら、二、三日留守なんじゃない? 主と一緒にね――」 別のところから、解答が飛んできた。 壁にもたれ、赤いオオトカゲを従えた美女が微笑んでいた。 使い魔のフレイムと共に、日向ぼっこ... -
ゼロの騎士団-14
前ページ次ページゼロの騎士団 ゼロの騎士団 PART2 幻魔皇帝 クロムウェル 4 「出会いと水の精霊」 その場には何とも言えない空気が流れていた。 そして、その空気を壊したのは最後に現れた者であった。 「すまないが、君は誰だい?私と似ているのだが」 彼は取りあえず、自分と似た存在のゼータに驚きを感じたらしい。 ゼータは一瞬、団長のアレックスを思い出した。 何となく彼の知っているアレックスに雰囲気は似ていたが、来ている鎧などはゼータの知る物では無かった。 「私は、アルガス王国騎馬隊のゼータと申します。失礼ですがあなたは?」 「君が、もしかすると……私は武者荒烈駆主、イザベラの使い魔なんだ」 ゼータの自己紹介に、荒烈駆主は丁寧に応じる。 青を基調とした見事な鎧で、頭部には金色の見た事のない獣の何かの様なものをつけている。 背中には二本の槍ら... -
ピノキオの大冒険-03
前ページ次ページピノキオの大冒険 青髪の少女の言うとおり、厨房は食堂の裏にあった。二、三度程、扉を叩くとメイドが出てきた。シエスタではなかったが、とりあえず皿を渡すと笑顔で受け取ってくれた。 礼を言うと、ジローは食事が終わっただろう主人の下へと向かった。 入り口前では食事を終えた生徒たちで入り口はごった返していたが、その中でルイズを発見できたのは、ジローの能力だけで無く、彼女の桃色の髪のお陰だろう。 他の生徒の邪魔にならぬよう、間をすり抜けながら、ジローはルイズの下へと向かった。 「ちょうど良い時間だったみたいだね」 「アンタねぇ……素直かと思えば、自分勝手な行動をするし……いい? 次こんなことしたら、ご飯抜きだからね!」 ジローを指差しながら、ルイズは怒鳴った。 随分とご立腹のようだ。食事抜きで一向に構わないのだが、一々荒波を立てることも無いだろう... -
やわらかるいず 外伝
やわらかるいず 外伝 OP ジョセフに謀らせて その暗殺謀らせて 謀って ポイ!! 謀って トー!! ジョセフに謀れぬ事はない ジョセフに謀らせて その戦争謀らせて 謀ってガキーン!! 謀ってハイッ!! ジョセフに謀れぬものはなーーい!! 魔法使えない 実は虚無だった 長年 長年磨いた シットのパワー ガリア王 ジョセフ!! ガリア王 ジョセフ!! 実の娘は 実の娘は ちょーぉ 二 ガ テ 「何?イザベラが使い魔を召喚しただと?」 「はい、見事召喚なされました」 「いったい何を召喚したんだ?」 「はぁ、よろしければお確かめになって頂きたいとイザベラ様が・・・」 「ふむ・・・」 中庭~ 「あら、お父様 今日はあの奇妙な使い魔はご一緒では無いのですか?」 「私のミューズになんという事を言うか... - @wiki全体から「ゼロの英雄外伝-イザベラ様の大冒険-前編」で調べる